バカとテストとフルメタパニック   作:らじさ

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第14話

「おや、奇遇じゃのう」秀吉がやってきた。

「やあ、みんな集まっているんだね」明久もきた。

「奇遇とうかなんというか、なんか人口密度が多くなってきているだけのような気が・・・」かなめが言った。

「みんな遅刻ギリギリだろうか?」宗介が答えた。

「いや、ギリギリというかこれは」雄二が言った。

「・・・・・すでに渋滞」翔子も言った。

校門までまだ100m以上あるというのに、もはや前の生徒との隙間は30cmもない。

 

バコン・・・・かなめが宗介をハリセンで豪快に殴り倒していた。

「いきなり、何をするのだ、千鳥」宗介が苦情をいう。

「黙りなさい。学校でおきる事件の98%はあんたが起こしているのよ。これもあんたのせいに違いないとあたしの女の勘が言っているの。何をやったのか正直にいいなさい。正門に地雷を埋めたの?それとも校舎の入り口を有刺鉄線で封鎖したの?」

「どっちにしろあまり普通の高校では聞かれんセリフじゃな・・・」

「いや、俺は別に何も・・・・・ドゥワ」ハリセンが再び炸裂した。

「嘘を言いなさい、嘘を」

「信頼性のなさに関しては完璧な信頼度だな」雄二が関心したように言った。

「ねえ、千鳥さん。相良君は僕たちと一緒なんだから、相良君のせいじゃないんじゃないかな」明久が言った。

「この方のおっしゃる通りです」胸ポケットから声がした。

「ふむ、モバイル・アルがいうんじゃそうかもしれないわね」

「君は俺のいうことより、このポンコツの言うことを信じるのか」

「これまでの実績の違いです、軍曹殿」

「お前は黙ってろ」相良君が胸ポケット向かって怒鳴った。

「相良は何を独り言を言っておるのかのう?」秀吉が不思議そうに言った。

「で、どうすればいいわけ?アル」かなめが宗介の右胸に向かって話しかける。

「モバイル・アルです、お間違いなく」

「こだわるわね」

「いや、まず俺に相談しろ、千鳥」

「うるさい。戦争ボケは黙ってなさい」

「あの二人は何を始めたんだ?なんかのコントか?相良の右胸に向かって話しかけているぞ」雄二が不思議そうに言った。

「アイディンティティですから。それはそうとここは斥候を出して情報を収集すべきでしょう」

「斥候?」

「そうです、この渋滞の先頭まで斥候を出して原因を確認するのです。対策はそれから立てても遅くありません」

「なるほど「敵を知り己を知れば、百戦すれど殆うからず」という奴ね。よしソースケ、渋滞の原因を調べてきなさい」

「調べて来いといわれもこの渋滞じゃ、先に進めんぞ」

「人の部屋のベランダに忍び込む時にはいらない技術使っているくせに何言ってんのよ。そこの塀の上を走っていきなさい」

 

「・・・・・雄二」翔子が言った。

「言っておくがお前の部屋のベランダに忍び込むつもりはねえぞ・・・グオォ」

霧島さんの目潰しが炸裂した。相変わらずの正確さだ。

「・・・・・雄二には愛情が足りない」

「ベランダに忍び込むののどこが愛情だ」

「・・・・・わが国には古来から夜這いという風習があって・・・・」

「いや、霧島さん。それ以上の発言はいろいろとマズいと思うよ」

と一騒ぎしている間に相良君がひらりと塀に上ると校門の方にかけていった。

「タッタッタ・・・・・・・」

「・・・・・・・タッタッタ」しばらくして戻ってきて、塀から飛び降りた。

「どうだったの何か問題があったの?」

「いや、たいしたことではなかったボディチェックだ」

「ボディチェック~?」

「飛鷲と飛鴻が校門でボディチェックをしていた。あの調子だとあと2時間もすれば校門を通過できる、心配ない・・・・・ゴワァ」おなじみのハリセンが炸裂していた。

「心配ないじゃないわよ。あと10分でホームルーム始まるのよ。このままじゃ2時間目まで遅刻じゃない」

「だが、彼らも生徒会安全保障担当代理心得としての任務を全うしているだけだ。邪魔はできん」

「あんたじゃ話にならないわ。あたしが話してくる」そういうとかなめは人混みを掻き分けて校門へ向かった。

 

「すいません、ちょっと開けてください・・・・・はあ?」かなめは校門を見るなり脱力した。

校門には飛行機に乗るときに通るゲートと荷物を検査するX線検査装置が設置され、迷彩服にレイバンのサングラス、赤いベレー帽をかぶった飛鷲と飛鴻がキビキビと指示を出していた。

「はい、手荷物はこちらにおくアル。ポケットの中の金属類も残らず出すヨロシ」

「ブザーがなったね。もう一度戻って、金属類を出すアル」

「あ、あんたたちねぇ・・・・・・・」一人ひとりこんなことをやっていたら通学路が渋滞するはずだ。

「あ、副会長《フーグワィエン》」かなめに気付いた2人は直立不動で敬礼した。

「ちょっ、ちょっと止めなさいよ。敬礼なんかしたらあたしが命令してやらせているみたいじゃないの」

「上官には敬礼するのが規則アル」

「我々の上官ネ」

「上官じゃないっつーの。だいたいこの装置は何よ。どっから持ってきたのよ」

「心配ないある。アマルガムの予算で・・・・・・・アイヤ」ハリセンの一撃。

「あんたら、揃いもそろってミスリルやアマルガムが秘密組織であることを隠す気あんの?」

「でも副会長はアマルガムがミスリルと敵対する国際テロ組織であると知っているアル」

「知らねーわよ、そんなこと」飛鷲が言った。

「アイヤーしまったアル。それならガウルン兄さんがアマルガムの幹部のミスターFeであることも知らないアルカ?」飛鴻も言った。

「なんかどんどん勝手に秘密情報ペラペラ喋っているんだけど、いいわけ」

 

「アイヤー」二人は頭を抱えてうずくまってしまった。

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