牙が如く   作:菊池寛

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一章 総武の狼①

それから2年後ーーー

2014年5月14日火曜日 千葉県千葉市

 

市立総武高校 進路相談室ーー

 

時刻は放課後。進路相談室の一室にて一人の不良少年と白衣を着た女教師が煙草を吸いながら互いに席に座って睨み合いをしていた。女教師は少年の成績通知票と進路希望表を見ながら少年に話し掛ける。

 

女教師「比企谷八幡、2年F組所属出席番号7番、成績は担任である私が担当する国語は学年十位以内数学と科学は苦手それ以外は二十位ぐらいの成績。所属している部活は無し、そして親しい友人も一切無し」

 

八幡「・・・・・・」

 

女教師「君がここに呼ばれたのは分かっているか?比企谷?」

 

八幡「・・・さあ、何故俺は呼ばれたんでしょうか?」

 

女教師「それはな・・・。」フウッ

 

すると女教師は加えた使いきった煙草を灰皿に捨て苛立ちを押さえずに机を強く叩き出す。

 

女教師「君がこの学校始まって以来の問題児だからだ!」バァン!

 

 

 

 

 

総武高校 2年F組担任国語教諭

平塚 静

 

 

 

 

 

平塚「他校の不良生徒を半殺しするわ隣街の暴走族を壊滅するわそして遂には暴力団の組員にまで手をだしおって!」

 

八幡「でも平塚先生、先に手を出して来たのは俺じゃなくてアイツらで・・・。」

 

平塚「言い分けなど聴きたくもないわ!分かってるのか?君のせいでいつも警察から私に苦情やら警告やら注意の電話がくるわ校長に叱られるわおまけに婚カツパーティーでは相手一人も見つからなかったわ!!」バァン!

 

八幡「そこはどうもすみませんでした。ていうか婚カツまた失敗したんすか?やっぱ先生の年齢じゃ最早手遅ーー」

 

平塚「あぁん?」ヒュッ

 

八幡が言い終えようとした瞬間平塚が素早い鉄拳を八幡の腹目掛けて放ちだし八幡はパイプ椅子ごとぶっ飛びパイプ椅子は壊れ八幡は教室の壁に直撃し倒れ込む。

 

八幡「ぐはっ!!」ドサッ

 

平塚「次は顔を当てるぞ、小僧」ギロリ

 

八幡「痛~~っ」ユラ

 

平塚の鉄拳を受けた八幡はゆっくりと立ち上がりだす。

 

八幡「そもそも教師が生徒を殴っていいのかよ」

 

平塚「構わん、どうせ誰も見ていないからな」

 

八幡「じゃあそろそろ帰って良いですか?俺今日飯当番何で」

 

平塚「・・・まあいいだろう。だが比企谷、もし次に何かトラブルを起こしたら罰として君に相応しい『ペナルティ』を与えてやろう」

 

八幡「・・・分かりましたよ、それでは平塚先生また明日」ガララッ パタン

 

八幡は鞄を持ち平塚のいる進路相談室から出る。一人になった平塚は白衣のポケットから煙草一本とライターを取りだし一服する。

 

平塚「全くあの問題児は、一体誰に似たんだか・・・。」フウッ

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

時刻は16時40分。自宅に帰る八幡は校門を抜けようとすると目の前の3年生らしき男子生徒2人が会話してるのを目撃する。

 

男子生徒A「おい聞いたかよ、例の2年生、先週暴力団の組員にまで手を出しやがったぜ」

 

男子生徒B「知ってる知ってる。確か高雄組だろ、てか何で学校はアイツ退学にしねぇんだよ?アイツのせいで迷惑してんだぞ俺達」

 

男子生徒A「知らないのかよ?アイツ一応不良だが、真面目に出席日数も足りてるし授業も真面目に受けてんだぜ」

 

男子生徒B「マジかよ、でももし高雄組の連中がうちの高校にカチコミかけたらヤバくないか!?」

 

男子生徒A「その辺は大丈夫だろ、もし仮にカチコミかけたら教員の誰かが警察か『機兵団』のどちらかを連絡するしさ」

 

男子生徒B「『(くろがね)の機兵団』か・・・。まあ大丈夫だろ。って!?」

 

すると一人の3年男子の目線に八幡がいるのを気づき顔を青くする。

 

男子生徒A「おい?どうした?」

 

男子生徒B「お、おいっ、う、・・・後ろっ!」ユビサシ

 

男子生徒A「後ろ?ひ、ひいいっ!」クルッ ビクッ!

 

そう言ってもう一人の3年男子は言う通りに後ろを向くと八幡が近くに入るのを気づき驚きを隠さずに怯え始めた。

 

男子生徒A「ひひひ比企谷!何でここに!?」ダダダッ

 

男子生徒B「う、うわあああああっ!!」ダダダッ

 

二人は八幡を見た直後怯えながら走りだし逃げ去って行った。

 

八幡(・・・・・・俺ってそんなに怖いのか?)

 

自分が怖いと思ったその時、八幡の後ろから数人の女子生徒が冷たい視線を見ながらヒソヒソと会話をしている

。その会話は聴かなくても自分の事だと八幡は気付いていた。

 

八幡(さっさと帰るか、これ以上ここに長居する訳には行かねーしな)

 

そう思った八幡はそそくさに校門を出て自宅へと帰りだそうとしたその瞬間。目の前を歩いていた黒髪の長い女子生徒とぶつかってしまう。

 

八幡「うわっ!」

 

???「きゃっ!」

 

八幡「あっ悪い、大丈夫か?」

 

???「・・・・・・」キッ

 

八幡は女子生徒に謝るがその女子生徒は一瞬八幡の顔を見た直後に冷たく睨み礼も言わずに立ち去ってしまう。

 

八幡(・・・何だアイツ、礼も言わずに帰るなんて礼儀知らずだろ。・・・そういえば冷蔵庫のマッカンもう切らしたな。帰るついでにコンビニ寄って行くか・・・。)

 

そう思って八幡は学校を後にしコンビニへと向かいだす。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

コンビニ店員B「いらっしゃいませ~」ペコリ

 

八幡(さっさとマッカン買って帰ろう、何かトラブルが起こる前に。)

 

八幡はそそくさにコンビニに入店と同時にかごを取り急ぎ足で飲料コーナーにあるマックスコーヒーを10本かごに入れ再び急ぎ足でレジへと向かい並びだす。八幡の前の列には一人の男が並んでいる。すると八幡は前の男の容姿を何故か見る。頭に深くニット帽を被りそれにサングラスとマスクを身に付けている事を。

 

コンビニ店員A「次のお客様どうぞ」

 

マスク男の手に持ってるかごをレジに置き店員はかごの中の商品をバーコードスキャナーで確認するがかごの中は何一つも無かった事に気づき店員はマスクの男に問いだす。

 

コンビニ店員A「あのお客様、お品の物がありませんが?」

 

マスクの男「ああそれはな、・・・こういう事だよ!!」スチャッ

 

するとマスクの男はパーカーのポケットから黒光りの物を取りだす、ポケットから取り出した物は『拳銃』だった。店員の首に突きつける店員は予想外の事に怯えだす。

 

コンビニ店員A「ひいいっ!」

 

マスクの男「全員動くんじゃねぇぞ!俺は強盗だ!!そこのお前、直ぐにレジの有り金を全て出せ!!でねえと本気でコイツの命はねえぞ!!」

 

コンビニ店員A「お、おいっ!直ぐにレジの金を出すんだ!は、早く言う通りにするんだ!!」冷汗

 

コンビニ店員B「は、はいっ!!」汗

 

するとマスクの男改めコンビニ強盗は手に持ってるスポーツバッグをレジに置きだす。

 

強盗「さっさとこの中に金を積めろ!でねえとてめぇから撃ち殺すぞ!!」チャキッ

 

コンビニ店員B「はいいっ!」汗汗

 

そう言って店員は慌ててレジの中から金を取りだしスポーツバッグに積め始める。強盗の後ろに離れ並んでた八幡はこの状況をどうやって解決するかうやむやに考えている。

 

八幡(ったく何で俺の周りにはいつもトラブルが起きるんだよ、神様よぉ、本気(マジ)で俺アンタを恨むぞ。助けたい所だが相手は拳銃を持ってるが本物かどうかは分からない。無闇に行動する訳には・・・ん?。)

 

八幡は隣のお会計に黒のパーカーを着用しフードで顔を隠した一人の男が平然と並んでいるのに気づく。男はカシスオレンジ(ノンアルコール)の缶飲料を強く置き出し店員はビクッと驚きだす。

 

八幡(何やってんだあの人は!?強盗が入るのに平然とお会計の前に並んでやがる、こんな事したら強盗は刺激して撃ち殺されるぞ!!)

 

パーカーの男「すいません、お会計お願いします」

 

コンビニ店員B「ええっ!この状況でお会計をですか!?」

 

すると強盗はパーカーの男に行動に気づき。パーカーの男に近づきだし銃口を向ける。

 

強盗「おいてめぇ!動くなって聞こえなかったのか!?」チャキッ

 

パーカーの男「・・・・・・」

 

男は突然と無言になりだす。すると強盗は苛つきだし男の頭に拳銃を近づかせる。

 

強盗「勝手に動いた罰だ。先ずはてめぇから撃ち殺してやる、だが俺はこう見えて優しいんでな一つだけ言い残しぐらいはしてやる。さぁ言いな!」チャキッ

 

そう言って男は拳銃を引こうとする。

 

パーカーの男「・・・・・・ーだ。」ボソッ

 

強盗「あぁん?」

 

すると八幡は男の小言の意味に気づきだし手に持ってたかご強盗に気づかれないように静かに床に置きだす。

 

八幡「・・・なるほどな」ボソッ

 

強盗「よく聞こえ無かったな?さっきの言葉もう一度言ってみろ!!」

 

パーカーの男「・・・・・・『今だ!!』」

 

後ろにいた八幡は真っ向に駆け込み強盗の頬目掛けて飛び蹴りを決めだす。

 

八幡「おらぁぁっ!!」シュッ!ゲシィ!

 

強盗「ぐほぉぉっ!」ドサァァ

 

強盗は八幡の強烈な飛び蹴りの衝撃と共にコンビニから外へと放り出され拳銃は店前に落ちだす。八幡はコンビニを急ぎ出て強盗の方へと向かう。後ろからパーカーの男がコンビニに出て拳銃を拾い確認する。

 

パーカーの男「何だこれは?よく見たらこの銃『モデルガン』だぞ」

 

八幡「そうなのか?それにしてもアンタ、よく俺がやる事を分かったな」

 

パーカーの男「君も何も言わずに協力してくれて悪かったな。良かったら礼に君の買い物の代金俺に奢らせてくれ」

 

八幡「ありがとよパーカーのお兄さん、だけどその前にやらなきゃならない事があるからな」

 

二人の目線は立ち上がったばかりの強盗へと向ける。二人の視線に気づいた強盗は逆上しポケットからコンパクトナイフを取りだし二人の方へと向ける。

 

強盗「て、てめぇ・・・。ガキの分際でよくも俺の邪魔しやがったな!!」

 

八幡「自業自得だ。それにてめぇはこの店に迷惑をかけた罪がある、覚悟は出来てんだろうな?」

 

そう言って八幡は戦闘体制をとり始める。

 

強盗「こうなったらもうヤケだ!ぶっ殺してやる!!」

 

 

 

 

 

VS コンビニ強盗

 

 

 

 

 

強盗「おらぁっ!」シュッ

 

強盗はナイフで八幡の体を斬り込もうとする、しかし八幡はその攻撃を軽々と右に回避する。

 

八幡「せいっ!」シュッ

 

対する八幡は左の拳で強盗の腹目掛けて放つ。

 

強盗「ぐはっ!」ドゴォ!ポトッ

 

強盗はナイフを落とし腹を左手で押さえながら膝を崩しだした。八幡は地面に落ちたナイフを強盗から離すように遠くへと蹴りだす。

 

強盗「この野郎っ!」ブオン!

 

しかし強盗は意地で立ち上がりだし大振りな拳を八幡に決め込もうとする。しかし八幡は左に回避し強盗の後ろに素早く回り込む。その直後八幡は上段回し蹴りを強盗の頭目掛けて放つ。

 

八幡「こいつで、・・・最後だ!」ブオオン!

 

強盗「ぐわぁぁぁぁっ!」ドサァァッ

 

強盗は八幡の強烈な蹴りを頭に直撃し数秒宙に浮かびだしその後背中を二度強く地面に強打し強盗は白眼になりながら鼻血を流して気絶した。

 

強盗「・・・」ピクピク

 

八幡「次に強盗するときはちゃんと計画を建ててからやれよ。次があればな・・・。」

 

するとパトカーが駆けつけパトカーから二人の警官が降り急いでコンビニに走りながらやって来て今の状況に驚きだす。

 

警官A「こ、これは一体何が!?」

 

警官B「えっと・・・。連絡をしたのは貴方ですか?」

 

警官がパーカーの男に質問する。

 

パーカーの男「はい、連絡をしたのは私です。実はさっき強盗がコンビニに現れまして・・・」手を上げる サッ

 

警官B「強盗ですか!?で、その強盗は何処に?」

 

パーカーの男は気絶している強盗の方へと指を指す。

 

パーカーの男「ここに倒れています」ビシッ

 

一人の警官がコンビニ強盗の所へ向かい調べる。

 

警官A「・・・白目向いたまま気絶している。兎に角銃刀法違反と強盗未遂の容疑で逮捕と・・・。」ガチャン

 

そう言って警官は強盗の両腕に手錠をかける。

 

警官B「ところで・・・。強盗をこんな風にしたのは貴方ですか?」

 

パーカーの男「いいえ、私の隣にいる男子高校生が叩きのめしました。」指を指す サッ

 

八幡「は?」

 

警官B「高校生?・・・ってまたお前か比企谷!!」

 

警官は突如八幡を見て怒りながら近づく。

 

パーカーの男「・・・お巡りさん?知ってるんですか、彼の事を?」

 

警官B「ええ、彼はこの千葉県警でも大変世話になってる不良高校生です。」

 

パーカーの男「不良?こんな死んだ魚の目をした彼がですか?」

 

八幡(死んだ魚の目って。まあ確かにそうだけど)ガチャン

 

八幡「へ?」

 

すると八幡の両腕にも手錠がかけられだす。

 

警官B「兎に角暴行罪逮捕ね。全く本当に仕事増やさないでくれ」

 

警官は八幡と気絶している強盗をパトカーに連行される。すると八幡は自分が買い物に来たことを思い出す。

 

八幡「ちょっ待て!俺まだ買い物の途中何だよ!!」

 

警官B「言い訳は署まで話そうか。お前の好きな人が取調室で待ってるぞ!」

 

八幡は気絶している強盗と一緒に強引にパトカーに入れられ警察署まで連行される。残ったパーカーの男はパトカーを只じっと見送ってる。

 

パーカーの男「・・・・・・成る程、アイツが比企谷八幡か。この千葉にも面白いものが見れそうだな。まあ兎に角ーーー

 

 

 

 

 

 

 

また会おうぜ『狼』」

 

そう言ってパーカーの男はカシスオレンジ(ノンアルコール)が入ったコンビニ袋を手に持ちながら何処かへと去って行った。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

千葉県警 第一取調室

 

時刻は18時丁度そろそろ日がくれて夜になり始まる時間にて取調室にてグレーのスーツを着た少し小太りの中年刑事が一人の不良高校生を取り調べを行っていた。

 

八幡「・・・・・・。」

 

刑事「・・・・・・。」

 

刑事は手に持ってる八幡の起こした事件の資料を見ながら深くため息をした直後テーブルを強く叩き八幡に話し掛ける。

 

刑事「・・・・・・またトラブル起こしやがって、どんだけ俺に仕事を増やさせんだテメェは!」バァン

 

 

 

 

 

警視庁千葉県警第四課 刑事

真田 衛

 

 

 

 

 

八幡「本当に何度もすいません」

 

真田「お前という不良は一体何百回トラブルを起こした『ハチ』よぉ!?」

 

八幡「・・・・・・」

 

因みに『ハチ』とは真田が名づけた八幡の呼び名である。

 

真田「先月は隣町の暴走族を壊滅、先週は他校の生徒相手に半殺し、そして2年前には高雄組の組員にそれに今日はコンビニ強盗、しかもその強盗は現在頭に全治1ヶ月の怪我。全く見事な暴行罪だぞ本当によ。」

 

八幡「いやぁ、それはごもっともです」

 

八幡は少し苦笑いをする。それを見た真田は再びは机を強く叩きだす。

 

真田「笑い事じゃねぇんだぞお前!!全くお前を見てると昔の『アイツ』を思い出すわ」

 

八幡「『アイツ』?」

 

真田「何でもねぇ・・・。兎に角次やったら問答無用でお前留置所行きだからな、さっさと行け!」

 

八幡「・・・それじゃあ失礼しますわ。」

 

八幡は鞄を持ち席を立ち上がり第一取調室から出る、それと同時に若手の刑事が資料を手に持ちながら第一取調室に入室する。

 

若手の刑事「失礼します、あれ真田先輩?比企谷の取り調べはもう終わったんですか?」

 

 

 

 

 

警視庁千葉県警四課 刑事

飛鳥 新

 

 

 

 

 

真田「飛鳥か。今さっき取り調べ終わった所だ。ところでお前一体何のようだ?」

 

真田がそう言うと若手の刑事こと飛鳥は呆れた顔をして手に持った資料を席に置く。

 

飛鳥「何って真田さん、例の『過激派組織』の事件の資料を持って来いって言ってたじゃないですか!忘れてたのかよアンタは!?」

 

真田「悪い悪いすっかり忘れてたわ!どれどれ・・・。」

 

真田は真剣に事件の資料を一枚一枚調べだす。

『2013年5月12日、ニューヨークのとある市街地のゴミ箱から突如爆発が起き死者0重軽傷者8人。』

 

『2013年10月20日、タイ・バンコクにて『過激派組織』と名乗る構成員数人が突如市民を銃器で無差別に発砲、結果死者47人重軽傷者62人。』

 

『2013年11月24日、イスラエルにて日本人戦場カメラマン2名が『過激派組織』に拉致され人質とされる。日本円身代金40億を要求。警視庁は直ぐに要求するも身代金を送るも人質は解放せず公開殺害を行い結果日本人カメラマンは2名死亡。』

 

『2014年2月8日、イスラエルを調査した女性ジャーナリストが単独取材を行うも抗争に巻き込まれ死亡。』

 

 

真田「連中は今年日本支部を設立したらしい。本国から幹部3人構成員数千人が既に極秘入国している。連中の推定構成員数は5000人はそこそこいってるらしい。勿論違法入国してな・・・。」

 

飛鳥「5000人!?奴等はこんな兵力を何処で!?」

 

真田「恐らく日本人も紛れているだろう。連中の目的は恐らくこの日本の制圧だ。」

 

飛鳥「制圧何て冗談じゃない!今すぐ警察都庁に行って構成員を全員検挙しましょう!!」

 

そう言って飛鳥は第一取調室を出て警察都庁へと向かおうとする。

 

真田「やめろ!!」

 

すると真田は怒鳴りながら飛鳥を引き留める。飛鳥はクルリと真田の所へ戻る。

 

飛鳥「何故ですか!このままだと日本は火の海になるんですよ!!」

 

真田「飛鳥、テメェは何か忘れていないか。」

 

飛鳥「は?」

 

真田「ここから先は。『例の組織』の出番だ。」

 

真田の『例の組織』という言葉に飛鳥は驚愕する。

 

飛鳥「『例の組織』、・・・まさか!!」

 

真田「『鉄の機兵団』、その組織の『団長』が先日総理に呼ばれある任務を下された『日本支部に勝利せよ』と・・・。」

 

真田の言葉に再び飛鳥は驚愕する。すると飛鳥は自分達何か出来ることはあるのかと深く考え出す。考えながら飛鳥は真田に質問する

 

飛鳥「・・・先輩、俺達警察はどうすれば?」

 

真田「・・・さあな、俺達は俺達に出来ることをやろう」

 

そう言って真田と飛鳥の二人の刑事は資料を再び手に持ち第一取調室を出ていく。『鉄の機兵団』と『過激派組織日本支部』二つの勢力がこの日本にぶつかるのは遠い先の事でもないかもしれない。

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

翌日、5月15日・水曜日

 

時刻は放課後、総武高校2年F組の教室内では相も変わらずに賑わっていた。部活に向かう者、寄り道し何処かへと遊びに行く者、そして自宅に帰る者とその中の一人の少年も自宅へと帰ろうとした。

 

八幡(さっさと帰って、貯まった録画を見るか・・・。)

 

八幡は教室を出ようとしたその時校内放送が流れ始めた。

 

女子生徒・放送『2年F組比企谷八幡君、平塚先生がお呼びです。至急職員室へ来て下さい』

 

八幡(・・・何であんな年増教師の言う事聞かなきゃならないんだよ、さっさと帰るか・・・。)

 

八幡は放送の指示を無視し下駄箱へと向かおうとする。すると八幡の後ろにて誰かが八幡に声をかける。

 

平塚「何処へ行くんだ?比企谷?」

 

八幡「!?」

 

声の主が平塚だった。平塚に気づいた八幡は逃げようとするが背中から強烈な痛みが八幡を襲う、そしてその痛みの正体は平塚が八幡の背中目掛け重い拳を放った

 

八幡「ぐはっ!!」ドサッ

 

攻撃を受けた八幡は廊下で倒れそして倒れた八幡を平塚が引きずり連れていく。

 

平塚「全く、油断も隙もありはしないな君という問題児は」グイッ

 

八幡「ちょっ離せよ平塚先生!自分で歩けるって!!」ズルズル

 

平塚「そう言って逃げる気だろ。残念だが私には通じないぞ。」コツコツ

 

八幡は平塚が職員室への道を通らず別の所へと移動する事に気づく。すると平塚は口を開く。

 

平塚「比企谷、昨日私が言った『ペナルティ』を覚えているか?」コツコツ

 

八幡「『ペナルティ』?」ズルズル

 

八幡(そう言えば昨日平塚先生が言ってたな)

 

平塚「今から君には『更正』と『奉仕活動』をしてもらう」コツコツ

 

八幡「・・・はぁ?」ズルズル

 

八幡は『何言ってるんだコイツ』見たいな表情をしその後考える。

 

八幡(ここは確か特別棟だったな。先生は一体何処へ連れてこうとするんだ?)

 

すると平塚は足を止め目的地に到着する。平塚が立ち止まったのはプレートも書かれていない空き教室だった。

 

平塚「着いたぞ。ここが今日から君に『更正』と『奉仕活動』を行う場所だ。」

 

八幡「・・・・・・」

 

平塚「入るぞ」ガララッ

 

平塚は空き教室の戸を開け八幡ごと空き教室へと入室する。

 

???「平塚先生、入るときはノックをお願いしたはずですが・・・」

 

その部室にいたのは席に座り込み静かに読書をしていた一人の女子生徒だった。

そしてこの女子生徒との出会いが八幡を強大なる抗争の幕開けとなることをまだ八幡は知らない。

 

 

 

 

 

続く




次回、原作ヒロイン登場。そして八幡に魔の手が迫る!!
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