やりたくないよぉー!!!
梨子ちゃんに恋してしまったとわかった夜。
俺は眠れなかった。
また早く会いたいと思う自分もいる。
それとは逆に妹達の仲間にこんな感情を抱いていいのかと困惑する自分もいた。
そんな複雑な思いのまま眠れるわけがなかった。
また明日来てくださいね!
その言葉が頭から離れることはなかった。
そんなことを言われてどれだけ嬉しかったことか。
もちろん、俺は行くつもりで返事をした。
しかし…明日は俺のレスラーとしてのデビュー戦なのだ。
俺はそのことをすっかり忘れていた。
普通ならそんなことありえない。梨子ちゃんの存在が、そのことを忘れさせていたのだ。
時間も18時からと、Aqoursの練習時間とも被ってる。
明日の朝、ダイヤに伝えておこうと思う。
早く寝なければ明日のコンディションに影響があると思った俺は、複雑な気持ちを取り払うためにμ'sの曲をいつもよりも少し大きめの音量でイヤホンか流し眠りについた。
次の日の朝
ダイヤ「お兄様、私達は学校に行ってまいりますわ。この前予定表を見たときには今日がデビュー戦と書いてあったのですが…調子は大丈夫なんですか?」
目が覚めてお手洗い返事を向かっているとダイヤとすれ違った。
そっか…ダイヤは俺の予定表をチェックしてたんだっけな…。
ユウ「あ、ダイヤおはよう…。そうだね、今日がいよいよその日だ…。大分良いコンディションだよ!あ、Aqoursの練習には行けそうにないことを伝えてもらってもいい?」
ダイヤ「今日はAqoursの練習はありませんわよ?」
ユウ「え?そーなの?」
ダイヤ「えぇ…これからお世話になるコーチの晴れ舞台を皆で見に行かなければなりませんからね?」
ユウ「そこまでしてくれるなんて…ダイヤ、ありがとな!」
俺は素直に嬉しかった。
デビュー戦が不安で仕方なかったが皆が応援してくれるなら頑張らないわけにはいかない。
今日はかっこいいところを見せられるように頑張ろう。
ダイヤ「えぇ…お兄様も頑張ってくださいね?それでは、外でルビィが待ってますので行ってまいりますわ。」
俺はダイヤが家を出た後、朝食を終えウォーミングアップするためにジムへ向かった。
しばらく身体を動かして時間を確認すると16時半を指していた。少し焦り会場へ向かったがなんとか17時、試合の1時間前に着くことができた。
自分の名前がある楽屋に入ると今日の試合日程が貼られていた。
今日の俺の試合は1試合目。
相手は前日地元のチャンピオンになったジュンゴという選手だ。
ジュンゴは過去何度もベルトを巻いている実力ある選手だ。
昨日ベルトをかけたタイトルマッチがあったので、その後の休憩試合としての相手が俺らしい。
相手がチャンピオンでも負けるつもりはない。
ここでしっかり自分の存在を見せつけるつもりで頑張ろう。
そして迎えた18時。
俺とジュンゴは入場を終え、リングに立つ。
やはりジュンゴの人気は凄い。
紙テープも声援も1試合目の量ではなかった。
それに比べて俺は、紙テープなど無し。
まぁデビュー戦なんだから仕方ない。
声援にいたっては、聞いてる余裕がなかった。
逆に言うと、ちゃんと聞こうとしないと聞こえないくらいの量だったということだ。
そして、ゴングが鳴らされた。
………
気づいた時には俺は病院にいた。
試合しているときの記憶がほとんどない。
後から聞いた話によると、俺はほとんど何もできずに完敗したらしい。
試合時間は3分弱、挙げ句の果てには意識を失ってしまうという物凄くカッコ悪い姿をAqoursの皆に見せてしまったらしい。
せっかく来てくれたのに申し訳ない…
そんなことを思っているうちに段々と意識がはっきりしてきた。
???「……っかり……うぶ…?」
???「お…さん!……ら!」
声も最初はうっすらだったのがはっきり聞こえるようになってきた。
ダイヤ「ちょっと…大丈夫ですの⁉︎負けただけならまだよかったのですが…気を失うなんてびっくりしましたわ…」
ルビィ「お兄ちゃん……心配だったんだよ…?」
可愛い妹達が泣いていた。
ユウ「だ、大丈夫だって…こういうスポーツなんだから…さすがに気を失うってのは予想外だけど…こういう怪我とか繰り返して強くなっていくんだからさ?」
ルビィ「お兄ちゃぁん…無事でよかったぁぁ…」
ルビィ、さすがに泣きすぎだ。
お前俺が試合する日毎回泣くんじゃないか?
花丸「お兄さん…身体は痛みませんか…?」
ユウ「ん?花丸ちゃんもいたの?いやいや…さすがにまだ痛いよ…笑」
花丸「はい、ルビィちゃんが泣きやまなくて一緒にいなきゃなって思ったし…なにより…お兄さんが心配で…」
ユウ「あぁ…そっか…なんか心配かけてごめんな…?」
花丸「でも、大丈夫そうでよかったずら♩」
ユウ「せっかく見に来てくれたのに…かっこ悪いところしか見せられなくてごめんな…」
梨子「ユ、ユウさんはカッコ悪くなんかなかったです!むしろ、あの相手よりも全然カッコよかったです!!」
ユウ「え⁉︎梨子ちゃんもここにいたの⁉︎」
梨子「当たり前です!本当…ユウさんに何かあったら…どうしようって……」
涙目だった梨子ちゃんは次第に泣き崩れていった。
俺はそんな梨子ちゃんの頭に手を置き
ユウ「大丈夫だって…そういう職業なんだからさ?だから…そんなに心配しないでね…?」
梨子「は、はい…私、あのチャンピオンの人嫌いになりました…」
ユウ「おいおい……」
梨子ちゃんはやっぱり可愛い。
わざわざ俺の心配をして残ってくれてるなんて。
気遣いもできて、本当に良い子だ。
俺はやっぱりこの子が大好きだ。
花丸(なんで梨子ちゃんはあんなにくっついてるの…?なんでまるじゃないの…?ユウさんのことを想ってるのはまるなんだよ…?もしかして…ユウさんは…梨子ちゃんのことが…?)
花丸「オラ、もうそろそろ帰らなきゃずら。」
ユウ「あ、花丸ちゃん!今日はありがとね?」
花丸「はい…また、練習来てくださいね?」
花丸(ダメ、あれ以上あそこにいたら、梨子ちゃんのこと嫌いになっちゃいそうずら…)
ダイヤ「それでは、私達もそろそろ帰りましょう。お兄様、あなたは大事をとってここで1日診てもらってくださいね?」
ユウ「ん、わかった。皆、今日はありがとな?」
梨子「早く良くして、私達の練習にも来てくださいね?」
ユウ「わかった!約束な!」
そう言ってルビィ、ダイヤ、梨子ちゃんは帰って行った。
それを見届けた俺は何かを考える力も残っておらず、そのまま眠りについてしまった。
3人が帰ってる途中
ダイヤ「そーいえば、あなたが1人で残るなんて…千歌さんも曜さんも帰ってるのに珍しいですわね?」
梨子「うん…やっぱり…心配で心配で…」
ダイヤ「そう…あなたよっぽどお兄様のことが好きなのね。」
梨子、ルビィ「「!?」」
ダイヤ「誰が見てもバレバレですわよ…?まぁ、あなたみたいな女性が将来ついてくれるなら、姉として安心できますわ。」
梨子「あ、あの!えと…その…私家こっちなので失礼します!///」
ルビィ(梨子ちゃん…お兄ちゃんのこと…ルビィだって……)
ダイヤ「ふふ…可愛い子ね…ルビィ、私達も帰りましょう?」
ルビィ「う、うん!」
ルビィ(大丈夫だよね…お兄ちゃんはルビィのこと大切にしてくれるって言ってたから…大丈夫だよね…)
こうやって書き続けてると、大変さが良くわかってきます。
ちなみに花丸ちゃんはまだ主人公を直接ユウさんと呼べる勇気がありません。
あと今はダイヤさんはお兄様に恋愛感情はありません。
今は…ですが…
これからの展開が難しい…。
まるで自分の首をしめてるようです!笑笑
飽きない展開にならないように頑張ります!