オレンジファンタジー【完全版】   作:370mL

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2話は、
本編約1万5千文字
あとがき・解説約8千文字
となっております。


オレンジファンタジー第2話

ここは普通の世界ではない。

 

まるでファンタジー世界。

空にドラゴンが普通に居るし、モンスターだって居る。

人々は魔法を使るし、獣人もいるし、

 

そう、ゲームでは割と有り触れた設定の世界だ。

 

そういう世界なのだ。

 

 

そしてここは喫茶店、ブルーベア。

営業時間中は必ずといって良いほど、ピアノの音と騒がしい人たちの声が絶えない。

 

今日も快晴であり、平和である。

 

 

「ぎゃああああああああああ!!」

 

 

そんな声がそのお店から聞こえる。

多分、外に居る人達にさえ聞こえる程の大声である。

 

もう言わずもがなだろうが、あえて言おう。

ジョン・オ・ラルクの悲痛な叫びである。

 

 

「姐さん!今日は何混ぜたんすか!!」

 

「オレンジジュースに醤油を少々。あと別のお店で販売されてる発癌物質入りポーションに、魚」

 

「魚はねえっすよ!!」

 

「やかましいわよ。正義のなんでも屋なんだから、残さずのみなさい」

 

「呑めませんって!!」

 

 

とんでもない暴論に対し、ジョンは机をドンドン叩きながら抗議する。その様はまるで子どもである。

身なりも子ども、頭脳も子ども。

うん、違和感は無い。

 

そんなジョンの目の前で、部外者気取っているオイヨイヨは腹を抱えて笑っていた。

 

 

「まあコレでも飲んでなさい」

 

「おお!オレンジジュースじゃないっすか!」

 

 

さっきジョンが飲んでいたコップをそのままスライドさせただけなのだが、当のジョンはだまされているらしい。

阿呆の極みである。お前は芸人か。

 

 

「ぎゃああああああああ!!!」

 

「なはははははははははwwwww」

 

 

ジョンは、あまりの不味さにそのまま失神。イスの上でぐったりしている。

オイヨイヨはそれをひたすら笑いながら、自分の飲み物に手をつける。

イケメンが優雅にコーヒーを口に含み、味と香りを堪能する。

 

 

「ぶうーーーーーーー!!!!」

 

 

ジョンの顔に盛大に飲み物をぶちまけるオイヨイヨ。

ジョンに関しては気絶しているので、余計に可哀想な事になっている。

どうやらこちらも、なんか仕込まれていたらしい。

 

 

「あーもう!仕事増やさないでください!」

 

 

そこにメイドの格好をした女の子が出てきて、床なり机なりをモップで掃除しはじめる。

ジョンは放置である。

彼女の名前は※ミア=ミアリス。

1話にてジョンとオイヨイヨが助け、その後この喫茶店ブルーベアにて働くことになったあの女の子だ。

 

※ミア=ミアリスというこの名前の事を覚えておくと、色々と楽しむ事が出来ます。

 

何故か当たり前のようにメイドさんの格好をさせられている。

お客からは評判の良い。

 

メイドさんの格好をさせたのはブルーベア。

彼女曰く、「この喫茶店の萌え要素」だそうだ。

そんな萌え要素のミアさんの、とっても綺麗なコバルトグリーンの瞳は、半開きに近い。場合によってはジト目になるだろう。

 

1話の時、もしくは先程の言動の割に、ちょっと無表情チック。

実はあまり感情的な方ではなかったりする。

 

 

「だってこれ醤油じゃねぇか!おいブルーベア!」

 

 

いや死ぬぞそれ。

 

 

「いいじゃない。健康にいいわよ?」

 

「醤油いっぺんに飲まされたら死ぬわ!!珈琲と間違える温度だから本気に飲みそうだったわ馬鹿!!」

 

 

流石のオイヨイヨも全然笑っていられない事態だった。

というか流石に匂いで気がつけよ。お前も芸人かよ。コントかよ。醤油の香りを堪能してんじゃねーよ。

 

 

「悪かったわよ。はい、珈琲にオレンジジュース。本物よ」

 

「どんな嫌がらせだよ…」

 

 

嫌がらせどころの騒ぎではない気がする。

あと、オレンジジュースという単語を耳にして、ジョンはいきなり目を覚ましていた。脊髄反射的なアレだ(語彙不足)。

が、オイヨイヨがぶちまけた醤油が目に入り、その痛みで悶え始めていた。

 

とりあえず、前途多難である。

こんなひどい冒頭があっていいのだろうか。

俺こういうほんわかな始まりする筈なのに殺す気満々な冒頭やらかす小説や漫画やアニメ、多分見たことないんだけど。

殺す前提ならともかく、そうじゃないのにこれは酷くないだろうか。

 

ジョンはミアからタオルを貰い、顔を拭いてすぐさまオレンジジュースを飲む。

ストローは必須である。

つか顔洗ってこいよ。服とか絶対無事じゃないだろ。

そしてミアさん、なんでもうここに慣れきってんの?先日だよね?勤務し始めたのは先日の事だよね?適応力凄すぎですね?

 

 

「そういや姐さん、依頼とかきてない?」

 

「ここはバーよ。依頼請負の副職は愚か、バーと喫茶以外の仕事なんてしてないし、これからもそれ以外を始める予定はないわよ」

 

「でも姐さんところ、よく依頼くるじゃん」

 

「貴方達の所為よ」

 

「俺はいつも巻き添えかよwww」

 

 

喫茶店ブルーベア、と看板を掲げているのに、頑なにバーである事を主張し続けているブルーベア。

割りと喫茶店要素、不本意に感じているのかもしれない。

にしてはミアをメイド姿にさせて、より喫茶店的なイメージを倍増させてるのは、この人なんだけども。

 

と、入り口から鐘の音が聞こえてくる。

どうやら珍しくもお客のようだ。

 

ジョンはオレンジジュースを飲むのに夢中だったが、皆はその人物を目に入れる。

当然オイヨイヨもその来店客を視界に入れている。

 

 

「いらっしゃいませ」

 

 

ミアが接客のために声をかけた。

だがその客は物々しい雰囲気を抱えていた。

ミアはお盆を盾にするように抱え、一歩下がる。

 

格好からして明らかに、喫茶店で飲食しに来た素振りではない。

 

容姿は狼男。

2mは超える身長よりも長く太い大剣を背中に携え、ノシノシと歩く。

強固たる和風の鎧を身に纏い、鋭い眼光である。

思わせるならまさに猛者の風格。

少なくともその表情からは、一般人を凌駕した物を感じさせる程だった。

 

ここでブルーベアは別段いつもどおりに言う。

 

 

「ここで揉め事はやめて頂戴」

 

 

狼男は聞いていないといわんばかりにブルーベアを一瞥し、そして前を向く。

 

その目線の先には、ジョンとオイヨイヨがいる。

 

ジョンはオレンジジュースに夢中だが、オイヨイヨは何だか楽しそうにその男から目を離さない。

オイヨイヨのその楽しそうな顔は、喧嘩がこれから始まることを待っているといわんばかりの顔だ。

揉め事を起こせばそこの店主が何を言い出し、何を仕出かすか知れたものではないのだが…。

 

 

「ジョン=オ=ラルク」

 

 

狼男は、何か紙を取り出し、確認しながら言う。

低い声なので若干怖い感じだ。

大きな体から伸びるその影が、ジョンをすっぽり覆っているので、尚更物々しい。

 

 

「え?俺?」

 

 

一瞬自分のことと理解してなかったようで、ジョンはオレンジジュースのストローを咥えたまま狼男を見る。

ひどい話、“ジョン”と呼ばれることのほうが圧倒的に少ないので、すぐには分からなかったのだろう。

 

 

「バーロゥ=オイヨイヨ」

 

「んだよww微妙に名前間違えやがってwwww」

 

 

結局二人の名前を言う狼男。

オイヨイヨは偉そうにふんぞり返っている。

いつでも喧嘩OKだという態度。

しかしどことなく、目線は鋭い。

恐らく、お遊び感覚で相手出来るような存在ではないのだ。

少なくとも目先の狼男は、雑魚ではない。

 

 

「…私はCABINの者だ。話がしたいと本部社長が言っている。

 即刻来たまえ。フル装備でな」

 

 

そういって狼男はまたノシリノシリと歩いて、出て行く。

出て行く時に鳴った鐘の音は、虚しく響くだけだった。

 

……終わり?

いや何しに来たんだよ。

伝達だけなら、もうちょっと人選あっただろ。

なんでこうも喧嘩腰の奴をよこしてきたんだよCABIN社長。

空気悪くするだけして何なんだよ。

 

 

「なあジョン、アイツ知ってるか?w」

 

 

オイヨイヨが問う。

 

 

「んーや。同期じゃない」

 

 

同期って言い方に凄く違和感あるけど置いといて、とりあえず、知らない人だと言ってるっぽいジョン。

二人はそれだけのやり取りを終えると、立ち上がる。

そしてそれぞれ準備に取り掛かるのだ。

喫茶店ブルーベアは喫茶店なのに、勝手に倉庫に武器やら色々置かれているというのは考えものだが。

 

 

「CABIN社長からお呼び出し…か」

 

 

ブルーベアは面倒くさそうにそう呟く。

ここでミア、まるで現状を飲み込めてないため、尋ねるのである。

 

 

「あの、CABINの社長に呼ばれるってことは、依頼でしょうか」

 

「さあどうかしら」

 

 

ちなみにCABINとは、ジョンが過去に務めていた傭兵会社の側面が強い派遣企業。

大雑把に言えば、何でも屋の大企業。現時点のジョン達の商売上のライバルである。

1話の時にも説明したが、大企業故にフットワークが遅い。その為、ジョン達のような迅速に動ける上、相当な腕を持つ狩人は、それ相応に仕事を取る事が出来る。

ただし、今回のように呼びつけられた事は初めて。

それこそ今の今まで、CABIN側から手伝いの要請がやって来たりしたことは無いし、接触すらロクにない程である。

 

だからこそ、今回は異例。

何がどうなるやら、ブルーベアにも分かっていなかった。

 

 

「…大丈夫なのでしょうか」

 

 

ブルーベアは一杯の珈琲を用意した。

それをミアに差し出す。

とってもつまらなさそうに、頬杖をつきながら。

 

 

「何が起こるか知ってるし、結果も分かってる私がこうも落ち着き払ってるの」

 

 

あの、さっき、今さっきさ。

地の文でさ、ブルーベアにも分かっていなかった、ってさ。言ったんだからさ。

 

とか言って場を更に濁してもいいのだが、別にブルーベア、そういう意味で言ったワケではないだろう。

ジョンやオイヨイヨを悪いようにするワケがないという確信あっての、

そして、ジョンやオイヨイヨならば仕事か何かを難なくこなすだろうという確信あっての発言なのだ。

それが信頼の証なのかどうかは分からないが、信用されている事だけは今ここで証明されたようなものだ。

 

 

「それでも不安なら、貴女も行ってみる?」

 

 

ふと提示された提案。

果たしてミアが不安に思っているのかどうかは激しく不明だが、何にせよお出かけ許可である。

気になるなら見に行ってきたら?みたいな具合である。

そんな軽々しく付いて行っていいのかどうかは知らないけれど。

 

 

「…いいんですか?」

 

「その代わり、自分の身は自分で護るのね」

 

 

ミアは数秒悩んだ後、すぐに言う。

緑の瞳からは何も伝わってこないし、限りなく無表情で言うものだから、どこまで考えての返事かは知れない。

 

 

「はい、いってきます」

 

 

ブルーベアはつまらなそうな目をしたままにミアの表情を確認している。

少しすれば、ため息をついた。

 

 

「ついでに、珈琲はちゃんと飲んでから行きなさい?」

 

 

妙に格好いいセリフだった。

 

 

 

***

 

 

 

「あきらめろ、ジャックw」

 

「だって行きたくーんだもん…、って!俺はジュンだ!!」

 

「ジョンだろwwww自分の名前くらいとっとと把握しとけwwwww」

 

 

そんな風にいつものコントをする二人の後ろを、ミアはテコテコと歩いていた。

ジョンの武器が多すぎて多すぎて、隣を歩くオイヨイヨさえどこか影が薄くなっている。

ジョン、目立ちすぎである。

街の人達は見慣れてるのか、全然反応してくれていないし。

 

 

「あの、危険な場所なんですか?」

 

 

不安げな声色で訊くミア。

二人がそれぞれかなり好き勝手に答える。

 

 

「俺は知らないww」

 

 

オイヨイヨは知らないらしい。

 

 

「ジジイが鬱陶しいんだよ!!ジジイが!!」

 

 

ジョンは何かいらだった様子で、その場で暴れている。

暴れるといっても、変な動きをしながらガチャガチャと武器を揺らす程度だったが。

 

結論。

ミアの質問には答えてくれていなかった。

流石ジョンだった。

 

それでも要するに、もしくは察するに、ジョンにとっては割りと腹立たしい相手がCABINに居る、という事。

また恐らくだが、その人物が今回のような呼びつけを行った人物である可能性がある。

きっと地位は高い人物。下手をすればCABINの社長あたりか。

 

ただし、年齢に関しては不明。

ジジイだなんて口で悪態をついてはいるが、実際に高齢かは判断できない。

それでもジョン達よりはよっぽど年上としたものか。

 

 

「着いたぞw」

 

「ええええ!?もうかよ!!!!」

 

 

うん。着いた。

街並みの風景描写する間もなく。

 

 

「もうかれこれ20分は歩いてるだろwwwww

 つーかCABIN本社は同じ街の中にあるんだから、すぐ着いて当然だっつーのwwwwww」

 

 

そもそもジョン達が住んでいるこの街は、通称で「CABINの支配する街」と言われているくらいである。

そりゃ本社がこの街にあって当然である。

 

ミアは見上げる。

それはそれは高いビルだ。

何せこの建物、CABINの支配するこの街のどこからでも基本的には目に出来るくらいの超高層ビルである。

詳しく描写すると本編が凄く読みづらくなっちゃいそうなので割愛するが、とにかく高い。どの建物よりも飛び抜けて。

また、この街で最も高い建物でもある。

 

そんな建物を真正面から、二人が忙しそうに向かっていく。

自動ドアがやけに重々しく動く。防弾だろうか。

ジョンなんかは武器を重く動く自動ドアに遠慮無くぶつけながら、中に入っていっている。オイヨイヨがツッコミを入れる為に叫んでいるようだが、ミアにはよく聞き取れなかった。

 

ミアも遅れてその後を追う。

ミアはこの時初めて、自動ドアなんてものを垣間見た。

通常これほどの最新鋭の最先端技術は、どこかしこでも見かけるモノではない。

またその自動ドアにデカデカ印刷されたCABINのエンブレムと、機械の隅にあるエビみたいな小さなエンブレムを、しっかり記憶に焼き付ける。

 

特に意味は無い。癖みたいなものだった。

 

中に入るとこれまた広い感じである。

綺麗で金がかかってそうな、もうなんか傭兵会社っぽくない内装である。

目の前には受付があり、美人な受付の人がニコニコとこちらを見ている様子。

 

 

「いらっしゃいませ」

 

 

透き通るような声。綺麗なお辞儀。

高級ホテルや高級レストランに居ても可怪しくないくらい、丁寧なものだった。

ミアはそれを眺めて若干固まっていたが、オイヨイヨ、全然遠慮を知らない。

オイヨイヨだってこの建物に入るのは初めてなのだと思われるのだが、全く全てに興味が無いらしい。

 

 

「社長に呼ばれたオイヨイヨとジョンだw

 早く用件言ってくれると嬉しいかなww」

 

 

オイヨイヨもオイヨイヨなりの笑顔で、受付の人に話しかける。

受付の人も、とってもニコニコしている。

なんか異様な光景にも見えた。

 

周りには一応人が居る。

その全てがではないが、大抵は武器を持っていたり、なかなか挑戦的な格好をしている。ともなれば彼らが傭兵か。

どうやらジョンは場違いではないようだ。良かったな。

 

 

「ジョン様とオイヨイヨ様ですね。社長を呼びますので、少しお待ちください」

 

 

と、受付の人が机に隠されていたボタンを押した。

ぱぱっと、なんか蓋が開いて、レバーが現れる。

 

ジョンは既に諦め気味の表情だ。

 

 

「確認させて頂きます。

 後ろの女性はお付き添いの方ですか?」

 

「んあ?wああwwそんなもんだww」

 

「では、遠慮なく」

 

 

【挿絵表示】

 

 

受付の人はそう言うと、レバーを簡単に引く。

足元の床が突然消える。

消えるというか、何これ。年末にやってるアレみたいな感じ?

 

 

「それでは、語達者で」

 

「社長を呼べwwww何で俺らが移動させられるんだよwwwwwwwww」

 

 

オイヨイヨ以外は声を発することすら叶わず落ちていったのだった。

 

 

 

***

 

 

 

「ってぇなwww」

 

「まあ、あのジジイだしさ…」

 

「あいてて…」

 

 

オイヨイヨが一番下、真ん中ジョン、その上にミアが乗る形で地面に落下していた。

軽く50mは落下したし、何より床はセメント。

なんで一番下にいるオイヨイヨが無事なのかは、凄く不思議だ。

ジョンに下敷きにされてなくても死んでるぞ絶対。ミアでさえ「あいてて」言ってられる状態でさえないぞ恐らく。

 

 

「いやはやー、よーっす!元気しとったー?」

 

 

目の前には若々しい黒いスーツ、黒いサングラスを掛けた、白髪オールバックの男が立っていた。

薄暗い部屋…にしては広そうだが、なにぶん、暗くて広さも把握出来ない。

壁に張り付いた蛍光灯の明かり2つだけが光源である。

 

いかにも思わせぶりというか、もう、どこからツッコんだらいいだろうか。

 

 

「やかましいんだよ!ジジイ!!」

 

「どこがジジイだよwww」

 

「ほんまやで」

 

「否定すんなお前がwwww500歳超え野郎wwwww」

 

 

社長なのだろうその男と言い合いする3人を無視して、ミアが話をすすめる。

というか、この容姿で500超えているらしい。見た限りでは30歳前後くらいなのだが。

そしてエセ関西弁キャラ、370mLオリジナルキャラではこれ、何人目や。今作は初だけども。

 

 

「あの、何で此処に2人を呼んだんですか?」

 

 

社長は嬉しそうに手を広げる。

まるでアトラクションパークなんかで「ようこそ!」と手を広げて歓迎しているかのようなポーズだ。

 

 

「新作のロボの被検体になってもらいたくてなあ!」

 

 

だが内容は全く違った。

というか意味不明だった。

 

 

「ジジィ、何すりゃいいんだよ」

 

「今言っただろww聞いとけwwww

 いや俺も何すりゃいいのか全然分かってないけどよwwwww」

 

「新作のロボって、戦闘用ロボかなにかですか?」

 

「そうやで。戦闘というより、侵入者排除ロボやねん」

 

 

ミアに対し、変なポーズで指をさしながらいう社長。JOJO立ちっぽい。

 

 

「この会社で開発されたんですか?」

 

「んーや、そーやないで。

 機械自体の性能がどんなもんか調べてくれーて依頼されたから、CABINの人間の誰かと戦ってもらおう思てな」

 

「じゃあ俺たち呼ばなくてもいいじゃねぇかよww

 あと関西弁が結構下手くそだぞアンタwwww」

 

「いやいやー。やっぱりねえ?」

 

「何だよww」

 

「人員が怪我したら嫌やねんな?」

 

「俺らだったらいいのかよwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

オイヨイヨは笑いすぎて転げまわっている。

何が何処までツボだったのだろう。

更に、ジョンはその転げまわるオイヨイヨに巻き込まれ、転んでいる。

 

1話の時に転ばされた事への復讐のつもりだろうか。

 

あと誤解を解いておきたいのだが、

この世界感において、ロボットという代物はほぼ存在しない。

存在していたとしても、工場などで扱われるロボくらいである。

当たり前の事だが、我々の世界における車の工場程の機械技術は存在していない。

先ほどの自動ドアがまるで普及していない所を見ていただければ分かる通りか。

 

強いていえば、1,900年頃の技術がかろうじて存在している程度。

幾つかの分野は我々の世界以上に発達した技術が存在しているとはいえ、それも僅かな物である。

 

それを踏まえた上で出てくるであろう戦闘用、もしくは侵入者排除ロボ、だ。

 

 

「んで、今回のロボがこれや!!」

 

 

よく分からないが、部屋が社長の合図かで暗くなる。

そして部屋の中央にスポットライトが照らされた。

 

何も無い。

 

かと思えば、地面から、ものすごい音を立てながらエレベータ式にロボが出てくる。

半端な演出機能だ。この世界の技術が知れるだろう。

 

 

「す、凄いですねこれ」

 

 

ミアがそう言う。

別に、演出のための機能・設備について感嘆しているのではなく、

ロボットに対してだ。

 

 

「せやろ?せやろ??」

 

「何でテメェが自慢げなんだよwwwwwww」

 

 

姿は赤がメイン。

背中にビームサーベル的な何かが2個あるらしい。

胸には機関銃。

 

腕は太くはなく、少し長め。

戦闘に向いているのだろうか。

何より、でかい。

角みたいなのを合わせれば、軽く15mはある。

かなり人に近い形状をしている。

それこそこの世界で作り上げた物とは思えない程の。

 

 

「なあ、オイヨーヨ」

 

「あん?ww」

 

「これって絶対アーマードコ(ry」

 

「やめろwwww⑨ってバレたらすぐこのサイト潰されるwwwwwwww」

 

 

お前がトドメ刺してるから。

 

 

『何故力を求める…』

 

「ダメだwwwもう隠しようがねぇwwwwwwww」

 

 

何故か喋る出すロボット。

社長は呑気そうなので、恐らく仕様だろう。

 

 

『管理者…それが私だ…』

 

 

だが突然にジェット噴射開始。一気にあたりの物を吹き飛ばしながら、移動を開始。

そのまま真上に飛び上がり、ジョン達が落とされた穴の壁をぶち壊し、外へと飛び立ってしまった。

 

いわゆる暴走だろう。

社長の思う通りに全然動かせていないのだ。

 

 

「あちゃー…」

 

 

パラパラと音を立てて崩れる天井を眺めている社長は、呑気そうだった。

 

 

「あちゃーじゃねーよwwww

 えらいこっちゃなんだよwwwwwwww」

 

 

お前はお前で何悠長に面白い事言おうとしてんだ。

 

 

「あの、あんなものが外に出ちゃったら、大変なことになりますよ?」

 

 

ミアも悠長な事言ってるし。

もう外出ちゃったんですよアイツ。

あの赤い悪魔。

兵器ってやつなんですよあれ。

 

 

「ここで俺たちの出番門番なんでも屋!!」

 

「ジョンwww落ち着いて喋れwwwwww」

 

 

剣を抜くジョンに、

ナイフを抜き取るオイヨイヨ。

 

 

「社長さんww報酬金額はいくら出す?wwwww」

 

「1ドルやね」

 

「莫迦にしてんのかwwwww」

 

※このドル通貨発言を覚えておくと6話が面白くなります。

 

「いいじゃんオイヨーヨ。俺たちは正義の味方、オレンジジュース戦隊なんだぜ?」

 

「2人の戦隊とか聞いたことねぇってのwwwww

 つーかネーミングセンスを疑うわ馬鹿かお前wwwwwwww」

 

 

オイヨイヨとジョンは、思い思いの構えを取る。

 

そして二人が、ミアを見る。

ミアももう慣れているようだ。

何をすればいいのかをよく理解しているらしい。

 

商談成立してないような状態であっても、優先すべきは、事態悪化を防ぐ事か。

 

 

「よーい…」

 

 

そんな掛け声を言うミア。

 

 

「俺が先に壊す!」

 

「テメーにゃ無理だよwww」

 

 

意気込んでいる二人。

 

 

「ドン!!」

 

 

そして、ミアのそれを合図に軽快に走り出す二人。

 

なんでこう、ワケの分からない事をするんだろう。

普通に走っていけばいいのに。

合図無しに走ればいいのに。

そんなことしてる場合じゃないのに。

 

と、ミアは思っていた。

 

というか二人はまずこの地下部屋から脱出する方法を探さなくてはならず、右往左往している様子だった。

少しすると非常階段みたいなモノを二人同時に発見し、我先にと登っている所まで見えていた。

 

かなり間抜け。

頼りにするには不安な二人の光景。

コンビネーションがズタズタである。

 

 

「報酬金額なあ…。ま、奮発しといたるかね」

 

「ありがとうございます。入金は、喫茶店ブルーベアへお願いしますね」

 

 

めっちゃちゃっかりしている子だった。

 

 

 

***

 

 

 

「どこ行ったんだよ、オイヨーヨ」

 

「それだと俺がどっかに行ったみてーだろーがwwwwww」

 

 

軽快に烏合の衆だの障害物を回避しながら、二人は走っていた。

 

そう、これが最大の問題点。

あんなでっかくて目立つカラーリングをしたロボットが外に出たにも関わらず、その後の痕跡が全く見られない。

大問題にも騒ぎにもなっていない。

破壊活動はまだ、始まっていないというのだ。

 

それが不幸中の幸いとなるか、これから巻き起こる惨劇の前触れとなるのかは、この二人次第である。

 

 

「二手に分かれた方がいいかもなw」

 

「もっと噛み砕いて説明しろ!」

 

「これ以上噛み砕く要素ねえよwwwwwww」

 

「で、どーするって?」

 

「俺こっち行くから、お前そっちなww」

 

「分かった!!!」

 

 

二人はすぐ先の道で分かれた。

ジョンはジョンで走り回ってるだろうし、

オイヨイヨは何だかんだで考えて走る。

 

ジョンが捜索しそうにない箇所を探すのがオイヨイヨの役目。

 

コンビネーションとは少し違うが、

息はピッタリだった。

 

 

そして視点は、ジョン。

 

重たい武器を多量に抱えたまま走りまくり、辺りを確認する。

 

少なくともジョンはその精神力や神経、索敵能力がかなりズバ抜けているので、違和感や危機、その他あらゆる場面に対して柔軟に対応が可能という、素晴らしい人材。

阿呆じゃなかったらどれだけ良かったことかと、誰もがきっと思うだろう。

 

 

「ナインボー!!!どこだー!!!」

 

 

もう名前ほとんど隠れてないというか、もう手遅れなので何も言わないが。

そしてやったら広い広場にと出る。

 

びっくりする程、人が居ない。

というより、何故か此処は静寂だった。

捕捉すると、人が居ないのはデフォだったりする。

ここの中央にある名所、“不貞寝するヴィーナス”の人気の無さ故に。

女神にふて寝されては演技も悪かろう、ということか。

 

だが、鳥すら鳴いていない。

人が居ない分、野良猫や野良犬がワンサカ居るこの場所だったりもするが、それさえ一匹足りとも居ない。

それはそれは、おかしな話だ。

 

ジョンは立ち止まり、剣を一本抜き払う。

静かな世界で、孤独の世界で、小さな金属音が反響する。

 

 

「……」

 

 

神経を研ぎ澄ます。

何時攻撃されても、回避できるように。

 

理解出来ていた。

ここにいると。

殺意を持たない殺戮兵器が、ここで待ち構えていると。

 

 

『ターゲット確認 排除開始』

 

 

唐突な機関銃音。

ジョンは即座に回避行動に出た。

人間が扱える銃器の限界をを遥かに超えた武装による弾丸は、とんでもないくらいに身体をスレスレで通過する。

だがジョンはそんなことお構いなし。

当たらなければどうということはない。

 

ジョンは高速で相手に肉薄し、剣を振るう。

 

が、その剣はあっけなく空を切った。

 

交わされたのだ。

デカブツを相手に。

それはジョンにとって、初めてに近い感覚だった。

 

 

『お前達は何故現れる』

 

「うぉおおおおおお!!!!」

 

 

凄まじいジョンの反射神経と、その細い腕と脚からは想像も出来ない瞬発力で、再び肉薄し、攻撃をする。

 

だが当たらない。

相手が速すぎる。

いいやこの場合、相手が悪すぎると言うべきか。

 

リーチの差は歴然。

それどころか人間を遥かに凌駕した機動性を誇る相手。

接近戦による撃破は、到底不可能。

 

 

『何故邪魔をする』

 

「うるせぇ!!」

 

 

『企業、CABIN、そしてオレンジジュース』

 

「うらああああ!!」

 

 

『全ては私が作り上げた物』

 

「まじで!?」

 

「嘘だよ馬鹿wwwwww」

 

 

オイヨイヨが背後からナインボールに攻撃を加える。

が、これもあっけなく交わされる。

 

そのままオイヨイヨは滑るようにしながらジョンの隣へ。

 

だがここで、ナインボールの攻撃が襲ってきていた。

背中にあるビーム系のソードを振るっていた。

驚くべき速度。その攻撃速度もそうだが、何より気がつけば目の前に居るという事が脅威。

 

二人はなんとか交わしたようで、地面を転げつつも何とか体勢を整える。

 

圧倒的に不利。

このままでは大した時間を必要とせず決着が付くだろう。

決着を付けられてしまうまえに、コチラから決めなくてはなるまい。

 

 

『プログラム再構築 障害増加 セキュリティ規制 全OFF』

 

 

わざわざ喋ってくれている。

まるで遊ばれているかのよう。

だが実際に二人は全く、歯が立っていない状態。

相手がどのような事を考えているかが少し程度知れたくらいで、勝率は上がってくれないでいる。

 

 

『荒廃した世界を、人類を再生する』

 

 

二人はどしりと立ち上がりつつ、赤い機体を視界にハッキリと収めた。

オイヨイヨは笑っているし、ジョンは怒りっぱなし。

何にせよ、余裕は皆無に等しい。

 

 

「理論的なところがオイヨーヨソックリな奴だ!!」

 

「俺とアレを一緒にすんなwwww

 発言のどれ一つとってもアイツのほうがやべえだろwwwwwwwww」

 

 

にらみ合う。

ロボットであるナインボールに目があるかどうかは分からないが。

 

 

『それが私の使命』

 

「勝手に氏名言われても困るっつーの!!」

 

「何時アレが自己紹介したんだよwwwww

 ちょっと分かりにくいんだよお前のボケ方wwwwwww」

 

 

『力を持ちすぎた者』

 

 

ナインボールは両手の剣を見せ付けるように、横に向ける。

威圧は半端ではない。

まるで殺気が存在するかのような、そんな空気の圧力。

 

規格外。そういう存在。

場違い。そういう存在。

 

 

『秩序を破壊する者』

 

 

ジョンは剣を数本、地面に投げる。

全てが地面に突き立てられる。

 

 

『プログラムには、不要だ』

 

 

攻撃の準備。

しかし相手はそれを無視。

この世界の存在ではないから、ジョンの行動の意味を理解出来ていない。

 

 

「はww言ってくれるじゃねぇのwww

 聞いてたら腹の立つことばっかり言いやがってwwwwwwww

 

 荒廃した世界と人間の再生?wwww

 それがお前の使命!?wwwwww

 

 そして俺たちが秩序を破壊する存在だってかwwwwww」

 

 

『ターゲット補足 ロックオン完了』

 

 

「そんなに俺たちを潰したいかよww

 そうかそうかwwそうかよww

 

 なら逆に潰されても、文句はねぇわなぁ!!?」

 

 

オイヨイヨが叫ぶ。

ナイフを二本、軽快に構える。

 

 

「言ってる意味わからねえけどさ、

 お前さっきから怒りが有頂天になるんだよ!!」

 

「頂点なww」

 

 

だがそんな緊迫感有る雰囲気を吹き飛ばすのはジョンだった。

空気読め。

である。

 

 

「世界を潰す気ってんなら、俺だって容赦しないからな!!

 お前の方がプリクラに不要なんだよ!!!!」

 

「プリクラにこんなでっかいロボいらねぇのは誰もがわかるっつーのwwwww

 ちったあ落ち着けやお前wwwwwww」

 

 

 

『排除開始』

 

 

 

そして、戦闘が再び開始される。

ナインボールは、胸についた機関銃を撃つ。

ビーム弾なのか、薬莢(やっきょう)は落下していない。

 

二人は回避をする。

全てにおいて速い弾だが、避けられないわけではない。

彼らは二流ではないし、もはや人間でもない。

 

超一流の化け物達である。

 

 

「しっかしアイツ速いなぁww」

 

「攻撃が当たらないんだ。当てる方法はあるけど、たぶんさ、それじゃ倒せない。いろいろ頼んだ」

 

「あいよww少し待ってろwww」

 

 

ジョンが再び剣を投げる。

地面のいたるところに剣が突き刺さる。

 

一方でナインボールはそれを警戒してか、触れることすらしない。

積極的にその剣を回避しながら、攻撃を繰り返している。

 

 

「いっくぜ!!俺の必殺技だ!!!」

 

 

ジョンが一本の剣のみをその手に残し、他全てを投げ終えた時、

目にも止まらぬ速さで駆け出した。

しかもその勢いは上がっていく。

またその動きもただ一直線にではなく、超高速の旋回、超角度の方向転換をさも当然のように。

 

仕組みは至って簡単だ。

地面に刺さった剣の柄をその都度つかみ取り、無理やりに方向転換しているのだ。

 

様々な場所を軽快に走り続ける。遠心力やらで、恐るべき速度を実現する。

ナインボールは機関銃で対抗しとうとするが、その速さを追い切れてはいない。

 

そして遠心力で最大限に勢いづいた頃には、

既に半分は宙を浮くほどの速度に達していた。

 

反撃開始。

 

 

「瞬撃 八方空飛斬!!」

 

 

ナインボールに一瞬で超接近し、攻撃を加える。

一回目は避けられたが、次の瞬間には背後から攻撃を繰り出しており、命中。

ナインボールは地味に、だが確実にダメージを受けていく。

 

全方位から襲いくる斬撃。回避方法無し。

 

 

「準備オーケーwww」

 

 

オイヨイヨがそう言った時点で、いたるところに魔方陣が設置されていた。

 

既に発動したようで、それらの全てから攻撃が飛んだ。

いいや、鎖だ。

それらがナインボールを拘束。

ジョンに対応していたナインボールは、この鎖に呆気無く絡めとられていた。

 

 

『私は守るために生み出された』

 

「余計なお節介なんだよ!!ww」

 

 

鎖を引きちぎらんと、ブーストをふかす。

とんでもないエネルギー量。数多くの鎖が悲鳴を上げている。

しかし時間稼ぎとしては充分な成果をあげていた。

 

 

『私の使命を守り、この世界を守る』

 

「世界を護るのは俺たち何でも屋だ!!」

 

 

電光石火の斬撃。

数秒足止め出来れば、刹那の間に放つその全てが必中する。

まさに必殺の技。否応無し。

 

 

「秘義 13方位空飛刺」

 

 

ジョンは一本の剣で攻撃を加え続けていたが、

そのうち剣を相手に突き立てはじめる。

方向転換の為に地面へ突き刺していたそれらを勢い抜き取りながら、それを突き立てているのだ。

 

剣はナインボールの装甲を簡単に刺し抜き続け、いずれ、全ての剣が刺さっていた。

 

無人兵器とはいえ、致命的な痛手となっていた。

 

 

『秩序を破壊する者よ・・・』

 

 

ジョンはナインボールの上に乗っている。

それは成り行きではなく、トドメを刺すために。

だがもうナインボールは身動きが取れずに居る。

ただ喋るだけ。

それだけでしか、戦えなくなっていた。

 

 

『何故地球を再び永遠の暗黒の中に貶めようとするのだ?』

 

「…暗黒?」

 

「耳を傾けるな、ジョン」

 

『・・・少なくとも現在の人間には地球は必要だ、だが地球にとって、人類は必要か?』

 

「…わかんねぇ」

 

「ったくw俺の言葉に耳傾けてねぇよコイツwww」

 

『あの日、大破壊の日より我らは地球の環境のため、人類の未来のために動いてきた』

 

「……大破壊の日…」

 

『我らは人類よりも地球を優先する』

 

「知ったことかよwwこっちとしてもたまんねーんだよwww」

 

『緑の惑星、地球。

 それを取り戻したとき、我らの使命は終わる。そのために我らはここに存在するのだ』

 

 

「ジョン、早くトドメさせ。

 何を言っても聞いても無駄だぞ」

 

 

『何故だ、お前に人類の未来を決定する権利など無いのだぞ・・・』

 

 

ジョンは、ポツリポツリと、喋り始める。

 

 

「俺は確かに、一杯人殺したよ。

 大破壊っつーより、大殺戮ってやつだよ。

 

 地獄だった。

 だからお前の言う事、分かるよ。わかってるよ。

 

【挿絵表示】

 

 それに、誰かの上に立つとか、未来を決定するだとか、そんなクソジジイみたいなこと、俺にはできねえし…」

 

 

ジョンは、ナインボールに刺さった一本の剣を握る。

 

 

「だけど、俺はなんでも屋だ。依頼さえされれば、その緑の惑星ってのも実現してやる」

 

「ジョン。もういい。トドメをさせ」

 

 

剣を握りしめる。

力いっぱいに、握りしめる。

 

 

『そうか…、お前は…』

 

「じゃあな!俺が緑の地球ってのにしてやるよ!!!」

 

 

そして辺りは、まぶしい閃光に包まれた。

とんでもなく長い長い時間。

その合間に放たれた言葉は、朝日よりも眩しいこの空間には最も不釣り合いな、

 

 

「おやすみ!!!」

 

 

親しみある別れの挨拶だった。

 

 

 

***

 

 

 

「姐さん!」

 

「何かしら」

 

 

喫茶店にて、やけにうるさい声が聞こえてくる。

どうやら今日も騒がしい調子で営業を余儀なくされているらしい。

 

 

「金が無い!!」

 

「貴方が変なところに金を使ったからでしょ?」

 

 

あの事件の後、この日で言うところの昨日の話、オイヨイヨとジョンは、

不貞寝するヴィーナスを無断で壊し、ナインボールを座らせたりしている。

 

ジョンの攻撃でボロボロになっていた機体だったが、オイヨイヨの魔法で、その場所は緑と花が生え芽生える公園に変わった。

ナインボールもその緑と花に装飾されるように、まるで祝福でも受けたかのように、その身体を優しく固定された。

 

結果、木々が昆虫を呼び、草花が動物を呼んだ。

 

そこはある一種の活気に包まれ、街の憩いの場となった。

緑に囲まれるナインボールは、もう二度と動くことは無いだろう。

その緑に眠るナインボールを皆は、“緑の管理者”と呼んでいるとかどうとか。

 

で、不貞寝するヴィーナスについては、ジョンがこっ酷く叱られる事となった。

なんか凄い芸術品だったらしいそれは、あろうことか個人の所有物だと言うのだ。

が、CABINの仲裁で、裁判に発展という事態は発生しなかった。

というより誰しもがあの不貞寝ヴィーナス破壊に喜んでいたりする始末である。不人気過ぎるだろ。ヴィーナスもそりゃ不貞寝するわ。

 

 

「ジャックww俺が奢ってやるよwwww」

 

「オレンジジュース1Lな!!」

 

「まーいいけどよwwwwww」

 

 

ジョンが金欠になっている理由を知っているオイヨイヨ、武士の情けでなのか奢ってやっている。

割りとすぐに出てきたオレンジジュースを即座に楽しむジョン。

凄い勢いでオレンジジュースは消費されていく。

 

お礼言うの忘れてんぞジョン。

 

 

「あー!うめぇ!!!」

 

「私からも奢りです」

 

「まじで!さんきゅー!」

 

 

ミアがジョンにオレンジジュースを1L渡す。

あの騒ぎの最中、社長からなるべく巻き上げたお金を、少量(それでも相当数だが)を頂いた結果だった。

ジョンはそんなこと知らないので、ただただ嬉しそうな表情である。

 

本来そのお金、お前のなんだけど、まあいいか。

 

 

「ブルーべアw聞きたいんだがww」

 

「何を?」

 

 

オイヨイヨの発言に、面倒そうに返すブルーベア。

何で私に聞くのよ、みたいな事を思っているのだろう。

それを無視出来るオイヨイヨの感性は流石としか言いようが無い。

 

 

「あの後ジョンが即効で木とか種とか買いに行ったから、俺もその都合で社長野郎に会ってねーんだw

 だから事情も何も知らねーまま今日ここに来ちまってよww

 あのどう見ても⑨なロボは、何処が製作したんだ?w

 

 あんなもん一般に販売されたらたまらねえんだがwww」

 

 

グラスを磨くブルーベアは一考。

すぐに口を開いた。

 

 

「CABIN社長はね、あのロボットを危惧してたのよ」

 

「ああwなるほどなww」

 

 

オイヨイヨはもう概ね理解したらしいが、ブルーベアは話を止めない。

喋り出した事を途中で止めるというのはやはり、すっきりしないから、だろうか。

 

 

「そうよ。CABIN社長は元々、アレを破壊する気だったのよ。

 貴方達は暴走したアレを破壊する。そうすれば社長としても好都合だった。

 要するに貴方達、口実に使われたのよ。

 CABIN社の外、それもCABINと一応で無関係の貴方達に危害が及んでしまった事実と、一般人に被害が出かねなかった現実は、廃棄・破壊の口実には打って付けだったって事」

 

「まあ多少横暴やらかしても、なんでも屋が勝手に壊したって言えば済むんだもんなww」

 

 

いやお前ら利用された形なんだけど怒らないの?

と読者は思うだろうが、オイヨイヨ達、もの凄い金額を頂いているのである。

ハッキリ言って、迷惑料と口止め料ってやつである。

 

 

「そしてその暴走を知った世界政府が、ナインボールモドキの製造を中止させたわ。

 具体的には、全てCABINがスクラップにした形で終幕。

 とある会社の工場長が独断で製造してたんだって聞いたわよ。

 まあひょっとすればそれは、トカゲの尻尾きりってヤツかもだけどね」

 

「CABINもやる時はやるなww」

 

 

結局、具体的な企業名は出ず。

ブルーベアも流石に知らないのか、それともあえて避けているのか。

オイヨイヨも特に言及する素振りは無い。

 

 

「ええ。だから報酬も恐ろしい金額だった。

 まあジョンはそんな大金を使い切ってしまったんだけども」

 

 

その口止め料やらの大半は喫茶店ブルーベアに半自動的に納められちゃってるんだけど、ジョン、怒っていいよそろそろ。

 

 

「ま、いいじゃねーか。緑の地球には程遠い有様だが、緑の街ってのはそれなりに出来上がったんだからよ」

 

 

ジョンは忙しくオレンジジュースを飲んでいる。

こんな奴が緑の地球の維持とやらを実現できるのか激しく怪しいな…と、オイヨイヨは思いつつも笑う。

何せ彼は、厳密には依頼されてもいないのに、勝手に木の苗やら花のタネやらに金をつぎ込むような男なのである。

一度何かが巻き起こったその時も、彼は動くだろう。

勝手に約束をぶんどってきたくせに、首を突っ込むだろう。

 

 

「あれ!?俺のオレンジジュースは!?」

 

「今テメェ自身が飲んでただろーがwwwwwwww」

 

 

さてはて、約束の達成、本当に果たせるのだろうか。

 

そしてここは喫茶店、ブルーベア。

営業時間中は必ずといって良いほど、ピアノの音と騒がしい人たちの声が絶えない。

 

今日も快晴であり、平和である。

 

 

***

 

 

【あとがき】

 

どうも、370mLです(´・ω・`)

 

第2話、如何だったでしょうか。

如何だったでしょうかって、いや、一体貴方は如何するおつもりですか、って言いたい気持ちで一杯の方々多いと思いますが。

正直一杯一杯のさなおです。

 

2話の段階でこんなに大暴投っていうか。

大惨事とも言えるし、大事件でしかないといいますか。

これめっちゃ怒られるんじゃないかなって思ってます。1話なんて優しかったですね。

 

そもそもなんで⑨がさも当然のように居るんだよって思うかも知れません。

読者方々、思う所は沢山あれど、まずそこが一番疑問だったと思います。ストーリーを仮に重視して見るにしても、意味不明だったと思います。

これは今後の重要なフラグだったりするのですが、にしたって引用する所が頭可怪しいさなおです。

選択理由は色々ありますが、まず、⑨って格好いいんですよ。

デザインも格好いい。ネーミングもすげえイカしてる。挙句の果て、最強。

それこそアーマード○アプレイした事ある人ならば分かるであろう、トラウマ級の強さと恐ろしさ、機械に有るまじき執念や威圧感。

無機質から伝わってくる謎の人間味。

最高に好きです。

好きなんですが、やり過ぎである事を私は一切否定しない!!!!!!!

 

ごめんなさい!!!!!!!!

 

しかも本編でたかが人間達に負けてるし、あろうことか緑の管理者って、なんやねんっていう。

無論、相手にとって未知に等しい魔法、物理法則無視の物理攻撃、もはや人間じゃない動きに翻弄されたのは、⑨が相当に限界に近かったからってのが一番の原因です。

とはいえ、当時のさなおがどれほどギャグが出来なくて、他所からの力に頼りまくろうとしてたかが明白ですね帰りたい^p^

 

そして今後もこういうさなおの好きが勝手を通してる場面やら色々は存在していますすみませんもうなんかどうしようこれ「ハーメルン」にUPっていいのかって本気で考えてるんですけど^p^

それでも「バーロー=オイヨイヨ」程に酷くない気もしてくるから、とりあえずさなお切腹するべきかなそろそろ。

 

切腹するか牢屋に入れられるかはちょっとわかりませんが、とりあえず例の解説、始めようと思います。

 

 

・発癌物質入りポーション

 

FFXII発売のおりに販売された、リアルポーションの事。

TVや新聞などで取り上げられた事で、あらぬ誤解が広まった事件でもある。

ちなみに発癌物質入りという表記がそもそも誤りであり、強いて言っても「発がん性物質入り」とひらがなにすべきであって、そもそもこのポーションには発がん性物質は含まれていない。

なので本編中、ジョンも知っていたのか、特にツッコミを入れていないのである。

というのも、問題視されている着色料であるブリリアントブルーFCF、通称を「青色1号」は、世界各国で使用許可されており、これを一部地域(EUなど)では禁止している、だけである。

何よりきわめつけて、国際的機関がこれらから(少なくとも人間への)発がん性を確認出来ていない。ただし絶対とは言えないのか、一応「未分類」みたいなカテゴリへと分けられているようだ。

ただ言ってしまえばだが、当たり前のように販売されているポテトチップスやコーヒーの方が圧倒的に発がん性が高いと言い切れる。こちらは未分類ではなく、指定されている。

ちなみにどれが真実かどうかは分かりかねるが、高温の飲み物を飲むと食道や胃袋などが癌になりやすいという研究結果もあるようで、コーヒーや紅茶が直接の癌の原因ではないとする研究者も居るらしい。

 

 

・ミア=ミアリス

 

1話にて羊に荷馬車みたいなのを引かせて旅をしていた少女の“元”名前。

本当の名前はミア・ミアミス。いやこれも本当の名前じゃなかった事が15話くらいで明かされるんだけども、まあ、おいといて。

現在では喫茶店ブルーベアにての接客兼雑用係をやっており、また、喫茶店ブルーベアにて住居も提供して貰っている。所謂住み込み。

年齢15歳、身長154cm、こげ茶色のショートヘア、目の色はコバルト・グリーンと、ちょっと色の選択がカッコ良い名前。

「この喫茶店の萌え要素」として、ブルーベアに半ば無理矢理メイド服を着せられているが、全然抵抗なく着こなしている。

言っておくけど喫茶店ブルーベアは別にメイド喫茶じゃないから。

少々口が悪いというか、なんか凄い言葉が飛び出したりする。また接客中以外は基本的に無表情であり、非常に落ち着いている。落ち着きすぎているくらいに落ち着いている。

妙に鋭い所があり、後々この観察眼や着眼点が絶大なまでにストーリーに影響を及ぼす事もあるような、ないような。

 

 

・醤油いっぺんに飲まされたら死ぬわ!!

 

醤油の致死量は正直あまり明確に表記されていないのだが、とあるサイトでは168~1500mLとある。より具体的には、体重から計算出来るみたいなんだけども。

塩なんて30~300g。砂糖は1kg前後のようだ。

なんで醤油ダメなのかは、主に塩分(ナトリウム)が原因であると考えられる。

よく、喉が渇いても海水は飲んではダメ、みたいな話があるが、これは体内のナトリウム濃度が約1%が正常値で、一方海水は約3%であるからである。

体内のナトリウム濃度は、汗やらトイレやらで体内の水分が減る事で上昇する。なので水分を身体が求める。高くなった濃度を水増しして正常値に戻すために。

しかしこの時海水を飲んでも逆にナトリウム濃度が上がってしまい、体内の細胞の水がより減ってしまう、という仕組み。故に水分はより奪われてしまう。失ってしまう。

醤油にも凄い量の塩分が含まれていて、この結果、高ナトリウム血症という症状に見舞われる事になってしまうのである。

またこれの逆、水を飲み過ぎて体内のナトリウム濃度が極端に下がってしまうのも命の危険がある。これを低ナトリウム血症、要するに、水中毒と言う。

あと、仮に致死量の醤油を飲んでも間違いなく死ぬとは限らない。というか死ぬほど辛い症状が出回って苦しむ事になると思われるので、マジで一気飲みは止めよう。

 

 

・容姿は狼男

 

この世界における人間以外の種族分類。

区分は獣人。もしくは亜人。

人間族同様、非常に数の多い種族の一つで、見た目が人間に近い程(ケモ度が下がる程)、外見が幼くなるという特徴がある。獣人のロリショタ天国状態。

また、獣人同士(カップル)が仮に同じ猫だったりしても、生まれてくる子どもが熊だったり狼だったりして、もう全然統一感が無いという、遺伝子がなんかいまいち反映されない性質もある。

ただし有翼の獣は生まれないということだけは決まりきっている。無論、昆虫や爬虫類も無い。

加えて指の本数が5本だったり4本だったりヒヅメだったりして、武器防具が装備不能な者も居る。

あと身長は、中には2mを超えるような存在も居る。筋骨隆々系。寿命もブレブレで、100歳超える者も普通に居るが全体的にはかなり短く、平均40年程度とされている。

 

 

・狼男

 

喫茶店ブルーベアになんか唐突にやってきた、微妙に偉そうな大きな狼男。

この人、一応CABINの1級ソルジャー。しかし名前はなんと未定。17話まで書いておいて、まだ未定。

和風なんて書いてあるけど、実際は微妙な和風気取りの鎧を着てる。

背中には大きな剣を携えており、これ自体は、ジョンの持つどの武器よりも大きい。

ジョンとは全く任期が別らしいという事だけ分かっており、とりあえず、なんでお前がジョンとオイヨイヨを呼びつけにきたのか、という点に関しては、現在の作者にも全然分かっていない。

 

 

・本部社長

 

CABINの社員のほとんどは「社長」と呼ぶ人物の事。実際CABINのTOPであり、なんと創設者でもある。CABINの支配する街においても、他所の人からも、「CABIN社長」と呼ばれている程に、社長。

本名あるのだが、決まっているのだが、明かすつもりは無い。秘密。

見た目は非常に若い人で、サングラスを掛けており、白のオールバックという大胆なカラーリングかつ髪型をしている。

とんでもなく下手くそなエセ関西弁キャラでもある。通称「さなオリジナルキャラ(200超)」の中でエセ関西弁をしゃべるキャラは、この社長含めて3名のみだったりもする。意外に貴重。

こんな感じの男だが、非常に有能。恐ろしいほどの手腕の持ち主で、世界各国に対して強い発言権を持つ上で、政治の腕も一際凄い。

それは「それこそ今の今まで、CABIN側から手伝いの要請がやって来たりしたことは無いし、接触すらロクにない程である」という描写からも、若干窺い知れる所やもしれない。

またどう見てもただの人間なのだが、500歳超えている。

 

 

・CABIN本社

 

この街で最も大きな超高層ビル。高層建築物の中でも特に高い建築物を、超高層ビルとも呼ぶ。

とりあえず超高層ビルってことでいい。それでいい。俺に何も期待しないでくれ。無理だ。よく分かんねえよ俺にも。

隣に大きな総合病院もあるが、それよりもとにかく大きい。

あとこの近辺は地震がそうそう起きないが、万が一にもシンボル的なこの会社が物理的に転倒するのは不味いと思うので、耐震強度はバッチリだと思う。

地下設備もあるっぽいし、まあ、丈夫だろうね。というか地下に何があるかわからないよねこの街。怖。

 

 

・自動ドア

 

この世界では採用している場所がほぼ例のない自動ドア。

我々の世界(日本)では非常にありふれている自動ドアとほぼ同じだと思って頂いて差し支えはない。防弾ガラスが使われているという点を除いて。

ただし、この世界の機器や機械は、我々の世界の技術に比べて非常に劣っている為、この自動ドアはかなりの技術の結晶といえる。

またこの世界の動力源、所謂燃料はガスによって賄われており、石油関連はほぼ使われていない。この世界では、ガスより石油の方が圧倒的に高価(レギュラー1リットルあたり2000円以上くらいの相場、と明記しておこう)。

またミアがやけに気にしていたが、CABINのエンブレムは印字されていて当然にして、小さくエビが印字されていたのは、今後のフラグ(にしようとおもって今回無理やりに挿入した)。

エビっぽいマークは、プローン株式会社のエンブレム。

ここ数年で著しい程に、一般電化製品等でシェアを広げている超大手会社。どっかのお話で詳しく解説予定。

このプローン株式の社長は、CABIN社長を酷く嫌っている。なのになんでここでこうして最先端技術が使われているかは、CABIN社長によるプローン社への嫌がらせ以外の何物でもない。

 

 

・年末にやってるアレみたいな感じ?

 

全然年末に限らず放映された、博士と助手 ~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~の事。

フジテレビ系列放送のバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」内のコーナー。

全国1000名以上の中からアマ・プロを問わず参加者を集い、そこからオーディションで数十名が選ばれ、審査員の前でやたらマニアックだったり、シチュエーションがひたすら限定的だったりするモノマネを行い、優勝者を競う。

またこの番組の最大の特徴として、モノマネ披露後、参加者は有田くんのボタン一つで奈落の底という穴に落とされる、という画期的なイベントが待ち構えている。

これ自体は非常にシュールなので、オチがついていようがいまいが、とりあえず「落ち」がつけられる。

時折、モノマネがロクに始まっていない開幕段階で落とされる事もある。

 

 

・JOJO立ち

 

ジョジョ立ちの事。

pixivの百科辞典では、

『ジョジョの奇妙な冒険』において作者荒木飛呂彦氏の独特なタッチが生み出した様々なポーズのことであるッッッ!

と書かれている。

様々なポーズが存在するが、兎にも角にも奇抜なポーズばかりといってもあまり語弊はない。

中には、物理的にも肉体的にも不可能なポーズ、如何様に捉えようとも結局全くもって意味がわからないポーズ、そもそもそれ立ってないだろ跳んでるだろなポーズ、それ随分鋭角に立ってますけど重力どうなってんですかポーズ等、本当に様々ある。

無論人間にも可能なポーズ、上半身だけで表現する奇抜なポーズなどもあり、かなり揺れ幅のある(ジョジョ立ちと言っていいのか怪しい物さえも含んでしまう)内容でもある。

 

 

・強いていえば、1,900年頃の技術がかろうじて存在している程度

 

自動ドアの件とも解説がかぶるが、概ねその程度の技術力がこの世界の現実。

一部、そんな時代にそぐわないほど発展した技術も存在するが、大抵の場合、我々の世界に存在するどんな物よりも劣っていると考えていい。

ただしこの世界には魔法が存在する為、機械的な技術が劣っていても、性能で我々の世界の技術を遥かに凌駕する物や機械が存在しているのも確かである。

あとこの作品、2話ではロクに銃火器が出てきていないが、実際は銃火器の方は、割りと存在する。

ただし銃火器は弾数に制限がある為に、街から街の距離が近いならいざ知らず、長距離移動には決して向かない。

そのために、ジョンが持つような接近武器の需要は今だに根強い。というか銃火器、色々と出費が馬鹿にならない感じである為、訓練を受けた兵士や軍事関係者でもないとまず所有していない。

また造船技術に至っては、ワケあって1,900年どころではないくらいに発展しておらず、代わりに飛行船関係がかなり発達している。車は、まあ、それなり程度。

 

 

・アーマードコ(ry

 

アーマード・コアシリーズ。1997年7月10日にて、フロム・ソフトウェアより発売されたPlayStation用3Dメカアクションゲーム・シミュレーションゲームのシリーズの事。

主人公は主に中立の傭兵斡旋組織に所属し、そこから依頼の斡旋と報酬を受け取る、という形でゲームは主に成り立ち、ストーリーを進めていく。

とんでもない程のカスタマイズの自由度、爽快かつ大胆な三次元操作、またオンライン対戦が出来るという、まさにロボ好きにとってはこれ以上ないくらいに楽しめるゲーム。それでいて海外からも人気の高いゲームである。

シリーズによって主人公や舞台である惑星などが変化しているが、概ねそのゲーム性は変化していない。(無論ストーリーはそれぞれで違う。)

 

 

・ナインボール

 

アーマード・コアシリーズに登場するロボ。

シリーズを通して最強の称号を持つ存在であり、みんなのトラウマでもある。

作品世界では、アリーナのトップランカーであるレイヴン「ハスラー・ワン」(CV:檜山修之)が搭乗する最強クラスのACとして知られている。

赤と黒のツートンカラーに配色されたボディ、ビリヤードの9番ボールをモチーフにしたエンブレムを持つ。

この機体は、主人公の機体よりも遥かに高性能で、理屈で言えば勝つことは困難といえる。事実、数多くのプレイヤーを尽く苦しめてきた。(ジョン達に至ってはなんで勝てたってくらい強い。)

これの上位機体として、ナインボール・セラフという物も存在し、また今作ではそのセラフが発する言葉も当たり前のように引用しているが、今回出てきたのはセラフではない。

また一応、今作の設定上、通信音声(というかスピーカー?)は非常にクリアではあるが、彼らの世界から200年以上もの稼働を続けた代物が、今作の⑨である。中身結構ボロボロである。

また全長は作品上ではハッキリ明記されていないが、プラモデルの全長が約210mm、1/72スケールという所から、約15m前後となる。

実際、作中に登場する中型トラックや施設と思わしき物と比較すると、そのくらいの大きさであると思われる。

 

 

・出番門番なんでも屋

 

思いつきで物を言ってるだけである。

 

 

・オレンジジュース戦隊

 

思いつきで物を言ってるだけである。

 

 

・不貞寝するヴィーナス

 

どっかの誰かが色々な許可を得て、広場に設置していたヴィーナス像。

どこらへんに芸術性があるのかは不明。ヴィーナスの像であり、他にはない独自性が、間違った感性の人たちに評価されているのやもしれない。おかげで凄い値段がつけられている。

恐らくは付近の商店街やらの発展を狙っての名所を目論んでの設置だと思われるが、みごと逆効果を生んでいた。

今回の事件でこの不貞寝するヴィーナス像は木っ端微塵レベルで(ジョンによって)破壊されたが、結果として活気が戻った。

なんなのかな。呪いのアイテムかな?

 

 

・瞬撃 八方空飛斬

 

剣を事前に突き立てて、ソレを軸に無理な軌道を描いて斬り伏せていく技。

あくまでも剣を軸にしている為に軌道が読まれやすく、そもそもスタミナを無駄に消費せざるを得ないので対人戦には向かないが、大型で動きの遅い敵にはそれ相応の効果が期待出来る。

でも必殺技って、大体こんなもんだよね。

 

 

・いいや、鎖だ。それらがナインボールを拘束。

 

オイヨイヨが使った魔法。しかしこれには名前がない。

名付けていないだけ、といえばそうなのだが、これは実のところ魔法ですらない。

というのも、オイヨイヨの特殊な能力の一端である為、原理からして別物。

この能力自体は17話に至ってさえ詳細は明かされておらず、そういった不可思議な能力を持っている事だけが分かっている程度。

しかしこの力こそがオイヨイヨの破格の強さの理由であって、今後の彼の運命を決定づけた要因でもある。

 

 

・秘義 13方位空飛刺

 

瞬撃 八方空飛斬とほぼ同系列の技で、これもまた剣を事前に突き立てておく必要がある。

八方空飛斬と決定的に違うのは、ジョンが持つ剣13本全て(地面に突き立てておいた分も含む)を相手に突き立てる点、斬るのではなく突く事に特化している点。

またこれはどうあがいても13連撃で留まる上、手持ちの武器をどんどん失っていく為に、これでトドメをさせなかったら結構ひどい目にあう事必至。

とはいえこの技はあくまでもトドメ用ではなく、これさえ準備段階。

剣の全てを突き立てた後にありったけの電撃をお見舞いするのが本来の目的である。

串刺しにされた挙句に電撃で中身まで真っ黒焦げとは、なかなかにえげつない技だろう。

 

 

・緑の管理者

 

皆がこう呼んでいるだけの、⑨の成れの果ての事。現時点での名所の一つ。

実際はジョンが名付け親であり、その事を各所に広めるという事をしている。

不貞寝するヴィーナスが置かれていた場所に設置されたこれはもはや動くことは無いが、この近辺は花や緑に溢れかえっており、さも自然を護る守護者のように見える。

以前までの沈静とした雰囲気が一変され、誰もが集う憩いの場となった。

この出来事をCABIN社長がどこまで読んでいたかはわからないが、根回しが早かった事を考えると、最初から不貞寝するヴィーナスを破壊してもらうつもり満々だったのかもしれない。

 

 

・世界政府

 

いかにも悪の親玉っぽいイメージがどうしても払拭しきれない組織名だが、実際この世界でもそんな噂が散々ある組織。

各地域の有権者や指導者達、または立候補による選挙などで選ばれた者達が話し合いにより行動する、多目的かつ世界最大の組織。

またこの世界政府にて働く人達をこの世界では公務員と呼び、政府が保有する志願制の軍隊を世界政府軍と呼ぶ。世界政府軍の兵力は、例えばCABINと比較するならば、20倍以上にも相当する。(世界中の武力組織が結託しても、それの3倍以上規模にもなる。)

とはいえこの世界政府、有り余るだけの軍事力を保有しながらも、政府内部でイマイチ足並みが揃っていないのが原因で、身動き出来ない事が多い。

各地域への資金援助や復興作業に関しては割りと手早く進む分だけマシではあるが、世界で巻き起こる争い事や問題の解消に関しては、これ以上なく無能に等しい。

逆にそれが、とある層で「陰謀説」を唱える人達のいい題材にされ、根も葉もない噂として記事にされたり、ジョークとして広まったりもしている。

 

 

 

このくらいで。

1話に比べれば解説が少なめで済んで良かったですが、不祥事の数は2話の方が圧倒的に上な気もします。

 

またこれ以降なんかは特に可能性があるのですが、解説項目が後の話にて被るという事態が発生しかねません。

何故なら370mLは鳥頭だから!

なるべく気をつけたいとは思っています^p^

 

以上、370mLでした。

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