大変お待たせ致しました(別に待っちゃいないという声が聞こえる気が・・・)
いやぁ、この2週間は忙しかった。2週間で報告書16本も提出した上に大阪に宿泊出張という数年ぶりの忙しさ。
忙しくて更新できなくてすみませんと感想欄でお詫びしようとしたんですが、
ここのシステムって自分の作品の感想欄には投稿できないんですね。
お陰で更新もままならず、久々に新作書いてみようと思ったら大問題が発生。
「 設 定 忘 れ て い る 」
しょうがなく1話から読み返して書いてみました。
まだカンが戻らないので自分で書いていても面白いんだか面白くないんだか・・・・・
しばらく更新は遅くなるかと思いますが、どうぞ見捨てないでお待ち頂ければ幸いです。
5時間目は、千鳥さんは相変わらず居眠りと呼ぶには余りにも豪快なイビキをかきながら乙女チックな夢を見ており、相良君は目をあけたまま眠っていた。ガウルン君は、そんな二人を嘲笑するかのような目で見ながら優等生ぶりを発揮し、先生に褒められていた。
「いやぁ、君がFクラスとは・・・」だからその褒め方はもういい。この学校には、人を褒める時には、Fクラスでないことを強調しなければならないという校則でもあるのだろうか?
6時間目も無事終了し、今日も平凡な一日が終わった。相良君と千鳥さんと同じクラスになったお陰で、昼休みに千鳥さんがガウルン君の弟の飛鴻君にナイフで襲われたことなど、窓からそよ風が入ってきた程度にしか思えなくなってしまった。人間はどんな環境にも適応できるのだなぁと改めて感じる。
「じゃ、ガウルンまた明日ね。ソースケ行くわよ」千鳥さんが言った。
「ああ、そういえば今日は生徒会の会議か。すぐに支度する、ちょっと待っててくれ」
「じゃあな」ガウルン君が教室を出ていった。
「ソースケ、まだなの。一体さっきから何やってるのよ」
「いや、大したことじゃない。スタングレネードが1個見当たらんのだ。まあ害はない行こうか、会長閣下を待たせてしまっては申し訳ない」
「全然、大したことあるじゃないの。あんたねぇ、自衛隊じゃ薬莢一つ見つからないだけで、中隊全員で演習場中を探しまわるのよ」
「日本は国防予算が少ないとは聞いていたが、そこまで困窮していたのか?薬莢なぞ再利用できんだろうに」
「そういう問題じゃねーのよ。とっとと探しなさい。一般生徒が間違って爆発させたらどうするの」
「はっはっは、千鳥。スタングレネードというのは殺傷力のない閃光弾で・・・・・グワッ」
「だから、そういう問題じゃないっつてんの。いいから探しなさい」
宗介が教室中を探して見つけた時には20分が経過していた。
「ああ、もう。遅れちゃったじゃないの。また、先輩にイヤミ言われちゃうわ」
「イヤミ?会議に遅刻しても会長閣下は「遅れてくるなんて、君たちも随分偉くなったねぇ」と褒めてくれているではないか」
「日本じゃ、それをイヤミって言うのよ。戦争ボケのあんたには理解できない、深~い意味があるの」
「ふむ、日本語とは難しいものだな」
「あんた見てるとイヤミや皮肉を理解するには、ある程度の知性が必要だってのがよく分かるわね」
「よく分からんが、君の役に立てて光栄だ」
「本当にわかってないのね」かなめが諦めた表情で言った。
「遅れてすみませ~ん」二人が生徒会室のドアを開けて中に入ると見慣れぬ3人の生徒が立っていた。
「貴様、ガウルン。この神聖な生徒会室で何をしている」
「くっくっく、カシム。会いたかったぜぇ~」
「あんた、いい加減にその芸風止めなさいよ。色んな変な噂が立ってるんだから」
「「チンニウ」」双子の姉妹がかなめを見ると叫んで身構えた。
「あんた達までいるわけ?」
「わかったぞ。貴様ら、ここが学園の司令部だと知って占拠しに来たんだな」
「さすがの発想だな、カシム。どうやら戦士の魂はサビついちゃいないようだ」
「少しはサビついて欲しいわよ。ところで何であんた達がここにいるの?」
「そこの男に呼び出されたのさ」ガウルンは顎で会長の林水を示した。
「貴様、会長閣下に無礼な口を聞くと許さんぞ」宗介が叫んだ。
「まあいい。落ち着きたまえ、相良君」林水が椅子から立ち上がって二人の間に立って言った。
「改めて紹介するまでもないようだが、紹介しておこう。今度生徒会メンバーに加わった本田ガウルン君とその妹の鈴木飛鷲さんと弟の川崎飛鴻君だ」
「あの自己紹介そのまま信じたんですか?あのねぇ、先輩。兄妹っていう設定で全員姓が違うっておかしいでしょうが。それにガウルンの姓は山田です。や・ま・だ」これで何回目のツッコみだろうと思いながらかなめはツッコんだ。
「千鳥君。世の中には腹違いの異父兄妹という関係もあるんだよ。個人の家庭の事情に口出しするのは感心しないね」
「腹違いの異父兄妹って、それ完全に他人です」
「相変わらず細かい娘だね、君は」林水は扇子で口元を隠しながら言った。
「先輩が大概大雑把すぎるんです。とにかく話が進まないので姓は山田で統一して下さい。あんた達もわかったわね」かねめはガウルン兄弟を睨みつけながら言った。
「まあとにかくその山田3兄妹に、今日から生徒会メンバーに加わってもらうことにしたというわけだ」
「バカ言わないで下さい。あたし今日の昼休みに、そこの飛鴻にナイフで襲われたんですよ」
「飛鴻君が千鳥君にそんなバカなマネを・・・・・」さすがの林水も驚きの余り声を失った。
「そんな物騒な連中と放課後まで一緒にいるなんて冗談じゃありません」かなめが林水に訴えた。
「わかった。僕から言い聞かせておこう。よく聞きたまえ、飛鴻君」林水が飛鴻の方に向き直って言った。
「そうそう、思いっきり説教カマしてやってください」かなめが腕組みして頷いた。
「千鳥君は、この学園では「虎の皮を被った獅子」とか「文月学園無双」とか呼ばれている存在だ。それを襲うなんて無謀なマネは二度としてはいけないよ」
「そんなこと説教しろなんて言ってんじゃねーわよ。一体、あたしはどれだけ凶暴だと思われているんですか?」
「その他にも「贈呈品イーター」とか「彼女にしたくない美女No.1」とか・・・・・」
「この際、あたしのことはどうでもいいんです。大体全然この話に関係ないでしょ、それ」
「僕は君のことが心配なんだ。僕の可愛い生徒には髪の毛一本すら傷ついては欲しくないんだ」林水は飛鴻の手を握りしめて優しく言った。
「会長《クワィチェン》・・・・・」飛鴻の目に涙が浮かんだ。
「わかってくれるね」
「わかったアル」飛鴻が素直にうなずいた。
「千鳥君、これで大丈夫だ。飛鴻君が君を襲うことはもうないから安心したまえ」
「いやいやいや、何でそんなに簡単に信じてるんですか?というかいい話っぽくまとめてますけど、さりげなくあたしに暴言吐いてましたよね」
「いや、会長閣下の言うとおりだ、千鳥」宗介が言った。
「なんであんたにそんなことが分かるのよ」かなめが宗介を睨みつけて言った。
「今日の昼休みで格付けは完全に済んでいる。飛鴻が君を襲うことはもう無い。心配だったらマウンテン・ポジションを取ってみればわか・・・・グ・オッ」
我慢の限界を超えたかなめのハリセンの一撃が宗介に決まった。