オレンジファンタジー【完全版】   作:370mL

6 / 6
6話は、
本編約5.5万文字
あとがき・解説約1万文字
となっております。


オレンジファンタジー第6話

ここは普通の世界ではない。

 

まるでファンタジー世界。

空にドラゴンが普通に居るし、モンスターだって居る。

人々は魔法を使うし、獣人もいるし、

 

そう、ゲームでは割と有り触れた設定の世界だ。

 

そういう世界なのだ。

 

 

そしてここは喫茶店、ブルーベア。

営業時間中は必ずといって良いほど、ピアノの音と騒がしい人たちの声が絶えない。

 

今日も快晴であり、平和である。

 

 

「そう!ここは私の職場です!」

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

 

そんな声が喫茶店から聞こえてくる。

叫び声も当然ながら、いきなり現在地が職場である事を説明する声も、やたらに大きかった。

叫び声の主に関しては、言わずと知れた、ジョンである。他に該当者は居ない。

 

 

「どうしたのミア。唐突じゃない」

 

「そう!唐突なのです!」

 

「殴っていいかしら」

 

 

グラスを磨き続けるバーテンダー、ブルーベアが目の前のメイド姿の女の子、ミアの相手を開始する。

ジョンにいたっては空気を読んでなのかガチでなのか、気絶している様子。なのでこれ以上邪魔になる事はしなさそうだった。

いや気絶してるならしてるで、相手してやるべきというか、ジョンの看護に当たるのが何より優先されるべき事の筈なのだが、まあ、これも何時もの事。

相方も全然気にしてない様子だし、可哀想だけど放っておこう。

 

 

「そんなことよりブルーベアよw

 今日は何混ぜやがったんだ?www」

 

「今日は…」

 

「そんなことより作者さん!!」

 

 

誰も彼もを置いてけぼりにしながら、いきなり地の文に話しかけてくるミア。

コーヒーの味を楽しんでいるオイヨイヨは、そんな理解不能の事態に、とりあえず笑っていた。ちょっと引きつってる笑顔だけども。

ブルーベアにいたってはもはや呆れのため息を付いている始末。

 

 

「そんな下らない説明は今はおいておいてください!!聞いてますか作者さん!!」

 

 

下らないってなお前。

聞いてるけど。

 

 

「今回だけ地の文私に書かせてください!!」

 

 

この小説の根底を覆す真似をしでかす気のミア。

 

 

「今そういうしょうもない説明はいいので!!私に書かせてください!!」

 

 

もう勝手にして。知らん。

 

 

「よーし!!」

 

 

ここからの地の文は、喫茶店ブルーベアの萌え要素こと、ミア=ミアミスがいただきます!

この事件の発端を簡単に説明させてください。

 

 

「ミアwww何やってんだお前wwwwww

 そもそも事件の発端って何だよどれだよwwwwwww

 ジョンの事か?wwwww

 それともお前が地の文乗っ取った事か?wwwwwww

 後者なら事件って自分から言ってんじゃねーぞおいwwwwwwwwwww」

 

「何を目的にしてるのかは知らないけれど、別に地の文を支配しなくても、物語の進行はできたんじゃないの?」

 

 

いえ、地の文を支配することには大きな意味があります!

 

 

「地の文で会話すんなwwwwwwwwww

 その口でしゃべりやがれwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

あれは、旅行から帰ってきた時の話です。

 

 

「人の話聞けよwwwwwwwwwwwwwww

 さっきから無視ばっかりしやがってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

前作にて乗り込んだ飛行戦艦ヤマトから色々な理由があってオイヨイヨさんが落下しました。

ゲジの森、でしたっけ。なんだか大変だったそうですね。

そしてその後割りとすぐにブルーベアさん、オイヨイヨさんが心配だと言って、街の上空に差し掛かった際、飛び降りですよ。

それはそれは異様な光景でした。本当に同じ人間なんですか貴方達。

で、そのまま養子設定であるミアこと私とそこで失神しているジョンさんとで、何ら気負うこともなくホワイン島を満喫しました。満喫してから帰りました。

私の水着姿をジョンさんは可愛いと言ってくれました。

ただ胸もうちょっと大きいと読者受けするとか言いはなってくれました。余計なお世話です。というか失礼極まる話ですよ。

御坂美琴の良いところはあのチッパイじゃないですか。何なんですか。インなんとかさんもロリーな体型じゃないですか。ロリミサカだってモロロリじゃないですか。モロリじゃないですか。

シュタゲの紅莉栖さんだって、夢喰いメリーのメリーちゃんだって、これはゾンビですか?のユイだって、ロリか貧乳、スレンダー体型は絶対的、ほぼ確実にどんな物語にも居るんですよ。むしろ居ない世界観の方がどうかしています。現実的に見て絶対居るはずなのです。

そもそも今の世の若い子はだいたいロリコンなんですよ。同じ世代の女の子が気になる年頃なんですよ。小学生見てハァハァ息遣い荒くしながら双眼鏡片手なんですよ。片手ですよ。

だから私の胸の大きさは世間的にはジャスティスなんですよJUSTICE。

あと言っておきますけど私15歳ですし、Cです。

 

 

「女の子としての悩み話はいいんだよwwwww

 つかちったあ伏字使えよwwwwwwwwwww

 長々不要な説明してんのは作者じゃなくてお前じゃねーかよwwwwwwwwwwwwww」

 

「旅行から帰ってきた後の話は一体何時始まるのかしらね。

 全然簡単でも簡潔でもない説明で、逆に退屈になってきたわ。

 18番ー、早くここ掃除して」

 

「うぃー、今やるぞォ」

 

 

そもそもですよ?

この物語の設定上は私、「お客様にウケが良いメイドさん」なんですよ。接客で頑張ってるワケですよ。それなりに。

なのに毎度毎度、私の出番、微妙過ぎるじゃないですか。読者様方々から絶対空気扱いですよ。居たっけこんな子、ですよ現在。

これじゃあ銀魂のお通ちゃんみたいじゃないですか。銀魂世界観では大人気だしCDバカ売れ設定だけど、現実的にはJOYSOUNDとかでカラオケ配信どころか、CD売る事が出来ないっていう問題抱えてるじゃないですか。

挙句、所詮私は非戦闘員はポケモンセンターのパソコン内部にしまわれて結局使われない法則そのまんまの状態ですよ。

レアモンスターでも何でもない扱いですよ。

永久お蔵入りですよ。図鑑のためだけの存在ですよ。

最悪野に解き放たれるタイプですよ。

ナゾノクサをクサイハナに進化させてあとは放置みたいな感じですよ。

通信すんのメンドイみたいな扱いで、最悪臭いまま野生の植物とされる訳ですよ。

バイバイじゃないんですよ主人公。バイバイって何なんですか。野生にクサイハナなんて居ないでしょうが。

生態系崩しておいてなにがポケモンGOですか。野生へGOの間違いでしょ。そんなだからミドリガメの飼育が許可なくしては禁止になっちゃうんですよ。マナー悪いプレイヤーは牢屋へGOされちゃってくださいよ。

いえそもそもの話、喫茶店ブルーベアから遠出したパターンと、喫茶店ブルーベアでお留守番したパターンと数が大体飽和するってどういうことなんですか!

遠出してもロクな立ち回りじゃないじゃないですか!やだー!

 

 

「誰か慰めてやれよwwwww

 つかwwwwwいい加減に名前なりいろいろ伏せろwwwwwwwww

 アブねえったらありゃしねーんだよwwwwwwwwwww」

 

「…ミア、ほら、あそこのピアノ少女とかどう考えてるの?

 年齢設定曖昧過ぎるって意味でも出番って意味でも、ほら、激しく微妙よ。

 微妙どころか、殆ど冒頭ででしか登場しないでしょあの子」

 

「ワシなんて前回、お留守番だったからのォ。

 そんな気にする事は無いじゃろう。

 来るべき時にしっかり動く。それでエエと思うがの」

 

 

いいや、私なんて名前すらぶれてますし。

ミア=ミアリスって表記されてる箇所ありますし。

作者都合で「ミア=ミアミスの方が覚えやすくね?」と今の名前ですし。

修正が勝手に成された癖にミアリス表記直されてないですし。しかも意図して直されてないですし。

ピアノ少女は「空気キャラ」として存在してますし。最初からそういうキャラ狙ってる節ありますし。

私にいたってはそうじゃないはずなのに空気になってますし。

十八番さんだってなんだかんだでキャラ立ってますし。

唐突に出てきてもなんか掃除テキパキ出来る設定ですし。

ジョンさんに絡んでもらえるってだけである意味成立しちゃってるし。完成してるし。

その点私は何ですか。誰からもツッコミを入れてもらえず、何なんですか。ボケが足りないっていうんですか。

 

 

「現状が凄まじいボケだろうよww

 困惑し過ぎてツッコミが追いつかねーよ正直www」

 

「でもこれは、なんだかしつこすぎて、読者から更に人気落ちそう」

 

「いやァ、ある意味これで定着したファンがくっつくんじゃあないか?」

 

 

そんなことより旅行の話ですよ!

 

 

「テメーが話題をコロコロ変えてんだろーがwwwwwwwwwww

 自覚持てやwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

ジョンさんと2人きり。

でも間違いも過ちも一切起こる事無くいつも通りに終わりましたね。ええ。終わりました。ナンパされたりもしませんでした。されても面倒ですが、されてないから問題視しているのですよ。

でもアルバイトっぽい人からはポケットティッシュは2回くらいもらいました。逆に言えば私はその程度の価値しかない畑のカカシですよ。写輪眼の無いカカシ先生ですよ。

メイド服着てる所為で一般人相手には近寄りがたい雰囲気醸し出してたのも原因だったと思いますけども。にしたってポケットティッシュ貰いすぎですけど。カモ扱いですけども。

 

そしてややあって帰還しましたら、

 

 

「オイヨイヨさん何なんですかこの子は!!!

 どこで引っ掛けてきたんですか!!!!!」

 

「やかましいぞお前wwwwwwwwwwwwwww

 少なくともお前に言及される言われはねーぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

オイヨイヨさんの目の前にいる少女、見た限りでは12,3歳って所ですが、恐らく実際の年齢は、私とほぼ同年齢であろう女の子。

名前をシュバルツさんと言うらしいです。シュバルツ・アハトさん。

気に入っているのか知りませんが、喫茶店ブルーベアの備品であるメイド服を着ては店内をふらふらします。それ私の予備です。

しかもそんな姿でオイヨイヨさんにベッタベタです。今すぐやめてください。メイドという職業が穢れます。世界中のメイドさんに対する冒涜です。

 

 

「何メイド全般に喧嘩ふっかけてるみてーに言ってんだwwwwwwww

 そもそもシュバルツと俺は別になーんにもねえんだよwwwwwwwww

 5話見てこいwwwwwwwwwこれガチだからwwwwwwwwwwww」

 

「そうだナ。おっぱい触られたけどナ」

 

「最低ですオイヨイヨさん」

 

「無実だ俺は無実だwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

シュバルツさんは記憶喪失していた期間が数年あるらしく、最近になって解消したらしいのですが、後遺症か、「ナ」と語尾に必ず発するなど、片言っぽくなるようです。

でもね、そこはいいんですよ。どうでもいい設定とかあざとい部分は差し置いて、別にいいんですよ。備品を勝手に着られてる件もこの際捨て置きますよ。ボロボロの服で歩かれるよりかは断然マシですし。

ただね、私はこうして働いてるってのに、彼女はのんびりしてるんですよ。紐ですよ紐。オイヨイヨさんに寄生してるんですよ。

しかもこの前、お客さんから相当ウケがよくて評判になって、私の時より断然お客さん来るようになったんですよね。

あー、ジェラシーですよJEALOUSY。JUSTICEからのJEALOUSYですよ。4話はJOURNEYでしたね。ちなみに作者の英語力はJUVENILEです。

 

 

「言ってる事の全てが当て付けじゃないの。備品に関しては私の管理下だから、貴方に何かを言う義理無いし。

 あとジャーニーはそれなりに長めの旅行って意味よ。もうちょっとでいいから考えて喋ってくれる?」

 

 

そこを指摘するなら、ジュブナイルって所にも指摘してあげては?

作者さんの英語力はジュブナイルなんてもんじゃないですよ。これはジョークではなく。

 

 

「シュバルツは何か頭打って以来おかしくなったみたいでなwww

 天然ボケ率がハンパねえ事になっちまってやがるwww」

 

「拙はそんなキャラじゃないのぜ」

 

「のぜ、じゃねーよwwwwwwwwwwwwwww

 その時点で壮大なボケなんだよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

…ああ、なんか地の文書くの面倒くさくなってきました。

 

 

「ざけんなよお前wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

…あー、はいはい。

オイヨイヨさんそう叫びました。平常運転ですねあはは。

 

 

「適当に流してんじゃねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

「姐さーん。今回の伝票ぜよー。

 荷物は倉庫に置いとくぜよー。

 

 それと、ミア=ミアミス宛てに手紙ぜよー」

 

 

あ、はい、分かりました。

そこにおいておいてください。

わざわざありがとうございます。

 

 

「地の文で喋るなっつってんだろーがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

あら、作者さんからですね。ふむふむ。

 

370mL「なんかこのままじゃ話が進行しないから、ミアがみんなに色々質問していく感じの物語として、とりあえず今からまた最初っから始める感じでいいんじゃないかな」

 

ですか。

なるほど、流石作者さん。怒って去ったとは思えないくらいの根回し。

ストーリー構成をここまで考慮する余裕があるだなんて、傷が思いの外浅かったようで何よりです。

分かりました。

その手で行きましょう。

 

ではここからはミア=ミアミスが地の文を支配したまま、

またOPから再スタートです。

 

 

「じゃあ最初のこのくだり丸々いらねーだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 本格的に○魂より酷い構成なんだがこれ大丈夫なのか?wwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

ここは普通の世界ではありません。

 

まるでファンタジー世界。

空にドラゴンさんが普通に居ますし、モンスターさんだって居ます。

人々は魔法を使いますし、獣人さんも居ます。

 

そう、ゲームでは割と有り触れた設定の世界な感じです。

 

そういう世界です。

 

 

そしてここは喫茶店、ブルーベア。

営業時間中は必ずといって良いほど、ピアノの音と騒がしい人たちの声が絶えません。

 

今日も快晴で、そして、平和です。

 

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

 

喫茶店ブルーベアで働く私、何故かメイド姿の少女であるミア・ミアミスは、突然の声に驚き、その手にある料理を落としそうになってしまうのです。

私はどうにかこうにか体勢を保ちつつ、料理が無事であることに安堵したのち、大声で叫び狂っている人物へと目を向けました。

私がここに勤める前から常連である、ジョン=オ=ラルクさんが机で気絶してしまっていて、なんだか悲惨な光景でした。

そういえばさっきも叫んだ上で気絶していた筈ですが、わざわざ同じリアクションを取ってくれています。ご苦労様です。

 

 

「あら…、気絶までいったのね」

 

「今回は何入れやがったんだよブルーベアwwwww」

 

 

ジョンさんは一切放置されたまま会話が進んでいますが、これもいつも通りの事。

私はジョンさんが手にしていたオレンジジュースの成れの果てを持って、流しに捨てます。

ジョンさんは何かの拍子に再びこれを飲みかねないくらい、頭の弱い方だからです。先手を打っておくに越したことはありません。

その都度掃除をする羽目になるのは、私なのですから。

 

 

「お肉とか放置してると血とかいっぱい出るでしょ?

 アレを入れた後、塩コショウで味付けし、1時間くらい鍋で煮込んで冷ませた物を混入。

 その後更に加熱し冷やした物が、現品」

 

「どんだけお前ジョンが嫌いなんだよwwwwwwwww

 執拗で深刻で、随分用意周到ないじめじゃねーかよwwwwwwwwwwwww

 つか死ぬわwwwwwwwwwwww」

 

 

冷静にグラスを磨きながらえげつない事を口走っている女の人は、この喫茶店ブルーベアの店主であるブルーベアさんです。

身寄りも行く場所も、特に生きる目的もない私へ住居を提供してくれた、とても良い人です。

この喫茶店を開く前は結構血なまぐさい仕事をしていたそうで、最近ソレに関する事件に巻き込まれたばっかりですが、そこで倒れているジョンさん達が解決してくださいました。

 

ブルーベアさんは恐らく随分若いのに、なんだか大人びた感じの人です。

私の目測ではバスト85cm強。出る所出てるのに非常に痩せ型。それでいて相当に美人さん。とっても長い長いポニーテイルは、それだけで目を奪ってくれます。

しかも頭もかなり良くて、戦闘も出来るし、お料理だって得意で、はっきりを言って完璧な人です。

唯一の難点が、性格でしょうか。少々目に余る遠慮の無さ、躊躇いの無さをしています。安定的に見えて不安定でもある、かもしれません。

 

そして先程から草を生やし続けている、年齢よく分からないけどすっごく顔のかっこいい、イケメンなツンツン頭の人は、バーロー=オイヨイヨさん。これは偽名らしいですけど。

現在ぶっ倒れてるジョンさんの親友的関係で、いつも世話を焼いている、なんだかんだで優しい人です。

でもこの人はつかみ所が良くわかりません。

暴言でもボケでも何でもかんでも笑ってるのです。

残念なイケメンです。本当に。

 

そして先程から話題に上がっているジョンさんですが、

この人はとんでもなく優しいのですが、とんでもなく馬鹿です。どうすればいいのか分からないくらい馬鹿です。

それこそオイヨイヨさんやブルーベアさん同様に過酷な生活を送っていた、という話だけは知っているのですが、私はロクに彼らについて知りません。具体的にどころか、曖昧にすら。

 

 

「あー!まあたこのガキ!オレンジジュースこぼしやがっt・・・なんじゃこの臭いは!!オレンジジュースじゃないじゃろこれ!!」

 

 

大声でモップを片手に出てきた結構筋肉質な人、ピンクの、真ん中にハートマークのあるエプロンを着ているこのなんだか目に優しくない人は、鬼島十八郎さん。50代らしいです。

こっちも事情はいまいち把握出来ないのですが、どうにもブルーべアさんとかなりの接点をお持ちらしく、結果この喫茶店で雑用係をやらされてるような感じです。

かなりの不遇の筈なのですが、清掃の腕はピカイチで、見違えるように喫茶店が綺麗になってきています。天職です。

暇あれば部品を取り替えたりとか、日曜大工とか色々やってくれています。この前も水道の方を調節してくれて、とっても回しやすくなりましたし。

ジョンさんやオイヨイヨさんからすると、クエストを持ってきてくれる仲介役としても活躍中で、なんでこんな所で雑用やってるのか本当によくわからないくらい優秀な方です。

 

そういえばこの喫茶店、奥にピアノが置いてあるのですが、そこに毎日座っている女の子がいます。名前は誰も知らないそうです。

何が合っても毎日、毎日座っています。この前の旅行の際も欠かさず来ていたと鬼島さんが言っていました。

あと、設定をここでハッキリしておきますが、彼女は10歳前後の女の子です。16歳前後とか過去に書いてあった気がしなくもないですが、10歳前後です。いいえ、10歳以下でしょうね恐らく。

白いワンピース姿に、太ももの付け根くらいまである白い長い髪です。目の色は、赤ですね。

いつでも笑顔で静かにピアノを弾いています。でも何かしらの騒ぎがあると、気がついたら帰ってる事とかもあります。

ちなみに、ブルーベアさんも彼女と数度しか話したことがないらしいです。私は一度もありません。正直話しかけづらいです。

というか水分や食事などを摂っている姿を見た事がありません。

トイレ休憩すらも無しという無休憩で1日中ピアノ弾いてるのです。彼女は、平気なのでしょうか。

そもそもあの女の子から人間味を感じた事が一度たりともありません。

 

 

「鬼島、何してるナ」

 

「ん、掃除じゃが?」

 

「そのエプロン、拙に頂戴」

 

「やめろwwww

 無理にオッサンからたかる必要ねえだろwwwww」

 

 

そして、第二の幼女要素。

褐色肌、黒い髪、見た目だけなら12歳とか13歳の女の子。

彼女はシュバルツさんと言って、とりあえずオイヨイヨさんの知り合いらしいです。

でもオイヨイヨさんにベタベタしてます。絶対恋してます。いやしてないとは思いますが、煽っておきます。結構鬱陶しいので。

しかも喫茶店ブルーベアの備品である私の制服、メイド服を勝手に着ています。身長は私より低いので、ブカブカです。

私よりもそそる要素多いので、ぶっちゃけて邪魔です。

空気と化している私をこれ以上追い詰めないでください。これは割りと真剣に言ってますからね?

 

 

「姐さーん、伝票ぜよー。荷物は倉庫に置いとくぜよー」

 

 

喫茶店の裏から入店してきたおじさんは、武藤さんと言います。武藤一郎さん。

運送業をやってるので、すっごくムキムキです。身長も2m手前です。

「ぜよ」が口癖という、少し変わった人ですが、すっごく良い人です。

この前は新鮮な野菜を無料でいただきました。

喫茶店ブルーベアがお得意先らしく、本当3日に1回は顔を絶対に見ます。

また運送業は表の顔で、裏側では傭兵のような仕事もちらほらとあるみたいです。

このあたりでは、バルカン砲の武藤を知らない人が居ないってくらい、恐ろしく強いらしいです。

 

 

「あとミア=ミアミス宛てに手紙ぜよー」

 

「あ、はーい。ありがとうございます」

 

 

どうやら手紙が来たようです。

私はソレを手に取り…、

 

アレ、見覚えと言うか、デジャブというか、そういうのを感じるのは気のせいでしょうか。

 

 

「…なになに、巻け?」

 

 

作者都合で巻けと来ました。

投げ捨てます。

 

 

「投げんなwwwwwwwww

 クソwwwwwwwww

 俺ツッコミなんだよwwwwwwww

 めっちゃ今まで我慢してたんだよwwwwwwwww

 知らんぷり出来る程ツッコミってのは燃費良く出来てねーんだよwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

燃費悪いオイヨイヨさんが謎めいた発言をしていますが、気にしないでおこうと思います。

どうあれ私は、この喫茶店ブルーベアの常連さんや職場の人の事をよく知らないのです。

明日明後日は休みをいただいていますし、いい機会かもしれません。

 

少しみんなと、触れ合ってみようと思います。

 

 

***

 

 

朝目を覚まし、髪を整えて出かけます。

服はもう思いつかないのでメイド服にしました。

そもそも買い出しだって何だって、私はメイド服なのです。

誰かに仕えてたりしてるわけではないですが、なんだかもう体が馴染んで離れません。そんな着慣れる程着てないですけど、意外と動きやすいのです。

この服は外で着てても誰も気にも留めないのもあって、常々着ていてもなんら支障がありません。それに服選びに頭を傾けなくて済むので重宝しています。

 

ともかくちょっと遠出しまして、武藤さんへと会いに行こうと思っています。

職場は知っています。よく買い出しにそこへ行くのです。

ただ武藤さんは神出鬼没といいますか、運送業をやってるだけあって、会社の方に居る事が少ないです。

いつもは武藤さんの相方さんや社員さんが居るので、問題は発生しません。

ですが今回は武藤さんとお話がしたいので、居ないと困ります。さて、いらっしゃるでしょうか。

 

 

「おはよーございまーす」

 

 

入店時に挨拶してしまうのは、もう職業上の癖です。

でも今更変える気こそありません。

挨拶によって支障は起こりませんし、行儀もよろしいでしょうから。

 

 

「おお、おはようぜよ。朝早いぜよなー」

 

 

トラックに荷物を運び込んでいる武藤さんが、会社の外から声を掛けてくださいました。

これから出勤間近、なのでしょうか。朝が早いのは武藤さんの方ですよね。

 

 

「すみません、今、忙しいですか?」

 

「そうぜよー。今日は少し回る所も多いぜよー。

 あ、そういえば、ホレ。

 いい魚が入ってるぜよ。冷凍してあるからかなり持つぜよよ」

 

「わあ、大きな魚!

 アイーン湖の殿様魚じゃないですか!」

 

「レアぜよー。

 でも結構入荷出来て、余る分が確実に出るせよー。

 よーし、ミアちゃんにサービスぜよ!もってけ泥棒ー!ぜよ」

 

「いいんですか?

 わあー…、とっても油が乗ってそうです」

 

「重たいかもだから運ぼうぜよか?」

 

「いえいえ、大丈夫ですー。

 本当、毎度毎度すみません。

 お気遣いありがとうございます」

 

「いいってことぜよー。

 そんじゃ、仕事行ってくるぜよー。

 

 おーい豆太郎ー、ツバキー、行くぜよー」

 

 

「いってらっしゃーい」

 

 

武藤さんはこの大都市でも珍しい車、トラックに乗り込んで仲間と一緒にお出かけに行ってしまいました。

やっぱり良い人です。

殿様魚なんて滅多に食べられる物でもありませんし、本当今日は料理のやり甲斐があるというものです。

お店のメニューに変則的にねじ込む事が出来るかは分かりませんが、常連のあの方々には提供できるのではないでしょうか。

ブルーベアさんの料理はとても美味しいですし、特に今晩は期待できそうですね。

 

さて、手押し台に早く乗せて冷凍庫に保存しておかないと…。

 

 

「しまったー!!

 なんか買い出しに来た気分で会話して結局触れ合いがいつも通りです!!

 しかも台なんて持って来てないのに持ってる気分で会話しちゃってました!!!

 というかアイーン湖ってどこです!!?殿様魚って何です!!??殿様蛙の派生かなにかですか!!?

 どんな風に想像しても気持ち悪いクリーチャーしか頭に浮かばないんですが!!??

 作者これもしかして絵にする気とか無いですよね!!?無いですよね!!??」

 

 

つい、趣旨が移ろいしてしまいました…。

 

……まあ、武藤さんとはまた今度話せばいいのです。

どのみち今日は忙しそうでしたし、機会はまた別のタイミングで訪れてくれることでしょう。

しかし魚の方は全く待ってくれないのです。

持てない重さでもないし、早めに喫茶店ブルーベアの冷凍庫へ保存することが、まず先決と考えるべきでしょう。

 

私は魚を抱えて、なるべく急いで帰る事にしました。

こうなれば手近な所から攻め込んでいくとしましょう。

 

 

 

***

 

 

 

と、意気込みを見せてシーンチェンジしたばかりですが、既に喫茶店の倉庫にやってきて、奥にある冷凍庫の中へ魚を鎮座させ終えました。

妙に大きな冷凍庫です。流石に大きなお店みたいに、部屋みたいな規模ではないですけどもね。

しかし、喫茶店なのか酒屋なのか料理店なのか、いまいちハッキリしないお店だなあと結構頻繁に思います。

置かれている机や椅子、観葉植物などは確かに喫茶店のソレですけど、内装がバーに近いんですよね。ピアノとかも置いてあるくらいですし。

そもそもブルーベアさんがバーテンダーの格好してますし、バーカウンターありますし、後ろにはお酒がたっぷり並んでいますし。

そういえばブルーベアさんはテナント、いわゆる賃借人らしいのですよ。

つまりこの喫茶店は借りた物件で、そこをちょこちょこ内装工事したりして現在のお店なんだとか。

これだけ大きな冷凍庫を置いている理由は、元々あった物だと考えるのが妥当でしょうか。

そうなると、なんだかちょっぴり前の賃借人さんがどういう用途でここを使ってたのか気になる所です。

 

訳あり物件だったりしたら、割りと洒落にならない話が聞けそうで怖いですね。嫌な想像は簡単に出来てしまえます。

最も恐ろしいのはその場合、そんな裏話が実際にあった物件だったのだとしても躊躇わずここを選んでしまったブルーベアさんになりますが。

あの人、なんだか有り得そうですよね。そういう話が。

妖刀とか平然と使いそうですよね。割りと冗談抜きで。

 

 

「さて、こうなったら近場で済ますしかないですね!」

 

 

改めて言うまでもない気はしますが、喫茶店ブルーベアに戻ってしまった今、そうするしか手はありません。

早速裏口入店かましてしまった私ですので、このままお店に出ていく事にします。

 

 

「おはようございまーす」

 

 

さほど大きくもない私の挨拶が、喫茶店の隅々まで響き渡りました。

逆に言えば、響き渡る程静かだという事です。

営業時間中の筈なんですけどね。

 

 

「あれ、ブルーべアさん?」

 

 

いやいや、店主さんまで居ないってどういうことですか。

 

見渡しても誰もいません。

ピアノ幼女さえいません。

常連のオイヨイヨさんもジョンさんもいません。

鬼島さんは清掃さえしていません。

 

いったい何があったのでしょうか。

私に休みを与えて皆でまた旅行に行ったとかいう悲しいオチじゃないでしょうね。

 

いや、よく見ると変です。

 

お酒や様々な場所に布なりビニールがかけられています。

何かから護る為なのか、それとも別の意味があるのでしょうか。

まさか差し押さえとか食らっちゃって、このお店を売り払うしかなくなったとかそういう話…なワケはありません。

ジョンさんオイヨイヨさんの稼ぎの大半がこの喫茶店に納金されているのです。潰れるワケが無いでしょう。

あれだけの儲けを失うとしたら、とんだ博打でもしないとまず不可能です。それくらいの規模です。

 

……、あれ、刀傷のような物がカウンターにモロ残ってます。

これに関しては掃除された形跡もありません。

一体これは。

犯人の目星は付けられますが、理由の方がさっぱりですね。

 

 

「!?」

 

 

その時、急に音をあげる何か。

見れば煙が大量に上がっているのです。

まさかこれは、罠…!!

この喫茶店ブルーベアに対してどこかの勢力から攻撃があり、結果全員が時間差もさほど無く逃亡したばかりなのだとすれば。

そしてCABIN等の組織がこの異変に気がつき、内部を調べるために突入してきたとしても、こうして睡眠ガスか何かを撒き散らす事で一網打尽にする気で、敵が罠を仕掛けていたのだとすれば……。

 

だとしたらブルーベアさんやジョンさん、オイヨイヨさん、鬼島さんは今、一体どこに。

特に争った痕跡も、そこにある刀傷以外には無いのです、一目散に逃げ出す程、ヤバイ相手だったとでも言うのでしょうか。

そしてこの布とビニールの意味は一体。

 

いいえ、それどころではありません!

 

 

「うわ…、ガスが…!」

 

 

私は口を押さえながら、大慌てで玄関から出ようとします。

でもそこには鍵がかかっていて、開く様子がありません。

いや、鍵だけじゃないようでした。

いたるところガムテープなどで固定されているのです。

非力な私では、これを即座にどうにか出来るワケもありません。

 

でも、倉庫からなら。

そう思った私はすぐに移動を開始したのですが、

 

 

「う、うそ…、固定されてる…?」

 

 

鍵だけじゃなく、外側から固定されている様子でした。

つまり私が侵入した後に、誰かがそうしたのです。

 

ひょっとして、私が標的…?

 

正直、これはやばいです。

窓ガラスを突き破ってでも外に出ないと、これは…。

 

 

「う…っ!ゴホゴホッ!!」

 

 

異様な臭い。そして喉に刺さる痛み。

睡眠ガスなんてそんなものじゃない。これは、強力な毒ガス…です…。

 

 

「誰か…、助けて…」

 

 

こんな所で死にたくない…。

 

死にたくないよ…。

 

と、私は殿様魚を入れたばかりの冷凍庫にその体を預けるしか出来ず、そのまま……、沢山の物をひっくり返しながら、倒れたのです……。

 

 

 

***

 

 

 

「ブルーベアww」

 

「何よ」

 

「たかがゴキブリ1匹だろうがwww」

 

 

ミアが戦線離脱したので作者が地の文を担当します。自重気味に。

 

 

「不吉な言葉が見えた気がしたが大丈夫かよwwwww」

 

「オイヨイヨ、だから言ったじゃない。

 地の文と会話するアビリティなんか、取得するべきじゃないから絶対に取得は避けておきなさいって」

 

「うっせーよwwww

 性分なんだよwwwww

 AP余りまくってたんだよwwwwww

 他に成長させるマテリアが浮かばなかったんだよwwwwwwwwwwww」

 

 

現在、喫茶店ブルーベアは数時間程度の営業休止状態にある。

ジョンはシュバルツと共に別行動中。色々を面倒臭がり始めていたオイヨイヨの強い要望の為。

鬼島十八郎はミアが帰ってきてはいけないと、玄関先辺りで掃除しながら待機している状態。

つい先程に様々な設営が終わったばかりなので、今頃全てを閉め切ってとある物を起動させた所だった。

そしてオイヨイヨはブルーベアと、適当な酒屋でダラダラしている状態である。

ブルーベアがこうして飲食店に行くことは極稀だ。

 

ブルーベアは多少なりともお酒を頼んでいる様子。

オイヨイヨは大好きなコーヒーに有りつけなかったらしく、ただの水ばかりを飲み続けていた。

氷すら入ってない。邪険な扱いを受けているようだ。

 

 

事の発端は、喫茶店ブルーベアにてカウンターでGが出没し、ブルーベアが無言で刀を使って粉砕した事である。

が、この話には続きがある。

ブルーベア、その後すぐに冷静に倉庫へと向かい、取り出してきたのが、Gやダニを殺しきる、ジャスキンEX、煙タイプを10個ほどであった。

問題は、何の準備もなくいきなりに全部稼働させようとしていた事である。真顔ではあったが表情は青白く、しかもなりふり構わずにも程がある暴挙をいきなりに行おうとしたのだから、面々はビックリであった。

焦ったオイヨイヨがまずそれを止めに入り、結局は鬼島がすべてを請負う形となり、そうして今に至るワケである。

 

もしもあのまま稼働されていたら、損害は計り知れなかっただろう。

幾つものお酒が駄目になった上、徹底的な清掃を強いられた筈である。

ピアノ幼女も怖い顔してた。

 

 

「私、昔からゴキブリが苦手なの」

 

「今まで喫茶店でゴキブリなんぞ見たことなかったからなあ…ww

 よっぽど衛生管理を徹底してたんだろーってのは知ってたよww

 ハーブとか結構置いてたもんなww

 まあ今回は鬼島が掃除した結果、どっか奥に巣食ってた奴らが出てきたんだろうよwww」

 

 

特定のハーブには、虫除けの効果がある物がある。

例えばミントの香りは虫除けの効果が実際に存在する為、これを利用した防虫剤を作ったりしている人も居る程だ。

 

 

「やめて…、その話もうやめて…」

 

「お前から話し始めたんだろーがwwwwwwwwww」

 

「でもこれで一安心よ。鬼島に任せれば一網打尽。

 今後対策も練るって言ってくれたし、感謝しなくちゃね」

 

「アイツ本当家庭的っつーかwwwwww

 もう何なんだよwwwwwww

 どんな風に軍事国家形成したらああいうスキル取得が可能なんだよwwwwwwwwww」

 

 

煙が晴れるまで、オイヨイヨ達はここで待機である。

オイヨイヨが携帯電話を持っているので、鬼島からの連絡待ちが可能なのだった。

 

 

 

***

 

 

 

一方のジョンとシュバルツは、無言でソフトクリームを食べていた。

 

 

「…」

 

「…」

 

 

人々が行き交う中、仲良くベンチで座ってである。

 

 

「…」

 

「…」

 

 

かたや武器を備え付けるも子どもっぽさ残る少年。

かたやメイド服でありながらこれまた幼い少女。

見れば見る程に謎の二人組であるし、見る人が見れば保護者を待っているようにも取れる。

 

ソフトクリームの減りは遅い。

暖かな気候とはいえど、することも無ければ会話もロクにないならば、全ての行動が鈍みを帯びても仕方のない事ではある。

現にジョンの手にあるソレはとろけ始めていた。

その代わり、二人の表情は退屈さを思っているような物ではなく、しかしどこか真面目な表情でもあって。

 

極端な話が、異様であった。

 

ジョンはとりあえず時間潰せと言われただけだった。

シュバルツもただジョンに付いていけと命令されただけ。

それも互いに、オイヨイヨの都合でである。

 

結局、ジョンがアイスを奢っただけに終わっていた。

 

会話する事など無い。

二人はさほど親しい間柄でもないのだ。

とんでもない速度で馴染んでしまった鬼島や、順応性の高そうなミアと違い、シュバルツはそういう事に不得手ではある。

彼女は長いこと記憶喪失であったし、そうでなくとも他者と気兼ねなく時を過ごすという事を避け続けていた。

殺し屋としての稼業はもはや私怨的であったが為に、誰も巻き込むまいと配慮した形だ。

そんな彼女に何かを期待する事がそもそもの間違いであろうし、期待に応えられないからこそこうして無言の継続なのである。

 

ジョンは何を考えているか分からない顔をしている。

そもそも何かを考えられるのだろうか。

少なくとも、行動を起こそうとする意思は無さそうであった。

 

 

「…ジョン=オ=ラルク」

 

「…」

 

 

唐突に声を出したのはシュバルツだった。

よほど暇だったのか。

勿論、現状が楽しいワケもなく。

 

 

「ジョン=オ=ラルク」

 

「…」

 

「ジャック」

 

「ん?何?」

 

 

阿呆の極みである。

 

 

「ジョンはCABINの人間じゃなかったか?

 拙の記憶が正しければ、そうだったとおもうんだが…ナ」

 

「クビった」

 

「……そっか」

 

「おう」

 

「…」

 

「…」

 

 

無言タイム再来である。

これ以降、時間らしい時間になるまでジョンたちはアイスを食べるかぼーっとしているか飲み物を飲むだけだった。

 

ちなみにジョンも携帯電話を持っているのだが、

電源、切っていた。

 

 

 

***

 

 

 

「さて、そろそろ終わったでしょ。早く仕事を再開しないと」

 

「客なんて数える程度だろーがw」

 

「あんたらは知らないでしょうけど、夜は結構多いのよ」

 

「もうそれ喫茶店じゃねえよwwwwwww

 居酒屋として機能してんじゃねーかよwwwwwwwwwww

 しかも夜っつったかwwwwwww

 今の時間客が来ねえって言ってるようなもんじゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

鬼島の連絡も待たずして帰還してしまったブルーベアとオイヨイヨ。

ジョンとシュバルツの2名に比べれば天国みたいな場所に居た筈なのだが、それでも耐えかねたらしい。

主にブルーベアが、居てもたっても居られなかったようである。

というか、立って居ないと調子が狂うようだった。椅子に座るのが辛いとか言い出していた。

 

おかげさまで足早に喫茶店にやって来た二名は、入り口で細々と清掃している鬼島十八郎の出迎えを受けるのだ。

 

 

「お、いい時間に帰ってきたな。

 じゃあさっさと中開けて換気じゃい」

 

「頼むわ」

 

 

手厚い歓迎であった。

 

鬼島はそのまま鍵と板を外す。

そのまま入り口は鐘の音を打ち鳴らしながら、息を大きく吐き出すのだ。

実を言うと稼働中は、外から見ていると火事なのではと勘違いするくらいには煙が至る所から吹き出していた。

なので中にはかなりの煙が残っており、窓のある場所で移動するのも一苦労。

もしもブルーベアが考えなしに全部稼働させていたらと思うと、ゾッとしない話。

 

鬼島はテキパキと窓を扉を開けていく。

ある程度が済む頃合いには煙の濃度はかなり薄まっていた。

なんだか3話を思い出す光景でもあるが。

 

 

「窓ガチガチにガムテープ貼ってんじゃねーよwwwwwww

 ほらーwww粘着性のある何かが残ってんじゃねーかよwwwwwwww」

 

「掃除するのはワシじゃ。いいじゃろーが。

 姐さん、倉庫の方頼んでいいか。

 倉庫側からは開けられんようになっとるから、外から開けてくれ」

 

「はいはい」

 

 

ブルーベア、言われるがまま外に回っていく。オイヨイヨ付き添い。

そして中には、ぶっ倒れているミアの姿が!

 

 

「きゃああああああああああああああああああ!!

 何やってるの貴方は!!!!」

 

「シュコー、シュコー」

 

「なんでガスマスクつけてるの!?

 どこからそんなもの引っ張り出したの!?

 倉庫にあったの!!?

 どうしてそんなものが倉庫にあるの!!?!?

 しかもガスマスクつけて難を逃れた感じなのになんで倒れてたの!!?!?!?」

 

「シュコー」

 

「遠まわしに外せって言ってんのが分かんねえのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

さーて、地の文を奪い返しますよ。

あの後適当に私の存在は流されるようにして、1日が終わりました。

 

何この出だし。作文です?

 

そもそも今日1日何してたんだよ。

まだ始まったばっかりじゃなかったかよ1日。

仮に先ほどまでのやり取りが昼くらいに起こった事だとしても、夕方とか夜とかまだあっただろーが。どんだけ1日みじけーんだよ。

流されてんじゃねーよ。

 

というオイヨイヨさんからのありがた迷惑なツッコミが聞こえそうなので、やっぱこれ無しでいいですか。

 

 

「さっきから何地の文で独り言喋ってるの?」

 

 

あ、ブルーベアさん。

このビニールどうすればいいんでしょうか。

 

 

「それは十八番に聞いて頂戴」

 

「マジでなかった事にしてやがるwwww

 当たり前のように時を遡ってあの後すぐの話にしてやがるwwwww

 しかも未だ地の文で会話続けてやがるwwwww

 めっちゃ腹立つwwwwwwwwww」

 

 

ジョンさんとシュバルツさんはまだ帰ってきていないようです。

適当に時間を潰せと言ったのはオイヨイヨさんですが、しかし時間を潰し過ぎな気はします。

ジャスキンEXはだいたい2時間くらいで良いものらしいので、2,3時間で帰ってこいとオイヨイヨさんは告げていたようでもあります。

でも帰ってきていない事に、若干気にかかっているらしいオイヨイヨさん。

なんだかんだ言っても仲良しさんですから、

愛しのジョンさんが、悪女シュバルツに襲われていないか気になるのでしょう。

 

 

「最後気色悪いっつーのwwwwwwwwww

 何勝手に俺をホモに仕立て上げようとしてんだよwwwwwwwwwww

 そんでシュバルツを目の敵にするのいい加減にやめてやれよwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「オイヨイヨ、何一人で騒いでるの?」

 

「テメェブルーベアwwwwwwwww

 お前さっきモロ地の文と会話してたよな!?wwwwww

 お前も俺と同じアビリティ持ってるよな!?wwwwwwww

 小説開幕時点でも思ってたけどよwwwwwwwwwwwww

 そうなると鬼島テメェもアビリティ持ってるよな!?wwwwwwwwwww

 多分だが武藤の野郎も同じアビリティ持ってるよなぁ!!?wwwwwwwwwwwww」

 

 

電話も通じないようですし。

とはいってもあの二人に限って間違いなど起こりようはないでしょう。

何かに巻き込まれている雰囲気でもなさそうでしたし。(作者権限の乱用)

 

まあオイヨイヨさんはおいておきましょう。

そんなことよりいい機会ではありませんか。

この現状、利用する他手はありません。

 

 

「ブルーベアさん、ブルーベアさん」

 

「地の文やめたと思ったら何?」

 

 

え、じゃあ地の文でしゃべりましょうか?

 

 

「いいから話せwwwwwwwww

 いつまで地の文にこだわってんだよwwwwwwwwwwwww」

 

 

ブルーべアさん。

質問したいのですがいいですか?

 

 

「いいけど、何?」

 

 

Q.何故喫茶店を始めたんですか?

 

 

「なんで急に○熱大陸的な質問形式になってんだよwwwwwwwwwwwwww」

 

「ん、そうねえ。

 私、元々は鬼島の配下だったのよ。それは言うまでもない事、だったかしら。

 

 それで、その仕事が嫌になってね。私は逃げ出した。

 人を殺める仕事だったもの。そこから得られた教訓は、失うモノの大きさに対してあまりに小さな事ばかり。

 必要でもないのに誰かを殺めるその日々に嫌気が差して、それでね…。

 

 そしてそれから数カ月間は、旅をして回る生活していたわ。

 追手から逃げ回る日々。それはそれで大変ではあったけど、当然の代償といえば、恐らくそうだろうから、恨み言は言わなかったつもり。

 そんな最中の事、オイヨイヨに出会った」

 

「え、喫茶店設立より前に出会ったんですか?」

 

 

意外です。

てっきりオイヨイヨさんやジョンさんは、喫茶店が出来てからの仲とばかり思っていました。

ですが、それもそうですよね。何も無い関係で、喫茶店にこうして二人が入り浸る理由がありません。

私ですら、その二人に助けられたからという理由がありますし、

シュバルツさんも、オイヨイヨさんという存在が居るからこそで、

鬼島さんだって、ブルーベアさんと切っても切れない関係があるからです。

 

武藤さんは若干特殊な例かも知れませんけどね。

 

 

「怪我してたところを助けてあげたのよ。

 酷い傷だったわ。

 その後、介抱の為に私がその時隠れ屋としていた小さな小屋で手当してあげてた。

 追手から逃げる身分である、ただそれだけの類似点。

 でもね、私にとってはそれなりに大きな共通点に思えて、放ってもおけなかったのよ。

 

 それから数日中にオイヨイヨったら、名前も告げてくれないまま去っていってね。お礼も無しよ?信じられる?

 でもその数日間、私はオイヨイヨに愚痴を時々零してたの。

 気にかけてたのかは、そこのオイヨイヨも教えてくれないけどね。

 

 お礼の言葉の代わりかのようにして、手紙が置いてあったのを私は発見した。

 動けるとは思っても見なかったから、当時の私は驚愕してしまったものよ」

 

 

ブルーベアさんは、棚を漁っています。

結構雑にそれは置いてあったらしく、簡単に出てきました。

ですが滅多に触らないようにしているのでしょうか。とても状態はよろしくて。

何より木箱なんかに入れているあたり、思い入れを感じなくもないです。

 

 

「バーテンでもやれば。なんて書いてるだけだった。

 そーとー適当な字よ。

 オイヨイヨ、すっごく字が上手なのに、コレよ。

 しかもバーテンって何よって。どういう意味よって話。

 

 でも内心どうでも良かったなら、こんなの書き残さないだろうなとは思ってね。

 愚痴だって、本当時々だった。30秒もせず終わるような、小さな愚痴。数回。

 それにすら無言だったオイヨイヨがこうして回りくどくも回答してくれたって事は、やっぱり、そういう事だと思うのよ。私は。

 

 ……それに、知り合いとかそういう関係の誰かは当時も居たけど、今よりずっと関係性なんて殺伐としてたから。

 それこそ、友人と呼べる誰かは、私には一人と居なかった。

 だからね、その時の私は、すっごく嬉しかったんだと思う。

 嬉しかったのかな…。今となってもよくわからないけれど、でも、笑みが溢れたから、恐らくは…ね。

 

 それからこの街に来た。CABINの支配するこの街へ。

 ある意味では安全だと思ってね。

 お金はあったから、この喫茶店を持つ事はそう苦労しなかった。

 お客が来ない事以外は、だけど」

 

「でも、オイヨイヨさんはバーテンになれって書いてたんじゃなかったですか?

 ここ、喫茶店ですけど。まあそりゃ少しは酒場っぽくはありますけども」

 

「あまりに売れ行きが悪かったのよ。

 小娘がバーテンダーなんかやってる店だったから、信頼されなかったのもある。

 それどころかもっぱら初心者だったのも本当でね。結構いい感じにすっ転ぶ形の開始を余儀なくされたの。

 これなら、喫茶店寄りの方がいいかなって。料理の方はそれなりに自信があったし。

 現状、格好はバーテンダーだし、一部は完璧にバーの構造だし、まあ、そういう時の流れあっての現在なのよ。

 勿論、カクテル作りはかなり手慣れてきた所ではあるけれど、ここまで来ておいて今更バーに戻すのもアレでしょ?

 だからもうこのまま行こうかなとは思ってる」

 

「…で、オイヨイヨさん、どうなんですか?」

 

「何がだよww

 急に話しかけんなよwwww

 手みろwwwガムテープの粘着剤でベッタベタだぞこらwwwwww」

 

「このお手紙は適当の産物だったんですか?

 それとも割りと本気で心配心から出た、オイヨイヨさんなりの不器用ながらの助言だったんですか?

 どうなんですか?」

 

「知ったことかよwww

 あいにく覚えてねーよそんな手紙書いた事とかwww

 ブルーベアにこの街で会ったのも偶然だwwww

 

 ただよwww

 ゲジの森で……wwwwwww

 

 なんでもねえやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「え、なにそれ気になるんだけど。

 ゲジの森で、何?」

 

「んでもねーよwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

どういう話になってるんでしょう。

まあオイヨイヨさんにも思うところがあるのでしょうかね。

気にかけていたのかどうかはさておき。

ひょっとすれば照れ隠しかもですね。

究極的にどうでもいいですけども。

 

 

Q.ジョンさんとはどういう関係ですか?

 

 

「まだその形式で質問しやがるのかよwwwwwwww」

 

「もしかして勘違いしてるかもだから言っておくけど、喫茶店ブルーベアは1年と少ししかまだ歴史がないの。

 ジョンと出会ったのは、さっきの話から少しして、また別の場所だし。

 そういう部分から語って欲しいのよね?」

 

「別の場所、ですか?」

 

「ええ。それも遠い異国。

 喫茶店ブルーベアを開店して数週間後の事よ。

 旅行券が当たってね。

 開店したてでありながら身勝手な都合で休業したわ。

 そうして向かった先の妙な場所で、野垂れ死にそうなジョンを見つけた」

 

 

なんで野垂れ死にそうなパターンばっかりなんですか。

露骨にフラグ建てすぎじゃないですか。

何で行き倒れとかいう王道を二人してやらかしてんですか。

狙いすましてやってるんじゃないか疑惑が出てしまいますよそんなの。

 

 

「やかましいわよ。

 オイヨイヨなんかは怪我でしょ。

 でもジョンは衰弱よ。衰弱死一歩手前よ。別モンよ別モン」

 

「なんでブルーベアさんが焦ってるんですか」

 

「ジョンはね、当時から何でも屋やってたの。

 噂くらいは聞いてた。

 不吉の渡り鳥、もしくは不幸を運ぶ渡り烏っていったら、当時のジョンのよく知れた通り名だったから。

 別に行く場所行く場所不吉が起こってた訳でもない筈なんだけど、過去が過去だから。

 それなのにジョンったら、昔から考えなしというか、軽率というか。

 私が遭遇した時は、依頼を受けたはいいもののご飯に困って死にかけたのよ。お金は後払い形式だったらしくってね。

 

 で、私がご飯奢ってあげたの。なんだか哀れに見えて。

 当然、彼の事は知ってた。分かってた。理解はしていた。

 でも、聞いてた話と全然違うなって印象を受けた。

 やたらとオレンジジュース飲む、可愛い子だと思った。

 今ほど馬鹿やってなかった頃だったけど、それでも、可愛げのある子だなって。

 

 その後、このお礼がしたいって言って、仕事テキパキ終わらせて私に付いて来た感じ。

 元CABIN一級ソルジャーの彼だったから、それはもう光の早さで金稼いできてくれたもんよ。

 その代わりにお客の数は減ったけどね。不吉だからって理由で。

 お陰で、喫茶店ブルーベア=クエスト屋みたいな扱い受け始めるキッカケともなった。

 

 今ではジョンの頑張りの成果あって、ジョンを避ける人の数も極限的に減ったけどもね」

 

 

クエスト屋扱いされている現在でも不服を感じていそうですが、当時はもっと不満だった事でしょう。

一方で、安定的以上の収入を獲得してしまったワケですか。

 

しかしジョンさんって、微妙に有名人なんですね。

過去に何があったかは知りませんが、不吉だ不幸だカラスだ死神だと呼ばれているあたり、かなりのオオゴトがあったのでしょう。

最近でこそ平和らしい平和が訪れているようですが、つい数年前までは、当たり前のように武力衝突があったらしいですし。

 

ともなると、ジョンさんもああみえて、戦争による加害者であって、被害者なのやもしれません。

 

 

「で、オイヨイヨさんは何故ジョンさんと?」

 

「唐突ナチュラルにQ.形式をやめてんじゃねえよwwwwww

 今まさに問いただしたいのは俺だっつーのwwwwwwww」

 

「オイヨイヨとジョンはハッキリ言ってどうでもいい経由で知り合ったわよ」

 

「そうなんですか?

 じゃあいいです」

 

「どういうことだよオイwwwwwwwwwwwwwww」

 

「何?語られたいの?」

 

「それは勘弁だwww」

 

「興味無いです」

 

「お前は一言多いんだよクソアマwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

オイヨイヨさんがなんだかネチネチと絡んでくるので、外に出て見ました。

まあぶっちゃけ、ブルーベアさんどう見たってオイヨイヨさんに好意があるようですし。

要するに気をつかった結果です。

 

え?どの辺が、ですか?

 

ほら、5話なんかモロでしょ。

オイヨイヨさんって崖から落っこちてもヘラヘラ笑いながら駆け上がって来そうじゃないですか。ツッコミの為だけに。

それなのにブルーベアさん、心配だからって理由だけで飛び降りちゃうんですよ?

あんなに旅行を一番楽しみにしていたのに、です。

 

言ってしまうとそれだけではないんですがね。

他愛ない日常でもそれとなく、それっぽい雰囲気ありますよブルーベアさん。

オイヨイヨさんの方は気がついていないか、いいや、気がついていても…って所でしょうか。

そういう目線で見ている風じゃないんですよね、オイヨイヨさんって。

 

いえ、それは置いときましょう。

そんな事より外に出たんですよ。

となれば出会える人物は限られてきます。

 

武藤さんは無理です。

あの人は来ても裏口ですし、話をする暇もありません。

まあ、ここ、裏口側なので遭遇する可能性はゼロではありませんが。

 

 

「ん、嬢ちゃん何やっとんじゃ?」

 

「ええ、ちょっと色々有りまして。

 十八番さんは何をやってるんですか?」

 

 

そう、鬼島十八郎さんです。

粘着テープやらはオイヨイヨさんがブルーベアさんと仲良くお喋りしながらやってくれています。

その一方で、鬼島さんは何やら分けのわからない物を作ってるご様子。

見ただけでは、粗末な鳥小屋と言った所ですね。

 

 

「ゴキブリ捕獲用の罠じゃな。

 ゴキブリの習性を利用した、新発明品じゃよ。

 これで姐さんも二度とゴキブリを見なくて済むじゃろーよ」

 

「そうですね。でないと至るところ破壊されそうですし」

 

「直すのワシだからな…。ソレは勘弁させてほしい」

 

「そういえば十八番さんは、なんで喫茶店で勤めるようになったんですか?」

 

 

ブルーベアさんに聞いても「色々よ」とかいう便利な魔法を唱えるばかりだし、

オイヨイヨさんは「さあなwwwww」と、返事より草を多く押し売りしてくる始末。

ジョンさんに至っては話をそもそも聞いてくれてる風じゃないんですよね。

 

かと言って鬼島さん本人に聞くのもあれかなと避けていましたが。

それこそ開幕でブルーベアさん大激怒、皆して帰ってきたかと思ったら擦り傷切り傷まみれ、CABINまでもが出張ってきてしまうし、新聞でもオオゴトな事件。

お留守番の私は基本蚊帳の外。

正直に言って、何が何やらです。

 

それでも分かっている事が一つだけあります。

 

大きな問題が一つ、解消したにも関わらず、

私はそれを分かち合えないという事実。

 

おめでとう?お疲れ様でした?苦労したんですね?頑張りましたね?

どんな言葉も今の私では、疑問符が必ず取って付けられて、つまりは言うだけ余計な事で、だから何も言えないままに、そこで終わり。

 

別に命に関わる重大な出来事でもなければ、私もそこまで怒ったり不機嫌になったりする程気にしてるワケでもないですが、気には掛かるのですよ。

結果としてこうして、今更ながらに訊いてみてる次第です。

知的欲求なんてものは、易々抑えられる程に安い物じゃないって話ですよ。

 

 

「ワシの時は字幕風クエッション形式じゃないんじゃな。男は限定で違うんじゃな。

 それどころかなんか超断りにくい感じで話してくるんじゃな。

 まあ、エエが…。

 

 ワシは軍事国家の長、みたいなもんだったんじゃ。

 ミアもそのくらいは知っとるじゃろ。フライパンケーキなんと呼ばれちゃおったが、やっとった事はそう甘い代物じゃあなかった。

 ひたすらに不味い事ばかりだったのォ。

 

 脅迫、恐喝、強盗殺人、詐欺、牽制、遠征。本当に色々やったもんじゃ。

 暴力沙汰なんざ当たり前のようにやっておった。

 命の価値を軽く見積もっての、悪逆無道じゃよ。

 権力に溺れ縋り付き、災厄を振りまき続ける軍事国家の長。それがワシじゃった。

 

 罪は消えまい。赦されはすまい。

 

 ワシ一人の命程度が今更改心した所で、救える人間なんぞ限られとる。

 仮に、不幸に追いやった数と救った数が比例しようが、救った数が圧倒的に上回ろうが、死者を1名でも出した時点で割りに合わんわい。

 

 だが、やるべき事くらいはやりたくてな。

 例え綺麗事、偽善だと言われようとも、所詮は犯罪者の算段のウチだと言われようともな。

 葡萄色…、ブルーベアにも悪いことをしたと、今ならばこそ思える。

 なんたって、そりゃもう殆どワシが悪い。んや、全部ワシが悪いんじゃ。

 

 暗殺者としての才覚があった。

 それをひたすら無闇矢鱈に利用した。

 本人の意志など全くの無視での。

 そしてそんな理不尽から逃げ出したあの娘を追い詰めたのも、ワシだ。

 何なら殺してやろうとさえ考えていた程だ。

 それこそお前さんも無関係ではない。

 この喫茶店に務めている、ただそれだけの理由でお前さんをも巻き込もうとした。

 

 救えん話じゃろ。

 

 そんな恨まれ続けて当然すぎるワシを、あろうことか許してくれおったのが、あの娘だ。

 だから今は、守ってやりたい。

 そう思ってここにワシはおるよ」

 

 

そういえばそんな感じの話でしたっけ。

実害が出ていないと、なんだかパッとしないものですね。

これこそが警察組織という立場における苦境、とも言えますか。

救われている事実に目を向ける機会などそうそう無く、一方で何かがあると批判の対象。

 

そうですね。

私はその3話にて、CABINには感謝していました。

しかし、CABINを動かすキッカケを作ったのは、オイヨイヨさんだったそうで。

 

情けなくも私は、感謝するべき相手を見間違えている気すらしてきます。

だからと言って私は手を緩めるつもりはありませんが。

 

 

「しかしなんで、あんな軍事国家を設立したんですか?

 大勢をまとめ上げるだけのスピーチがあったのならば、もっと手っ取り早い方法もあった筈。

 1から構成するくらいならば、どこかを軽く乗っ取りした方が効率的ではありませんか?」

 

 

詳しいわけではないですが、しかしそういうものではないでしょうか。

原材料から美味しいカレーを作ろうとするより、カレーのルーをスーパーで買ってきて、好みの味付け、アレンジを加えた方がよほど早いでしょう。

全て何もかも手早く済んでしまう筈です。

それを、1から人員集めに勤しんで組織を結成するような真似は、その始まりはいかにも地道。

場合によっては、私のような考えを持つ存在に、横から組織丸ごと掻っ攫われてしまう可能性すら。

 

まあ私の問の真意はそこではなく、知りたい部分は動機の方ですが。

そりゃいくら私でも、そこに向かって直球は投げられません。

とんでもなく気まずいです。いくらはっちゃけてても、超えがたい境界線くらい私にもあります。

そもそも、後ろ暗い過去がある事くらいは想像出来ますよ。違うなら寧ろそっちの方が驚きます。

また、絶対に見送り三振バターアウト。話はそこで終了となるでしょうし。

何一つとして情報を得られぬ結末は、避けたいのです。

当然、鬼島さんには私の思惑など透けて見えている事でしょうけど。

 

 

「…古い話になる。

 ワシにはよ、嫁がおった。娘もおった。

 もうそれだけで信じられんだろ。嫁さんが居て、娘が居たんだ。それもめっぽう美人な妻、可愛い娘だった。

 しかもワシは元はタダの警察官だったんじゃ。それも下っ端中の下っ端。街のパトロールをしているだけのな。

 才能が無い、無能云々と毎日のように上司に言われ続けたもんじゃよ」

 

 

嘘、ではないのでしょうね。

恐らくは全て事実でしょうね。

 

何時の頃の話かは知れませんが、しかし、熱心であったからこその無能。

極端な話、こうして謎の装置を創り上げるだけの能力はそこで培われたのでしょう。

例えば困っている人の手伝いを、壊れた物の修理を、より快適な形で構築するためにと熱心で有り続けたが故の応用能力の高さ。技術力の高さ。

そういった経緯が市民からの絶大な信頼となって、そうしてご結婚なされたのでしょう。

 

しかしながら熱心なタイプは警察組織上では煙たがられた。

恐らくは正義感のとんでもなく強いお方だったでしょう。

それが警察内部において邪魔にすらなった筈。

 

何故なら数年前ですら、どこもかしこも治安が悪かったのです。

紛争が巻き起こり続け、沢山の人が行先を失い、孤独な世界の中で飢えて死んでいくような、無慈悲の世界。

軍隊ではない警察という立場は、非常に不安定。民の不満や怒りの矛先を向けられやすかった筈。

一方で、権力を持つ組織でもあります。それも民へ向けて、かなり優位な法的権力です。

これを軍が、有権者が、上層部が、議員のような立場の存在が、私利私欲のためにと利用するといった不当な出来事もまず間違いなく多かったに違いありません。

 

そこに鬼島さんのような人が居ると、何かと面倒だったでしょう。

故に無能と蔑んだ。民から支持を受けていたであろう鬼島さんを昇格させようとはしなかった。

 

つまるところ、無能はどちらだったかという話です。

これほどの優秀な人材を、本来あるべき地位に置かなかった事は、職務怠慢という他に無いでしょう。

上司さんは無能です。無能が過ぎます。少なくとも警察の人間である資格は無かった事でしょうね。

 

ただし、鬼島さんが警察官らしい仕事をしていたのかと問われると、それは首を傾げざるを得ません。

警察官になって日曜大工が上達しました、なんて、それはそれで職務怠慢と言われても仕方がない気もします。

警察は何でも屋ではないのです。特務支援課ではないのです。

それでは、ただのよく出来た、立派過ぎる大人です。

 

 

「ある日戦争が起こってな。

 戦争と言うよりは紛争じゃが、戦争と何ら変わらん。

 

 嫁も娘も死んだ。

 ワシは目の前でそれを見た。

 大勢が死にゆく様をまざまざと見せつけられた。

 

 許せなかったんじゃろーな。世界ってものが。

 あの頃はそう思い、全てを恨んでおったんだろう。

 ワシの扱いが酷いのはいい。だが、家族を奪っていったこの世界の実情が、きっと、許せんかったんじゃ」

 

 

あの頃の、という事は、今はもうそんな気持ちは殆ど無い、という意味でしょうか。

少なくとも3話で打ちのめされてしまう寸前、その段階では、別の何かに目的が置き換わっていたのでしょう。

どうしようもない現実に見切りをつけた、と表現すると薄情な人みたくなりますが…。

でも恨んだ所で死んだ人は帰ってこないのですから。

だから過去を忘れて現在を生きていたのでしょう。

そうして誰かの命を奪う側になってしまったという所は、感心出来ませんが。

 

 

「ワシはただ護る力が欲しかった。

 圧倒的な力が欲しかった。

 そうすれば護れると思った。

 護りたい物を護れるのだと考えた。

 理想を同じくする者と共に立ち上がる事を決意した」

 

 

力とは、権力や金、動かせる人員、と言った所でしょうね。

どこかの誰かは否定的に返して来るやもしれませんが、お金は凄い代物ですよ。

そりゃ絶対的な価値は無いでしょうけども、莫大なお金で病気が治るというのならば、それは凄い事です。

無ければただ死ぬだけなのですよ。有れば解決するという条件下においては絶対的。それがお金です。

結局、持ち合わせの札束ならぬ手札の1つでしかないですが、無いより有った方がいいのは明白。

出来ることの幅が広がるというのならば、それを欲するは必ずしも悪ではないのです。

 

鬼島さんの場合、徐々に信念がブレていってしまったようですけども。

強い力は人の心をも曲げますか。いやはや。

札束に刻まれた数字の呪文は、そんじょそこらの魔法とは桁違いの威力なのでしょう。

善良にも程がある警察官だった鬼島さんですら抗えきれなかったというのですから、よほどですね。

 

 

「気がつけば目的も理念も違え、そのままフライパンケーキの長となっとったわい。

 数多くの武器を取り揃え、数多くの部下を従え、ありとあらゆる面で強大な力を得ておった。

 才能がないと言われ続けたワシが、そこまでの事を成し遂げてしまった。

 

 まあ、間違えたからこそ得るに至った、と言った方が正しいがの。

 

 ブルーベアも当時は幼くての。

 そらもう可愛いもんじゃった。

 死んだ娘と同じ年頃だったしの。愛着こそ、最初はあったかもしれん。

 だがワシは目的を忘れ、世界へ復讐することだけ考えとった。

 護る為にと手に入れた力だった筈なのに、何一つとして護ろうとしなかった。

 その所為であの娘を、苦しませ続けた。

 何をやったって家族はもう帰ってこないというのにの」

 

「……」

 

「がーっはっはっはっは!!

 気にするな嬢ちゃん!!

 

 こーんなイカツい毛むくじゃらなオッサンに気兼ねなんぞするんじゃない。

 未来を担うお前たちが、ワシのような惨劇のない世界を作ってくれりゃーそれでいい。

 ワシの嫁も娘もそれを望んどるわい。

 

 ワシは胸を張って地獄へ行くぞ!

 未来を担う子どもたちを助け導いたとな!地獄の奴らに自慢してやるわい!

 天国の嫁にも娘にも会えないってのはちーと残念だがの!がーっはっはっはっは!!!」

 

 

そういって十八番さんは、トンカチを動かし始めます。

人は見かけによらないものですね。

左手の薬指には、サイズがちょっと小さい感じの銀色の指輪が光ってました。

 

……、しかし、惨劇のない世界ですか。

それはまさしく、闇落ちするキャラの過去の理想ですね。

というかこの人の場合は実際にそうやって闇落ちしちゃってたワケなのですが。

 

難しいと言うよりは、達成不可能なのでしょうね、そういう理想論は。

手厳しい世の中です。

でも諦めきれませんよね。

達成出来ないからと歩みを止めた途端、きっと世界は滅ぶでしょうから。

 

 

 

***

 

 

 

さてさて、あれから喫茶店で暇を潰してみてましたが、

オイヨイヨさんはもうこれでもかってくらいコーヒー飲むだけだし、

ブルーベアさんはもうこれでもかってくらいグラスを磨くだけだし、

十八番さんにいたってはもういいよそんなにいらねーよってくらい機材を設置してるだけです。

ピアノの音だけが私の癒やしです。

 

しかしジョンさん、シュバルツさんは遅いですね。

何がどうなったらこんなに帰りが遅くなるのでしょう。

 

いえ、そんなことはいいのです。

 

いやよくないです。

 

 

「ちったぁはっきりしろよwwwwwwwwwwwwwww」

 

「オイヨイヨ…、そっとしておいてあげなさい?」

 

「じゃあ俺のツッコミもそっとしておいてくれよwwwwwwwwwwww」

 

 

作者さーん。

ジョンさんとシュバルツさんは今どこにいるんですかー?

 

 

「それ職権乱用の騒ぎじゃねーぞお前wwwwwwwwwwwwww

 こんな堂々とメタ発言やらかしてやがる奴お前以外に見たことねーぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

割りと居そうですけど。ギャグ漫画とかで。

 

 

「あの二人なら……、そうね。

 あの公園じゃないかしら。緑の管理者が居る、あそこ」

 

 

ふむ、私が地の文を乗っ取っているので、ブルーベアさんを使って情報提供してきますか。

作者さん、意外に徹底してくれますね。感謝しますよ。

 

 

「なるほど、ではいってきます」

 

「いってらっしゃい」

 

 

そう言って私は立ち上がり、この場を後にします。

しますが、あれあれ?おかしいなあ。

なんだか変ですよ?

 

ほら、私もうドアの前まで来たのにあれれー?

 

 

「…オイヨイヨさん」

 

「なんだよwwwww」

 

「女の子一人だと危ないなー、とか思わないんですか?」

 

「うっせーよwwwwwwwwww

 さっさと行けよwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

あのろくでなしは結局着いてきてはくれずです。

私単独で公園に到着しました。

まあ、公園ではなく、より正しくは、緑の管理者とやらが鎮座しているだけの場所です。

しかし公園という表現はもはや大袈裟ではありません。

何せ辺り一面が緑に覆われてすごく雰囲気がいいのです。露店も大繁盛している様子ですよ。伊達の観光名所ではありませんね。

 

そしてブルーベアさんの言ったとおり、ジョンさんもシュバルツさんもそこに居ました。

ただなんだか近寄りがたい雰囲気だったので、遠くから様子見開始です。

 

あいも変わらず私のメイド服来てるシュバルツさんは、アイスクリームを片手にボケーッと空を見ていて、

ジョンさんは少し暗い顔をしながらオレンジジュースを両手に持って、それをただただ漠然と見ています。

相変わらずメイド服着てる私が言うのも何ですが、普段着とかないのでしょうか、あの二人。

 

といいますかこの雰囲気…。

何かあったとしか思えませんねえ。

何かが確実にあったのです。

確実です。違いありません。

女の勘はこの世界の天気予報よりもずっと当たります。

 

と、唐突にジョンさんが立ち上がります。

 

 

「あー!!」

 

「ナっ!?」

 

 

何が「ナッ」だよ。

カワイコぶってんじゃねえよ。

とか私が言うとキャラクター設定が色々崩壊しますが、敢えて言います。

 

私の服着てカワイコぶってんじゃねえよ!

 

 

「俺ってバカなんだよぉー!

 だからぁー!

 ぜんっぜんエスカレートのやり方分かんないんだよ!!」

 

「な、何がエスカレートするナ・・?」

 

「ほら!

 女の子をエクスカリバーって言うじゃん!?」

 

 

なんか酷く卑猥なんですけど。

 

 

「エスコート・・だナ」

 

「そのエクスロードなんだけどさ!

 俺全然出来ないんだよね!

 だから俺の自由にする!!

 操作の分かんねーゲームしてるみたいで面白くない!!」

 

 

言えてないからジョンさん。

エスコートをギリギリかすってばかりで寧ろ逆にシュバルツにエスコートされてますから。

エクスロードって何ですか。必殺技ですか。それとも車種ですか。

 

 

「…まあ、拙も面白くはないナ。

 時計も持ってないし。

 いつ帰っていいのか、分かんないし……ナ」

 

 

貴方がたから真正面に見える大きな時計塔が見えないんですか。

あれだけ自己主張強いのにスルーですか。

 

 

「だから今からアレよろーぜ!

 俺ジェットスマッシュコースター乗りたい!」

 

「…ナ?」

 

「遊園地?だ、遊園地。

 ほら、一緒にアソボーぜ。

 夜まで騒ぐぜ!!」

 

「…?よくわからナいが、分かったナ」

 

 

でっでででで、で、でデートォ!!??

 

いや、ジョンさんにそんな意図はきっと無い。

うん無い。あの人に限って煩悩らしい煩悩など、あって食欲と睡眠欲くらいなもの。

下手すると食欲の類も若干怪しい。趣味が睡眠だとも聞いたことあります。

 

そりゃあ、あたかも「ジョンさんらしい筈なのに積極的なアプローチに見える光景」ではありましたが、まさにそのままであって、しかしその意図は全く皆無の筈……。

そ、その筈ですよね…?

 

く、つけるしかありません…!!

 

無意識な「たらし」程に怖い物もありません!!!

シュバルツさんに何かあっても別段困る事はないですが、作品の全体的なイメージに関わります!!!

私もそれに巻き込まれてしまうではありませんか!!!

断固としてお断りです!!!!

 

 

 

***

 

 

 

「シュバルツー、どれくらい乗るー?

 エチケットってのを買わないと入場門なんだけど、お得なお得用の紙でさ、お買い得なお得コースのエチケットがあってな!

 乗る量多い程お得エチケットなんだぞー!!」

 

 

日本語でおk。

 

 

「……どれが何か分からないナ……。

 こんな都会の公園、よく知らないのナ……」

 

 

そう言えばシュバルツさんについても私は全然知らないんですよね。

別に知ろうとも思わないですが。

ただ、私も遊園地は一度も来たことはありません。

こういう場所で遊べる境遇を羨ましいと思う事も無い私ですが、しかし平穏が訪れたんだなあと、しみじみ思いますよ。

 

いけません。地の文奪ってるんでした。

私が説明しないと始まりませんよね。

 

時刻はそろそろ夕刻。午後5時手前って所ですかね。

パンフレットを見る限り、この街の名前を頭に付けただけの遊園地、だそうで。

スポンサーはCABINらしいです。ここはそれだけ旨味があるのでしょう。

まあやってるのはマグロの解体ショーではなく、普通よりかは断然大規模なテーマパーク、といった所ですかね。

さっきから風船配り歩いてるキグルミさんが居ます。

 

 

「んじゃー、一番高いのでいーか。

 乗らないなら乗らないで、困らないからな。

 大は小を捏ねる!」

 

 

一番高いの…?

えーっと、パンフレットの、ああ、裏面。

 

ば、ばかな…!!

1日無料券を買うつもりかこのバカップル…!!

あと何でそう無駄に言葉間違える事が出来るんですか!!

わざとやってないと絶対無理ですよ本来!!

 

わ、私は…、安いので…いいや。

どうせ乗るつもり殆ど無いし…。

 

 

「店員さーん、エチケット買いたいんですけどー」

 

「エチケット…、あ、チケットですね。

 そこの機械でチケットの方が選べますよー。

 お金を投入して、発券して頂k」

 

「分かんないから手伝ってよー」

 

「わかりました。ふふ、可愛いわねー、僕ー」

 

「僕じゃない!ジョ……、ジャックだっけ…」

 

「はい!?何言ってるのこの子!?」

 

 

店員さんにはさすがに、ジョンさんのボケに対する抵抗力がないらしいです。

もちろんのこと、それが普通であって、対応出来てたらそっちの方が驚きですが。

そしてツッコミも弱いですね。

オイヨイヨさん早くキテー!

 

 

「1枚1枚買う場合は、このボタンを。

 10枚組がこれで、30枚組がこれ。

 1日無料券がコレですね。

 一応2泊3日用や、それ以上ご宿泊するお客様の場合、受付で専用カードを渡させていただいております」

 

 

あれ、意外にすんなり説明してますねこの店員さん。

順応性高過ぎでしょ。

 

 

「…え?何て?」

 

「えっとですね、

 今日はどれくらい遊んで帰る予定ですか?」

 

「シュバルツー、どーする?」

 

「…いつ帰っていいんだったっけナ」

 

 

もう終わってるから帰ってきていいんですよ?

 

 

「あら、可愛いメイドさん。

 ジャック君の彼女さんですか?」

 

「え?何って?邪悪な店員さんが何って?」

 

「どこらへんをどう聞き違えたのかなー?

 店員のお姉さん、困っちゃうなー?

 困るどころか殴りたいなー?」

 

「とりあえず高いの2枚で」

 

「遊ぶのは、今日1日ですか?」

 

「それで」

 

「わかりました。お金はありますか?」

 

「はい財布。これから足りる分取ってくれ。

 俺通貨よく分かってないんだよなー」

 

 

分かってない人が露店で買い物出来ますかね普通。

 

 

「わかりまし……何コレぇ!?めっちゃ金持ちじゃん!!?」

 

 

稼ぎ方が可怪しいですからねジョンさん達。

つい最近、依頼の金額とか見せてもらった事があるんですが、家が普通に建てられるくらいだったです。

その代わり、ビックリな依頼内容でしたけども。

 

 

「ジャック、拙が見てやるナ。

 えっと、いくらですか?」

 

「え、あ、2枚で…、

 カップルでしたら、カップル割引というのがありまして、

 半分のお値段になりますので…、

 

 1500エナコインですね」

 

 

1500エナコイン!?

つまりはジュース代がおおよそ100エナという物価相場にて…、

たったの1500エナ!?2名で!?

てかエナって何!?通貨!?

作中にて初めて通貨出てきたけど、作者覚えていられるんです!?

各話ごとに円だのドルだのとぐちゃぐちゃに出しちゃったらもう洒落にならないですよ!?

というかもう出てたかもしれないですよ!?覚えてないですよ!?

 

 

「カップルって何ナ?」

 

「えー……、好きな異性同士の、二人組、という意味ですねー」

 

「え?伊勢海老?」

 

「ジャック、伊勢海老じゃなくて異性ナ」

 

「異性っていうのは、男の子と女の子、って意味ですよー?」

 

「ジャックは拙が好きナ?」

 

「ん?ふつーに好きだぞ」

 

 

なんっつー会話してやがんですあの二人。

それなのに私視点からみてあの二人がカップルになる構図が全く浮かばない件。

 

 

「ではもう、カップル料金で1500エナをいただきますね」

 

 

店員までとうとう面倒臭がってるー!!!!!

 

 

「はい、ハンコの方も押しました。

 本日付までとはなりますが、乗り放題になりますよー。

 特別に、クーポン券の方もお渡しいたしますね。

 食べ物や飲み物が安く買える、割引券です」

 

「おおー!凄いナ!

 都会って凄いナ!」

 

「では、ごゆっくりと」

 

 

店員が完全にスルー決め込みしてるー!!!!!

 

 

「おお、クポーン券じゃないか!」

 

 

某奇妙な冒険でもそんな擬音出てきませんよ。

 

 

「クーポンナ」

 

「そいじゃ早速乗るとしようぜ。

 アレがいいなー。アレ、なんだっけ。

 グルグルデンジャラスだっけ」

 

 

観覧車ですよ観覧車。

乗りたくありませんよそんな物騒なの。

 

 

「最初はやっぱ、アレ乗るべきだ。

 空からこの遊園地がどんな感じなのか見て、ジュバルツが乗るなり行く場所なり決めてしまえよ」

 

「いいのナ?」

 

「おう!正義の味方は嘘つかない!!」

 

 

なんかジョンさん最近カリスマ満載だったのもあり、シリアス続きだったのもあり、ギャップの所為か、

今ものすごくアホっぽく見えますよ。

いやアホそのものですよ。

 

に、見えて、意外にエスコートちゃんとしてるようにも思えますね。

ということは、観覧車でちょっとしたトークが発生する感じですか?

 

 

「じゃあとりあえず乗ろうナ。

 どうやって乗るのナ?」

 

「まずあそこに並ぶんだけど、お!

 がら空きじゃん!ラッキー!!」

 

 

…というか観覧車って、お前ら…。

 

そのチケット、行先行先、店員に見せて回るんですよ…?

つまり、店員さん方々はカップルチケット持ってる2名を見て、

「おやおや、随分小さなカップルさんだなあ」とか、

「あら、可愛いカップルさんね」とか、

そういう風に見てニマニマするんですよ?

あらあら、まあまあ、仲睦まじいと概ね店員側から、そしてお客の側からもそのように見られ続ける事になるんですよ?

そんな間違えた認識ばかりが乱立する世界を貴方がたは歩き続ける気ですか?正気ですか?

何も悪い事してないのに罰ゲーム受けてるようなもんですよそれ。

 

あ、違う!こうしてはおられん!

とにかく(皆の役に立てる事を祈って買ったものの一切意味をなしていない)盗聴器をさっさと設置せねばなりません!!

どんなトークを繰り広げるかを見届けねば!!いいや聞き届けねばッ!!

 

 

「お客様、チケットをご購入いただかないと入場できませんよ?」

 

「は、え?あ、私!?

 しまったー!!タイムロスー!!!です」

 

 

急ぎ買いますよ!!

買うけど、あれ!どれ買えば大丈夫ですかこれ!?

あんまり乗らないから、安いの…安いのを…!!!

 

 

「はいこれぇ!!!」

 

「あ、ありがとうございます。ごゆっくr」

無視無視無視無視!!

とにかくあの人達を追わなくては…って、何ー!!?

いきなり混んでるー!!!

そっか今日休日だからこういう事が普通に起こりうるんだー!!!

 

 

「かくなる上は…!!!」

 

 

盗聴機を投げる!!

人の隙間から隙間を縫うように!

圧倒的空間把握能力ッ……!!

 

おっしゃ!お見事!イン!イントゥ!

インしたお!イン!!!インンン!!!!

 

…さてワケ分からない騒ぎ方してないで、早速傍受をば…。

 

 

「…ああ無念、投げたショックか…、壊れてる……」

 

 

なんで5,7,5形式で私喋ってるんでしょう。

ですが、おかしい…。

そんな脆い代物ではない筈なんですが……。

 

 

 

***

 

 

 

ジョンとシュバルツは(ミアの思惑の事も)何も知らぬまま、観覧車に乗り込んだ。

その際に飛んできた盗聴器だが、シュバルツが無意識的に踏みつぶしてしまっていた。

もはや癖の境域である。

伊達に無印猟団を相手にしてきた人物ではないという事である。

 

というか恐らくだが、この2名、ミアが付けてる事くらい気がついていそうだ。

ジョンは能力が、シュバルツには尖すぎる索敵能力がある。

つまり敢えて無視しているという事になるが……。

 

 

「ジャック、お前っていい奴ナ」

 

 

観覧車は登り始め。

意外に速い動きだが、見える景色は次第に緩やかな変化となる。

高低差が生じるにつれて、体感的な変動が感じられなくなる。

それでも約5分10分の乗車。あまりに短い空中遊泳。

晴れ渡る空は変わらず掴めそうにもない程遠くて、しかし、地面も今では遠のいて、来園客が黒ゴマのようで。

 

 

「ほら!見ろ見ろ見ろ!あれ面白いんだって!

 水がドバーってさ!!

 なんか流れて乗るやつ!!」

 

 

隔絶された世界は、広いようで、狭い。

ここには二人きりだ。

 

 

「ジャックはみんなに優しいナ」

 

「おおー!!!すっげえー!!!

 なんか前に来た時よりパワーアップしてるぞー!!

 ジュバルツもよく見ろって!!!」

 

 

何も出来ない牢獄と一緒だった。

 

 

「拙も楽しいナ。

 幸せナ。

 みんな支えてくれて、みんな優しくしてくれて、びっくりするくらい、楽しいのナ。

 こんな生活が送れるなんて夢にも思わなくって…。

 

 でもジャック…、

 お前、なんでそんなに無理してるナ…?」

 

「……ん?」

 

 

騒がしかった筈のジョンは、途端に冷めた目をシュバルツに向けつつ、微笑んでいた。

いいや、目が覚めたと言った方がいいか。

その相貌はあまりにハッキリとしたオレンジ色。

犂通り過ぎていて、まるで、何もかもを見透かしているかのようで、少し怖い色だ。

 

その一方でシュバルツの琥珀色の瞳は、光を受け入れていないかのような、宝石そのもののようなほの暗さを宿している。

 

 

「ジョン=オ=ラルク。

 最近、嫌なことでもあったか…?」

 

「……まあ、ちょっとね」

 

「そっか……。

 ジョンは、幸せナ?」

 

「……どうだろ」

 

「…そっか」

 

 

幸せとは。

これを自らに問いかけるのは、非常に哲学的である。

だが彼らの立場ではどうしても、現実味が強すぎていけない。

 

これは、数多の人が数多の答えを導き出してきた。

しかしどれもこれもが決定打に欠け、どれもこれもが難易度の高い代物ばかり。

 

幸せを語れる人が、一体この世にどれほど居るだろうか。

何も知らず、何にも触れず、それが果たして幸せなのだろうか。

何も恐れず、傷つかず、傷つける事なく、しかしそれは可能なのだろうか。

大勢を犠牲にして成り立つ幸福が果たして幸福の基準を満たしているだろうか。

全員が幸せを唱える世界ではそれが普通であり、平凡であり、つまりは虚無となるのではないだろうか。

 

いいや、そうではない。

 

彼らではそもそも、幸せの定義などもっともっと小さな代物なのだ。

莫大な犠牲、尊い犠牲、血に濡れたその手に小さな花があって、それを幸せだと自らに言い聞かせる。

 

枯れ行く様をじっと睨みつけて、幸せだと。

 

そんなものを幸せと語るのだ。彼らは。

 

 

「…ま、今はどーでもいいんだよ。

 何があろうが無かろうが、俺はバカだからなー。

 遊んでりゃ忘れちまうし、騒いでりゃ寝ちまうし、前に進んでりゃ、笑えるんだ。

 笑えないなんて事は、あっちゃならないと思うし、笑っちゃいけないなんて事は無いんだと、信じたい」

 

「……ふーん…」

 

 

さもなくば前には進めない。

否、もっと重い。

 

生きていけない。

 

 

「それに、今楽しい事をほっぽらかして感傷に浸るのって、凄くもったいないじゃん?

 辛くて泣きたくて、どうすればいいのか分からないって時であっても、目の前にオレンジジュース出されたら俺は飲むよ。

 そりゃ美味しくないかもしれないけどさ、それでも俺は、前に進みたい。進まなくちゃ嘘だ。

 楽しい事は楽しみたい。泣きたい時は泣くし、笑いたい時は笑う。

 うん、オレンジジュースが今の俺の原動力さ。

 

 ……、そりゃさ、止まれなくなっちまってるのかもしれない。

 足踏みしてるだけで前に進んでいないって、本当は知っていて、その上で俺自身、無理してるのかもしれない。

 

 でもさ、高く高く伸びたいって気持ちまで捨てちまってたら、根っこが腐るよ。

 オレンジの木は高く伸びなきゃ、死んでしまうんだ。

 大事なところから、ゆっくり……。

 

 うん、ゆっくり、死んでいってしまうんだ…」

 

 

伸び悩み。

全てには限界や限度がある。

全ての木、品種が大木になるワケではない。

途中で枯れてしまうかもしれない。

何かに踏みつけられて終わるかもしれない。

もしかしたら食べられてしまうかもしれない。

 

それでも伸び続けなければ、成長を続けようとしなければ、始まる前から終わる。

 

それを怠った存在こそが、竜舌蘭だった。

確かに理想が高すぎて、伸び悩む以前の問題を抱えていたのが彼女だ。

しかしながら目標に向けて葉を広げようとするその姿は、少なくともジョンの心を射止めてみせた。

所詮は青々しい限りの葉っぱだったけれど、でも、綺麗な青だった筈だ。

 

が、それは枯れる寸前まで放ったらかしにされて。

再び頑張ろうとした途端に、竜舌蘭は、枯れた。

 

死んだ。

 

だが下を向いている場合ではなかった。

何故ならば太陽は、上にあるから。

 

 

「生きなくちゃならないんだ。

 だって俺が選んだんだから。

 義務を果たさなくちゃ。

 それが、俺の出来る唯一の贖罪の方法だと、……思ってる」

 

 

義務。

これは、結局ジョンを長い事苦しめる事となる。

未だに開放されていないのだ。

過去に自らがやらかしてしまった大虐殺と、そして、尊い犠牲というにはあまりにも膨大な数の敗北と。

 

彼もまた伸び悩んでいる。

どうしても、下を向いてしまうのだ。

上に太陽が有ることは分かっているのに。

 

 

「…なあジョン!」

 

「んぉ?」

 

 

シュバルツは勢い良く窓にへばりつく。

ジョンはそれに対したリアクションを見せなかったが、突然の行動に空気を若干変えた。

後ろ暗い空気は、換気する窓が無くても変わっていく物らしい。

 

 

「拙あそこ行きたいナ。アレ…乗ってみたい。

 今日は拙に付き合ってもらうナ。

 嘘はつかない…ナ?」

 

「あたぼうよ!

 正義の味方は嘘つかない!」

 

 

ジョンが見せたのは、満面の笑みだった。

シュバルツもそれを見て微笑む。

 

きっと、今は悩んでもいい。

いつしか答えが見つかる筈だから。

見つけてくれると、信じていたいから。

 

 

 

***

 

 

 

なんか作者さんが暇してたのでしょうか、すっごく本気で描写してたらしいのですが、私、蚊帳の外です。

後で文句言ってやります。覚悟しといてください。

 

ちなみに観覧車を降りた後の二人、スポーツカーのような速度で移動を開始してくれましてね。

もはや観覧車乗るの諦めた私は必死にそれを追尾するのですが、

 

 

「うおおおおおおおおおお!!!!!」

 

「……ナナ…、ナ…!?」

 

「ひぃぃぃいああああああああああああああああ!!!!!!??」

 

 

ジェットスマッシュコースター。

かなりの速度で上下左右に忙しく揺れながら走る遊具です。

鬼の所業。

 

 

「おおおお!!おおおおおおおお!!!!!」

 

「ナ!…ナ!」

 

「ひぇぇぇぇえええええぇぇぇぇええええええ!!!!!!???」

 

 

ウォーターボブスレー。

専用プールコースにて遊具に乗りながら川を下る感じの遊具です。

鬼の所業。

 

 

「うおおおお!!!わおおおおお!!!」

 

「ナー!!!ナ!!」

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

 

スペースコースター。

一気に上まで駆け上がり、一気に下まで駆け落ちる式ジェットコースター的なアレです。

鬼の所業。

 

 

「うわぁ!!あっはっは!びっくりしたあ!!」

 

「ナ…、怖……、びっくり」

 

「どひゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

 

 

様々な所業。

それはまるで地獄。

絶叫系、ホラー系が嫌いな私には地獄。

シュバルツさんは実は私の追跡に気がついて居るのではないでしょうか。

わざとやってません?

 

いや、さすがにそれは無い、はずです。

だって的確に私の弱点を突いたアトラクションを意図して選べる知識など無い筈なのです。

 

ついでに言っておきますが、この設定は後々消えます。

黒歴史です。この辺。

 

 

「もう結構時間たっちゃったなー」

 

「そう…ナ。

 あ、時計。

 もう20時ナ」

 

「あのデバルガンEVZってのはもう切れて、掃除も終わってんじゃね?」

 

 

どんな変形するロボですかそれ。

作品名は一体何ですかそれ。それが作品名なんですかそれ。

どこがアニメ担当したんですかそれ。トランスフォーマーの親戚さんですかそれ。

 

 

「ジャスキンEX…ナ」

 

「じゃ、クーポン使って飯食って帰るかー」

 

「そうだナ」

 

 

そうか…、そもそも尾行するのにアトラクション入る意味はなかったですね…。

観覧車同様、待ち構えて追尾続行していればいいだけだったです。

無駄にお金だけ使った上、体力まで無駄にした気分ですよ……。

 

と、露店風のハンバーガーショップに向かう二人ですね。

今のうちに影になりそうな場所、店員さんに冷たい目線を送られにくそうな場所を陣取りましょう。

 

 

「えっと、そうだな。このハンバーガー店ください」

 

「はい?」

 

 

また店員さん困ってるし。

 

 

「メニューを選ぶんだナ…。

 ジャックのも選んでやるから座ってるといい…」

 

「ん、おうおう、サンキュー」

 

 

なんだか私の都合の良い場所に座ってくれましたね。

わざとやってますよね絶対。

薄々感じていましたが、私に気がついてますよねジョンさん。

そろそろ遠慮なく話しかけてくれませんかね、疲れるので。

 

ああ、疲れさせるのが目的ですか。

だとしたらなかなかやり手じゃないですか、ジョンさん。

 

 

「持ってきたのナ」

 

「おおー、たっくさん頼んだなー」

 

「何か、サービスされたナ。

 可愛い彼女さんだと褒めてももらえたのナ」

 

「そっかー。じゃ、これくれー」

 

「拙、そんな食べないから、ジャックが食べて」

 

「ん、おーう。

 おおおお、オレンジジュースがこんなに…」

 

「拙が頼んでおいたのナ。

 これも割引券あったのナ」

 

「おうおうー、すっげーサンキューだ!」

 

 

ぐぬぬ、尾行してからというもの、アトラクションの話なりオレンジジュースの話なり、そればっかりしか聞いてないです。

観覧車での会話もおおよそこんなものだったのではないでしょうか。

 

あー、帰ろっかなあ…。一応明日も休みだし、明日トライしてもいいですよね…。

 

 

「ジョン」

 

「ん?」

 

「オイヨイヨと仲良し…ナ?」

 

 

おっと危ない。

天然トークが続くものとばかり。

危うく帰っちゃう所でした。

 

 

「んやー。少なくともオイヨーヨは、俺に死んで欲しいって思ってると思うぞー」

 

「……」

 

 

……え?

 

 

「こうしてクエスト消化をペアでやっててもさー、

 やっぱ、過去のインネンってのがあってよー。

 こればっかりは切り離せねーよ」

 

「何があったのナ?」

 

「くだらねぇ事ー。

 本当、語るのもくだらねぇ事だ」

 

「ふーん……」

 

 

くだらないのに、「死んで欲しいって思ってる」…なんて、あり得るのでしょうか。

明らかに普通ではないでしょう。

尋常ではない出来事が無いと、そんな感情……。

 

私には、今の、冗談の類には聞こえませんでしたが……。

 

 

「ジョンは、嫌い?」

 

「ん、嫌い。ダイッキライ。

 この世で一番死んで欲しい奴だよ」

 

 

マジですか……。

 

 

「何故ナ?」

 

「グムグム…。

 ん。ま、色々かな。

 草生やすのとかも嫌いだし、舐めた態度も嫌いだ」

 

「ふーん…。

 でも、信頼して見える」

 

「パートナーだからな。

 仕事の間は信頼してなきゃなんねーよ。

 でも、約束事はある」

 

「それは何…?」

 

「仕事最中、最善の為なら、俺はオイヨーヨを殺すし、オイヨーヨは俺を殺す。

 故意で殺しちまったら、そいつの負け。

 でも、仕事依頼上の最善だと思われる中で殺したら、そいつの勝ち。

 

 お互い待ってんだよ。

 殺せるってその時を」

 

「……」

 

 

ハンバーガーを食べながら淡々と語るジョンさん。

でもシュバルツさんは何故か、微笑んでいました。

物騒な言葉を並べ立てているというのに。

 

こういう会話を聞いていると、私、生きてる世界が違うんだなって、ちょっと疎外感。

 

 

「そんな契約のもとで動いてる貴方達だからこそ、いつまでも成長出来るんだナ…」

 

「うん。

 集中力も増すし、緊張感もハンパない。

 いつでも死にものぐるいで戦っていられる。

 いつでも最大限の力が出せる。

 

 でも言えるよ。

 間違ってる。こんな関係」

 

「そうかもナ」

 

「小難しい話は、出来ればあまりしたくないけどさ……。

 

 俺ばっかり、オイヨイヨに助けられてる。アレの援助能力はハッキリを言って飛び抜けてる。

 恐らく誰と組んでも、仮にそれが即席の状態でも、柔軟な対応が出来るだけの判断力と魔法を所有してる。

 しかもその相方の能力を最大限に活かす。活かせる。発揮させる。発動させる。それが出来る奴だ。

 当の本人の能力も、もはや万能に近い。俺のと違って扱いに困らない。応用が利きすぎる。

 いかなる場合でも優位に立てる。しんがりを務めても十二分な成果を上げるだろう。特攻なんてさせた日には、無傷で帰って来るだろうさ。

 事実、シュバルツの追撃を幾度となく交わし続けている。ただ運がいいってだけの奴じゃないのは、紛れもなく本当だ。シュバルツもそれは、分かってると思う。

 それにさ、力っていうか、単純な能力差というか、そういうのだけ見れば、多分オイヨイヨの方が強いんだ。

 

 何ら偽り無く、過小も過大もせず評価して、あいつ、俺より強いよ。

 一騎打ちした場合、俺は間違いなく死ぬ。殺されるだろう。逃亡も不可能だと思う。

 

 なのにさ。なんでこんな契約を飲んだのか。

 問答無用で俺を消し飛ばすくらい、ワケもない筈なのに。

 

 きにくわねえ。だから嫌いなんだ。

 やり口が汚えよ。あいつ」

 

 

私が見た時、ジョンさんは飛び抜けて凄い人に思っていましたが、違うのでしょうか。

本当に過小過大評価抜きでそう思っているのでしょうか。

 

分かりません。

私はオイヨイヨさんの実力を見た試しがありませんし、

正直言いますと、貴方達二人が殺し合う姿をまるで想像出来ません。

想像したくないのではなく、起こり得ない気しかしないです。

 

でも二人には何かの因縁があって、蟠りがあって、

 

そして私はその内容を、全く知らないという事。

 

シュバルツさんもそれは同じだと思いますが、しかしながら似たような世界で生きてきた彼女だからこそなのでしょう。

微笑んだまま、静かに口を開くのです。

 

 

「……ふふ。

 ジョン、強い子…ナ。

 オイヨイヨもそれをよく知ってるんだナ。

 眩しくて、だから目をつむって、ついでに見えないフリまでしてるんだと思うのナ」

 

「……」

 

「二人が二人、互いに殺してやりたいって思う気持ちは、本物なのかも知れないね。

 でも、笑顔は嘘をつかないって拙は知ってるから。

 あのオイヨイヨの笑顔は、嘘じゃないよ?

 

 大丈夫だから。

 オイヨイヨはね、ジョンが大好きだよ?」

 

「……ん」

 

 

不機嫌そうにジョンさんは目を背けますが、シュバルツさんは満足な様子です。

きっとその言葉はとんでもなく真っ直ぐ伝わったって、分かるから。

 

しかし、侮れませんねシュバルツさん。

今一瞬ですが、私の心もちょっと揺れましたよ。ときめいちゃいましたよ。

あーくそ悪女め。突然口調戻すとか卑怯でしょ。

 

 

 

***

 

 

 

さて、私が主人公であるこの回ですが、これ、いつまで続くのでしょうか。

ある種でいつも通り、私が空気であるという事実が変わってないような気がするのは気のせいなのでしょうか。

 

喫茶店に帰ってきたらオイヨイヨさんも鬼島さんも帰ってました。

閉店まであと10分と言った所ですからね。お二人も忙しいでしょうし、遊園地で遊んでいた二人もそろそろ帰った頃合いでしょうか。

 

今はブルーベアさんがグラスを磨いてるだけです。

客が一切居ないです。

夜は賑やかだとか言ってたじゃないですか。私がジャスキンEXの餌食になっている最中くらいに。説明してください。

 

 

「…聞かなかった事にしてあげる。

 

 あら、おかえり。

 思ったより遅かったわね。

 ご飯は食べた?」

 

「いえ。まだです。

 あ、そういえば冷凍庫の方に殿様魚を突っ込んでます。

 武藤さんから無料で頂きました。

 凄い見た目でしたが、美味しいらしいですよ?」

 

「あらそう」

 

 

調理してくれそうな雰囲気ではありませんね。

あー、今日はなんだか無駄に疲れてしまいました。

もう6話、ここで終わりでいいんじゃないですかね。

 

 

「もう9時か。

 閉店の手伝い、お願いしてもいいかしら」

 

「はい。私は暇していますからね。

 閉店作業くらいなら何時でも」

 

 

あれ、店じまいはいつも鬼島さんが手伝ってくれていたような。

というか、オイヨイヨさんにいたってはジョンさんより帰るの毎度遅い筈ですねそういえば。

今日はどういう感じになってるんでしょうか。

ジャスキンの影響でしょうか。

彼らはゴキブリではない筈ですが。

 

ともあれ、数分で済む店じまい。

後にあるのは掃除くらいです。

私はメイド服故に、何も気にせず掃除を開始します。

鬼島さんが後々怒らないよう、隅々までやっておきましょう。

 

とは言っても、昼間の件で既に徹底的な清掃が行われていたようです。

あまりお客の出入りも無かったようで、綺麗な物です。

 

 

「……あれ、ブルーベアさん」

 

「何?」

 

「ピアノの人、まだいますよ?」

 

「ああ、あれはいいの。そっとしておいてあげて?」

 

 

イスに座ったままの彼女は、静かにピアノを眺めていました。

いつもいつも、いつの間にか居なくなってるピアノ弾きの少女なのですが、時々はこうしてゆっくりしている事もあります。

私は滅多に見ないですがね。

大抵の場合、気がついたら居なくなってますし。

 

 

「ピアノ、お好きなんですね」

 

 

そう通りすぎる間に私はいい述べて、裏手にある雑巾を取りに行こうとしました。

そうしたらピアノの少女は、私の服を掴んでくるのです。

どんな状態で話しかけても完璧に聞いてくれず、自らの世界に没頭している彼女が、こうして何かしらのアクションを起こしたのは私にとって予想外過ぎました。

正直、今日一番驚いた気がします。

 

 

「どうかしましたか?」

 

 

少女は優しく微笑みながら、ピアノの蓋をゆっくり開けました。

どうも一曲聞かせてくれるらしいのです。

こんな時間でも大丈夫なのかと不安を覚える必要はありません。

この喫茶店、本当に元々は何だったのでしょうか。

やたら防音資材が使われているのです。

 

 

「あら珍しい。

 その子が私以外にそんな態度を示すなんてね」

 

 

ピアノ曲は静かに流れ始めました。

私は音楽に関してはドが付く素人ですが、こればかりは見ればわかります。

この少女、恐ろしく天才的。見た目の年齢からは想像のつかない程、その小さな手からは想像がつかないほど、繊細で、綺麗で、うっとりするような、

 

落ち着く音色を奏でてくれています。

 

 

「……素敵な曲ですね」

 

 

少しして演奏が終わったのか、少女はピアノの蓋を閉じ、白い白いワンピースを翻して裏口へ向かいます。

そのままいつも通り出ていくのかなと見ていましたが、裏口前まで来て振り返って、スカートの裾を持って、お辞儀。

お人形さんみたいな見た目の彼女は、優しく微笑みながら、結局、出て行ってしまいました。

 

白い髪、白い肌、赤い瞳。

年齢8歳くらいの小柄な少女。

身丈に合わない黒い楽譜本を何時もは抱えて帰るのですが、今回は開きっぱなしの置き去りです。

 

先程のピアノ曲の名は、月の光、らしいですね。

そう言えば今日は、帰りに見た月が綺麗でした。

満月が若干欠けていましたが、しかし明るい夜道でした。

 

 

「あの子、こんな時間に帰っちゃって大丈夫なんでしょうか」

 

「ん?大丈夫よ?」

 

「なんでです?」

 

「知らなくていいの。

 知らないほうが幸せなことだってあるんだから」

 

「そ、そうですか…」

 

 

やけに意味深ですね。

お陰様で、今日入ったお化け屋敷を思い出しちゃいます。

まさかあの少女、実は幽霊……、とかじゃないですよね?

毎度毎度、そうなんじゃないのかなって思っては居たのですけども。

失礼言っちゃうと、なんだか生きている存在に見えない気がして。

 

というのもあの子、開店から閉店まで毎日このお店に居るのに、食べ物どころか飲み物に口を付けている姿すら今まで見た事ないんですが。

 

いやいや、何者ですかあの子。本当に。

 

 

 

***

 

 

 

あー、朝です。

朝なんです。

休み今日最後なんです。

もう残り時間無いんです。

私の主役的時間ももうコレっきりなんです。

まるで日曜のサザエさん見てる気分です。

ああ、日曜日終わっちゃうんだ。明日から仕事なんだ、学校なんだ、うわー、なんです。

そして私は空気に立ち戻らざるを得なくなるのです……。

 

いえ、また帰ってきますとも。当然帰ってきますとも。

ええ、帰ってきてやりますとも!

私の覇道は主人公達より目立つ事!

メインヒロインとして!

そして何より!

作者にはこれから私というキャラを贔屓気味にプッシュしてもらうために!!!

 

 

「うるせーよ朝からwwwwwwwwwwwwww」

 

「あ、なんだ、オイヨイヨさん居たんですか」

 

「なんなんだよその対応はwwwwwwwwwwww

 殴られてーのか!?wwwwwwwwwwwwwww」

 

 

さて今日はどうしましょう。何をしましょう。

誰の過去を掘り下げ、羞恥の念に誘って差し上げましょう。

 

 

「お前考えてる事えげつねーよwwwwwww

 少なくともメインヒロインの思考じゃねーよwwwwwwwwwwwwwww」

 

「オイヨイヨさんはなんか過去がただれてそうですよねー」

 

「失礼にも程があんだろーがwwwwwwwwwwww

 何なんだよテメェはwwwwwwwwwwwww

 何がそんなに気に食わないんだよwwwwwwwwwwwwww」

 

 

そういえば周りを見ても、誰もいません。

十八番さんはついさっき買い出しだしへ。

そして大問題ですが、ブルーベアさん、いません。

なんだか勝手にどっか行っちゃいました。言伝もなく、クローズの看板も建てずに。

 

今日は武藤さんも来ないし、ジョンさんも何かクエストでもやってるんでしょうか。

それともあの悪女と熱い夜を…。

いや、ジョンさんに限ってあり得ないか。

あの二人体力馬鹿っぽそうだから、まだブラブラしてるのかも。

ラブラブしてなくても、ブラブラ歩いている可能性は高いですね。

 

……え、オイヨイヨさんと二人っきり?

 

やだー。私この人嫌い過ぎて吐く。

 

 

「失礼抜かし終わったか?wwwwwwwww

 お前がそう思ってんのはもう分かったwwwwwwwwwww

 それなりの対応で臨んでやるよ毎日wwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「まあまあ。そう謙遜しないでください」

 

「何を謙遜すんの!?wwwwwwwwwww

 喧騒なら今にでも起こせるんだが!?wwwwwwwwwwwwwww」

 

 

まあピアノ少女が居るんですけどね。

私は仕方なしにとコーヒーを渡します。

 

 

「渡してねーだろwwww

 早く用意してよこせよwwwwwww

 現実はそう都合よく端折れねえんだよwwwwwwww

 いや休日なんだろ無理して働かなくていいぞwwwwwwwwwwwww」

 

 

おもむろに私はコーヒーを彼の顔面へと投げます。

 

 

「やめろやwwwwwwwwww

 どういう事だよwwwwwwwwwwww

 何なの!?wwwwwwwww

 俺がそんな嫌い!?wwwwwwwwwww

 嫌いで結構だが実害出ると困るんだよwwwwwwwwwwwwwwwww

 あとおもむろってのはゆっくりした動作だからな!?wwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

指摘は結構ですがその前に、文字量圧迫がひどいその草をどうにかしてもらえません?

ジャスキンEXを顔面に振りかけられたいんです?

 

 

「テメェがボケに徹しなけりゃこんなに乱用しねえんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「じゃあ一つ、答えてください。

 そしたらボケに徹するのをやめます」

 

「急に改まりやがってwwwwwwwwww

 その前にほらwwwくれてやるよwwwww」

 

 

オイヨイヨさんが封筒を投げてきます。

何かと思えば少し軽いです。手紙でしょうか。

オイヨイヨさん宛の手紙だったら、きっとろくな内容ではないでしょう。

ここで私が堂々朗読して辱めてやります。ふふふ。

 

 

「金だよ金ww

 んだよwwwww

 文句あるなら返せよwwwwww」

 

「……これって、もしかして昨日、私がジョンさん達を尾行していた時に発生した出費ですか…?

 かなり正確に把握してらっしゃるようですが、もしかしてオイヨイヨさん、私の更に後ろに居たんですか?」

 

「さあなww」

 

 

そういうはぐらかす所が嫌いです。

 

 

「俺の全部が嫌いみたいに言ってる奴が何ぬかしてんだよwwww」

 

「まあ、確かに総じて嫌いですよ。

 でも、そんな嫌いな面はジョンさんにだってあります。悪女シュバルツにも、鬼島さんにも、それこそブルーベアさんにもあります。

 私自身にもありますし、ピアノの女の子にだってあります。

 例外は武藤さんくらいです。

 私はこんな性格なので、物事を善意的に見る事は出来ません。出来かねます」

 

「じゃあ具体的に俺の何がそんな気に食わねーよ言ってみろよwwwww」

 

「オイヨイヨさん。

 私は何よりその、貴方の無理した笑いが嫌いです」

 

「………wwwwwwwwwwww」

 

「草生やして誤魔化してるのバレバレです。

 今までのオイヨイヨさんの発言の中には当然ですが、草生やしてないのもありますよ。

 貴方は普通にも喋れますからね。ええ。覚えていますとも。知っていますとも。

 

 でも、じゃあですよ。こういうのは如何でしょう。

 オイヨイヨさんの今までの発言全部、草を外して並べてみましょうか?

 

 貴方はとんでもなく嘘つきです。

 

 貴方のツッコミは、存外強い言葉が多いですよね。

 強い。力強い。鋭くて、キレッキレです。

 逆に言えば暴力的で、尖すぎて、人を簡単に傷つけるような言葉ばかり。

 

 だって普通考えたらオカシイじゃないですか。

 笑いまくってるくせに、冷静に分析しすぎじゃないですか。的を射ている、的確ってやつです。

 オイヨイヨさん、正直ただ文句述べてたりしてるだけですよね。冷静に。冷徹に。

 そんな発言をただただ鬱陶しく、オブラートに包むように、柔らかくする為だけに草を生やして、誤魔化して。

 そりゃ見てる側は面白いかもしれないですよ?

 けど、私は全然おもしろくありません。

 面白い言葉もあります。オイヨイヨさん、本当に笑ってる事もありますから。

 

 それでも貴方は、オイヨイヨさんは、すっごく冷めてる人に見えるんです。

 私に雑な扱い受けてる時なんて不機嫌ですよね。普通に不機嫌ですよね。怒ってますよね本当は。

 でも根本的な所、どうでもいいんでしょ?

 私の発言なんて不愉快になる程度なんでしょ?

 何なら聞き流してしまってもいいとか考えてるんでしょ?

 でもそれだと角が立つからとりあえず反応してくれてるだけ。

 

 まるで嫌われようとしてるみたいに見えますよ。自分が悪者であろうとしてるように見えますよ。

 私が嫌い云々以前に、私からさえ距離を置こうとしてる。皆から距離を置こうとしてる。

 全部出てますよ。草にも、それ以外にも。全部。見え見えな程。

 遠回しに、俺に関わるなって言われてる気にしかなりません。

 すっごく鬱陶しいですそういうの。悪意も善意もひた隠しにする行為が。

 

 自覚、ありますよね?

 あと言っておきますが、地の文なんて書きませんよ。

 貴方のお答えは、貴方自身で喋っていただければ充分です。

 私の答えも、私の口で喋りますよ。

 

 こう見えて大真面目に物を言ってますからね、私は」

 

 

「……ミア。あんまり触れられたくない所だそこは。

 凍傷起こして死にたくなけりゃ、やめろ。それ以上は踏み入るな」

 

「図星ですか。やれやれ。

 悪女シュバルツの行動ももはやどうでもいいんでしょ。

 ブルーベアさんのご好意もどうでもいいんでしょ。

 

 貴方は優し…」

 

 

コーヒーが破裂した。

オイヨイヨの持ってたコーヒーが、カップごと。

急激に冷やされたコーヒーが爆発するなど普通ではない。

恐らくオイヨイヨの魔力の影響、もしくは能力の過剰な使用による体現化。

内包量を超えれば当然、それは溢れ出る。

過剰であれば爆発にも似た現象を起こす。

 

一見して無茶苦茶な世界ではあるが、この世界も基本は物理的法則の枠内である。

 

って作者が突如として地の文書き始めて良かったのかなこれ。

 

 

「……その言葉は俺の前で絶対に口にするな。

 もう次は無えぞ」

 

「貴方は優しすぎるんですよ」

 

「聞けよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 インターバルでも地の文でも何かしらクッション挟んでさえくれないのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

いやいや、ビビるわけ無いじゃないですか。

読者からすれば普通じゃない行動を私が取っていると思うかも知れませんが、これでも貴方がたとは長い付き合いのつもりです。

オイヨイヨさんとジョンさんとの関係こそは詳しく知らなくても、何を考えてるのかはなんとなく分かるくらいには、それくらいには理解しているつもりですよ。

 

突拍子もなくそんな設定を盛るなって思いますか?

頻繁に傍に居る事の多い私が、なんでだろう、どうしてだろうって、常々考えている事は可怪しいですか?

そんな事はないですよね。そんな筈がないですよね。

だって私は、皆の事をこれでも大切に思っているのですから。

 

 

「オイヨイヨさんには出来ないですよね。

 私を殺すなんて真似。

 誰だって殺したくないって、思ってる。

 

 ジョンさんだってその内でしょう?」

 

「……まあなw」

 

「楽しいですか?」

 

「そりゃなwwww」

 

「そうですか」

 

 

隣に座ってみます。

嫌いで低俗なクソ甲斐性なしのクズ、という認識から昇格して、ただのクズ程度に上がりました。だからです。

 

 

「トンカチでお前の頭かち割っていいかwwwwwwwwwww」

 

「冗談です。せっかちですね貴方は。

 

 でも、好きになりたいですよ。

 ここの人たち、私大好きですから。

 それに、貴方がたに助けていただいたときの事は、今でもハッキリ思い出せます。

 私は貴方がたに感謝していますし、本当に嬉しかったですし、だけど、皆さんの事を何も知らない私ですから、少しばかし不安であるのも本当です。

 疎外感もありますが、違います。心配しているのです」

 

「そうかよwwwwwwwwwwwww」

 

「そうです。それだけです。

 今回のお話は、作者さんにかなりの無理を言って、場を設けて頂いた形です。

 それに見合うだけの手応えを欲しても居ます。

 でも、無理に話して貰わなくてもいいのです。

 もう充分察しつけられました。

 よほど、辛い思いをしたという事だけは、分かりましたから」

 

「へっwww

 いい事教えてやるよwww」

 

「セクハラとか最低です。粉々になってください」

 

「誰がテメェにセクハラなんぞするかよ自惚れんなwwwwwww」

 

「確かにオイヨイヨさん、そういう事する度胸全然無さそうですもんね」

 

「うっせーんだよぶっ飛ばすぞwwwwwwww

 ただれてそうとか何とか言ってやがった癖にwwwwwwwwwwwwww

 

 あのなw俺は冷めちゃいねーぜw

 ただ、ただなwww

 ジョンには私怨ってのがあるんだよwww」

 

「分かってます。

 カマかけの結果わかりました。

 ジョンさんは、殺す内の一人には違いないみたいようですね」

 

 

オイヨイヨさんが解答を地味に口ごもった時は嘘をついてる。そう私はすでに推察済みです。

 

 

「その傾向は当てずっぽうもいいところだがww

 だが殺す内ってのは紛れもない事実だなwwww

 

 ジョン=オ=ラルクには、まあ私怨がある。

 正直許せるような事じゃなかった。

 だがな、俺個人の意見なんだ、そんなのはよ。

 ありゃ事故だ。分かってんだよ。頭じゃ本当は分かっちゃ居る。

 けどよ、ジョンが突きつけてきた条件を、俺は飲んじまった。

 俺個人の恨みや感情がよ、理解も理性もはねのけて、選んじまったんだ。

 

 タイミング次第で俺達は互いを殺していい。

 どうしようも無い時、この例えはありえない事だが、仮にアイツが人質に取られてクエスト放棄を要求された時、俺はアイツを見捨てて依頼を優先していいっていう、そういう事やっていいルールがあるんだよ。

 アイツが重症を負って、早急に手当しなけりゃ死んでしまうとしても、それによって依頼が達成出来ないって場合は、見捨てていい。

 何らかの方法でアイツが操られて向かってきた場合なんかは、躊躇わず殺していい。串刺しにしてやっていい。

 

 分かるか。

 何したっていいんだ。

 依頼こそが俺達の正義なんだよ。

 

 

 …クソッタレてやがるだろ。

 俺はこれを了承したんだぜ?

 低俗なクソ甲斐性なしのクズなんてもんじゃねーよな。

 

 

 俺は正真正銘のただのクズだ。クズだったんだ。

 アイツの優しさに甘えてんだよ。年上の俺が年下のアイツに。

 アイツが悪くない事を知ってる癖に。

 

 だが、内容までは語らねえよ。

 お前に語るにも、内容自体はあんまりにくだらねえからな」

 

 

くだらない。

違うでしょうね。

くだらないのではなく、語る気になれないのでしょう。

うだつが上がらないような、それこそ個人的な云々と言うくらいですから、

 

誰が聞いても「それは私情を挟みすぎだ」と回答してしまうような出来事なのでしょう。

 

それはそうかもしれません。

でも人間ってそういうものだと思うんですよね。

楽しみに取っておいたプリンを誰かに食べられて以降、そいつのことが大嫌いだ、なんてライトな話も起こりうる。

しかし器が小さいだとかそういう問題じゃないんですよ。当の本人にとっては。

誰が何と言おうとも。

 

ですが、同意して欲しいワケでもなく、批判されたいワケでもなく。

何を言われても不機嫌になるだけだと分かっていて、語るワケもありません。

私が相手とあらば、尚更でしょうか。

 

 

「そうですか。

 いつか聞かせてくれますか?」

 

「……どうだかな。

 永遠に来ないかもしれねーなwww」

 

 

そうしてオイヨイヨさんは無理に笑った。

 

 

「無理に笑った事でいいからコーヒー新しいの出せwwwwwwwww」

 

 

もういいです。

変なアビリティスキルとってるオイヨイヨさん面倒臭いです。

 

 

「テメェのその余計な一言が一番面倒くさいわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

さて、どうしましょう。

武藤さんは未だ来ず、ジョンさん、シュバルツさん未だ来ず。

オイヨイヨさんなんて未だにコーヒーを一人で飲んで、一人で寂しくしているというのに。

 

 

「もう俺に絡むのやめろよwwwwwww

 そんなに言うんならCABINにでも行ってきたらどうだwwww」

 

 

その発想はありませんでした。

さすがはオイヨイヨさんです。

私という刺客をCABINに送り込み、内部からじわじわと晒し上げさせるなんて、そんな下衆の発想はまさに下衆にしか出来ないですね。

 

 

「下衆下衆うるせーぞwwww

 そんなに気に入ったなら語尾に一生つけてろよwwwwwwwwww」

 

 

と、急に入り口から鈴の音が。

誰もいないのにお客さんみたいです。

 

やれやれ。ブルーベアさんにも困った物です。

出かける時はクローズにしろって事なのでしょうけども。

信頼されているのか、いい加減なのか、あの人も読みにくくていけません。

 

 

「お前居るんだからwww

 つっても、ま、休養中か。

 

 すまないが客さんよ、今店主がどっか行っちまってんだ。

 悪いが今日はお引き取り頼めねーか?

 俺から文句は言っとくからよ」

 

 

そんな風に声をかけて、何度か他愛ない言葉を交わしあった後、お客さんはすんなり帰って行きました。

ていうかオイヨイヨさん、

 

 

「私と出会った頃、そう1話の時は特にですが、

 そうやって普通に喋りますよね。キモいです」

 

「うるせえよwwww

 いっつも草生やしてたら仕事なんざ出来ねえんだよwwwwwwww

 いや草生やしてない時の俺がキモいってのはどういう意味だよwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

じゃあCABINに行ってきますね。

 

 

「さっさと行けやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

というわけでCABINに着きました。30分程度歩いての到着です。

ここは街で一番大きい建物です。何階建てでしょうか。高くて分かりませんが、ヤバイ高さしてるのは確かですね。

それに自動ドアなんていうハイテクな感じでもあります。

 

 

「もうお前視点でいいから早く済ませろwww」

 

「なんでオイヨイヨさんが付いてきてるんですか」

 

 

気がつけばオイヨイヨさんが居ます。

何故ついて来たんですか。頼んでもいないのに。

そしてそう都合よく場面は端折れない物なんじゃなかったですか?

 

 

「るせえなw

 女の子が一人でどうとか言ってた奴に言われたくねーんだよwww」

 

 

さっきの事、気にしちゃってるご様子ですね。ヨミヨミですよ。

 

 

「地の文か会話文かハッキリしろよwwwwwww

 作者が逐一悲鳴あげてんぞwwwwwwww

 

 まあ、あれだ。

 ジョンも居ねえ、ブルーベアも居ねえ、武藤は来ないし十八番は帰ってこない。

 シュバルツさえ居ない。ピアノも何故か鳴ってない。コーヒー自分で作るのも面倒。

 ようはwww

 ボケ居なけりゃツッコミ成立しねーんだよなwww」

 

 

この人はツッコミ依存症になってしまっているんでしょうか。

もう意味不明です。どんな精神病ですか。医者が匙を投げますよそんなの。

ジョンさん嫌いとかそういうの関係なくツッコミたいだけなんですね。

変態ですね。とんだ変質者です。怖すぎます。

 

 

「誰が変態で変質者だよwww」

 

「いいので中に入りましょう」

 

「おうww」

 

 

オイヨイヨさんがドラクエ風に勝手に後ろをついてまわってきてます。

しかしこれは都合が良いかもしれません。

顔パス状態であろうオイヨイヨさんが一緒なら、ここに来ても何ら問題が発生しなさそうです。

病院みたいに待ち時間中に本を読んで過ごすロスはお断りでしたし。

 

さて今回、2話でちらっと登場して以降出番がない狼人間さんや、500歳以上とか言われてる社長さんとか色々な人と出会えるでしょうか。

少なくとも社長さんとはお会いして、お話したい所ですが。

 

 

「いらっしゃいませ」

 

 

前回と同じ受付のお姉さんが居ます。

その前回の時、私達はひどい目に合わされました。

一応オイヨイヨさんから離れておくことにします。というわけでオイヨイヨさん、早く。どうぞ。ゴー。

 

 

「何を早くしろってんだよwww

 まず誰に会うつもりなんだよwwwww」

 

「社長さんにでも」

 

「適当だなおいwwwww

 ここ相手の本拠地だぞwwwwww

 というか俺とジョンの商売敵でもあるんだぞコラwwwwwww

 この街取り仕切ってるヤクザみたいな組織なんだぞオイwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

受付のお姉さんは、にっこり笑ってこう言います。

 

 

「社長でしたら地下に(ry」

 

「地下に俺達送らず呼べやwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

「よー嬢ちゃん。んでオマケ」

 

「誰がオマケだ誰がwwwwwwwwwwwwww」

 

 

社長さんはいつもオールバックの髪型、サングラス装着、ぴっちり綺麗なスーツを着ています。

とっても陽気な方で、とても格好良い雰囲気です。エセ関西弁の人です。

確かに年齢は30,40に見える感じですが、うーむ、少なくとも500歳を超えているようには見えないですね。

 

本当に地下に居たのかは定かではありませんが、今は社長さんの部屋にお招きされています。

待ち時間たったの5分。気がつけばトコトコと歩かされて、瞬く間にここまでエレベーターですよ。

こんな完璧な箱型のエレベーターなんて初めて乗りました。

この世界じゃ、あっても工事用昇降機みたいな物が一般的ですからね。

何ならロープを何人かで回して巻き上げるみたいなアレだったりします。

それがこの会社、流石は世界有数の傭兵派遣会社といいますか。至る所にお金が掛かっているようで。

 

まあその代わり、大勢ではありませんでしたが、部屋の外に険しい顔をした人達が立ってましたけどね。

私じゃなくてオイヨイヨさんを警戒している風でした。

猟団、でしたっけ。オイヨイヨさんは過去、そこで働いていたとかどうとかなので、そういう理由でしょう。

 

というわけで早速質問をしますね。

 

 

「よう来たなあ、なーんつってオモテナシしてやりたいんは山々なんやが、ワイもこう見えて忙しいんやけどなあ」

 

「忙しいワケあるかwwwwww

 どうせ地下でまた面倒な事なりやってるだけだろwwwwwww」

 

「忙しいには違いないで?

 碌でもないんかはともかくとしてやな。

 

 それに、紅蛇の動きも若干気になっとるさかい。

 それとなしに情報かき集めとる最中やったりすんねん。

 CABINの社長さん、椅子に腰掛けんとお仕事頑張ってんよ?」

 

「なんだw

 いい情報でもあるのかw」

 

 

Q.社長さんは正確には何歳なんですか?

 

 

「話の腰折るなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

先に折ってきたのはオイヨイヨさんでは?

 

 

「地の文で喋るのいい加減にやめろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

草凄いですね。

 

 

「やかましいんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

「ワイの年齢?

 聞いてどないすんねんな。まあええわ。

 ワイは今年531歳になるで。一応まだ30代や」

 

「500がごっそり抜けんぞ500がwwwwwwwwwwwww」

 

「どうしてそんな長生きなんですか?

 見たところ、貴方は人間に見えますけど」

 

 

この世界には沢山の種族が居ます。

人間族と同じくらいの数に、獣人族っていう存在も居ます。この街でも普通に見かけます。

それ以外にも小人族だとか、エルフ族、ドワーフ族、竜人族、……あとは、

 

 

「オーク族w

 温厚だとか言われちゃ居るが、この地上界じゃあ最強集団だww

 あとバード族なw

 天空の雲かに住んでるらしいが臆病なんで俺達と接点がほぼ無いwww」

 

 

オーク族にバード族ですか。

他、魔族なんて存在も聞いたことこそありますが、しかし社長さんはどれにも該当しなさそうですよね。

見た目は人間です。しかし寿命を明らかに超えています。

魔族、なのだとすれば可能性がありますかね。魔族について詳しくないので何一つ語れませんけども。

 

 

「せやなあ。嬢ちゃんには簡単に説明せんとあかんなあ。

 単刀直入に言って、ワイは人間や。

 そんでな、人間の寿命を超えて生きながらえとるんは、ワイの能力が関係しとんねん」

 

 

ほう。続けてください。

その見てられない関西弁と共に。

 

 

「ジョンは雷使うやろ?オイヨイヨは氷やねん。

 そんな具合にワイにも特別なんが備わってんねん。

 雷も氷も普通に魔法で使えるんやけど、それとは違う、もっと上位の能力があるんや。

 この世界ではそれを、特異性質っていうんや。もしくは特異体質な。

 ワイの特異性質は、永久不変。条件を揃えりゃこんな具合やで」

 

「ではオイヨイヨさんの特異性質は、氷ですか?」

 

「俺のは正確には氷じゃなく、絶対零度って呼ばれてる代物だww

 規模も範囲も威力も効果も他とは桁違いに高性能水準だけどなww

 ちなみにジョンのは※稲魂(うかのみたま)っつってな、アイツは雷そのものって言っても過言じゃないw

 稲妻や稲光、電閃のような超電撃系使っちゃ居るが、特異が結構レアでな。稲魂(いなたま)っつー読みも含めて2つの能力を有してる。

 アイツのは中でも特殊過ぎる。特異の中でも異質中の異質。

 ぶっちゃけ人間の持っていい特異じゃないな。魔王級クラスが所有してるような特異だよ」

 

稲魂(うかのみたま)は本当は、宇迦御魂と書きます。

日本神話の神様ですね。穀物の神様とされてます。

神様には根本的には性別は無いと思うのですが、姿こそは女神様らしいです。

一方で稲魂(いなたま)とも読まれて、それは電撃とか稲妻とかそういう意味合い、類語です。

 

ちなみに魔王級っていうのは、この世の中に5名しか居ないとされてる超桁違いに強い人達の事です。

全員人間じゃないみたいです。でも魔族ばかりってワケでもないみたいです。

それの下に準魔王級って定義もあるみたいで、それは30名くらいらしいです。当然人間よりはるかに強い存在だとか聞いています。

オイヨイヨさんやジョンさんの実力は知れないですが、その準魔王級を倒すのは多分ムリでしょうね。無茶苦茶強いですから。

 

……まあ、よく分かってない私が好き勝手言ってるだけですけども。

聞いている限りだと、ジョンさんもオイヨイヨさんも、飛び抜けてる風です。

ひょっとすれば準魔王級と同等か、それ以上なのかも。

結局のところは、戦わせてみないと分からない事なのでしょうね。

結果論でしか語れないのが勝負事という物でしょう。

 

 

「ところで私は?」

 

「……せやな。無個性?」

 

「酷いです!作者に抗議します!!」

 

「地の文奪っといてそりゃねーだろwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

どうあれ酷い。酷いです。無個性って。

無個性って何なんですか。Ibのあの首なしの人形扱いですか。メアリーにもなれないんですか私は。

せめてギャリーになりたい。

いやむしろ抱かれたい。

私はイヴになりたい。

絵に閉じ込められるのは嫌です。

 

 

「何の話だよwwwwwwww

 で、社長よw

 何か情報は集まったのか?」

 

 

Q.CABINはいつからあるのですか?

 

 

「お前とりあえず俺の邪魔したいだけだろ絶対wwwwwwwwwwwwwwwwwww

 俺が実はCABIN社長と裏で接点持ってる風な所とかピックアップしろやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

「CABINは創立200年と少しやなー。

 ワイは世界の紛争を抑える役回りを、ワイの身一つでやってきてたんやけど、まあすぐに限界感じてな。

 そうして出来上がったのがCABINの原型。当初は名前も違てて。

 元は変わった義勇軍みたいなモンやった。それも10数名の組織やった。

 

 当時の仲間は全員死んだけどな」

 

「そうなんですか…」

 

「まあワイが生きとる間に先々進んでな。

 時間は残酷やんな。

 今でこそCABINはこの本部に200名強。支部含めりゃ3000人の部隊。非戦闘員含めりゃもっと居る。

 気がついたらこれほどの大きな組織に早変わり。

 ワイを残してこの世から去っていった割に、大きなモン残していきよったわ。

 

 んま、しんみりした話はつまらんさかい、この辺で終わりにしとこか。

 

 …さっき言った特異性質ってのは戦争で利用されててな。いわば兵器や。国力の象徴とも取れるか。比較的そのように扱われやすい。わかりやすいさかい。

 CABINにも総勢して500人もの特異性質持ちが居るが、猟団もこんくらいの数やった筈やで。情報が確かならばの話やけど。

 ジョンやオイヨイヨが突っ込んでいったパンケーキにも、この特異性質持ちが100名は居った筈や。

 ごく一部はワイの会社に取り込んでやったが、ほとんどは野放し。

 まあパンケーキって軍事国家は蓋開けて見れば、そこそこ良心的な場所やったからな。鎖国をやめた今となっては、CABINとも交流はあるで。名目上こそCABINの管轄、やけども、事実上は放ったらかしやね。

 

 ついでに言うんやが、特異持ちを別名で※“ピニオン”言うねん。

 極論、ピニオンを沢山所有してる国、組織は強い。強くなくとも厄介。そう定義されやすい。実情、事実でもある。

 前回の⑨もどきは、ピニオンを狩るための兵器やったらしいな。

 オイヨイヨ、ジョンがたったの1対相手に苦戦するシロモン。

 極端な話、ピニオンに取って代わる力の象徴であり力の具現化した代物を、どこもかしこもが欲しがっとるっちゅー話。

 

 …なんやけど、話それたな。

 どうあれワイの会社は今でこそ傭兵部隊であり警察のような存在やけど、昔はただのクソの集まりやったんや。

 早いもんやで。200年なんざ早いもん。気がつけば今や。

 時間なんてな、やる事好きな事やってたらすぐや。

 犂なもん食べてる時間はあっという間。

 忙しい最中とあったら、尚の事やね。

 

 お前らは時間、大切にせえよ?」

 

※ピニオンとは、平歯車の大きいのと小さいのがあった場合、その小さい方を言います。ピニヨンって表記される事もありますね。もっと正しく言えば、ピニヨン・ギアが正しいです。

 超簡単に言えば、大きい歯車をギア、小さい歯車をピニオン。

 自転車で言う所のペダル部分の歯車をピニオンって言って、ガチャガチャしてギアチェンジする部分をギア、って言うワケです。

 この世界独特の異能力の事をピニオン、特異性質、と言います。

 つまり特異能力者達はこのピニオンを持っていて、それを魔法っぽい何かや不可思議摩訶不思議な超自然現象を起こしたり、何かのステータスの上昇をしたり、特別何かに特化している状態になれるらしいですね。

 これとはまた違って、種族能力と書いてギアスキルと読む能力があったりするみたいですが、これに関しては今は置いておくとしましょうか。

 

 

Q.ジョンさんはなんでCABINに入ったんですか?

 

 

「いい事言ってんだから少しは聞いてやれやwwwwwwwwwwwwww」

 

 

「ジョンは孤児や。特異持ちの所為で親から見放されたんやろうな。中でも強烈やったしな。

 アイツが8か9か10の頃にワイが引き取った。

 特異持ちは当時、利用しかされんかった。

 せやからワイが行う戦争撲滅に協力してもらって、結果普通に生きれるようにしてやろう思てん。

 やけどそれは利用してるんと全く同じ事や。ワイもアイツを利用した。

 利用する代わりに、と、それなりに将来のことを考えてやってるつもりでは居ったけどな。

 

 しかしながら、意外なまでの凶暴性と異常なまでの記憶保持能力を備えた、頭のキレ過ぎる天才やった。

 身体に似合わぬ怪力。超爆発的瞬発力。ジョンのみが上げる異様な戦果。

 ワイの予想を遥かに上回ってたわ。よもやこれ程とは、と当時は思ったもんやね。

 それがワイの期待をより大きくもした。要するに過信したんやよ。

 

 結局、全部裏目に出てしもた。裏目にや。

 

 せやけど戦争自体は今のところ落ち着いとる。

 ジョンも目標を持った。

 まだまだ若くて不安もあるが、真っ直ぐ生きれりゃそれでええ。

 けど世界は、また何時爆発するか分かったもんやない。

 それがさっきからオイヨイヨが気にしとる、紅蛇やったり、他にも色々やな。

 世界は存外、丸く出来てないんや。デッコボコやで。

 パンケーキもその危険視されてた内の組織やってな。それは事もなく話が終わったんやが、まあ参った参った。

 バルカン砲の武藤のように最初からどっちつかず者も多い組織やったんでな。

 一部は他所行ったり、紅蛇ん所行ったりしてしもうたっていう話も聞いとるで。

 これは軽視出来る話と違っててな。首が3周するくらいは頭を捻った気ぃするわ」

 

 

さあオイヨイヨさん、遠慮なく質問してください。

次いでに紅蛇について詳しく教えて下さい。

私、その辺はロクに知らないんです。

 

 

「情報」

 

「ん、せやな。

 

 紅蛇のメンバーはまだ全部は洗い出し出来てへん。

 分かっとるのは、紅蛇の部下に、つい最近まで竜舌蘭が居ったって事と、優秀過ぎる部下が山ほど居るという事実だけや。

 名前聞いたらお前はある程度分かると思うが、もはや他組織より強大といっても過言やないな。

 とりあえず確実に情報掴めてる奴だけ言い述べていくで。

 

 凄腕、縦横無尽さで右に出る者無しとさえ言われ畏れられとる猟団元幹部の100本足の忍者侍、

 1000年前に鬼をたった一人で壊滅に追いやったって噂の、近年復活した敬意ある災害、裏切りの鬼子、真朱麻呂、

 竜ですらただの一撃で殺し切ると言われとる魔王族最後の一人、深淵の騎士クリス、

 幼子でゴスロリ、純真無垢の殺戮マシン、出身から年齢、本名も完全に不明、投擲天使のろんりぃはぁと、

 一手決めれば必然的勝利と言われとる化け物、串刺し王のアンバー、

 CABIN最大の汚点、一級ソルジャーであり、無敗の聖人が通り名やった、(りょう)

 策略、知力、軍事統制の一流者、狸寝入りのチョンチョンが配下として名が上がってて、

 

 出生年齢一切不明の不気味な狩人、赤い紅色の蛇の刺青が頬にある、紅蛇がリーダー。

 目的不明。行動範囲も不明。拠点さえ不明。

 

 奴らの組織名は「天誅道(てんちゅうどう)」や。

 女子ども、一切関係なく殺戮するような組織って所までで情報が終わりでな。結局規模も構成員もほぼほぼが分からんまんまや。あろうことか拠点すらも発見出来とらん。

 CABINに※チンコロが居るとワイは見とるが、それも分からん終いやで」

 

※チンコロは別にいやらしい意味じゃありません。

 ヤクザとか警察の古い古い用語で、密告する事、もしくは密告者を意味します。

 

 

「おいおい、百足が俺と互角だとして、ソイツ以外が大体強すぎじゃねーか。

 噂の真朱麻呂は最近見たが、アレなんかが一番に桁違いだったぞ。

 寧ろアレが特殊な部類かと思ってたのに……w」

 

「どういう人達なんですか?」

 

 

私の質問にはオイヨイヨさんが答えてくれます。

よっぽど暇なのでしょう。

しかもなんだか説明口調です。

 

仕事柄、そういう手合の方々にはお詳しいようですね。

 

 

「百足は元猟団幹部。俺と同じ組織に属してた野郎で、俺と年齢は同じじゃなかったっけか。忘れた。

 特異持ちじゃあなかった筈だが、特殊なアイテムや武器を数多く所持、それを巧みに扱えるだけの高度なセンスを持ち合わせていた。更には常人ならざる身のこなしが出来る奴だった。

 実力は、俺と同格ってくらいだ。単純な戦闘能力はアイツのほうが格上だろうけどな。それこそアイツが特異持ちだったなら、俺より断然強かっただろうぜ。

 

 真朱麻呂ってのは、相当の馬鹿っぽい感じだったが、クソ強い。

 俺とジョン二人がかりでも絶対に討伐は無理だ。

 俺より圧倒的に強いシュバルツも加えて3人で向かっても、勝つ事は限りなく難しいだろうぜ。

 つかそれで勝てたら奇跡だな。世界中の軍隊を投入してもあんな化け物、勝てやしねーよ。

 大昔に大暴れして封印されたって話らしいが、最近になって復活したんだとよ。詳しくは分かってないらしいが。

 裏切りの鬼子、朱点、本名が真朱麻呂。敬意ある災害、豪酒朱点、とか呼び名も下手すりゃどんな過去の存在よりも多いかも知れねえな。

 定かじゃないが、深淵の騎士クリスと同レベルかそれ以上の実力なんだとさ。

 

 投擲天使のろんりぃはぁとは、出会った事はないが、風のうわさ程度にはな。

 たかだか10歳前後の子ども相手に、猟団十数名、CABIN十数名の小隊が一瞬で消されたっていう実例があるらしい。

 なんか分からんが、ナイフが心臓目掛けて飛ぶとかどうとか。

 あと、ずっと笑顔なんだとさ。何があっても、微笑みっぱなし、ってな。

 まあトチ狂ってるって風の奴だよな。

 最近じゃ噂も聞かなくなったが、何考えてるか分からんし、能力も不明。出来ることなら出会いたくないぜ俺は。

 

 串刺し王のアンバーは、名ばかりの野郎だ。別の意味でな。

 串刺しなんて生易しいもんじゃねえ。バラバラにされる。

 一撃与えられると死ぬって言われてるのは理由があってな。

 武器がチェーンソーって言えば分かるか。まあ、触れたらいっかんの終わりだな。

 どういう原理か結構な範囲技みたいだ。負け知らずでもある。

 アンバーが何かしらの勝負事で撤退したなんて話は一度たりとも聞いたことはねーな。

 

 了ってのは通称だったと思う。名前も分かってないって、どっかで見たか聞いたな。

 そこの社長モドキは知ってるのかもしれねーけどなwwwww

 言えるのは、あり得ないくらい強いって事だ。

 何かの拳法だか武術だかに長けているってんで、攻防面、隙がない恐ろしい奴なんだと。

 特異に属性変換ってのがあってな、特異系の攻撃は全て変換され、ポーションみたいに出来るんだとか、聞いたな。。ただそれが本当に了の持つ特異かどうかは分かってないって話だ。

 世の中、特異を持っていないのに特異を持ってるって偽る奴も居る。特異を別の物と誤解させる戦法を取ってくる奴も居る。そうでなくとも誤情報とかな。

 了の奴もどういう代物か知れたもんじゃねーよ。謎が多い奴の情報なんざ、信用に値するとは思えない。社長モドキが情報公開してくれりゃあ話は別なんだがよwwwwwwwwwwwwww

 CABIN創設史上最強のソルジャーだと言われる程のやつだったらしいんだが、確かジョンがCABIN入る前には行方不明ってことになってた筈だ。

 マジに天誅道に所属してるってんなら、そりゃCABIN最大の汚点だわな。黒歴史だ黒歴史。

 

 狸寝入りのチョンチョンは、知らん。聞いたことさえ無いな。

 

 まあ、一番にやばいのは、深淵の騎士・クリスじゃないか?

 コイツは魔王族って種族で、正直洒落にならない化物だ。

 数多の配下を引き連れていて、ずっと隠居生活してるらしい。

 火蓋を切ればたちまちこの世界は魔族達に支配されても不思議がないほどの、それだけヤバイ奴だって聞いてる。

 孤立無援の王とも聞いてたが、なんで紅蛇の元に居るんだかな。

 あの真朱麻呂と肩を並べる程の実力者であり、世界最古の存在とさえ言われている。

 正直、真っ当に相手出来るような奴ばかりじゃなさそうだ」

 

 

長いです。

 

 

「テメェが訊いてきたんだろーがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「さて、こんなところでしょう。帰りましょうオイヨイヨさん」

 

「まだ聞く事いっぱいあるだろーがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

飽きたので帰ります。

オイヨイヨさん残りたいならどうぞ?

 

 

「ストーリー成り立たせる気ねーよなお前ww」

 

「というか私が目立つ回でやる必要が無いって言いますか…」

 

「お前wwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

どうあれなんだか大変な事になっているようです。

でも私もそろそろ閉めというかオチ考えなくちゃならない頃合いなんですよね。

世界が大変なのは理解してますとも。

ですが私も大変なのです。

そして誰しも、自分の身に迫る危機を最優先にする物なのです。

 

 

「大変なのはお前の頭ン中の花畑が火事になってる事くだいじゃねーの?wwwwwwwww」

 

「さて帰りましょう。ジョンさんや悪女シュバルツを待ち構え、攻撃を加えなくては」

 

「どういうことなのかちょっと俺に教えてくれwwwwwwww

 状況次第では更生施設にお前を連れて行ってやるからwwwwwwwwwwww」

 

「それワイの前で言うか?」

 

 

では帰りますね。さらばです、オイヨイヨさん。

 

 

「話区切る前にちゃんと教えろやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

***

 

 

 

「さて帰りましょう」

 

「どっか行くんじゃなくてマジに帰るのかよww」

 

「だって今回、もういい頃合いになったぐらいに文章書き上がってますよ。

 読めたもんじゃない方に比べても相当な文字数の増加が確認出来ますよ」

 

「グダグダになってんのに終われるかよwwwwwwwwww

 どうオチつけるつもりなんだよお前はwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

オチは付きます。付いています。

さもなくば原案版が出来ているワケありません。

 

とにかく帰ることにしましょう。

一応、武藤さんとかジョンさん、オイヨイヨさん、ブルーベアさん、謎の幼女さん、悪女シュバルツ、紅蛇軍勢、その他いろいろな点で伏線残せましたし、上々というところです。

 

 

「いや何も上々してねえんだけどwwwwwww

 お前往生しろよwwwwwwwwwwwwwww」

 

「私が女王?何を当たり前のこと言ってるんです?」

 

「都合よくジョンみたいに言葉で遊んでんじゃねーぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

そうこう言っている内に着きましたよ?

オチを付ける前にとりあえず、オイヨイヨさん、落ち着きましょう?

 

 

「本当都合いいなお前wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「あらおかえり、ふたりとも」

 

 

ただいまです、ブルーベアさん。

 

 

「地の文で会話すんの止めろって言ってんだろwwwwwwwwwwwwww」

 

 

そう言って中に入るブルーベアさん。

私達も後に続くと、

 

「ミア、おめでとう」

 

中でパーティの準備が出来ていました。

 

 

「これは…」

 

「いや何マジでこれwww

 何に対するおめでとうなんだよwwwwwww」

 

「ミアが来てから1周年記念なの。

 という設定にしてオチつけるの」

 

「おいwwwwwww」

 

「ミア!1周年おめでとう!!って設定だ!!」

 

「おいwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「おめでとう、ナ。という設定ナ…」

 

「おいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「ぜよぜよ、おめでとうぜよ!という設定ぜよ」

 

「おいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「これにて一件落着です!!」

 

「着地失敗して全身粉砕骨折してる様くらい酷いぞおいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 オチが過去最低どころじゃねえだろーがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 いろんな意味で過去最低だっつーのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

そしてここは喫茶店、ブルーベア。

営業時間中は必ずといって良いほど、ピアノの音と騒がしい人たちの声が絶えません。

 

今日も快晴で、そして、平和でした。

 

 

「終わらすなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

 

 

 

***

 

 

【あとがき】

 

 

本日はこの第6話をご閲覧頂きまして、まことにありがとうございました。

 

全く遠慮なく、ここでもミア・ミアミスことミアが占拠していきます。

原案だとか読めたもんじゃない方だとか言われている第6話でも好き放題やらせて頂いていますよ。

 

で、思うのです。

 

現時点でも19話の原案が既に公開中という状態です。

文字数もとんでもなくってですね、要するにですね、初期頃のキャラクター、例えばジョンさんだとか、オイヨイヨさんだとか、シュバルツさんだとか、私もブルーベアさんも。鬼島さんや武藤さんはどうだか知りませんが。

とりあえずポッと出してみました、なキャラじゃなくなっているんですよ。

100万文字だか150万文字だかも書いていたらですね、そりゃ登場人物も多くなりますし、特に初期キャラはかなり固まってくると言いましょうか、ブレ幅が徐々に無くなっていくと言いますか。

収集付かないくらい濃厚なキャラ設定ですよ。箇条書きしていくだけで地層が形成されちゃいますよ。トリロバイトが掘り起こせますよ。

 

ええ、何が言いたいかと言いますとね。

一番変化あったの私なんじゃないですかねって話で。

 

この【完成版】ですら違和感ですよ。

大きく修正してもよかったんですけど、出来ませんからねやっぱり。

原案大事にしていかないと駄目だと思うのですよ。

思うのですよっていうか、やりようがありませんよ。

 

この頃の私、はっちゃけすぎですよね。

こんな叫びまわったり慌てふためいたりするキャラじゃないですよね現在。

いや原案読むつもり無い人が居るかも知れないので、あまりネタバレも出来ないのですが。

 

これでもそれとなく抑え気味に修正したつもりです。

原案から読んでる人が見たら「お前誰だよ」状態だったので、流石に多少抑えたんです。

逆に言えば原案の方、私、自分探ししている最中みたいな醜態を晒しておりましてね。

実際に自分探ししていたんですけどもね、作者さんが私のキャラをどうしようか迷いに迷ってた所為で。

まあいずれこのはっちゃけ具合も落ち着いていくので、ここまで愚痴もしくは余談でしかないですが。

 

というか尺稼いでます。

ぶっちゃけ語ることありますかね。

 

強いていうなら、ここまで明かされていなかったジョンさんやオイヨイヨさんの能力がようやく明確化されましたか。

何時ものアレでも書きますが、面白い設定なのですよこれ。

特異性質と書かせてピニオンよ読ませる所から腹筋崩壊ですよね。意味分かりませんもん。理解出来てない人間がそれっぽく当て字しちゃったアイタタタですもん。

 

茶々はこのくらいにして。

この特異性質は、一部例外を除いてその全てが「四字熟語」で形成されるのです。

ことわざ染みた物もそりゃありますし、造語みたいな物もあれば、これ四字熟語なの?とツッコミを入れたくなるような物まである始末。

先天的な才能なので、持ってない人は普通、永劫持ちえません。ずるいですね。

この特異性質を持っている人は、何故か能力に自覚的で、能力名もハッキリ分かっていますし、出来る事と出来ない事、条件やら色々を知っている、という設定らしいです。ずるいですね。

また、作者さんの設定では現在の人口は10億人以下らしいのです(、1億人設定だったんですが、少ないかなってことで変更入ったそうです)。

この中で特異性質を持って生まれる確率は、約0.001%。

単純に10万人に1人の確率ですね。実際、10億人中に1万人程、特異性質を持っている人が居る計算になります。

 

かといって全てが戦闘向けでもないらしいのですよ。

下手すれば「整理整頓」みたいな特異かもしれませんからね。

こんな力の象徴、笑えませんもんね。

 

つまるところ、特異を持っている事が大きな利点かどうかは別の話って事ですかね。

でもこれ結構良い設定だなあと作者さん気に入っているんですよ。

能力考える前に土台が既にある状態なので楽だとか、変な設定考えるのが楽しいだとか、そんな事言ってます。

別にそれはそれでいいんですけどね。

 

 

挿絵そろそろ再開しませんかね作者さん?

 

 

それでは恒例のアレも私が引き続いてやっていきますよ。

決して真面目とは言えないと思いますが。

 

 

 

・地の文

 

概ねナレーションの事ですね。

文章や語り物などで、会話以外の説明や叙述の部分、を言うらしいです。

私が今回作者から奪い取りました。この6話から20話までで再び返り咲いた試しはありません。

 

 

・喫茶店ブルーベアの萌え要素

 

ブルーベアさんが私にメイド服を着せる為、咄嗟に言い放った大義名分の事です。

割りとこの要素、守られてないです。

だってシュバルツさんも普通にメイド服着てますし。

 

 

・飛行戦艦ヤマト

 

5話でのツアーでホワイン島へ向けて出航していた飛行船の名前です。

豪華客船で、結構いい感じでした。

とんでもなく長旅でしたけどもね。

更には私とジョンさん以外、途中で降りちゃいましたけども。

 

 

・ゲジの森

 

5話で登場した森で、オイヨイヨさんがシュバルツさんをテイムした場所です。

なんだか危険な場所らしいんですが、今でも人が住んでいるんだとか。海岸付近にゲイジタウンって場所があるそうですよ。

あまりに危険なので立入りは出来る限り避けたほうが良いそうですね。

位置取り的には世界地図の南西に位置するクジョウ大陸、中央からして東側に広がる広大な熱帯雨林、らしいです。

 

 

・御坂美琴

 

ビリビリ中学生です。ちっぱいです。

 

 

・インなんとかさん

 

大食いシスターです。イカちゃんです。イカカワイイデス。

 

 

・ロリミサカ

 

ロリなミサカです。アクセロリータさんが大興奮です。

 

 

・シュタゲの紅莉栖さん

 

シュタインズゲートの牧瀬紅莉栖さんです。通称クリスティーナさん。

この人はスレンダーって感じです。

っはっはっはっ!!ふーん!!

 

 

・夢喰いメリーのメリーちゃん

 

夢喰いメリーのメリーさんです。

下から覗いたら見えそうな服ですよね。

耳が長くて可愛いです。

ツンデレとは違いますが、アニメでは何故かツンデレっぽかったです。改悪です。

 

 

・これはゾンビですか?のユイ

 

これはゾンビですか?のユーさんです。

ユークリウッド・ヘルサイズ。

作者さん、間違えてるじゃないですか。直してくださいよ。

 

 

・銀魂のお通ちゃん

 

銀魂の寺門通ちゃんですトロイヤー菅野直

 

 

・図鑑のためだけの存在ですよ

 

ポケモンは通信する事で進化するポケモンが居たのです。

通信ケーブルを別途買わせる為の戦略ですね。わかります。

 

 

・生態系崩しておいてなにがポケモンGOですか

 

ポケモンGOで起こった問題は深刻でしたね。

ゲームの為に現実を疎かにしちゃいかんですよ。

でもいい運動になるのは確かなんですよね。

 

 

・ミドリガメの飼育が許可なくしては禁止に

 

環境省が2020年に、ミドリガメの輸入を禁止すると発表したそうですよ。

飼育や販売にも規制がかかるそうです。

今大事に買っているミドリガメさんは、環境省にちゃんと手続きすれば継続して飼育OKらしいですね。

知ってました?ミドリガメさん、長くて40年は生きるそうですよ。大きさも30cmになるとか。

そういったミドリガメさんを飼育できないという理由で放棄しちゃった影響で、日本の他のカメさんに悪影響を及ぼしたり、農作物を荒らしたり、稚魚を食い荒らしたりして大変な事になっているそうです。

売った側が悪いのでしょうか。逃した側が悪いのでしょうか。

そんな事はどうでもよく、今、問題をどうにか解消しようとしているという事実だけを理解してくださいね。

 

 

・ミア=ミアリス

 

誤表記扱いとされてしまった私の本当の名前です。作者都合で誤表記扱いです。酷いです。

せめて直してくださいって話なんですが、結局直せなくなっちゃったんですよね。

作者さん酷いです。

 

 

・ピアノ少女

 

最初の頃は実は15、6歳くらいの設定だった女の子です。今では完全に幼女扱いです。8歳だそうですね。

必ず毎日、10時開店の後、5分以内に気がついたらピアノの前に座って曲選び。

その後ノンストップで夜9時の5分~10分前まで気ままに曲を弾き続けます。

そうして気がついたら姿を消しています。

幽霊疑惑が上がっていますが、普通に触れるっぽいんですよね。スケてるのも見たことないし。

でもあの子の声、聞いたことないんですよねえ。

 

 

・写輪眼の無いカカシ先生

 

すっごく終わりの方で本当にそうなっちゃって、一時的に最強になって、で、最終的には結局写輪眼の無いカカシ先生になっちゃいましたね。でも火影6代目になりましたね。

だらしない先生ですまない…。

 

 

・シュバルツ・アハト

 

この頃は私のキャラを食い漁ってくれてたので嫌いでしたね。

悪女シュバルツと呼んでいるくらいですから。

でも致し方ないと思いますよ。

後々でも結構な事、やらかしてくれてますよこの人。

今では大親友、ですけどもね。

 

 

・流石作者さん。怒って去ったとは思えないくらいの根回し

 

メタい事言えば、私のセリフも作者さんが書いてるんですから、これも作者さんが実質書いてますよね。

 

 

・突然の声に驚き、その手にある料理を落としそうになってしまうのです

 

ぶっちゃけますが、演技です。

 

 

・アイーン湖

 

私達の居るサルワ大陸の西に位置するテレン大陸、シムラタウンと言われる場所の付近もしくは世界政府があるフィオナシティとかなり近い、大きな湖です。世界最大ですね。

 

 

・殿様魚

 

トノサマガエルではなく、魚です。

殿様蛙が退化したのでしょうか。一応食材として何度も扱った事があります。

高級品ですが、美味しいのかどうかは、さて、どうでしょうね。

 

 

・おーい豆太郎ー、ツバキー、行くぜよー

 

武藤さん、ああ見えてご結婚なされてるんですよね。あの口癖で。

でも本当に凄い人ですし、マジで良い人なので、なんだか当然と言われるとその通りでもありますね。

獣人ハーフのお嫁さんがツバキさん。狐っぽい外見のお方で、美人さんですよ。

豆太郎さんは狼ですが、逐一外見が変化してますので一概にどうこう言いにくいです。

ちなみにツバキさんは、今のところ名前だけの登場ばかりで、出番ありません。

 

 

・地の文と会話するアビリティ

 

オイヨイヨさんって本当無駄な事してますよね。

FFからの引用だとは思いますが、これを基準的にゲームシステムを構築した物も今では珍しくも何ともないでしょうね。

戦闘する事でアビリティポイントが溜まり、スキルが解放されるといったシステムですね。

解放される、つまりは覚える、使えるようになるという意味です。徐々に強化される場合も含むでしょう。

となるとこの地の文と会話するアビリティ、強化したら地の文を乗っ取ったり、主人公になれたりするんですかね。

 

 

・ジャスキンEX

 

害虫がイチコロ出来る超強力な殺虫剤みたいです。

今回の物は、部屋を閉めきって使う煙タイプみたいですね。

 

 

・特定のハーブには、虫除けの効果がある

 

不思議な話ですが、虫が嫌う匂いらしいのです。

ミントはGのみならず、カメムシさんさえ嫌うそうですよ。

それ以外にも、香水の類は蜂さんが苦手とする香りなんだそうで。

まあ全部に効くわけじゃないので、過信するワケにもいかないでしょう。

 

 

・ほらーwww粘着性のある何かが残ってんじゃねーかよwwwwwwww

 

オイヨイヨさん、シールはがしスプレーとか知らないんですかね。

 

 

・ガスマスク

 

きっと十八番さんの備品です。何故こんなものを。

 

 

・○熱大陸的

 

ふっふ、ふーふーふーー、ふっふーふふぅーふふぅーふふぅー。

ふんふーふふんふふんふふんふんふ、ふふふふふんふふふー。

 

 

・そこから得られた教訓は、失うモノの大きさに対してあまりに小さな事ばかり。

 

意味深ですね。

人の命を奪う代わりに得られる物は、例えば、効率を上げる方法、とかでしょうか。

場合によっては重要度の高い経験値でしょうけど、ブルーベアさんにとっては嫌気がさすのに充分すぎたようですね。

 

 

・不吉の渡り鳥、もしくは不幸を運ぶ渡り烏

 

トリなのかカラスなのかハッキリしませんね。

でもジョンさんの通り名って、とにかく死に直結しそうなイメージの物が多いですよね。

それほどまでに死という物に触れてきてしまったという事なのでしょうけども。

 

 

・フライパンケーキ

 

油であげたパンケーキ、ではなく、空飛ぶパンケーキって意味です。

パンケーキとは、極端に言えばホットケーキの事です。

戦闘機が円盤状の形という不思議な代物だったが為に、その戦闘機がそう呼ばれていたそうで。

作者さんや読者さんの世界では、結局一度も空を飛ばなかったそうですね。ですがこちらでは飛んじゃってます。

あまり量産出来る代物でもないし、乗れる人がすっごく少ないらしいですが、それをあえて主力としていた鬼島さんの軍事国家の名前も、フライパンケーキらしいですね。

戦闘機って、この世界でもかなりの代物です。政府軍ですら所持数は数える程度だそうで。実用化するメリットが少ないのでしょうね。

 

 

・特務支援課

 

ゲーム会社のファルコム、零の軌跡で登場した、クロスベル警察で新設された課です。

当時から遊撃士と言われる場所の真似事を始めたのだと言われていましたが、実際に真似事ではあったそうで。

テトゥーヤさんの声が冴え渡る必殺技、最高ですね。

タイガァ…ッ!ッチャーアアアアアアアアアアジ!!!!!!!!

 

 

・銀色の指輪

 

鬼島さん、バツイチらしいですね。

ちなみに鬼島さん、射撃がとってもお上手だとか。

魔法も巧みに扱えると聞いていますよ。

この人、性能高すぎやしませんかね。

 

 

・闇落ち

 

ダークサイドとも言いますね。

理想を掲げて頑張っていたのに、世界に絶望したりして逆に世界の敵になるパターンの事を言います。

元良い人、という位置づけでしょうか。

最初から悪だった人と違って、同情を誘いやすいキャラクターです。

何故か同情出来ないキャラの筆頭に、猫田真四夜って人、知ってますけども。

 

 

・女の子をエクスカリバー

 

ジョンさんだから許されますけど、オイヨイヨさんがこんな事口走った日には絶縁です。

 

 

・エチケットってのを買わないと入場門なんだけど、お得なお得用の紙でさ、お買い得なお得コースのエチケットがあってな!乗る量多い程お得エチケットなんだぞー!!

 

日本語でおk。

 

 

・店員さーん、エチケット買いたいんですけどー

 

その前に武器を預けてくださーい。

店員さんは何故スルーしたんですかね。

 

 

・邪悪な店員さん

 

ジャック君の彼女さん、を聞き違えたらしいです。

絶対これ悪意ありますよね。

無いんだとしたら怖すぎますよ。

そのうち誰かに殺されますよ。

 

 

・エナコイン

 

この世界の通貨です。

この段階では不可思議な名前ですが、今でこそオレンジファンタジーの通貨といえば「エナ」という認識でちゃんと浸透しているのではないでしょうか。

エナメル質、からの引用だそうです。また妙に安そうな素材からの引用ですね。

 

 

・え?伊勢海老?

 

好きに食べててください。

あとこれ、皆さん読めますよね?

 

 

・クポーン券

 

私、疲れました。

 

 

・グルグルデンジャラス

 

危険な観覧車とか乗る意義無いですよね。

 

 

・盗聴機

 

私の数少ない七つ道具の1つです。今回は不発どころか破壊されました。

まあ冷静に考えたら、どうやって回収する気だったんだって感じですがね。

 

 

・ついでに言っておきますが、この設定は後々消えます

 

絶叫系やホラーが苦手という私の設定の事です。

ほぼ間違いないですが、20話を迎えた現時点の私が今一度これらのアトラクションを利用した場合、全部真顔、心拍数変化ほぼ無し、でしょうね。

 

 

・デバルガンEVZ

 

あーあのおもちゃかー。なっつかしいなあ。

子どもの頃に親に強請って買ってもらいましたよー。(適当

 

 

・ハンバーガー店ください

 

好きにして下さい。

 

 

・月の光

 

ドビュッシーの月の光という曲ですね。

かれこれ長い事彼女の演奏を聞いているつもりですが、1度たりとも同じ曲を聞いたことはありません。

音楽を一度聞いただけで覚えちゃったと言われるモーツアルトクラスなのではないでしょうか。

この幼さでこれほどのレパートリーですからね。

しかし自身は作曲しないのでしょうか?

お得意の作者都合ですか?

 

 

・メインヒロイン

 

私です。

 

 

・私というキャラを贔屓気味にプッシュ

 

後々の話ですが、やりすぎです。

 

 

・いや休日なんだろ無理して働かなくていいぞwwwwwwwwwwwww

 

オイヨイヨさんって実はこの喫茶店の面々で一番気遣い出来る人なんですよね。

どれだけ優しい人なんだって思いますよね正直。

欲しいツッコミを的確に投げた後にちゃんとフォローまでするとか、素直に凄いですよね。

 

 

・依頼こそが俺達の正義なんだよ

 

そこに重心を置くというのが、如何にもオイヨイヨさんらしい話だと思います。

彼らのルールを聞いた私が何かしらの感想を述べる事はまあ無いですが、しかし、何故でしょう。

そんな強い感情を向け続けられる相手が居る関係性って、…羨ましい。

 

 

・CABIN

 

キャビンって読みます。

この世界における傭兵会社、もしくは警察機構的な存在です。

全角だったり半角だったりと忙しい組織ですよ。

 

 

・ツッコミ依存症

 

とても深刻で、治療法が確立されていない依存症です。

一度これに依存すると、呼吸毎に1度はツッコミを入れないと気がすまなくなり、イライラしたりコーヒーを過剰摂取し始めます。

極限まで行くと語尾に草が生え始めたり、一度に多角面からの高等なツッコミを始めたりと、脳に悪影響を及ぼし始めるそうです。

嘘です。

 

 

・受付のお姉さん

 

このお姉さんのキャラデザは何故かそよ風の物語から決っている人らしいです。

同一人物に見せかけたパラレルワールドのその人、らしいですね。

どうでもいいです。

 

 

・工事用昇降機

 

昇降機がそのままエレベーターの意味ですが、色々あります。

上下に動く物もあれば、左右、斜めに移動する物なんかもあったりして。

大体は、人や荷物を載せる箱型、である事が大前提のようですね。

私が知っている物だと、紐を人力で巻き上げていく代物と、床だけが移動する代物と、ひし形模様みたいな鉄の網が開閉するだけの簡素な物を数度見た、利用したくらいです。

CABINにあるエレベーターは、完璧な箱型で、床はマット、扉は自動でスライド、ボタンを押して行きたい階層を選べる代物でした。明らかに最先端技術です。

 

 

・CABINの社長さん

 

見た目明らかに30代前後の531歳です。白髪をオールバックです。サングラスかけてます。

とんでもないくらい下手くそなエセ関西弁なんですが、作者さんは修正する気がないどころか、悪化させてます。

作者さんって、多少違和感あってもそれなりに自然な関西弁、書けますよね?

 

 

・紅蛇

 

いつぞやにジョンさんやオイヨイヨさんと明確な敵対関係となったっぽい組織で、上のCABINもかなり警戒してる過激派組織、天誅道のボスの通称です。それ以外の事は一切分かってないみたいです。

位置づけとしては、世界一危険なギャング、らしいですね。

でもさほど噂を聞いたことが無いんですが、いつごろからある組織なんでしょう。

 

 

・小人族だとか、エルフ族、ドワーフ族、竜人族、オーク族、バード族

 

この世界には沢山の種族が居るようですね。

特に多いのが人間族と獣人族。他はさほど多いワケでもないようです。

特に竜人族は絶滅危惧種なんだとか。

 

 

・特異性質

 

特異、ピニオンと言われる、生まれ持っての才能であり強力な能力の事です。その殆どが四字熟語で構成されているらしいです。

特異体質、は誤りらしいのですが、もはや世間一般ではどちらでも通じるので、寧ろこれらを言及する人は煙たがられるようになりました。

またとんでもなく古い言い方をすると、天技(てんぎ)とも呼ぶらしいです。

ジョンさん、オイヨイヨさん、ブルーベアさんも持っているらしいです。ブルーベアさんもです。

これとは別に種族能力(ギアスキル)という物もあるらしいですが、詳しくは別のお話で語ってくれると思います作者さんが。

 

 

・永久不変

 

社長さんが持っている特異性質だそうです。

発動条件などは教えてくれませんでしたが、凄そうです。

 

 

・絶対零度

 

オイヨイヨさんが持っている特異性質だそうです。

 

 

・稲魂

 

ジョンさんが持っている特異性質だそうです。

文字通りの雷撃に加えて、穀物か植物かに関与する力も持ち合わせているらしいですね。

思えばジョンさんは雷の技を使う事が多いです。つまりこの特異性質を利用した攻撃を主軸として戦うお方なのでしょう。

 

 

・魔王級・準魔王級

 

この世界における定義を満たした存在を指す言葉です。

信じられるか否かはともかく、HPやMP・SPがある一定値を超えている事で世界から認定され、特定のスキルを所持出来るようですよ。

オイヨイヨさんいわく、ボス属性と言われるものらしいです。半ボス属性っていう物もあるのだそうで。

ただ、HPやらの条件を全然満たしていなくても、そんな方々と渡り合えるような強い存在達の事も、魔王級、準魔王級と呼ぶ事があるそうです。

 

 

・無個性って何なんですか。Ibのあの首なしの人形扱いですか。

 

作者さんはIbをプレイした時に、あの人形たちの事を「ピクミンじゃん!」と喜んで近寄り、「無個性」という題名を見て「なんでや!個性しかないやんけ!」と激怒したことがあります。

 

 

・百足侍

 

オイヨイヨさんと同様、猟団の幹部だった人らしいです。

ねっとりした喋り方してるあの人ですかね。

一応、私は知らない事にしておかないと、矛盾しますが。

 

 

・真朱麻呂

 

なんか本名は朱点って言うらしいです。無茶苦茶強いらしいです。お伽話とかも多く残ってて、ほぼ大抵の場合、悪逆非道の鬼だったって書かれてます。

鬼って種族は1000年前に滅んじゃったらしいですけどね。

あと、裏切りの鬼子過去編とかいう漫画を作者が描いてるらしいです。

本編進めて下さいよ本編を。そっちはどうでもいいんで。

 

 

・投擲天使のろんりぃはぁと

 

12歳くらいの、かなり不可思議な力を持った女の子のようです。

 

 

・串刺し王のアンバー

 

なんかやたら強いらしいです。

 

 

・無敗の聖人、了

 

なんか無茶苦茶らしいです。

 

 

・狸寝入りのチョンチョン

 

ダサい名前です。

 

 

・深淵の騎士・クリス

 

お伽話でしか聞いたことのない、実際に居るのかさえ知れない魔王級の方です。

世界の管理者、みたいな存在らしいです。地上制覇もやろうと思ったら超簡単らしいですよ。

でもいつ頃からか、世界に対して無関心な様子です。表舞台には当分の間登場していないのだとか。

なので既に死んでいるのではと憶測する人も居ますね。

 

 

・1周年記念

 

一年も経ってないです。

数ヶ月しか経過してないです。

 

 

・着地失敗して全身粉砕骨折してる様くらい酷いぞおいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

オチのできの悪さ、堂々の1位らしいですよ、作者さんが言うには。

 

 

さてさて、ミアでお送りしました。

ギャグと見せかけて重い話ですよねオレンジファンタジーって。

後味スッキリな物語であってくれれば何でもいいのですが、やれやれ、先が思いやられます。

 

それでは皆様、またの機会に。

ここまでお付き合い頂きまして、まことにありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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