ある日の放課後……
「ハッ!久し振りだけど、やっぱり俺の相手が出来るのはお前しかいないな!」
「へっ!こう見えても、それなりに鍛えているからな!!」
武昭は王国の防衛隊の訓練場で隊長の【升 始(ます はじめ)】と手合わせをしていた。
その結果……
「ヘヘッ、今日は俺の勝ちだな?
「そうだな……今日は
武昭は升に床に倒されて喉元にナイフを当てられていた。
手合わせを終えた武昭は
「それにしても……またお前に会えるとは思わなかったぜヒューズ」
「それはこっちのセリフだアキ……いや、今は武昭様って言わないとな」
「やめろよヒューズ、ここにいても俺は俺だよ」
武昭は手袋をしてる左手を見ていた。
「そういや、
「ちょっと昔にな……その時に
武昭は飲み終えたドリンクの缶を小さなメダルに錬成した。
「相変わらずビックリ人間だな」
「それを言うとロイは苦笑いしてたよな」
「そうそう!アレックス少佐は筋肉を見せたりしてな!」
2人は自分達が以前いた場所の事を話しながら笑っていた。
その後、武昭が家に帰ると玄関に見覚えがない靴があった。
「ん?誰か来てるのか……あぁ確か真島さんがインタビューに来るって言ってたっけ……」
「あ!ちょうど良かった!武昭!!」
武昭が家に入ると慌てた茜が来た。
「おぅただいま茜、どうしたんだ?」
「お帰り武昭 そうそう!お願い!武昭がインタビューを受けてよ!!」
茜は涙目で事情を説明した。
それによると本来は岬がインタビューをする筈だったが拒否したので岬の能力の1人がインタビューをしてたのだが……
「この子はヤラシイ事とかしか言わないんだもん……」
「あーらおかえりなさいお兄様」
岬の分身の1人である色欲の化身であるシャウラが武昭に抱きついて来た。
「シャウラか……なぁ岬は部屋にいるのか?」
「うんいるけど……今、遥と話してるかも……」
「そうか……ちょっと行ってくる……ちゃんと礼儀って奴を教えて来るよ……」
「う、うん分かった……」
「わ、私も……戻った方が良いみたいですね……」
武昭の雰囲気が変わった事に気付いた茜とシャウラは抱きつきながら震えていた。
岬と遥の部屋では2人以外に岬の分身達が出現して話をしていた。
「全く……私はアンタらのマネージャーかってーの」
「岬、そうは言うけど……「あのー武昭お兄様がお話したいと来てるんですが……」兄さんが?」
2人は顔を見合わせると武昭を部屋に入れた。
「あぁ、悪いな話してる時に……」
「いや、私たちは構わないけど……どうしたの?」
「ん?茜から聞いたんだけど……今日のインタビューって岬が受ける筈だったんだよな?」
武昭は遥の横に座った。
「それで……なんで受けてないんだ?……理由を聞こうか?」
「あ、あのね……その……ご、ごめんなさい……」
「ん?何で謝ってるんだ?俺が聞きたいのは……
武昭は笑顔で聞いたが、岬はそれを見て体が震えていた。
「た、武昭兄さん……ち、ちょっと良いかな?」
「何だ?遥、何か言いたいのか?」
「う、うん……兄さんが来る前に話してたんだけど……岬は……」
遥はちょっと前に話してた事を武昭に話した。
「そうか……自分は何も無いから、受けたくなかったと……いい加減にしろよ?」
武昭は岬に視線を合わせた。
「いいか?岬、もしこれが誰かに言われてやるなら俺は何も言わない……けどな、これは岬自身がやるって決めたんだろ?」
「う、うん……そうだけど……」
「だったら、ちゃんとやらなきゃダメだ……
「兄…さん?」
「そっか……そうだよね……ごめんアキ兄、私インタビューしてくるね」
「あぁ、行ってこい……それと怖がらせて悪かったな」
「ううん、悪いのは私なんだから……それじゃ!」
岬はインタビューをしに降りて行った。
「遥も悪かったな……それに、珍しいな俺に逆らうなんて」
「別に逆らったら訳じゃ無いけどね……それよりも兄さんに聞きたいんだけど……兄さんも何かやりたく無い事をやった事があるの?」
「あぁ……あるぜ……これでも、それなりに生きてるからな……そうだ、これ」
「ん?兄さん、このお金は?」
遥は武昭にお金を貰ったが理由が分からなかった。
「岬と分身達に何かスイーツでも買ってやれ」
「だったら兄さんがやった方が良いんじゃないの?」
「良いんだよ、こんな時は下の奴は上の兄弟の言う事を黙って聞いてろ じゃあな」
武昭は部屋を出た。
「兄さん?……武昭兄さんが何かを隠してる確率……」
遥は何かを感じたので能力を使った、その結果……
「一体……何を隠してるんだ?兄さんは……」
100%と出ていた。