もし俺がTSしたらとか…って本当に女になった⁉︎(亀更新)   作:ヤマニン

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ども。ヤマニンです!
タイトルはてきとーです。



第5話 主人公はハーレムが必須?しかし私は逆ハーレムでした。

最香side

 

わたしはあるものと鏡の前でにらめっこをしていた。それは…

 

最「う〜ん。女子の制服の着方が分からん…」

 

そう、制服だった。3日前程に届いた新品の”女制服”。しかし着方が分からない…当然といえば当然だろう。わたしはつい一週間前までは男だったのだから女子の制服の着方が分からないのは無理もないだろう。逆に分かっていたら只の女装癖のある変態だろう。

 

最「しかし、いつまでもこうしていてはいられないな〜。」

 

そうなのだ。こういう事態を想定して早めに起きたものの制服ごときに苦戦していては意味がない。仕方ない…男は意地だ!(今は女)

わたしは意を決して服を脱ぎ、制服に袖を通す。

 

最「んしょ。こ、こうか?でボタンを留めて…このチャックを上げればいいのかな?」

 

10分くらいしてやっとわたしは制服を着ることができた。中々似合ってるものだと自画自賛してみる。因みにうちの高校の制服はカッターシャツにブレザーというセーラー服では無かったので割と着るのは楽だった。今思えば、なぜあそこまで着るのに抵抗感を持っていたのだろうか。うん…分かってる。ただ単に女制服を着るのを拒んでいたのだろう…今になって分かるがすごい足元がスゥースゥーする。なんかずっと扇風機の弱風を足で受けている感じだ。元男のわたしからしてみると中々に耐えれないものがある。

 

最「ん?…やばっ!もうこんな時間か!」

 

壁に掛けてある時計を見て、友人との待ち合わせ時刻に迫っていることに気づき急いで準備し、わたしは部屋を出た。

 

最「……行ってきます。」

 

そう部屋を出る前に振り向き誰に言う訳でもなく、わたしはそう呟いた。

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 

わたしは部屋を出て下に降りリビングに入った。そこには椅子に座っている母がいた。

 

最「お兄ちゃんは?」

姫「恭平なら大学に行ったわよ。なんでもお友達と調べたいことがあるって言ってたわよ。」

最「そうなんだ、通りでいないわけだ。」

姫「さっ!早くご飯を食べちゃいなさい。友達と行くんでしょ?」

最「そうだった。いただきます!」

 

わたしはご飯を10分くらいで食べ終えた。

 

姫「最香、忘れ物はない?」

最「うん、大丈夫だよ。」

姫「そう。なら気をつけて行ってらっしゃい。」

最「分かった。行ってきます!」

 

わたしは玄関の扉を開け、新学期に胸を躍らせながら飛び出した。

 

しばらくして友人との待ち合わせ場所に着いた。そこにはもう2人の友人がいた。わたしは声を上げ2人を呼んだ。

 

最「おーい!庄司ー!司ー!」

 

2人はわたしに気づいたのかこっちに手を振り返した。

 

庄「おう、最人。遅かったな。っと今は”最香”か。」

 

そうそうに名前を間違えたのが”高橋 庄司”。まだ『俺』だった頃によく遊んだ親友のうちの1人。

 

司「まぁ…最香は男だった時も遅刻することがあったから不思議では無いけどな。」

 

こっちの如何にもクールぽいのが”古川 司”。こいつも親友の1人でよく一緒に遊んだ。2人とは小学校からの付き合いでよくクラスが一緒になり、放課とかも一緒に遊んでいた。今はわたしにとってのとても大切な人たちだ。こんなこと…恥ずかしくて言えないけどね。

 

最「うっ…で、でも今日は遅れてこなかっただろ?」

司「遅れてくること自体が問題なんだがな。」

庄「そうだな。」

 

うぅ〜2人してからかってくるよ…。た、確かに、小学校は割と遅れてくることが多かったけど、最近はあまり無いはずだ。うん…無いよね?

 

司「いや、この前普通に遅れて来ただろう。」

最「さらっと、心よまないで。」

庄「分かりやすいんだよ、お前は。」

 

そんなに分かりやすいのだろうか?これはあれか…女になったから表情が表に出やすくなったとか。多分、そうだろう。

 

庄「いやいや、前から分かりやすかったぞ。」

最「…マジで?」

庄「マジで。」

司「マジだな。」

 

うそーん。少しショックだ。

 

わたしたちは学校に向かって登校中だ。電車で行き、最寄りの駅から約5分ぐらいの場所に〇〇高校はある。

 

庄「それにしてもさ…」

 

庄司が会話を振ってきた。

 

最「なに?」

庄「いや…お前さ。よくその身長と顔で転入届けが通ったな。」

 

それはおもった。わたしの今の顔は美少女とも言える顔だか、まだ良くて中学2年、低く見て小学6年と見られてもおかしくないくらいに高校生とは見えない顔立ちをしている。身長も150センチ届かないくらい。というか、身長が低いことは気にしてるからあまり言わないでほしい。

 

司「そうだな。しかし、こんなに可憐でかわいいのだから通ってもおかしくはないだろう。」

最「か、かわいい言うな!て、照れるだろ…」

 

((かわいい))

 

庄「でもな。その喋り方は何とかならんのか?」

最「うっ…。わかってるよ…しかたないか。」

 

正直、この2人の前で、女口調でしゃべらないといけないというのはかなり恥ずかしい。

 

最「…わかったよ。でも笑わないでね。」

庄「おう。」

司「うむ。」

 

ええい!もうどうにでもなれ!

 

最「し、庄司くん。つ、司くん。お、おはよう!」

 

わたしは恥かしながらも2人にむかって笑顔を見せた。

 

庄「か、かわいい…。」

司「こ、これはスゴイな。」

 

2人は若干顔を赤くしながらわたしを見ている。かと言うわたしも羞恥で顔が真っ赤だ。

 

最「うぅ〜恥ずかしい…。朝からこんな恥ずかしいことをしないといけないなんて…。しかもこれから毎日とか…地獄だ。」

庄「まあまあ、俺らはいいものが見れたからハッピーだ。」

司「眼福だった。また同じものを頼むな。」

 

ふざけるな。これはなにかくれないと気が済まない。

 

最「こいつらは…!私がどんな思いで言ったと思ってるのか。」

庄「う〜ん…愛を込めて?」

最「ない!」

司「はっはっは!それにしてもさりげなく自分のことは『私』とよんだな。」

最「お母さんから指導されたからね。前まで、母さんだったのにお母さんにされたしね…。」

 

鬼教育恐るべし…!

 

庄「そっちの方が女の子らしいけどな。」

最「まあ、学校にいる間はこっちでいくよ。私としても初日でボッチはキツイからね。」

司「お前はボッチじゃない。」

庄「そうだぜ。だって…」

 

「「俺らがいる…だろ?」」

 

最「2人とも…。うん!これからもよろしくね!」

 

ああ…わたしはこんなにも友達想いの親友がいるんだ。

 

庄「おう!」

司「やれやれ。これから楽しくなりそうだ。」

 

ふふふ。これからどんなことが起きるか楽しみだ!

 

最「さぁ、2人とも。行こう!」

庄「お、おい!待てよー。」

司「いきなり走り出すとは…危なっかしい奴だ。」

 

庄司と司はわたしの後ろを追いかけてくる。さあ、もうすぐで学校だ。わたしの心は不思議と昨日の不安はなくなり、期待で胸がいっぱいだった。

 

最香sideout

 

 




ありがとうございました。

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