【完結】スパイになってしまったのだが   作:だら子

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其の七: 「藤原という男」

「ようやく日本へ帰国か」

「やっと美味い飯が食えるな」

「あー…イギリスの飯は不味いからな…」

 

船に揺られながら霧が立ち込める海を眺める。湿っぽいイギリス特有の空気と共に磯臭い風が髪を撫でた。遠ざかるイギリスの地を見た後、俺の横にいる藤原へ視線を向ける。

 

藤原は船の手摺りにもたれ掛かりながら、ボーと海を眺めていた。しかし、俺の発言で最近食べたイギリス料理の味を思い出したのか微妙そうな顔をしている。

藤原は食に案外五月蝿いからな。イギリス料理は口に合わなかったのだろう。

俺はそれを見て小さく笑ってみせた。

 

——俺は大日本帝国陸軍内のスパイ養成組織“D機関”にて、『神永』と呼ばれる男である。

 

『神永』と呼ばれる、なんて聞いて違和感を抱く者もいるだろう。当たり前だ。これは俺の本名ではなく、偽名なのだから。

仕事関係で俺の本当の名前を知るのはD機関の元締めたる結城中佐だけだ。つまり、例え今、この場で死のうとも本当の俺として死ぬことはできないということ。

スパイとして、名もなき民間人として、誰にも悟られずに息を引き取るのだ。跡形もなく、ひっそりと。

スパイを自主的に辞めるまで本名を明かすのは禁句。名前も、時には自分の死すらも偽る。

 

スパイとはそういう職業だ。

 

(ま、スパイといっても俺たちは更に危険なNOCなんだけど)

 

スパイは大きく分けて二種類ある。

一つは駐在武官。基本的に彼らは外交儀礼や現地交流などを担う軍人だ。だが、その中でアンダーグラウンドのスパイ活動もしているのが駐在武官である。

 

もう一つがNOCたる俺たちだ。

NOC——Non Official Caver(ノン・オフィシャル・カバー)。

 

駐在武官のような公式な外交身分を持ったスパイではなく一般人の身分を偽装し、敵国などに潜入し、活動するのがNOCである。

駐在武官の場合なら、もしも捕まったとしても公式な外交身分を持つが故に国外退去のみになる場合が多い。

だが、俺たちのようなNOCだと捕まれば死刑の可能性が倍に跳ね上がる。いや、死刑はほぼ免れないだろう。それだけNOCは危険なのだ。

もちろん、駐在武官のスパイ活動も危険なことには変わりはないが。

 

己の個というものが何度も何度も揺らぎそうになるのを抑えながら、目には見えない生と死のゲームを生き残らなければならない。自身の功績は讃えられることなく、唯ひたすら精神の極限を試される仕事——それこそがNOCたるD機関のスパイ。

 

(その中でも今回はキツかったな)

 

流石に英国諜報機関のスパイマスター直々の尋問はキツイものがあった。伊達にあの男はイギリスのスパイマスターと呼ばれていない。

もしも結城中佐が用意したスリーパーがいなければ、俺が結城中佐からのサインに気がつかなければ、俺は確実に死刑確定だっただろう。二重スパイを承諾したのにも関わらず逃げたのだから。

 

そんなもしもを考えてゾッとしたが、それと同時にあの時のハラハラ感とやりきった達成感に口が緩むのが止められなかった。

ただ軍人になって命のやり取りをするよりも、起業するよりも、余程面白い。つまらない日常を彩る非日常。生きるか死ぬかの世界の中でも、高度な頭脳戦と肉体戦を主とするこの世界。

 

(だからスパイは辞められないんだ。ああ、次は何処に行くんだろうか。次はどんなゲームが待っているんだろうか)

 

そう考えただけでブルブルと腕が震え、笑みが止まらなかった。刃物を首筋に突きつけられた様な、鼓動が高鳴るあの感覚が堪らない。やはりこうではなくては。

 

興奮を抑える為に俺はハァと小さく息を吐き、考えを逸らそうと藤原に再び目を向ける。

藤原は先ほどのカーチェイスの際に見せた真剣な顔とは程遠い、アホ面を晒していた。半目になっており、今にも寝そうだ。

 

(これだけ見ると、本当にこいつはなんでD機関にいるか分かんねえよな)

 

俺の隣にいるD機関員の一人、『藤原』は俺たちの中でも異彩を放つ男だ。

 

ほぼ全てが落ちこぼれ。何をやらせてもD機関第1期生の中で一番最後に習得する。おっちょこちょいで医薬品を持たせれば零す上に、暗記に関しても本の内容を覚えられずに度々居残りをさせられていた程だ。

 

それなのに藤原はヘラヘラと笑い、「あー…やっぱり私に合わないのかもな。辞めるべきか」とほざいていたこともある。

最初、こいつは何を言っているのかと思ったさ。自らの意思で試験に臨んだにも関わらず、訓練初期の段階からこんなことを言うなど。いくら藤原自身も自分以外のD機関員との能力の違いに気がついていたとしても『異常』だった。

確かに藤原は優秀ではある。もちろんD機関の者達を除いた場合だが。ここでは落ちこぼれ以外何者でもなかった。

 

訓練開始時あたり、そんな藤原に彼以外のD機関員達は口には出さないがこう考えていたに違いない。

 

「何故こんな男があの試験に合格できたのか? 何故結城中佐はこの男をここに居座らせるのか?」

 

それぐらい藤原という男は凡庸だった。

凡庸で凡夫で凡人だったのだ。

 

だからこそ藤原という男は『異常』だった。

 

異常な状況において、異常な人間は『正常な』人間である。自分が発狂してしまわないように敢えて狂った人間となるからだ。ある意味では生存本能が働いているといっていい。

だが異常な状況において、普通の人間は『異常』である。常人が自我を保てるなど、まずないからだ。異常な場にいるのにも関わらず、普通の人間であり続けるなんて本来ならばありえない。

 

染まらなすぎる藤原はかえってその異常性を浮き彫りにしていた。「不気味だ」——そう感じるくらいには異常だったのだ。

普通だからこそ得体がしれない。異常な状況で普通に感じる人間程、恐ろしいものはない。

 

他の場であったのなら、『凡人』は普通である。というか下手に異常な奴がいたら色々とヤバイ。

だがここはスパイ養成所。異常な人間しか認められない場に凡人がいるのはあまりにもおかしすぎた。

 

「——不思議か。藤原がここにいるのが」

 

結城中佐がある時、気配を感じさせないまま、スッと俺の後ろに立ちながらそう問いかけた。俺はそれを聞いて内心ため息を吐き、舌打ちする。

 

この人は超能力者と偶に本気で思ってしまうくらいに人の心を読むのが上手い。結城中佐のことだから他のD機関員には聞かず、この俺にだけ藤原のことを問うているのだろう。D機関員達の中でも俺が一番藤原という存在に疑問を抱いていたから。それでもまあ、自分の疑問を解決すべき優先順位としては下の方だったが。

隠していたつもりだったんだけどな…流石は結城中佐と言うべきか。

 

俺は半分諦めて肩を竦める。

 

「ええ、まあ。藤原という男は凡人です。何故ここに居させるんですか?」

「確かにあの男は凡人の域を出ない。だが凡人で終わるには些か異常だ」

「なんだかんだでこの場にいる藤原は確かに異常ですが…。もしも藤原をクビにすればヤツは喜んで出て行く、そんなヤツですよ?」

「藤原はできないさ」

「『できない』? 『しない』ではなく?」

 

奇妙な言葉選びをする結城中佐に怪訝な顔をしてみせる。

まるで結城中佐は藤原自身が望んでこの場にいるかのように言う。それは藤原との言動に相反するものだった。

藤原が辞めたがっているのは本心だ。演技でやっているのなら面白かったものの、本心で思っているからこそ俺たち機関員は眉を顰めている。

 

(それなのにやめることができない? 何故だ?)

 

そんな疑問を見透かすように結城中佐は小さく笑った。

 

「だからこそあの男に『藤原』と名を授けたのだ。まあ見ておけ。貴様ならいつか分かるだろう」

 

そう言われたのならばやらない訳にはいかない。結城中佐直々に任務を与えられたようなものだ。わざわざ調べようと思うくらい、藤原に興味があるわけではないが………謎を暴くのも一興。

俺は仕方がないと諦めたように肩を竦める。そして「了解しました」と小さく言葉を口にした。

 

それから俺は藤原を観察した——が、いつもと変わらない。いつも通りの失敗。いつも通りの居残り。変わらない。藤原は変わらない。異常な状況に居座る凡人。自分の実力を知りながらも何故かD機関にいる変人。

 

(こいつを見ていたら色々と頭が痛い…。まあ、結城中佐が俺にわざわざ言うくらいだ。いつかは分かるんだろうが…)

 

そんな日々が続き、少々苛立っていた時。その日は自白剤訓練の日だった。「深層意識の底の底に重要情報を入れ込め」などと言う無茶振りをされた日でもある。

D機関員達全員の意識が朦朧とする中、必死に自我を保ちながら深層意識に重要情報を入れ込もうともがいている時だった。藤原の声が聞こえたのは。

 

「あんたら馬鹿じゃないの?!?!」

 

お前が馬鹿じゃないのか。

 

普段の藤原からは考えられないような言葉遣いと声の荒げように、D機関員全員が自白剤を入れられているのを忘れて二度見した。だが藤原はD機関員の視線を集めながらも、女言葉のままで色々と話し出す。

そんな藤原を観察しつつ、俺は自白剤で未だに朦朧とする頭をぐるぐるとフル回転させた。

 

(藤原の言葉遣い、仕草、雰囲気——全てが女性そのもの。何なんだこいつは)

 

それは男性である藤原が、本来ならば無意識にするはずのない行動だった。

自白剤を投入されている今、若干だがD機関員全員が結城中佐によって与えられた仮面を剥がしつつある。故にほぼ全員が少しではあるが己の素を出していた。つまり、今、咄嗟に口にする言葉が本心である可能性が高い。だからこそ、それを隠そうと俺たちは必死に足掻いているのだが。

 

まあ、つまりは、だ。

藤原がしている言葉遣い、仕草、雰囲気は全て——『本来の藤原』だという可能性がかなり高い。

 

だがそれが事実であるならば、藤原の本来の性と真逆のものであるという問題が浮上する。男は男として。女は女として。そう育てられるこの国において、それは異常だった。

 

演技でしていると思いたいものだが——苦虫を噛み潰したようなあの表情が演技で出来ているとは俄かに信じがたい。

 

(おかしい。どうしてこいつは女言葉や仕草が癖になっている?

まさか実は成人するまでは女として育てる風習のある家の出とかか?

はたまた実は心が女だったとかか?)

 

そんなあり得なくはない考えが咄嗟に脳裏によぎった。だがそれを断定してしまうにはいささか早計すぎる。

藤原の心が女であっても、この国の考え方的に体が男なら男の仕草や言葉遣いを最初のうちは叩き込まれるだろう。それが出ずに無意識で女言葉などになってしまうのは明らかにおかしい。

他の案である、成人するまで女として育てられた家の出〜というのも……うーん…どうしても藤原は到底そういった人間には思えなかった。

 

それと一番の理由は——結城中佐がわざわざこの男に何か理由を付けて、『藤原』と名をつけたくらいなのだから、もっと別の理由があるはず。

 

(古来から藤は女性に例えられてきた。そういった意味で、藤原という男の心が実は女だとか、そういったことを表しているのかもしれない。しかし、そうではないはずだ)

 

そう考えながらも、その時の自白剤訓練は疑問を残したまま終了。他のD機関員達よりも藤原に対して興味がありつつも、優先順位は下辺りに位置していたが、この瞬間から上位になったのだ。

 

そして自白剤訓練が終わってから、藤原が女装するようになった。

カバーの人間のコピーをしろという講義では、藤原がコピーする人間はほぼ女。しかも藤原は初期のころから完璧に化粧を施し、自白剤訓練の時のように完璧な女言葉、仕草、雰囲気を醸し出す。一瞬、彼が男であることを忘れてしまいそうだった程だ。

 

だがそれと比べて、女装以外の変装技術は普通の域を出なかった。

 

(女装限定の変装技術の才能、か)

 

観察すればするほど可笑しな人間、藤原。女装をすると懐かしそうな顔をして、まるで何かを思い出すかのように、『何か』を模倣しているのだ。遠い目をしながら、ここではない『何か』を見つめている。

 

男の器に別の人格が入っているかのようだった。

 

言いようのない違和感の原因はそれだったのかもしれない。藤原は何かがズレているのだ。ずっと藤原を観察していると、藤原の瞳には得体のしれない、『何か』が宿っていた。不気味な、『何か』が。

 

藤原という男は凡人である。凡人で、善人な人間であるはずだ。人を慈しみ、人に優しくするタイプの人間。決して、俺たちのような『人でなし』ではないはずだった。

 

それなのにあの男はこの世界を見てはいなかったのだ。

人形が人の心を模倣しているかのようだった。

 

世界で起こる数々の事件を今、起こっていることではなく、歴史書に載る、なんてことのない事象の一つ程度にしか藤原は考えていない。人の命も、歴史書の1ページにすら載らないゴミクズ同然にしか藤原は見ていなかった。

死んでも、生きていても、藤原にとってはチリと同じ。どんなに素晴らしい発展や発明が発表されたり、驚くべき事件が起きたりしても、藤原は眉ひとつすら動かさない。あるべき当然の事象として捉え、興味すら示さない。

 

人を駒程度にしか思っていないような『人でなし』である俺たちだが、それでも人は人と考えている。もしも家族ができたとしても、任務でそれを捨てろと言われれば捨て去るような人間の集まりだが、それでも記憶には残るだろう。一応は彼らが不幸にはならないように配慮もするだろう。

 

だが、藤原は違う。

 

興味すらないから直ぐに頭から消える。覚えろと言われれば覚えるが、忘れてもいいなら、恋人だろうが家族だろうが友人だろうが忘れるような男。

 

「結城中佐が藤原という名を授けたのは——藤原がD機関を離れないと確信していたから、か」

 

藤の花言葉は「優しさ」「恋に酔う」などが代表的だろう。だがそれにもう一つ、花言葉がある。

 

 

「決して離れない」

 

 

結城中佐は確信していた。

異常な精神構造をしている藤原は決してD機関から離れない。いや、離れることができない。人を人と思わないサイコパスのような藤原が、他の人々と共に穏やかに過ごすことなどできないから。

 

どんなに普通の仮面を被ろうとも、藤原の気質が許さない。藤原は命のやり取りをするゲームの中でしか、命を感じられず、生きることができない——そんな『人でなし』。

 

だからこそ奴はD機関に居座る。

恐らく一生、藤原はスパイであり続けるのだろう。

 

「なんだ。藤原も『化け物』だったか」

 

自然と笑みが顔に浮かぶのが分かった。

そうでなくては。D機関に居座るならば、やはりそうでなくては面白くない。命のやり取りを楽しむような、頭のネジが1本外れたような奴でなくては楽しくない、そうだろう?

 

(今回のカーチェイスも中々面白かったな)

 

一瞬、イギリス諜報機関の奴らがもう追ってきたのかとヒヤッとしたが、直ぐに違うなと否定した。結城中佐が用意したであろうスリーパーによって、まだイギリス諜報機関内はてんわやんわだろう。そんな早々に追いつけるはずがない。

 

なら、残る可能性とすれば——

 

——藤原だ。

 

前よりも太った藤原。更に、彼は仕立てのいいイタリア製のスーツを着ており、イタリア製のタバコ、ITALIAN ANICE——— イタリアンアニスを側に置いていた。他にも色々、明らかにイタリアに行っていた証拠を残しまくっている。

 

本来ならば直ぐに処分すべきだが、恐らくは突然結城中佐に命じられ、急いで来たのだろう。それのついでにイタリア諜報機関のやつらもひっつけて来た。絶対にやってはいけないことだが——こいつのことだから、やってしまったに違いない。

 

(やっぱり馬鹿だ、こいつ)

 

仕方がなく、イタリア諜報機関を撒く+イギリス諜報機関への撹乱のためにカーチェイスを繰り広げた。一歩間違えれば死あるのみだが、それでもやってのけた藤原。ドライビングテクニックだけはあるからな。

 

あんな足場の悪いところで命をかけたカーチェイスを繰り広げ、それでも今、間抜け面を晒しているのだから面白い。

常人では決して耐えることのできない訓練をくぐり抜け、精神の極限まで耐え抜いた実績を持つD機関員。藤原もやはり、結城中佐によって作られた化け物の一人なのだ。

 

——全てを欺き、生き残る、化け物。

 

「次は何があるんだろうな」

「もうそろそろ日本で活動したいんだが、私は」

「藤原はそればっかりだよな」

 

船の向こうの海をバックに立つ、藤原を見ながら笑った。

 

 

♂♀

 

 

あー…ようやく日本に帰国できたわ〜…。安堵しかない。船の中の生活もキツかったからなあ…主に神永のせいでな!

 

あの野郎、無駄に高度なゲームを暇つぶしで仕掛けてくるから本当にやめて欲しかった。私が負ければ何かとお金をぶん取って行くからな。お陰で私のサイフの中身はスッカラカンである。マジでやり返したい。だが出来ない悲しみな。あいつらやり返したらやり返した分だけ仕返しもしてくるから。なんなのあいつら。

 

(D機関も頭が痛いけど、ついに第二次世界大戦も始まったことも痛い!)

 

神永を迎えに行く少し前ぐらいに第二次世界大戦の始まりでもある、ドイツ軍によるポーランド侵略が始まった。周りの人はまだそんな世界を巻き込んだ大戦になるとは思ってはいないみたいたが、未来の記憶がある私からすれば冷や汗である。本当にやめて。

 

(つーか、そんな世界大戦真っ盛りの時にまた結城中佐に呼び出されたよ…)

 

現在、目の前には結城中佐がいつもの厳つい表情で此方を見ていた。結城中佐怖すぎ。本当にやめて欲しい。切実に。

私がそんなことを顔には出さずに結城中佐を見ていたら、結城中佐が資料を手渡してきた。それを受け取り、結城中佐の方を見る。

 

「次は中国に行ってもらう。前線の現地部隊の西村久志陸軍二等兵としてな」

「はい………え?」

 

西村久志陸軍二等兵、とな?

えっ、なんか聞いたことある。藤原、聞いたことあるよ。主に前世の原作のお話の中で。

待って待って待って待って待って。いや、そんなバナナ。

 

恐る恐る資料を見て見ると、モスクワのスパイの脇坂やら慰問団の「わらわし隊」やら前世で見たことある文章が並んでいて目眩がした。あれ、これってさ…。

 

(原作、『ダブルジョーカー』の中にある『蝿の王』のお話じゃねーか!)

 

えっ、無理無理無理無理。だってこのお話のD機関員は西村久志陸軍二等兵、つまり私である。やっっっべえ、ついに私、主役になったぞ! これほどまでに嬉しくない主役はあっただろうか。本気で嬉しくねえ。

 

(『蝿の王』の西村久志陸軍二等兵が行ったところって、前線中の前線だよね…? しかも自分で腕を撃ってたよね…?)

 

前線に出たくなさすぎてスパイになってんのに、前線行き+スパイとか何事。いや、本当に何事?! マジで行きたくないんだけど! 他の奴にやらせろよ! 前線とか行きたくないよ! 腕も自分で撃ちたくないよ! 泣くぞ!

 

サッと結城中佐の目を見たが、怖すぎてサッと資料に直ぐさま視線を落とした。デスヨネー行かないと行けませんヨネー…。

 

藤原、主役になってきまっす…。

 

泣いた。




皆さんお久しぶりです。亀更新なのに見ていただきありがとうございます。後、誤字脱字訂正とかコメントとか返せてなくて本当にすみません。

少し前に活動報告で、友人に「JGのオリ主ってどんな顔?」と言われたので描いてみたけど、平凡すぎて微妙な画力になってしまった…もし優しい人がいたら描いて欲しい…と嘆いていたところ、たむマロンさんという方が描いてくれました! ありがとうございます!

【挿絵表示】

また、私が描いた絵は下になります。シャーペン+ボールペンという微妙な絵なので見たくない方は存分にスルーしてください。

【挿絵表示】
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