2012年10月23日・秋、千葉県千葉市
時刻は夕方の17時半過ぎ、この時間帯学生は部活を終え自分の家に帰り。早番の会社員の勤務時間が終える時間帯である。
しかしこの街『治安』は良い訳ではない、街影から行い平然に犯罪を行う者達が年毎に徐々に増え続けていた。
『光ある所に闇があり、闇ある所に光があり』ととある物語の登場人物の名言が存在する。
それは人間で例えると『正義と悪』あるいは『希望と絶望』はたまた『本物と偽物』のどちらかか。
そしてこのとあるビルの路地裏にて一人の少年を囲んだ大柄な悪漢三人に絡まれていた。
チンピラA「なぁ僕?君お金持ってるよね?悪いけど出してくれない?」
赤いアロハシャツを着たサングラスをかけたドレッドの男が少年を脅しだす。
少年「お・・・お金何て持ってないっす!仮に持っていてたとしても渡す気はありません!」
中学生らしき少年は自分の鞄を守りながら必死に断りだす。
チンピラB「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえよ!!」バァン!!
チンピラの一人が掌で少年の横顔ギリギリに壁に強く叩きつける。
少年「ひいっ!」
チンピラB「俺達ついさっきパチンコで金切らしたばかり何でよ、募金見たいなもんじゃねーか」
チンピラA「ねぇ僕、痛い目に会う内にさっさと金俺達に渡した方がいいよ?こう見えてコイツ君に何しでかすか分からないからさぁ」
チンピラC「そーだぜ、ヒャハハハハ!」
少年は震えながら鞄のジッパーをゆっくりと開こうとする。
少年(何で・・・何で・・・俺がこんな酷い目に会わなきゃならないんすか!姉ちゃんがバイトで頑張って稼いだ塾のお金を渡すなんて!!神様、いや誰でもいいから助けて下さいっす!!)
救いを求める少年。しかし、その心の声を聞く人間は誰もいない。その時だった・・・・・・。
???「おい」
少年の心の中の祈りが聞こえたか、学ランを着た一人の男が現れた。
チンピラC「ああん!何だてめぇ!?」
金髪のチンピラが男に近づき睨みつける。
チンピラA「ん、どうした?」
チンピラC「いや、何か変なガキが現れたんだがてかコイツ何時からここにいたんだ!?」
少年「あ、あのっ。助けて下さいっす!!実は俺カツアゲにあっててしまって・・・!」
チンピラB「なっ!このガキ余計な事を言いやがって!!」バキッ!
スカジャンのチンピラは少年のYシャツの胸ぐらを強く掴みだし少年を殴りその後ビルの壁に強く叩き付け地面に倒れ込む。
少年「ぐはっ!」ドサッ!
男「・・・・・・悪いが俺は助ける気は全くねぇ、自分の力で何とかするんだな。俺もトラブルとか起こしたくないんだよ。」
少年「そ、そんな!?」
予想外に男は少年を助けずそう言って男は去ろうとする、だが金髪のチンピラは男を強く男の肩を掴み引き止める。
チンピラC「待ちやがれよ」ガシッ
男「・・・何だよオッサン」
チンピラC「なあ坊主よぉ、トラブル起こしたく無かったらよ、そこのガキと同じように有り金全部出してくれないか?君も学生だろ?」
男「・・・・・・」
チンピラC「その代わりよぉ俺達がカツアゲした事サツにはパクらないでくれないか?組長に怒られるからよ、それにこう見えて俺達3人はこの千葉を拠点とした極道組織『高雄組』の構成員何だぜ!」
金髪のチンピラは男に脅し的な台詞を言い放つ。しかし男は全く動じず変わりに暴言を言い放ちだす。
男「・・・・・・下らねえな」
チンピラC「・・・あぁん?てめぇ今何つった?」
男「『下らねえな』って言ったんだ。良い歳した大の大人3人が弱い者虐め何てやってねえで真面目に仕事でも探して自分で稼いだらどうなんすか?」
チンピラC「な、何だとテメェ!!」
男「それに俺は相手が例えチンピラだろうと極道だろうとテロリスト相手だろうとな。悪いがてめぇら三下ヤクザに渡す金なんて1円もやる気はねぇ!」
チンピラB「さっきから聞いてりゃあ!!」
『三下』という言葉ピクリと反応しもう二人のチンピラが男の所に駆けつける。スカジャンのチンピラが男を脅し睨み付ける。
チンピラB「おいガキ?今何つった?俺達の事を『三下』と聞こえた様な気がするんだけど!?」
男「ああ言ったぜ。お前らを『三下糞ヤクザ』ってな」
チンピラB「こ、このガキァーーーっ!!」ブオン!!
男の挑発的な言葉に反応し怒り狂ったスカジャンが右の拳で男に殴りかかって来る。しかし男は避けようとせずにしゃがみこみ素早くスカジャンの腹目掛けて重いカウンターストレートを入れ込む。
男「ふんっ!せいっ!!」フッ!シュッ!
チンピラB「がはっ!ば、馬鹿な!?」ドサッ
スカジャンは男のカウンターストレートの強烈な攻撃で痛みに耐えきれず気絶する。
チンピラC「なっ!?こ、この野郎!!」ブオン!!
金髪は懐のポケットからドスを抜き出し男に斬りかかろうとする。
男「フッ!」シュッ!ドッ!
しかし男は再びしゃがみ金髪のドスを持った手を強く掴み抑え金髪の腕目掛けて膝蹴りを決めドスを地面に落とす。
チンピラC「ぐあっ!」ポロッ
更に男は金髪の顔面目掛けて右回し蹴りを放つ。
男「オラぁっ!!」ドゴォッ!!
チンピラC「ぐほああっ!?」ドサァァァ!!
チンピラは蹴りを食らった自らの腹を抑えるも痛みに耐えきれず気絶し。その光景を見たアロハシャツとカツアゲされそうになった少年は驚きを隠さずにいた。
チンピラA「なっ!?」汗
少年「す・・・すごい。」ボーゼン
男「さて。・・・・・・次は。」ギロッ
男はアロハシャツを強烈な威圧感で睨み付けながらアロハシャツに近づき歩きだす。
チンピラA「ひいいっ!?ま、待ってくれ!!」汗汗
するとアロハシャツは男に慈悲を求む。しかし男は無言にアロハシャツに近づいてくる。するとアロハシャツは威圧感を押され遂に土下座をし謝罪する。
チンピラA「お、俺達が悪かった!頼む!許してくれ!二度とガキ相手にカツアゲはしないかーー」
男「オラァ!!」ゲシッ!
チンピラA「ゲヘェッ!?」ドゴォッ!!
言い終える瞬間男は無言に強烈な蹴りをアロハシャツの顎に食らわせビルの壁に打たれ気を失う。
少年(・・・・・・凄い、ヤクザ3人を相手に勝っちゃう何て。)
男「・・・・・・」
男は少年にな何も言わず振り返りこの路地裏から立ち去りだす、すると少年は慌てて立ち上がり直ぐ様に立ち去る男に例を言う。
少年「あ、あのっ、ありがとうございますッス!助けて頂いて!この恩は一生忘れませんッス!」
男「・・・・・・今回だけだ。次からは自分で守れ、世の中そんな甘くはないぞ」
少年「は、はいッス!ありがとうございます!!」
少年は頭を下げながら立ち去る男の後ろ姿を只見ていた。そして少年は決心をする。
少年「・・・・・・強くなろう、あの人見たいに強くなればまた会えるかもしれない」
* * *
夕陽が沈みだす千葉市にて一人の不良中学生が平然と歩きだす。
しかし周囲の人達の視線が男の方に向ける、まるで自分の顔にご飯粒でも付けてるのかと思っていたが。自分を見て弱冠引いていた。
すると男は洋服店の所に歩くのを止めショーケースに写ってる自分の顔に気づいた。自分の顔に血が付いてたのを、恐らくあの時の喧嘩でヤクザの誰かの返り血を浴びたかもしれないらしい。
男「どうりで周りが見られてた訳だ・・・」
男はポケットからハンカチを取りだし血で濡れた自分の顔を拭きだす。男は顔を拭き終えた後自分の顔にまだ血が残ってるか確認して自宅へ向かって歩きだす。
男「さっさと帰るか・・・。」
すると学ランのポケットからスマートフォンの着信音が流れた。男はポケットからスマートフォンを取りだし通話する。通話の相手は妹のようだ。
男「もしもし?」
妹『あっお兄ちゃん!買い物に行って来てくれない!何かお母さんがキャベツ買い忘れちゃってさ』
男「キャベツをか?おいおいまたお袋買い忘れたのかよ、これで今月三回目だぞ。」
妹『兎に角近くのスーパーで買ってきて今日の晩御飯豚カツだから!ついでに小町にアイス買ってくれたらポイント高いよ!』
男「はぁ、分かったよキャベツとアイスな」
そう言って男は通話を切りスーパーへと向かいだす。
男(そういえば財布の金、どのくらいあったっけかな?)
男の名前は比企谷八幡、当時15歳。
後に彼は『狼』と呼ばれる様になるのは、そう遠い未来ではない。
これは一人の少年が一人の少女と出会い『強大な悪』と戦う少年の物語。