もし俺がTSしたらとか…って本当に女になった⁉︎(亀更新)   作:ヤマニン

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大変遅くなりました。待たせたわりには5000文字いってない(涙)


第10話 ゲーセンと人生どっちがクソゲー?・・・どっちも。

最香side

 

ケーキを食べ終えたわたしたちは、『シフォン』を出て次の目的地に向かう途中であった。まあ、目的地と言っても場所は案の定教えてもらえなかったけどね。

とか思っていると…

 

真「着いたわよ」

最「ここは…」

 

わたしは目線を上げて店の看板を見る。そこは“俺“がよく行っていたゲーセンだった。

 

最「ゲームセンター?」

雫「そうだよ。最香ちゃん、ここらへん初めてなんでしょ?だったら遊べる場所も紹介しとこうかなって」

最「なるほど」

 

ふむ…紹介してもらうのはありがたいけど生憎、このゲーセンはある程度網羅してるから別に紹介してもらう必要がないんだよな…

 

真「ゲーセンなんて久しぶりね〜ここ最近は行ってなかったわ」

千「私はたまに来ていたけどね」

真「あら、そうなの?てっきり違う方のゲーセンに行ってるんだと思ってたけど」

 

違う方っていうと…ああ、電車で数駅行ったところにあるゲーセンか。そっちも休日とかに行ってたな。2月は寒くて行ってなかったけど。

 

真「じゃあ、早速入りましょうか。入り口で溜まるのも迷惑だし…」

雫「そうだね。入ろ入ろー」

 

2人はそう言い、ゲームセンターの中に入っていった。残されたのは千鶴ちゃんとわたしだけ。千鶴ちゃんは呆れ気味だった。

 

千「まったく、案内する人を置いてどうするんだろうね…」

最「あはは…」

 

わたしは苦笑いを浮かべた。まあ、あの2人は自由にやらせる方が合ってる気はするけどね。

 

千「では、私たちも入ろうか」

最「はい、お願いしますね」

千「最香ちゃん…」

最「は、はい?何ですか?」

 

なにか気に触るようなことをしただろうか。

 

千「できれば私もため口で話してほしいな」

最「えっ・・・?」

千「ここまで来る間も最香ちゃん敬語だったからね」

最「そ、そうですか・・」

 

なんか最人とばれないようにしないとって思ってたから、気づかないうちに距離を開けていたのかもしれないな。

 

千「私たちは友達なんだから普通に喋っても大丈夫さ」

最「千鶴さん・・」

千「さあ、少し急ごうか。中の二人も待ってるからね」

 

千鶴ちゃんはそう言い、中に入っていく。

 

最(なんか、私・・バカみたいだな~。ふふっ♪)

 

いろいろと気負っていたわたしは新しくできた女友達との距離間というものに知らず知らずのうちに悩んでいたみたいだ。

 

最(でも、それももう終わりだ)

 

わたしの悩みを断ち切ってくれた人にお礼を言おう。

 

最「千鶴ちゃん!」

 

その人は微笑みながら振り返った。

 

千「どうしたんだい?」

 

わたし《おれ》にできる精一杯のお礼を・・・

 

最「友達になってくれてありがとう!これからもよろしくね!」

千「最香ちゃん・・こちらこそありがとう、よろしく頼むよ」

 

わたしの言葉に驚きつつも千鶴ちゃんはそう答えた。

 

千「さて、私だけいい思いもできたしそろそろ入ろう」

最「は、はい!あっ・・」

千「ふふ、そう焦らなくても大丈夫さ」

最「はい・・じゃなくて。うん、気をつけるね」

 

わたし達はこうして中で待ちくたびれている二人の下へ足早に向かうのだった。

 

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 

中に入ると、聞き親しんだ騒音が耳に入り込んできた。冬は寒かったし、暖かくなってきた3月もあんな事(女体化事件)があったから満足に外には出れなかった。なんだかんだで久しぶりのゲーセンだったりする訳だ。

 

雫「二人とも遅いよ~!」

真「本当よ、何してたの?」

 

まあ、中で五分ぐらい待ってた二人からしたらもう慣れただろうけどね。個人的にはどちらかが様子を見に来てもよかったと思うけど。

 

千「二人が中で待ちぼうけを食らってる間に私は最香ちゃんとの仲を進めてたわけだよ」

最「あはは~あながち間違ってはないかも・・」

 

若干わたしがヒロイン状態になってたから否定しづらい・・・

 

千「そもそも、二人が最香ちゃんを置いていくのが悪いじゃないか」

雫「うっ・・そ、それは」

真「すぐに来ると思ってたのよ」

 

というかわたし、かなり恥ずかしいことを言ってたんじゃないか!?しかも店の目の前で!

 

千「まったく…ん?最香ちゃん、どうしたんだい?」

 

うわー!かなり恥ずかしい…こんなベタな展開、昔の漫画みたいじゃん!

 

千「最香ちゃん!」

最「は、はいっ⁈」

 

な、なんだ!?いきなり名前呼ばれたけど。

 

千「どうしたんだい?なにか考えてたみたいだけど…」

雫「そうだね。なに考えてたの?」

真(うわっ、直球…)

 

直球すぎね?なんかオブラートに包んでよ。てか察してよ。こんな時は…

 

最「いや、ゲームセンターってなかなか来たことなかったから音にびっくりしちゃって…」

 

ゲーセン初心者あるあるでも話しておこう。無難だよね…?

 

真「あ〜確かに久しぶりに来ると、うるさい!って思うわよね」

雫「確かにそうだね。私も入った時は耳がキーンってなったもん」

 

まあ、最初はゲーセンに来たらみんな耳が痛くなるよな。てか、雫ちゃん…キーン(語彙力のなさ)って…。擬音で喋ると分かりづらくない?馬鹿って思われちゃうじゃん。

 

最「今そんな感じになってる。キーンってするよ…」

雫「なるよね〜キーンって」

 

……ん?なんのことかな?誰だよ、擬音使ったら分かりにくいって言ったやつ。あっ、わたしだった。擬音ってめっちゃ分かりやすいね!

 

千「じゃあ、どこから見ていこうか?」

真「ここは3階まであるけど、3階は音ゲーとかアーケードだったわよね?」

千「確かそうだったと思うよ。基本、私は1階のクレーンゲームしかやらないからね」

 

ちなみに2階はメダルゲームだったりするわけだ。“俺”はメダルゲームばっかりやってたけどな。特に◯ィーナスとかグラン◯クロスとかね。女だとメダルってやりづらいよなー、なんかやだじゃん?JK(美少女)が1人でメダルゲームやってる光景。…ん?ワンチャンアリじゃね?やっぱり美少女はなにしても見栄えがあるなー。その美少女がわたしと思うと内心すごく複雑なわけだけど。

 

千「最香ちゃんは見たいところあるかい?」

最「えっ?わ、わたし?」

雫「そうだよ〜。最香ちゃんの為に来たんだから気になるとこがあるなら言ってね」

 

やばっ!突然聞かれてもメダルの方が気になる。だけど女の子としてここはクレーンゲームと答えよう。

 

最「じゃ、じゃあメダルゲーム…見たいな」

 

ごめんなさい…欲求には逆らえませんでした。

 

真「へー意外ね。メダルゲームがあること知ってたんだ」

最「わ、私が知ってた訳じゃなくて兄からよく電話やメールで聞いてたから知ってたの」

千「確かに御風くんはたまにだけど、UFOキャッチャーしてるの見たことあるね」

真「すごい上手かったわよね。袋に景品が山盛りだったし」

 

あぶねーなんとか誤魔化せた。てか、”俺”の姿見てたんかよ。気づかなかったわ。

 

雫「……」

最「ん?……あっ」

 

やばっ。無神経に最人の名を出さない方がよかったか…

 

雫「ほ、ホント上手だったよね!どうやったらあんなに取れるんだろう?」

 

あっ…単純で助かったわ。だけどなんとなく無理してる感じがする。

 

最「あの、雫ちゃん?」

雫「どうしたの?最香ちゃん」

 

わたしは出来るだけ雫ちゃんに近づき小声で言った。

 

最「大丈夫?無理してないかなって」

雫「…っ!だ、大丈夫だよ。少し驚いただけだから、ね?」

 

…やっぱり無理してるよな。これからは“最人”の名前はあんまり出さない方がいいかもな…。わたしのことだからすぐに忘れそうだけど。

 

千「では、最香ちゃんのお望み通りに2階に行こうか」

真「私、上の階苦手なのよね…プリクラとかクレーンゲームなら下にあるし、上の階ってなんかおっさんが行くような感じがしてね…」

 

うーむ…それだとわたしはおっさんってことになるのか。美少女なのにおっさんとは…悲しゅうなる。

 

真「あっ!べ、別に最香ちゃんのことを言ってるわけじゃないわよ。私がただ苦手なだけでね!」

最「大丈夫ですよ。私も気になってるだけですから」

真「そ、そう?なら良いんだけど…」

最「はい!気になさらないで下さいね」

 

わたし達は2階に上がるための階段を登り、わたしが待ちわびたメダルコーナーへと辿り着いた。

 

最(うーん…やっぱり4ヶ月じゃあんまり変わらないか。あっ…でもあの台とかは場所が移動してるな。…うん?こんなイベントやってたか?新しくイベントをやるようになったのか。)

 

雫「最香ちゃん、よっぽど気になってたんだね。スゴイ見てるよ」

真「まあ、御風くんからいろいろなことを聞かされてたんでしょ?気になるに決まってるわよ」

千「ふふっ、機械を見る目がまるで小動物のようにキョロキョロしてるね」

雫「うん、とっても可愛いね!」

 

雫ちゃん達の会話など耳も貸さずにわたしは満足するまで台の様子を見ていたのだった。

 

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 

最「ごめんなさい。私ばっかりが夢中になって見てしまって…」

 

あの後、わたしが雫ちゃん達と来ている事を思い出したのが10分後の事だった。いやね、普通に忘れてたわ。だっていつも1人だったし…いかん、悲しくなってきた。

 

雫「大丈夫だよ、それよりこんなにも景品が取れたのは初めてだよ!」

真「そうね、まさか最香ちゃんがあそこまでクレーンゲームが上手とは思わなかったわ」

 

あの後、2階から1階に降りてきたわたし達は千鶴さんの提案でクレーンゲームをした後にプリクラを撮ろうという流れになった。その証拠にわたしのバックには先ほど撮ったプリクラが入っている。ゲームセンターを先ほど出て今は駅に向かう途中である。もう夕日が出ている…帰らなきゃ(使命感)

 

最「今日はありがとうございました!おかげで楽しかったです」

千「そうなのかい?楽しめたなら案内した甲斐があるよ」

真「千鶴はクレーンゲームに夢中だったけどね」

雫「そういう真衣ちゃんもプリクラではしゃいでたけどね」

真「あ、あれは最香ちゃんが可愛かったからついテンションが上がっちゃったのよ!」

 

…プリクラって難しいんだね(遠い目)。言い訳かもしれないけど、プリクラって一回も撮ったことなかったんだよな。機能とか全然分からんわ!いきなりフラッシュするなよ!

 

最「あっ、駅に着いた…」

 

そこには見慣れた駅…もう帰らないといけないのか。男だった時は庄司や司とファミレスに行って駄弁って、終電ギリギリだったのにな。

 

千「じゃあ、ここで雫と最香ちゃんとはお別れだね」

真「二人とも、気をつけて帰るのよ」

雫「真衣ちゃんは私のお母さんなの?私だって高校生なんだから大丈夫だよ」

 

雫さん…それはあかんフラグやで。大丈夫じゃないフラグや…。

 

最「心配してくれてありがとう。私も大丈夫です」

真「そう?ならいいけど…じゃあ私達はこっちだから、じゃあね」

千「また明日ね、最香ちゃん」

 

そう言って、2人は手を振り階段を降りていった。

 

最「私たちも行こ?」

雫「うん、そろそろ電車も来るから行こっか」

 

私たちも改札からホームに続く階段を降り、ホームに出た。もちろんのこと向こう側には千鶴ちゃんたちがいた。

 

最「雫ちゃん…」

雫「ん?どうしたの…」

 

カバンから携帯を取り出そうとした雫ちゃんは顔をこちらに向けた。

 

最「私と友達になってくれてありがとう」

 

そう、わたしはこの言葉をなにより雫ちゃんに言いたかった。女の子になって初めての友達。…ん?初めてだよな?夢乃ちゃんは知り合いだしな。

 

雫「...うん、私も最香ちゃんに話しかけてよかったよ」

 

一瞬、きょとんと驚きながらも雫ちゃんはわたしにそう告げる。

 

雫「それに最香ちゃん可愛いし、教室に入ってきたときにこれは声をかけるしかない!って思ったの」

 

...まあ、動機はどうあれわたしと雫ちゃんが友達になれたことには変わりはない。自分でもこの顔は可愛いと思うしな。

 

『まもなく、2番線に電車が参ります。黄色の線の内側でお待ちください。』

 

ん?もう電車が来るのか。わたし達の前に電車が停まり、降りる人を待ってからわたしたちは電車に乗り込んだ。

 

その後、雫ちゃんはスマホとイヤホンを取り出し音楽を聴き始めていた。わたしは特にやることがないし、携帯をいじる気分でもないからぼんやりと窓の外を見ていた。

 

最(女になって初めての学校だったが、案外なんとかなったな。だが、いつ気が抜けて男口調が出てしまうかが分からない...まあ、その時は猫かぶってました!てへ♪でごまかそう)

 

そんなどうでもいいことを考えながらわたしは帰路に就くのだった。

 




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