もしも北郷一刀が東方の世界に転生したら。【打ち切り】   作:独田圭(ドクタケ)

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スーパー一刀タイム、突入です!!

一刀「・・・いきなりどした。」

では、どうぞ!!

一刀「説明無しかい!!」




3, 物語の主人公は大抵チート

 

一刀Side

 

俺が貂蝉をぶん殴る事が決定的になった後、ヨミィが此処に住む事を許可してくれた。その条件としてヨミィの軍に入らされる事になったがそこは別に気にしていない。

 

あの後、現人神としての性質と能力について解った事が幾つかあった。

 

まず神の性質についてだが、破壊を司る神【破壊神】という性質だと判明した。なにそれ怖い・・・

 

ヨミィ曰くこの破壊神は新種ではあるが最高神の部類に入り、その地位はこれまで最高神と言われた天照大御神よりも上なんだとか。破壊神というのは文字通り、破壊に特化した神で人や妖怪はおろか、同じ神ですら破壊出来るらしい。破壊された対象は木っ端微塵に砕けて何も残らないという。それをヨミィから告げられた時には顔が真っ青になったのを覚えている。

 

だが何も悪い事ばかりじゃないらしい。全ての対象を破壊出来るという事は邪悪な神を破壊出来るだけでなく、もし人間に邪悪な力が宿っていた場合、その部分だけをピンポイントに破壊出来るらしい。だがあまりにも強大過ぎる力故に制御下に置く事が出来なければ暴走する危険性があるとヨミィは話していた。

 

次に俺の能力、覆す程度の能力についてだが、解った事は3つ。

 

1つ目、能力を使用するには霊力が必要で霊力がゼロに近付けば能力を使用する事は出来ない。

 

2つ目、霊力の消費量は能力を使う規模の大きさに比例するらしい。つまり覆す事象の規模が大きい程、消費する霊力も多いという事だ。

 

3つ目、自分自身の能力を能力で消す事は出来ない。これは一度試してみて駄目だった事で判明した。

 

これらを完全に使いこなせる様にしないといけない。そう考えてヨミィは俺を軍に入れたと言う。なる程、それなら俺も納得である。転生してこうなった以上、愚痴を零していても仕方ない。それでも貂蝉を殴る事には変わりないが。

 

こうして俺の仕事と修行の両立する日々が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・そんなこんなで100年以上が経ちました。

 

えっ?何でそんなにざっくりなのかって?だって毎日が仕事と修行を両立する生活を送ってるんだぜ。そんな代わり映えの無い日々の様子を見せたって読者は面白くないだろ?

 

1つだけ変わった事があるのは俺に弟子が出来た事かな。それも2人。

 

??「一刀さ〜ん、おはようございます♪」

 

一刀「おはよう豊姫。今日も元気だな。」

 

元気溌剌な感じの女の子が俺に挨拶をしてきた。この娘が俺の弟子、綿月豊姫だ。豊姫には妹が居るがその娘がもう1人の弟子。もうすぐ来る筈なんだが・・・

 

??「・・・すみません、遅れました。」

 

一刀「別に遅れてねぇよ、相変わらず真面目だなぁ依姫は。」

 

姉の豊姫とは違い真面目・・・というか若干内気な印象が強いこの娘はさっき俺が言ってたもう1人の弟子、綿月依姫だ。

 

2人との出会いは50年程前、ヨミィから「将来有望な姉妹が居る。」と言われて紹介されたのがこの豊姫と依姫だ。そのあと2人の訓練の様子を見ていたが、その素質は既に群を抜いていた。豊姫は剣術のセンスがピカイチで申し分無かった。依姫も剣術は様になっていたがそれ以上に目を見張ったのが頭の回転の早さだ。どちらかといえば依姫は軍師的な役割に向いていると俺はその時感じた。

 

2人の素質に大きな可能性を感じた俺は彼女らの教育係にして欲しいとヨミィに直談判した。ヨミィは快く承諾してくれた。それ以降2人には通常の訓練が終わった後に特訓と称して2人を徹底的に指導した。

 

そして現在、始めの頃に比べて一回りも二回りも成長した2人と一緒に軍の訓練に向かう事が今や暗黙の了解となっていた。デートの待ち合わせだと思った?違うんだよなぁ〜これが。

 

 

 

 

 

さて、現在俺は何をしているのかというと、

 

一刀「そこ、踏み込みが甘い!!」

 

「はいっ!!」

 

豊姫「ギリギリまで引き寄せて、そこで切る!!」

 

「「はいっ!!」」

 

一刀「そこ、陣形が乱れてるぞ!!」

 

「「はいっ!!」」

 

一刀「声が小さぁぁぁぁぁい!!」

 

「「はいぃぃぃぃぃっ!!」」

 

豊姫と一緒に絶賛スパルタ教育中である。綿月姉妹と出会った数年後、俺は一個小隊の隊長に任命された。厳しくも隊員に手取り足取り指導していたらそれがあまりにも好評でどういう流れでそうなったのか知らないが気が付けば別の隊の隊員までも俺の教えを受けていた。

 

ある日偶々俺の訓練の様子を見に来ていたヨミィが他の隊員にも指導している所を見て、あろう事かこの軍の最高指導者になってくれないかと打診してきた。・・・ヨミィ、アンタ俺を過労死させる気か。

 

流石に1人では無理だと断ったら、「では豊姫も一緒に任命させよう。」という軽いノリで勝手に話が進んでいった。・・・せめて俺の意見ぐらい聞いて欲しかったのだが。

 

・・・そんな訳で現在、豊姫と2人で軍全体の訓練を指導している。ちなみに依姫はというと俺の隣で隊員達の動きを事細かに紙に書き留めている。そうして訓練が終わった後にその紙を俺に提出してその情報と依姫の意見を基に今後の方針を決めている。

 

今取り組んでいる事は新しい陣形の訓練だ。普通陣形は大きく分けて攻撃型と迎撃型の2つに分かれる。だがそれだけでは足りないのではと思った依姫は「新しい陣形の確立が必要です。」と俺に進言してきた。確かに必要な事だと考え依姫と話し合った結果、俺達は陣形を2つに分けるやり方を考えついた。

 

簡単な話、攻撃型と迎撃型の2つで1つの陣形を作っちゃえ、という方法だ。この方法では戦闘時に統率が乱れる恐れがあるが、俺にとって陣形は兵の配置を決める為に存在するだけであって勝敗の決め手にはならないと考えている。故に統率力はそれ程重要視していない。ヨミィからは「型破りだ。」と言われたが俺の考えは変わらない。それに俺と豊姫の2人が鍛え上げた軍隊だ。個々の戦闘力は高いのであれこれ口を出して兵の動きを制限してしまうのは愚の骨頂だ。押さえるべきツボを押さえていれば俺達が何も言わなくても結果的には此方の思い通りに動いてくれる。だがこれはあくまで軍全体で訓練している時の話。俺の部隊ではまた違ったやり方を取り組んでいる。

 

今、俺の部隊では奇襲に特化した訓練を行っている。地の利を活かした奇襲で相手(ここでは妖怪)の横腹を突付く事で敵を掻き乱す。ここで重要なのは機動力と洞察力と素早い判断力だ。この3つのどれかが欠けても奇襲は成功しない。

 

軍の間では俺の部隊に所属する隊員はエリート扱いを受けており、他の隊から転属希望者が続出している。だが俺はそう言う話は一切受け付けていない。何故なら戦闘に於いて奇襲がメインになってはいけないと考えているからだ。奇襲に特化した部隊というのは逆に言えばそれ以外はからっきし駄目なのだ。これで解ったと思うが、軍隊の殆どが奇襲にまわってしまうと肝心の本隊が手薄になってしまい、奇襲が見破られた時の代償が非常に大きくなる。それ故に奇襲部隊は少数精鋭でなければいけない・・・イヤ、そうである事に意味があるのだ。

 

 

 

 

 

・・・流石に疲労の色が見えてきたな。豊姫も時折息を切らしてるしな。

 

一刀「よーし、今日はこれで終わりだ。帰ったらしっかり身体を休めろよ。以上、解散!!」

 

「「ありがとうございました!!」」

 

うむ、良い返事だ。

 

・・・さてと、

 

一刀「豊姫、少し話がある。」

 

豊姫「なんですか?」

 

俺は兼ねてから考えていた事を豊姫に伝える事にした。

 

一刀「随分成長したな。俺から教える事はもう何も無い。お前はもう1人前だ。」

 

豊姫「えっ・・・。」

 

一刀「今のお前なら一個小隊を任せられる。これからこの奇襲部隊の隊長は豊姫、お前だ。」

 

豊姫「本当ですか!?」

 

一刀「頼んだぞ、・・・豊姫隊長。」

 

豊姫「・・・はい!!ありがとうございます!!」

 

歓喜の余り豊姫は俺に突進する様に抱き付いてきた。俺はそれを受け止めると豊姫の頭を撫でる。少々くすぐったそうにしていたが嫌がる様な素振りは見せなかった。俺に認められた事が余程嬉しいのだろう。

 

後日、依姫にも同じ様な事を伝えると依姫は一瞬目が点になった後、突然泣き崩れた。何事かと思ったが本人曰くとても不安だったらしい。俺は豊姫同様、依姫の頭を撫でた。依姫は子供扱いされたのが嫌だったのかムーッと頬を膨らませた。全く可愛い奴だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、俺の方は全くと言っていい程進展が無かった。

 

霊力はなんとか増やす事が出来たが肝心な破壊神の制御はちっとも上手くいってなかった。100年経って未だ進歩が無いってどういう事だよ・・・

 

だが武術の方は綿月姉妹の教育係になった以上、師匠として情けない姿を見せる訳にはいかないと我武者羅に修行した結果、今では軍隊の隊員全員が束になって掛かって来ても余裕で勝てるまでになった。

 

妖怪退治を10分程度で終わらせて帰って来た時なんかは何時もは冷静な永琳とヨミィが流石に驚いた表情をしていた。ありゃあ傑作だったな。

 

後は自身の破壊神を完全に制御下に置く事が今後の課題だな。でもこれは本当に骨が折れる。何せ100年経った今でも手こずってるんだからなぁ。

 

一刀「・・・まぁ成る様に成るか。」

 

今更焦ってもしょうがない。先は長いが時間を掛けてでも制御してみせるさ。

 

 

 

 

 

だがこの時俺はそんなに時間が残されていない事に気が付いていなかった・・・

 

【完】

 

 





どうでしたか、一刀君の無双っぷりは?

一刀「イヤおかしいだろ、これ。」

えっ、なにが?

一刀「隊員全員が束になっても勝てないってどんだけチートなんだよ。」

良いじゃん、転生物って大体そんなもんでしょ。

一刀「それで良いのか作者よ・・・」

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