城下町の錬金術士   作:北方守護

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第15話 知った者

ある日の深夜の櫻田家のリビングで、武昭と両親が話していた。

 

「なぁ父さん……やっぱり俺も選挙に参加しないと……ダメなのか?」

 

「あぁ、そうだな()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そう言ってくれて俺は感謝してるけど……「じゃあそれで良いじゃない」母さん……」

武昭と総一郎の話に五月が入ってきた。

 

「それに武昭が選挙に参加したとしても()()()()()()()()()()()()()()()

 

「母さん……そっか、参加しても何をするかは俺が決めて良いって事か……ありがとう何か肩が軽くなった気がするよ」

 

「そう、それよりも武昭はウチの家族の中では誰が好きなのかしら?」

五月は総一郎の横に座ると興味津々な表情で武昭に聞いた、そう言われた武昭は頭の上に?が浮かんでいた。

 

「いや誰が好きだって普通に皆「違うわよ、私が聞いてるのは家族愛じゃなくて男女としての方よ」えっと……母さん?」

 

「おう!それは私も気になるな!やっぱりデートをした奏か?」

 

「うーん私としては葵が良いんだけど……」

 

「いやいや、父さんも母さんも何を言ってるの?葵姉さんも奏姉さんも家族なんだよ?」

 

「「そうだけど、血が繋がってないだろ(じゃない)?」」

 

「うっ……それは、そうだけど……例えそうだとしても彼女達が()()()()を受け入れてくれるとは思えないんだ……それに……コレも……」

武昭は左手の手袋を脱ぐと2人に見せた。

 

「俺はこんな体なんだ……迷惑をかける事になるよ……」

 

「そうかもな……だが、いつかは武昭のソレを受け入れてくれる者が現れるだろう……」

 

「父さんの言う通りに……そうなれば良いけどね……」

 

「なるわよ、武昭。だって武昭も私と総一郎さんの子供なんだから」

 

「母さん……うん、そうだね ありがとう……ふわぁ……そろそろ部屋に行くよ おやすみ」

 

「あぁ、おやすみ武昭」

2人に挨拶をした武昭は部屋に戻った。

 


武昭が部屋で横になってると誰かがノックしてきた。

 

「ん?こんな時間に誰だろ……はーいって奏姉さん?どうしたの、遅い時間に……」

 

「えぇ、ちょっと武昭と話したいと思ってね 入って良いかしら?」

 

「あぁ、構わないよ」

武昭が奏を部屋に入れると武昭はベッド、奏は椅子と、それぞれ座った。

 

「それで俺と話をしたいって……こんな時間じゃないとダメな事なの?」

 

「そうね……ねぇ武昭……()()()()()()()()()()()()()

 

「あぁ……そう聞くって事は……奏姉さんだったのか……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「え?……あの時、私がいた事に気付いてたの?……」

 

「うーん……俺は、そういう気配を感じる事は得意なんだ……(まぁ、軍にいた時の癖が未だに染み付いてるんだな……)」

 

「そうだったんだ……じゃあ単刀直入に聞くけどなんで武昭はウチにいるの?」

武昭は奏の言葉に少し考えると口を開いた。

 

「奏姉さんも知っての通り俺は茜と双子だ」

 

「えぇ、そうね……その時は私も病院で見てるから……」

 

「茜が生まれた日に街では交通事故が起きたんだ……()()()()()()1()()()()()()()()()()()()()()

武昭の言葉に奏はある結論に思い当たった。

 

「もしかして……その女性が……」

 

「あぁ、俺の……()()()()()()()()()

武昭の言葉を聞いた奏は少し黙り込んだがすぐに話し出した。

 

「ちょっと待ってよ……武昭の母親が、その人だったとしても……なんで武昭にも()()があるのよ?」

 

「それは俺にも分からないよ……父さん達が調べたけど、その人の旦那さん……つまり()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って調査結果が出てるんだ」

 

「じゃあ武昭の母親は1人で出産したって事なの?」

奏の言葉に武昭は黙っていたが少ししてから口を開いた。

 

「さてと、奏姉さんは、これを知ったからには、どうする?俺を追い出すのか……それとも……このまま今まで通りにするのか……奏姉さん?」

武昭の言葉を聞いた奏は優しく抱きしめた。

 

「バカ……例え血が繋がってなくても……武昭は私の弟で大切な家族の一員なの……そんな事を言わないで……」

 

「奏姉さん……受け入れてくれてありがとう……」

武昭は奏を抱きしめ返した。

 

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