作中でも説明しますが、一応設定集ということで投稿させていただきます。
(注・これは第四章以降の設定です!)
〔人類統合軍 Mankind Joint Force〕
全世界による対深海棲艦軍事同盟…通称「人類統合同盟」の盟約に基づいて設立された統合指揮系統型多国籍軍。
各国から太平洋に派遣された大部隊の総称であり、統合軍の主力は日本軍、アメリカ軍、イギリス軍、ドイツ軍が担っている。他にもフランス、ソビエトなどから少数の部隊が参加しており、欧州、アジア諸国を始めとする同盟加盟各国も、経済面や基地の提供などで統合軍を支えている。
上記四ヶ国軍隊の大半が所属しているため、陸海空で深海棲艦に対抗可能な大戦力を保有している。「地球上で唯一深海棲艦に対抗可能な軍隊」とも言われており、人類に挑戦してきた深海棲艦に勝利を収めることが期待されていた。
・人類統合同盟最高幕僚会議
人類統合軍の最高意思決定機関である。通称は「最高会議」。参加各国から輩出された全権委任大使、海軍代表、陸軍代表、加えて空軍代表からなる代表団よって構成されており、議長、及び副議長はその中から定期的に選ばれる。
各国の要望に応えた対深海棲艦戦争の戦略的な決断を下すことを目的に設立されており、政治的かつ大局的見地から、統合軍の舵取りをする役割が求められていた。
なお、麗下に各国の軍人や科学者によって構成された統合兵器局や深海棲艦情報局なども有しており、情報分析や兵器面で実働部隊をバックアップすることも役割の一つである。
〈統合軍隷下の各隊〉
・統合軍太平洋方面艦隊 Joint Pacific Fleet
連合艦隊、米太平洋艦隊、英太平洋艦隊、独太平洋派遣艦隊にて構成される統合艦隊。太平洋に展開する戦艦、空母、重巡などの主力艦艇を全て指揮下に収めており、最高司令官は米太平洋艦隊の司令官も兼任するチェスター・ニミッツ大将である。
艦隊司令部は四ヶ国艦隊司令部から輩出された幕僚と各国連絡官から構成されており、本部はパラオ諸島コロール島に位置している。
深海棲艦は海上部隊が主な戦力なため、統合太平洋艦隊は対深海棲艦戦役において最も重要な部隊であるといえよう。
なお、太平洋艦隊指揮下に新たに南太平洋方面艦隊が新編されており、ラバウルへの展開が予定されている。
・統合航空軍 Joint Air Force
“KD”作戦序盤の日本陸海軍、米陸軍航空軍による合同で行われたルソン島航空攻撃は、別々の指揮系統を用いたため、少なからずの混乱が生じてしまった。
そして、統合航空軍はその問題点を解消すべく設立された「人類空軍」とも呼ぶべき存在であり、太平洋に展開する空母艦載機以外の全作戦機を指揮下に収めている。それらは全て第一から第四までの
なお、最高司令官と総司令部は存在せず、それぞれの戦域を担当する各航空集団司令部と爆撃機兵団司令部が、統合艦隊などと協力しつつ、最高会議の方針に従って個別に戦っていた。
・統合軍オーストリア軍団 Joint Force : Australia Army Corps
オーストラリア大陸に上陸した深海棲艦地上軍を撃退すべく編成された陸上軍団。統合太平洋艦隊、航空軍と比較すると「人類陸軍」とも呼べる組織であり、各国からオーストリア大陸に派遣された陸軍部隊の有機的一元管理を目的としている。
イギリス連邦陸軍、アメリカ陸軍を中核とし、日本陸軍、ドイツ陸軍、ソビエト極東陸軍などが部隊を派遣している。
オーストラリア大陸北部を担当する第一方面軍、同大陸東部を担当する第二方面軍に分かれており、二つの方面軍を合わせると総兵力は四十個師団相当に登る。
これらの部隊は、深海棲艦の豪州大陸からの駆逐を期待されていた。しかし、その大戦力も相まった慢性的なガソリン不足や、戦車の力不足など問題は多く、現在、豪州戦線では予断の許さない状況が続いていた。
〔登場架空兵器〕
・二式中戦車
全長 5.9m
全幅 2.8m
重量 21t
兵装
L43/75mm砲×1
7.7mm機銃×2
12.7mm機銃×1
搭乗員 5名
一〇〇式中戦車(三号戦車J型)に続いて日本帝国陸軍が採用したドイツ製戦車。長砲身43口径75mm砲を搭載した四号中戦車F2型に、ディーゼルエンジンへの換装や機銃口径の変更、照準器メモリ等の日本語化などを施した日本仕様戦車である。
従来の日本軍主力戦車である一〇〇式の50mm砲は、BDの初期型に対しては有効だと認められたが、BD最新型やDDの盾部分に対しては力不足と判断された。二式が搭載している43口径75mm砲は50mm砲よりも貫通力、破壊力共に上であり、激化が予想される対深海棲艦地上戦で力を発揮することが期待されている。
採用されてから日が浅く、配備されている戦車連隊も少数だが、順次豪州戦線に投入される予定だった。
・二式戦闘攻撃機「
全長 13.6m
全幅 16.5m
重量
甲・乙型 8.1t 、丙型 5.9t
兵装
甲型 20mm機銃×4(機首)、搭載爆弾最大900kg
乙型 20mm機銃×4(機首)
丙型 機銃なし、爆弾搭載量最大2t・または魚雷一本
最大速力 670km/h
乗組員 甲型2名、乙型2名、丙型4名
イギリス空軍の木製高速爆撃機デハビランド・モスキートをライセンス生産し、日本海軍が採用した多用途重戦闘機。
日本本土には山地が多く、木材は大量に調達できる。木製で優秀で、かつ使い勝手が良い航空機を海軍中央が望んだため、統合兵器局の仲介で日本軍での採用が実現した。
戦闘爆撃機仕様の甲型、夜間戦闘機仕様の乙型、陸上攻撃機仕様の丙型の3タイプが存在しており、海軍航空隊の新たな機種として機種転換が進んでいる。
・栗駒型巡洋戦艦
全長 240m
全幅 27.7m
基準排水量 33,450t
出力 172,000馬力
速力 35,1ノット
兵装
31cm50口径三連装砲 3基9門
12,7cm40口径連装高角砲 6基12門
10cm65口径連装高角砲(長10cm砲) 2基4門
ボフォース40mm4連装機関砲 9基36門
エリコン20mm単装機銃 16基16門
同型艦 「栗駒」「生駒」「竹駒」「甲斐駒」
乗組員 1,523名
「竹駒」「甲斐駒」は建造中
当初の予定では、マル3計画艦である「栗駒」と「生駒」は1941年の5月頃に竣工する予定であったが、同年3月の深海棲艦侵攻、大和型・翔鶴型の建造優先、南方航路と北米航路断絶による資材不足などが祟り、10ヶ月遅れた1942年2月に竣工、同年7月に就役した。
速力は35ノットと「巡洋戦艦」に相応しい高速力を持っているが、その反面、主砲は巡戦としては小口径な31cmに抑えられている。
この武装には海軍中央で様々な議論が沸き起こり、「戦艦に対抗できないのではないか」という意見が大勢を占めたが、この栗駒型巡洋戦艦の主な任務は、艦隊戦における敵中小型艦の排除や、空母機動部隊の護衛などであり、敵戦艦との砲戦は想定されておらず、問題はないと判断されている。
本級は、駆逐艦に匹敵する高速性、31cm砲9門という大火力、ハリネズミの如く搭載した対空火器を生かし、艦隊戦や防空戦、対地支援や護衛任務など、さまざまな戦場での活躍が期待されていた。
なにか疑問や意見があったら、お気軽に指摘していただけると幸いです。