『無音』   作:閏 冬月

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『無音』ではお久しぶりです。
今回は、エゾ末様作

『東方姉弟録 〜もし霊夢が姉だったら〜』

とのコラボ回となっております。
そして幾つか注意点です。
1、いつも通りの駄文になっています。
2、いつにも増して、キャラ崩壊になっています。特にコラボするお相手のオリキャラです。

以上のことを踏まえた上で、ご覧ください。
大変長らくお待たせしました。
『無音』、姉と弟の二重奏 どうぞごゆるりとご覧ください。








姉と弟の二重奏

「どうしてこうなったんだろう」

 

どうなっているのか、それが気になる人は多いと思うが、まずはおよそ4時間前に遡って欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『無音』から一ヶ月、人里の人と交友関係を広げてきたところだ。

私は人里に出るのではなく、博麗神社の裏山にある自宅にて、暇という名の神が創り出した有意義な時間を過ごしていた。

そんな時、静寂を破る激しいノックの音が家を響かせた。

そんなことをするのは、霊夢か魔理沙しかいない。

 

「はーい、誰って、霊夢?今月分の家賃はちゃんと払ったよね?」

「違うわよ!あんたにね、私の弟を紹介しようと思っているのよ」

 

「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そして、現在に至る。

 

 

「こっちが私の弟のトオル、んでこっちが私の友達の空音いろは」

「初めまして、博麗トオルです。よろしく」

 

姉と全く似ず礼儀正しい、しっかりとした弟だ。

本当に姉弟なのだろうか。

 

「初めまして、空音いろはです。えぇっと、『無音』を起こした張本人です」

 

こんな真面目そうな人に、更には博麗の巫女の弟に未解決だと言われる異変の張本人だと伝えるとどうなるか。

 

「霊夢、あの異変の妖怪退治してないの?」

「あれはいろは、人間が起こした物よ」

 

そう言われたトオルさんはバッと戦闘態勢をとった。

そう、これこそが本当の博麗神社に勤める者の姿勢だと思う。

霊夢には失礼だが、数言で判別ができてしまうほどにいい加減だ。

 

「トオル、やめなさい。そんなに疑うのならいろはの家に行って確かめて来ればいいじゃない」

 

トオルさんはグッとこらえているが、最後には渋々承諾していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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トオルさんは宙に浮いて、私の家に向かっていた。私は宙に浮くことが出来ないので当然徒歩だ。

 

「あ、トオルさん!その辺りから宙に浮くのをやめてください!」

 

聞こえたのか解らないが、遠くから何かが聞こえた。

3分後にはトオルさんは私の隣に着地した。

 

「あれ?何だか感覚が…」

「この辺りは特殊な力で能力が制限とか阻害されるんです」

 

私の能力は何故か例外となっている。

 

そんなことを話しながら歩いていると、私の家の壁が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「住んでるところ以外は本当に人間なんだなぁ」

「まぁ…そうなんですけど」

 

住んでいる所が人間ではないというのは、認めざるを得ない事実。

この辺りは、本来ならば妖怪が住んでいてもおかしくはない。しかし、特殊な力のせいで迷った妖怪もここは通らない。更には、私の能力のせいで誰も寄りつかない。

能力が非力で、弾幕の使えない私にとってはとても都合のいい場所だ。

 

伝説によると、魔界の門に通ずる洞窟が近くにあるらしい。

 

「人里になんで住まないの?」

「能力で他の人に迷惑をかけたくなかったし」

「異変を起こした人が言う台詞かな…」

 

ごもっともな意見です。

 

「でもさ、今じゃあの異変は良い印象があるし、音も綺麗だったし、別に大丈夫だったと思うよ」

 

まさか、褒められるとは思わなかった。

少しだけ嬉しい。

 

トオルは辺りを見渡し、本棚に目をつけた。

 

「この本とか円盤って何?」

「ああ、円盤は私が創った曲を聞けるよ。それだけじゃ流れないから専用の器具を使わないといけないけど」

「なんだろう、この本。鈴奈庵でも見たことない…」

 

トオルは目を輝かせながら本棚を物色していた。

私の話なんか眼中になさそうだ。

それにしても、本になると食いつきが違う。霊夢から聞いていた通りの人だ。

 

ドンドン!

 

この建物への影響を全く考えずにノックをする人ははあまりいない。

 

「「霊夢か」」

 

息ぴったり。

 

「はいはい、今開けるからもうちょっと待ってて」

 

ガチャ

ゴンッ

 

霊夢が勢いよく、ドアを開けたせいで、ドアノブが勢いよく鳩尾に入った。

痛い。

あと、左足の小指もドアに当たって痛い。

 

「あ、いろはごめん」

 

軽く謝る霊夢に対して、多少の怒りを感じつつもどうしたのかと尋ねる。

 

「そろそろトオルに晩ご飯を作らせないといけないからさ」

「え?今日は霊夢がやるって言ってなかった?」

 

突如始まった姉弟喧嘩を尻目に、霊夢が来てから開けっ放しとなっているドアの向こうを見てみた。

そこでは、夕暮れもとっくに過ぎ、黒くなっていく山の陰が見えた。

山の中で夜になってしまっては、遭難する恐れがある。

更には、今宵は新月。月明かりが無いだけでも山は凶暴性を一気に増す。

 

「今日はうちに泊まって行ったら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

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「「美味しい!」」

 

2人は口を揃えて言った。

どういう状態かと言うと、霊夢とトオルは私の家に泊まることになった。

私としては、霊夢かトオルのご飯を食べてみたかったが、高望みをしてはいけないので、私が晩ご飯を作ることにした。

今日の夕食は紅魔館の咲夜さんから教えてもらったクリームシチューに初めて挑戦してみた。

咲夜さんの味とまではいかないものの、初めてにしては上出来の味だ。

そして、博麗姉弟にも舌鼓を打ってもらっている。

 

1時間後

 

「ふう、お腹いっぱいだわー」

 

霊夢とトオルだけで寸胴二杯分のシチューを食べきった。

そよ大半はトオルだ。成長期って怖い。

 

「何か手伝うよ」

 

本当に霊夢の弟なのかなぁ?

血が繋がっているようには思えない。特に性格。

 

「スー、スー……」

 

霊夢はもう、夢の世界へと旅立ったようだ。

子供だなぁ。そんなことは本人の前では言えない。

何故か。

殺されるから。

 

「トオルも寝たら?そこまで忙しくもないし」

「分かった。今日はありがとうね、いろは。おやすみ」

「うん、おやすみ」

 

 

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