私は…何をしているんだろう…。
出会ったばかりの男の人を好きになる時点でおかしいのに…。
その人に…彼女がいるって知ってるのに…なんでこんなことしちゃったんだろう…。
無理矢理あんなことするなんて、普通に考えて犯罪だよね。
気安くお兄ちゃんなんて呼んじゃって…気持ち悪いよね。
お兄ちゃんの彼女が憎い。花丸ちゃんが憎い。
いつも一緒にいられる、妹の2人もとても憎い。
こんな気持ちにさせてるお兄ちゃんも…とても憎い。
私だって、花丸ちゃんみたいにお兄ちゃんとお揃いの物欲しい。一緒にお出かけもしたい。
ルビィちゃんやダイヤさんみたいに、家で一緒にご飯食べたりしたい。朝起こしに行ったりしたい。
なんで?なんで私じゃダメなの??
私だって、皆と同じ人間なんだから同じようにしたっていいじゃん。
そーだよね。私はこんなに醜い感情を持ってるからダメなんだよね…。
だから…お兄ちゃんも離れていっちゃったんだよね。
そんな醜い感情を持っている私なんかが生きていたって、皆の迷惑になるだけだよね…
お兄ちゃんが走って逃げて行った後、私はジムに取り残され1人で泣きながら、こんなことを考えていた。
どれほどの時間泣いていたんだろうか…
私にはそんなのわからない。
ふと携帯を見てみると、お兄ちゃんから着信が入っていた。
先ほどあんなことをしてしまった後なので訴えられてしまったのかな?と思った。
どうせ皆の前から姿を消そうと思っていたところだ。
最後に声だけでも聞きたい。
そう思い恐る恐る折り返しかけてみた。
するとお兄ちゃんはすぐに電話に出た。
ユウ「もしもし!?曜、大丈夫か!?何回も電話したのに出ないから心配してたんだよ…」
曜「え……?う、うん……」
ユウ「さっきは…その…本当ごめんな……突き放すような別れ方しちゃって……」
曜「悪いのは……私だから…もう話すのも嫌でしょ…?切るね…?」
ユウ「バカ!!俺はお前が心配で電話してんだよ!?ルビィもダイヤも、そしてAqoursの皆がお前の心配をしてるんだよ!!」
曜「皆…?なんで…皆が……?」
ユウ「お前が帰ってこないから、親御さんから千歌ちゃんに電話が入って、それが皆に回ってきたんだよ。こんな時間まで何やってんだよ…」
曜「え…?もう…そんな時間…?」
ふと時計を見てみるともう深夜の2時を回っていた。
そんなに私は泣いていたのか…。
ユウ「あぁ…もうさすがに遅いから皆家に帰しておいたよ。俺が探すって言ってな。多分皆心配で寝れてないだろうけどな」
曜「…ごめんなさい……私なんて…消えちゃえばいいんだよね…?」
ユウ「消えていい人間なんているかよ。とりあえず今からそっち行くから動くんじゃねぇぞ?どうせまだジムにいんだろ?」
曜「私に会ったら……また襲っちゃうかもよ…?」
ユウ「何されたっていいさ。大切な“仲間”を失う方がよっぽど嫌だね。ていうか、もうお前の後ろにいっから。早く気付けよ」
そう言われて慌てて後ろを見てみると……そこにはお兄ちゃんが立っていた。
曜「…なんで…?あんなことしたのに…私のこと心配してくれるの……?」
ユウ「そりゃ…少しは怖いよ…花丸だって俺が曜を迎えに行くって言ったらかなり怒って反対してたし…」
曜「じゃあ…なんで…?」
ユウ「知らね。身体が勝手に動いてたわ」
やっぱりお兄ちゃんは凄く優しいよ。
こんな犯罪者のことを心配してくれるなんて……
好きにならないわけないじゃん…
曜「…花丸ちゃんが羨ましいよ…」
ユウ「うんうん。わかってるよ。だから今思ってること全部言ってみ?」
曜「…花丸ちゃんが憎い…いなくなっちゃえばいいって思ってる。それに…ルビィちゃんとダイヤさんも…」
お兄ちゃんの優しさに甘えてつい言ってしまった。
やばい…これは完全に…終わった。
ユウ「そっか…。それはなんで?別に怒らないから教えて?」
お兄ちゃんは怒っている様子はなかった。むしろ…優しく私を包んでくれてるかのようだった。
だから…その優しさに甘えてしまうのだ…。
曜「お兄ちゃんと…ずっと一緒にいられるから…ズルいんだもん……。私もお兄ちゃんと映画とかショッピングとか行きたい…一緒にご飯食べたりしたいの…。私はこんなに悩んでるのに……その3人は何も悩まなくても当たり前のようにずっと一緒にいる……そんなの…不公平だよ…」
ユウ「そっかぁ…一緒に出かけたいとかならちゃんと言えばいいんだよ?この前みたいになって腕引っ張ったりするんじゃなくて、ちゃんと言葉にしてよ?」
曜「でも…お兄ちゃんには花丸ちゃんもいるし…」
ユウ「だから行きたいって言われたらいつでも行けるわけではないよ?俺も花丸と相談して、それから決めるから。それにさ、なんなら俺の家泊まりに来ちゃえばいいんだよ。もちろん寝る時とかは別だけど、ルビィやダイヤとお泊まり会をするってことなら花丸もきっと許してくれるからさ。一晩俺と過ごしたら俺といつも一緒にいると大変だってことがよくわかるよ…」
曜「お兄ちゃんは、私のこと嫌いじゃないの?」
ユウ「バカじゃねぇの?嫌いだったからこんな時間まで心配してないっつーの。…てかやべぇな…花丸からかなり電話入ってるわ…そろそろ帰ろうぜ?」
曜「お兄ちゃん…いや、ユウ。本当ありがとうね?私、やっぱり大好きだよ…」
ユウ「そっか…俺も今日は曜の本音が聞けて嬉しかった。皆心配してるから早く帰ろう」
そう言ったユウは私に手を差し伸べてくれた。
ユウは…暗くなっていた私の心に一筋の光を与えてくれたのだ…。
私はその時思った。
私はこの人の幸せのために何かをしてあげたい。
だから…ちょっと辛いけど花丸ちゃんとユウのことを応援する。ユウが幸せなら私も幸せだから。
私はそう決意した。
帰ろうとした時、ユウは花丸ちゃんと電話をしていた。
どうやら花丸ちゃんはとても怒っているようだ。
ユウ…私のために…ごめんなさい…。
ユウは花丸ちゃんとの電話を終え、私を家まで送ってくれた。
ユウ「何かあったらすぐ言えよ?あんま周りに迷惑かけんなよ」
ユウはそう残して私の家を後にした。
私は家に入り、まずは両親に深く謝罪した。
私のことを1番心配していたのはこの人達だろう。
そのあと部屋に戻りAqoursのグループLINEに謝罪を入れた。もう遅い時間にも関わらず既読が9、このグループのメンバーが全員見ていることがわかった時私はとても申し訳ない気持ちになった。
それと同時に花丸ちゃんが起きていることを確認したため、謝罪の電話をすることにした。
5コールくらいして、花丸ちゃんが電話に出た。
花丸「もしもし!曜ちゃん!?心配したずらよ…」
曜「その…ユウのことなんだけど…色々ごめんね…?」
花丸「ユウ…凄く曜ちゃんのこと心配してたんだよ…?おら…ちょっと妬けちゃったずら…」
曜「うん…知ってる…だから謝りたくて電話したの……ごめんね?それに…ユウは私のとこに来たのにも関わらず…花丸ちゃんの心配するの忘れてなかったよ?花丸ちゃん凄く愛されてると思う…私も凄く嫉妬しちゃったよ…」
花丸「そ、そうなんずら!?/// い、いや、おらが愛されてるなんて…///」
曜「2人を見ていると本当に幸せそうだよね。だから私、応援するから!!2人の幸せな姿見ていると、なんだかこっちまで幸せになれる気がしてきたの!だから、これからも頑張ってね?」
花丸「わ、わかったずら!でも、曜ちゃんは…?大丈夫ずら?」
曜「私のこと心配してくれるって…花丸ちゃんもユウに似て凄く優しいんだよね。私は2人が幸せならそれでいいの。けどね…?」
花丸「けど…?」
曜「もし花丸ちゃんがユウのこと不幸にしそうなら、私は絶対に許さないからね。私が好きになった人を私の分まで幸せにしてあげてね?」
花丸「わかったずら。絶対幸せにするずら!」
曜「約束ね?じゃあ…本当色々ごめんね?じゃあ…お休みなさい」
私はさっき花丸ちゃんに言った通り、ユウを不幸にするものは絶対に許さない。
例えそれが…家族であっても…。
はぁ…今日は疲れた…
花丸には怒られ、曜に振り回され…
明日のトレーニングは休みかな?
なんて考えながら自宅へと帰った。
夜遅くにしては珍しくダイヤの部屋の電気がついていた。
ダイヤが電気を消しわすれるなんて珍しいな…
なんて思い部屋を空けた先にいたのは…下着姿のダイヤだった。どうやら着物を着ようとしていたようだ。
心ではやばいと思いながらもまじまじと身体を見てしまった。
出るとこはちゃんと出ていて…成長したな。
なんて思って眺めていると…
ダイヤ「何見てるんですの……!?あなたが帰ってくる場所はこの家ではありません!!!獣は森へ帰ってしまいなさい!!!」
俺はまた家を追い出されたのであった。
曜ちゃん…ヤンデレ脱出…ですかね?
スクフェスやってて思ったのが、新規ダイヤのSSRのサイドストーリー可愛すぎる!!!
次回はその影響を受け、ダイヤと夏祭りに行かせようと思います!