かなり間が空いてしまいました。申し訳ございません。
今回は禁書目録編最終回です。この話では上条が大活躍します!少し長くなってしまいましたがどうぞご覧ください。
辺りはすっかり日が暮れ、もう夜となっていた。
「な、なんだと・・・⁉︎」
承太郎は衝撃を受けていた。ステイルの話によるとインデックスは10万3千冊の魔道書により、脳の85パーセントを使っている。なおかつ彼女は完全記憶能力を持っているので忘れることができず、1年に1度記憶を消さなければならなかった。そしてその記憶の限界が今日である。今日の午前0時前までに彼女の記憶を消さなければ『死ぬ』。
そして、ステイルと神裂はインデックスの大切な友人であるらしい。大切な友人の記憶を1年に1度消さなくてはならない。現実とは残酷である。
この事は、上条がこの前に神裂と戦った時に聞いていたらしいが、気を失っていたため話せなかった。
「やれやれだぜ。まさかこんなガキのために面倒な事に巻き込まれるとはな。小萌が出張で留守でよかったぜ」
「なんだと貴様!こんなガキだと!」
インデックスが侮辱された事に怒り、ステイルが承太郎に殴りかかった。このままでは戦闘になりかねないので
上条と神裂で全力でために入り事なきを得たが口論が続いていた。
「やれやれ、こんなんだからてめえはインデックスを助けられねえんだ。もっと冷静に考えてみろ」
「なに?冷静に考えろ?では彼女の顔を見てみろ!こんな苦しそうな顔をしているのに君はそれを見殺しにするのか?」
ステイルは怒りに満ちていた。大体この前インデックスを取り返すためとはいえ、インデックスを回収などと言った事に対して未だに罪悪感を抱いていると言うのに。承太郎は遠慮なくインデックス本人の前で侮辱した。それが許せなかった。しかし、承太郎の答えはスタイルの考えとは全く正反対であった。
「見殺しにはしねえ。絶対に助け出す!そうだろ、上条?」
「ああ!もちろん絶対に助け出す!」
しかしここで神裂が問題点を指摘する。
「無謀です!大体方法はあるんですか?」
「いや、方法はわからない。だが原因はなんとなく分かった」
「貴様!デタラメを言うな!」
「おい!神裂とか言うやつ!ステイルを黙らせろ!」
神裂に口を押さえられモゴモゴするステイル。
「大体、てめえら自分の話の矛盾に気がつかないのか?」
矛盾?なんのことだ?と顔を見合わせる二人。上条も不思議な顔をしている。
「いいか?脳ってのはな、完全に記憶できても約180年分は記憶することができる。だがインデックスはその85パーセントを10万3千冊に使っている。こう言えばもうわかるんじゃあないか?なあステイル」
3人がステイルを一斉に見つめる。どうやらステイルは理解したらしい。
「なるほど。15パーセントといえど約27年分あると言うわけか。では何故インデックスは苦しんでいるんだ?」
「簡単なことだ。インデックスの中に約26年分を使うほどの他の何かがあるってことだが、俺にはここまでしかわからん。何か心当たりはないか?」
すると上条が急に何かを思い出したようだ。
「この前インデックスが大怪我した時になんかよくわからないけどインデックスじゃない何かが出てきたんだ。確かヨハネのなんたらとかって言ってたが・・・」
なるほど、なこれで大体わかった。やれやれ、今日はゆっくり休めそうにないぜ。
「おそらくそいつが原因だろう。何処かしらに魔術とやらをかけていたんだろう。インデックスがイギリス清教を裏切らないようにする措置だろうぜ。やれやれ、イギリス清教も落ちたものだな。こんな小さい少女を騙して利用するなんて」
それを聞いてステイルと神裂の2人は大きな衝撃を受けていた。自分達はずっと騙されていた。消さなくてもいい記憶をインデックスから奪っていた。その事にどうしようもない罪悪感を抱いていた。
すると、その様子を見ていた承太郎が、
「おい、いつまでそうやって打ちひしがれているんだ?助けたいんじゃあないのか?」
「・・・ああ、助けたい」
「それなら俺たちに協力しろ」
上条も2人に協力を求める。
「みんなが笑って終われる結末をずっと望んでたんだろ!力を貸してくれ!」
「わかりました」
「神裂!」
「やりましょうステイル。インデックスを助けるために」
その言葉を聞き、ステイルの心に火がついた。そういえば何年ぶりだろうか、神裂のこんな明るい顔を見たのは。
それは神裂も同じであった。ステイルのこんな明るい顔を見たのは何年ぶりか。そう考えていた。
魔術に詳しい2人が話し合った結果、彼女自身が見えるところに術を仕込むのは考えにくい。恐らくあるとすれば口の中であると言う結論に至った。しかしここで1つの問題が上がった。
どうやってこの術式を解くかである。インデックスを縛ると言うことは、そうのとうの魔術であることは確定である。ただこんな短い時間の中術式を解析するのは不可能である。
4人で考え込んでいると突然、上条が、
「俺にならできるかもしれない。俺の右手は異能の力なら神のご加護も消すことのできる幻想殺しがある。」
「なるほど!右手で術式に直接触れて解除すると言うわけか」
「よし!上条、頼む!」
インデックスは少し意識があるのか、真っ青な顔をしてとても不安そうな顔をしていたが、上条と承太郎の顔を見て安心したように微かに微笑んだ。
インデックスはもう持たない!急がなければ!
まずは口の中を4人で確認する。予想は的中。インデックスの喉に術式が刻まれていた。
「よし、じゃあ行くぞ」
そう言って上条はインデックスの喉にある術式目指して手を伸ばした。
「うっ!ううう」
インデックスが苦しそうである。早く済まなければ。
「よし!とどい・・・」
そう上条が言いかけた途端か正体不明の衝撃波に4人は吹き飛ばされた。
「な、なんだ⁉︎」
「警告。『首輪』の破壊を確認。再生不能。侵入者の迎撃を最優先とし、聖ジョージの聖域を発動します」
「おい、インデックス!くそっ。ステイルこれはどう言うことだ?」
「わからない!恐らくイギリス清教の上層部が保険として付けていたものだろう。くそ!」
「皆さん!あれを見て下さい!」
神裂がインデックスを指差す。なんとインデックスの前に2つの魔方陣が現れ、そこから空間が割れてきていた。
その様子を見て承太郎がすぐさまさま動かな出した。
「上条!インデックスのとこまで行くぞ!恐らくもう一度インデックスに右手で触れれば何かが起こるかもしれない」
「わかった!で、戦法は?」
「いつものやつだぜ!俺が時を止めてる間にインデックスの所へ!ステイルと神裂は援護を頼む!」
「わかった!」
「わかりました!」
「よし!じゃあ行くぞ!スタープラチナ・ザ・ワールド」
時を止める。あと5秒!
「上条!行けええ!」
上条がインデックスの元へ向かう。だがしかし承太郎はなぜか違和感を覚えた。
あと4秒。
「・・・章・・・節スタンド能力による時間停止と確認」
なんとインデックスが止まった時の中で動き出したのである。
あと3秒。
「まずい!上条、一旦戻れ!」
「え?」
「時間停止能力を有する『空条承太郎』の排除を最優先とする」
上条が急いで引き返す。
あと2秒。
「何かやばい!スタープラチナ!」
スタープラチナで防御を固める承太郎。上条も右手を構え備える。インデックスから何か光線のようなものが出てきた。
あと1秒。
その光線は承太郎に直撃した。
「くっそ!なんてパワー⁉︎」
「承太郎ー!」
スタープラチナで弾いたものの、かなりの衝撃があり承太郎は吹き飛ばされた。それと同時に時間停止が解除された。
吹き飛んでドアにぶち当たる承太郎。
ステイルと神裂は理解できなかった。承太郎が時間停止能力を使えることは聞いていたが、何故吹き飛ばされたのか?
「『空条承太郎』の排除を確認。これより第2目標『幻想殺し』の排除をする」
しかし2人は承太郎を吹き飛ばした魔術に心当たりがあった。
「竜王の殺息だと⁉︎バカな⁉︎」
「上条当麻、気をつけてください!この攻撃は『竜王の殺息』。伝説にあり聖ジョージのドラゴンの1撃と同義です。余波の『光の羽』が当たっただけでも危険です!」
上条に向かって承太郎を仕留めたのと同じ光線が向かう。辛うじて右手で防いだものの、動けなかった。
「くっそ!」
「Fortis931」
「Salvare000」
2人が魔法名を名乗り上条を援護する。
「行け!上条当麻!」
「私たちが引きつけます。行ってください」
「すまない。ステイル、神裂!」
しかし、そうは言われたものの、2人は押され気味でインデックスに近づく隙がない。くそ!ここまでなのか⁉︎
上条がそう考えたその時後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おい、上条。道ってのはな自分で切り開くものなんだぜ・・・。スタープラチナ!」
「承太郎!」
そこには承太郎が居た。傷だらけで立ってるのがやっとと言う状況だ。
よく見ると、承太郎は本を持っていた。なるほどそれを投げて気を逸らさせるわけか。
「こいつをインデックスの足元に投げて隙を作る。上条は俺が投げた瞬間にインデックスに向かって走れ!」
「ああ分かった!」
「行くぞ!オラァ」
承太郎が本を投げる。
「行け、上条!右手でその幻想をぶち壊せ!道を切り開け!」
「うおおおおおお!」
上条が、インデックスの元へ向かう。しかし後ろから血を吐いた音が聞こえてきた。さらに本の軌道もインデックスの遥か頭上にズレていた。
「承た・・・」
「構うな!前へ進め!」
上条は承太郎を信じ前へ進んだ。インデックスの元へ。
「うおおおおお!」
ステイルと神裂もインデックスに吹き飛ばされた。
上条はインデックスの元へ急ぐ。しかし、インデックスと目が合ってしまった。
しまったやられる!
そう思ったその時、インデックスが突然倒れた。なんと足元には承太郎が投げた本が転がっていた。
承太郎はふところに真っ直ぐ投げると防がれると言う懸念があったので天井に当てその反射を利用し、インデックスの足元に当てた。
「上条今だ!」
もし、この世界に神様が作った奇跡の通りにうごいているってんなら
「まずはその幻想をぶち壊す‼︎」
上条の右手がインデックスに触れる。すると割れる音がし、魔方陣がガラスが割れたように崩れ去った。
「『首輪』致命的な破壊・・・再生ふ・・・か・・」
そう言ってインデックスは倒れこむ。すぐさま上条が駆け寄る。どうやら意識は微かにあるようだ。彼女の顔は笑顔に満ちている。
「よかった。インデックスが無事で」
皆がホッとした瞬間悲劇が起きた。インデックスの攻撃の影響で発生した『光の羽』がインデックスの元へ降り注いでいた。
「上条!早く右手で羽を消せ!」
承太郎の警告虚しく羽は既にインデックスの目の前まで来ている。もう右手をかざしても間に合わない。承太郎が最後の力を使い時間停止をしようとした時、上条が動いた。
「うおー!」
なんと上条が自分の頭で羽を受け止めたのである。光の羽のダメージにより倒れこむ上条。そしてその様子を間近で見たインデックス。
「とうまああああああああ!」
あれから1週間後・・・
親愛なる上条当麻。空条承太郎。とりあえず手伝ってもらった礼儀としてインデックスを取り巻く環境について説明しておくよ。あとで貸し借り言われても困るしな。あの子の記憶については特に問題なさそうだ。
『首輪』が外れた件で上が下した判断は『大至急連れ戻せ』・・・かな、表向きは。
実際は様子見という所だろう。なぜそんな寛大な処置に落ち着いたかは分からないがしばらくはあの子のしたいようにさせておく。
僕個人としては一瞬一秒でも君の側に居ることがゆるせないんだけど、あの子は10万3千冊の魔道書を用いて魔術を使った。自動書記が破壊された今あの子は自分の意思で魔術を使えるか、否か。
ありえないとは思うけど万が一の場合には僕達も体制を整えなければいけない。10万3千冊を操れる『魔神』ってのはそれだけ危険ってことだ。
「だとよ。上条?」
「ああ、ありがとう。承太郎。」
「しかしてめえ本当に・・・」
承太郎がそう言いかけた時にインデックスが入って来た。
「あ、あの。とうま?」
「あ、はいそうですよ。確かインデックスさんでしたよね?」
そう言うとインデックスの目に涙が浮かび上がって来た。
「おい、上条。もういいんじゃあないか?」
「ああ!いやー、芝居ってのは疲れるなー」
「え・・・?」
「インデックス。俺が脳に受けたのは魔術によるダメージだろ?ならこの右手で無効にできたってわけ」
「すまんなインデックス。上条がどうしてもやりたいって言うもんでな」
話を聞いていたインデックスの顔がだんだんと険しくなってきた。
「とーうーまー?何か言い残すことはある?」
「へっ?」
ガブリ
上条にインデックスが噛み付いた。病室に上条の悲鳴が響き渡った。インデックスは怒りのあまり病室から飛び出す。
「上条。これで本当に良かったのか?ほんとは何も覚えてないんだろ?」
「ああ。全く覚えてない。だけど彼女だけは泣かしちゃダメな気がするんだ・・・。案外残ってるのかもな。思い出。」
「何処にだ?」
「決まってるだろ『心』にだよ」
「やれやれ、記憶が無くてもお前はやっぱり上条当麻だな」
帰ってきたのである。笑って暮らせる日常が。
第1部禁書目録編 完
To be continued→
投稿ペースですが、とあるジョジョは週2程度、艦これヤマトは月1で更新という形にしたいと思います。
次回からは妹達編が始まります。もしかしたらアイテムとの戦闘があるかも⁉︎
お楽しみに!