魔法先生ネギま! 進撃する生徒   作:ヒイラギ1028

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進撃の巨人と魔法先生ネギま!とのクロスです、が
巨人は出ないし、進撃の巨人のキャラもでない……はず。
主人公が巨人になるかも。

そしてこんなクロスはいままでなかった……ハズ。


始まりの夜

何事にも、表と裏がある。

表ではいい子ぶっているが、裏では悪口ばかり吐いている子がいるように、

逆の子もいるだろう。

表では強がり、悪口ばかり吐くが、裏では誰よりも人が嫌な子だっている。

 

思っている事とは逆の行動をとる人もいる。

目の前で人が、凶器をもった不審者に襲われているとしよう。

その間に咄嗟に入ろうと考える者はとても少ないだろう。

その場から離れ、助けるために誰かを呼ぼうとするものだっている。

それは、その場から逃げるための口実に過ぎない。

 

――まぁ、そんなことはどうだっていい。

 

俺は、この時間――夜の十二時頃――寮の門限をぶち破り、

森を走っていた。走っていた、というよりは、跳んでいた、のほうが正しいの

かもしれない。

俺は今、剣を二つ握っていた。

剣の柄の握り部分にある、二つあるうちの一つのトリガーを引く。

バシュッ、と何かが飛び出す音と共に、何かが木に勢いよく突き刺さる。

ギュルルル、と何かを巻き取るような音と一緒に、体がグイッと引き寄せられる。

木に激突する少し前に、もう一つのトリガーを引くと、何かが木から抜ける。

 

今度は、トリガーをひいた逆の手――右手――の剣の握り部分にある、トリガーを引く。

再び何かが飛び出す音と共に、木に突き刺さる。

 

この行為を繰り返しながら、森の中を移動していく。

そして、この剣には刃がついていなかった。

俺の腰の両横には、刀身を収納するケース。その上にはカートリッジ式のボンベが

取り付けられていた。

刀身は、一mほどで、切っ先は平ら。硬い肉を切るために、しなるようにできていた。

何本もケースに入っており、折る刃式カッターナイフの刃を延長したような外見と構造だった。

トリガーを引くのをやめ、木の枝の上に立つ。

目の前では、とても理解不能な光景が目に映った。

 

――中等部の制服の生徒数名が、お伽話にでるような鬼何十体と戦っていた。

鬼たちは、それぞれ大きさは違ったが、少なくとも3mから5mはあるだろう。

 

「……何だ、これ?」

 

俺のつぶやきには、誰も答えない。

一人の生徒が、これまたお伽話にでそうな杖を構えると同時に、

氷の何かが鬼に突き刺さった。

一人の生徒が、刀のような物を振るい切り刻んでいく。

少しずつ鬼たちが倒れふし、姿が消えていく。

それでも、生徒達は劣勢に見える。

 

お伽話の世界にでも入ったみたいだ。

魔法や鬼? 冗談もほどほどにしてほしい。

都市伝説や噂では、ここ――麻帆良――にはおかしな奴らが

いっぱいいるとは思っていけど……頭が追いつかない。

 

刀を持った女の子が大きく吹き飛ばされ、他の生徒とぶつかり倒れ込んでしまった。

ギリ、と柄を握り締める。この姿はあまり見られたくはない。

フードを目元までかぶり、深呼吸をする。

この格好で人前で出るのは初めてだし、何より恥ずかしい。

 

両腰についている、付け替え式刃を柄に合わせる。

トリガーを引くと、ワイヤーと共に、勢いよくアンカーが飛び出していく。

バスン、と大きな音を立てて鬼の背中に突き刺さる。

 

「あぁ? 新手――」

 

鬼は、最後まで言葉を発する事はなかった。

グィと体が引っ張られ、一気に鬼まで距離を詰める。

そのまま両手に握った剣で、うなじを勢いよく切り裂く。

そしてアンカーとワイヤーを外し、中等部の生徒の元へと降り立つ。

血を吹き出しながら、鬼がドサリと倒れ込んだ。

 

「……無事か?」

 

三人の生徒が、それぞれ血を流しているのを見ると無事ではなさそうだった。

 

「だ、誰ですか?」

 

刀を持っていた女の子が、刀を支えに立ち上がった。

 

「俺のことはいい。早く逃げてくれ」

 

この格好人に見られるのはすっげぇ恥ずかしい。

何より顔を見られたくない。

顔を見せないように、しながら逃げろと告げる。

その間にもどんどんと鬼が出てきている。

 

「で、ですが……」

 

「いいから行け! その様子じゃ足でまといなんだよ!」

 

初対面でこんなこと言ってゴメンなさい。

ほんとうにゴメンなさい。

女の子は、苦しそうな表情をしたあと、他の生徒をつれて下がっていった。

鬼が足をあげ、俺を踏みつぶそうとする。

 

トリガーを引き、近くにいた鬼の肩へとアンカーを突き刺す。

剣を横なぎに払い、首を切り飛ばす。

倒れる鬼の背中を蹴って跳躍し、剣を勢いよく振り下ろす。

振り下ろすと同時に刃を外すと、刃は回転しながら鬼の目に突き刺さる。

 

鬼が絶叫を上げて両目を抑える。

その頭に着地し、剣を頭へと突き刺す。

絶叫が止むのを確認すると、あたりを確認する。

 

「――あと3体」

 

アンカーを木へと突き刺し、鬼の目を錯乱するように高速移動を開始する。

鬼は俺を探して、あたりをキョロキョロと見回していた。

その時、鬼の首にワイヤーがグイッと引っかかった。

その反動を利用し、鬼の後ろ側へと回り込み、首を弾き飛ばす。

 

「――2体」

 

死角から、突然足を鬼に掴まれる。

 

「っ……!」

 

親指を切り飛ばすと、鬼は痛みに顔を顰めて手を離す。

アンカーを木に突き刺し、大きく後方へと下がる。

振り返りざまに再び刃を飛ばし、鬼の首に刃が突き刺さった。

 

「――あと、1体!」

 

カチッ、とトリガーを引くが、プシューという音がでただけだった。

ここに来るまでに、使いすぎたんだ……。

俺が飛び回らないのを見て、鬼がニヤニヤとしだした。

顔が引き攣るのを感じる。

 

「ちょーっと、ヤバイか……?」

 

予備のボンベは用意してあるが、取り替える余裕は与えてくれそうにない。

鬼が、両手で棍棒を握りしめて振り上げる。

機動力がなくなれば、俺はただの一般人だ。避ける暇もないだろう。

少しだけ後悔しているが、こんだけ時間を稼げばあの子達も逃げ切れただろう。

 

鬼が棍棒を勢いよく振り下ろして――

 

「初陣にしては、善戦したほうだよな……」

 

心臓が、貫かれた。

血を吹き出しながら、膝からゆっくりと崩れ落ちる。

 

「……は?」

 

「大丈夫ですか!?」

 

誰かはしらないが、女の子の問いに答えず、すぐさま自分が生きているのを確認。

ボンベを急いで取り替える。

 

「貴方のおかげで、誰一人死なず――あれ?」

 

女の子が振り返ると同時に、トリガーを引き木の上へ移動する。

そのまま、森の中へと俺は突き進んでいった。

 

――こんな厨二な姿、絶対に顔とか見られたくない。




まったく。放置作品が多すぎだぜ!
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