一応元ネタとなった「これが土屋家の日常」というのも
平行して連載しております。
あちらはバカテスオンリーですが、工藤さん×ムッツリーニものです。
段々とオリキャラが多くなって、ムッツリーニの兄弟たちやら
その彼女たちなどがでて大騒ぎしております。
よろしかったらあちらの方もごらん下さい。
CMでしたw
ハリセンの連打の下から宗介の声がした。
「待て。ちょっと待ってくれ、千鳥。とにかく俺の話を聞いてくれ」
「ウルサイ。今さら戦争ボケの言い訳聞いたからって、あたしがAクラスに戻れることはないのよ」ハリセンの連打は続いた。
「いっ、いや。君の意見も聞きたいのだ。とりあえずハリセンを止めてくれ」
「ゼエゼエ・・・・・いいわ、ちょうど疲れたところだし、あんたの言い訳を遺言だと思って聞いてあげるわ。それでなによ」かなめは宗介を睨みつけた。
「君は、会長閣下と学園長に命令されて俺を監視するためにFクラスに来たと言ったが、本当にそれだけか?」宗介がかなめの目を真っ直ぐに見つめながらささやくように言った。
「えっ。それどういう意味?」かなめが尋ねた。
「俺は君がFクラスに来てくれて嬉しいぞ」宗介がキッパリと言った。
「バッ、バカ。急に何を言い出すのよ」かなめの頬が赤く染まった。
「おい、何か小芝居が始まったぞ」雄二が言った。
「周囲に数十人の生徒と先生がいるというのに、完全に二人の世界に入っておるのう」秀吉も同調した。
「「「「「「ざわざわ」」」」」」周囲の生徒が騒がしくなっていた。
「相良の野郎、俺たちの前で堂々と千鳥に告白をしてやがるぞ」
「千鳥だから構わないとは言うものの、人の幸せは許せねぇ」
「殺るか?」
「だが、あいつは強いぞ」
「人数集めてかかりゃあなんとかなる。必要なのは他人の幸せは許さないという強い心で結ばれた団結だ。賛同する奴はこの手の上に手を重ねろ」須川が叫んだ。
「「「「「「「おお~」」」」」」FFF団誕生の瞬間だった。
そうとも知らず二人のやりとりは続いた。
「俺は君と同じクラスになれて嬉しいが、君は違うのか」
「いっ、いや。それは・・・・・」かなめの顔がさらに赤くなった。
「君と同じクラスになれたことを神に感謝してる」
「そっ、そりゃ1年からの付き合いだし、あたしだって・・・・・モゴモゴ」
「うわぁ~、相良君凄いです。みんなの前で告白だなんて、勇気あります。千鳥さんいいなあ」姫路さんが、夢見る乙女の瞳で二人を見守っていた。
「告白する場所はともかく、あれだけ堂々としているのは漢だわよね」美波も言った。
「周囲の連中は、固まって何を話し合ってるんだろう?」明久が不思議そうに言った。
何しろ「寝込みを・・・・・」とか「授業中に一斉に飛びかかって・・・・・」などと言う不穏な言葉が漏れ聞こえてくるのだ。
「とにかく俺は君と一緒のクラスになれて嬉しいのだ」
「・・・・・本当に?」かなめは真っ赤な顔でモジモジとうつむいたまま小声で言った。
「本当だぞ」宗介が爽やかに答えた。
「・・・・・嘘つかない?」モジモジが大きくなった。
「嘘つかないぞ」
「・・・・・心の底から?」
「ああ、心の底からだぞ」
「・・・・・じゃっ、じゃあどうしてあたしと同じクラスになりたかったの?」かなめは上目遣いで期待に満ちた瞳で尋ねた。胸の鼓動が大きくなっている。
「うむ、それはだな。君とクラスが別だと護衛がしにく・・・・・グワッ」
「でえりゃあぁぁぁ~~」裂帛の気合で振り下ろしたハリセンが宗介の顔面を直撃した。
「あんたなんかにねぇ、期待なんかしちゃいなかったけど・・・・・返してよ。あたしのズタボロになった乙女心を」さきほどの倍の速度でハリセンが殴打される。
「待て、千鳥。俺はただ君と一緒のクラスになれて嬉しいと言っただけなのに、なぜそんなに激怒しているのだ」
「うるさい。あんたなんか・・・あんたなんか・・・・・・ウウ、グス」
「何がおかしいのだ?」
「泣いてんのよ、この戦争ボケ」今度は倒れている宗介にストンピングの雨あられが降り注いだ。
「相良は千鳥をからかっている訳じゃないんだよな?」雄二がヤレヤレと言った表情で言った。
「そんな器用な男じゃあるまい。わしの目から見ても演技じゃなくて本気じゃったぞ」演劇バカの秀吉が言うんだから間違いはないだろう。
「本気だとしたら、なおさらタチが悪いな」
「千鳥さん可哀想です」姫路さんが、心の底から同情したような顔で言った。
「期待持たされた分、ダメージは二倍よね。あ~あ、珍しくラブコメが見られると思ったのに」美波が残念そうに言った。ラブコメって美波は何を言ってるんだろう。
「そりゃ無理だ。原作がサイコ(翔子)バイオレンス(美波)なんだから」雄二が身も蓋もないことを言う。
「ねぇ、さっきからみんな何の話をしてるのさ。相良君は千鳥さんに一緒のクラスになれて嬉しいって言っただけでしょ」なぜ、みんな僕を可哀想な子を見るような目で見ているんだろう?
「なあ、明久」雄二が優しい声で言った。
「どうしたんだい、雄二」
「お前のことを好きになる女の子に、俺は心から同情するよ」
なぜか、姫路さんと美波が激しく首を縦に振っていた。