もし俺がTSしたらとか…って本当に女になった⁉︎(亀更新)   作:ヤマニン

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ども。ヤマニンです。
少し遅くなりましたが6話です。


第6話 そこにいたのは鉄人⁉︎ではなく担任でした。

最香side

 

最「着いたっと…ん?どうしたの?」

 

校門にいち早くたどり着き後ろを見ると庄司と司がジト目でわたしを見ていた。…なんか変なことしたっけ?

 

最「なんでジト目で見てるの?」

庄「あのな…いきなり走り出してなにか言うことはないのかよ。」

最「えっ?なんか悪いことしたかな?」

司「うむ…要約するといきなり走ると危ないだろという訳だ。」

 

あっ…そうか。確かにわたしいきなり走ったもんね…。

 

最「ご、ごめん。さっき2人にあんなこと言われたからつい、嬉しくなっちゃて。」

庄「そうか…なら仕方ないな。」

最「そうだよね。怒ってるよね……えっ?」

司「どうした?そんな間の抜けた顔して。まあ、次からは一言いれてから行動してほしいものだ。」

最「ちょ、ちょっと待って。」

 

2人とも怒ってないの?そんな眼差しを2人に向けると庄司と司はクスリと笑った。

 

庄「別に気にしてねぇよ。ただ危なかったから、ああ言っただけだ。」

最「つ、司は?」

司「俺も特になにも思ってない。しかし、庄司と同じ気持ちだと言うことは覚えておけよ。」

最「う、うん。ごめんなさい。」

 

とりあえず2人には謝罪しておく。これはわたしが悪いからね。

 

庄「なら良しだ!さあ、早く行こうぜ。」

司「そうだな。最香は職員室に行くんだよな?」

最「うん。職員室に挨拶しに行かないとね。」

庄「お前、何年扱いなんだ?」

最「2人には話してなかったと思うけど一応2年って扱いだよ。お父さんが手を回してくれたんだ。」

 

これはお父さん様々である。お父さんナイス!

 

庄「じゃあ最人の代わりに転校って形か?だったら同じクラスか。」

最「…よく分かったね。その通りだよ。」

司「これは少し考えれば分かる。」

 

本当によく頭が回るな、この2人は。

 

司「そうなると自己紹介とかあるな。大丈夫か?」

最「ぅぅ…た、たぶん大丈夫だよ。練習したんだもん!」

司「そうか。正直、心配しかないが大丈夫なら心配はいらんな。」

庄「楽しみにしてるぜ。最香!」

 

うぅ〜2人の期待の眼差しが横から飛んでくるよ…。言えないよね。昨日は結局、お兄ちゃんに邪魔されたから満足にできなかったし。

 

最「…あまりハードルを上げないでくれると助かります。」

司「…なら少しばかりは期待するとしようか。」

最「いまハードル上げないでって言ったよね!」

 

この人は悪魔か!

 

司「冗談だ。っと…着いたな。」

 

話してる間に昇降口に着いた。ここで2人とはお別れだ。

 

庄「じゃあここで別れだな。道はわかるよな?」

最「当然だよ。一年は通ってるからね。」

庄「なら安心だ。司、行こうぜ。」

司「ん、そうだな。では最香、あとでな。」

最「うん。バイバイ。」

 

庄司と司は昇降口を通り廊下に消えていった。

さて、わたしも行かないとね。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 

突然だが、もし自分の通っている学校,もしくは職場に普段見慣れない人がいたら二度見しないだろうか?わたしだったら数秒ぐらいは見るだろう。なぜ、このようなことを聞いているか…。それは…

 

最「…すっごい見られてる。」

 

そう、見られるのだ。大体昇降口を移動し始めた辺りから。まあ、見たい気持ちも分かる。なぜならどう見ても中学生にしか見えない女の子がうちの高校の制服を着て歩いているのだから。しかもひそひそと話している声も聞こえる。少し耳を澄ましてみると…

 

「…ねぇ。あんな可愛い子うちの学校にいたっけ?」

「いや、いなかったと思う。転校生かな?」

 

とか…

 

「なあ、あの子めっちゃ可愛くね?でら好みなんだけど。」

「おまロリコンかよwでも可愛いよな。」

 

…うん。はっきり言って逃げたい。しかし、あと少しで職員室だから少しの辛抱だ。そう思ってるとわたしの道を塞ぐ人がいた。わたしはその人を見上げた。

 

夢「少し待ってもらえますか。」

最「ええっと。何ですか?」

夢「いえ見慣れない顔だったので誰かと思いまして…」

最「あっすいません。私は今日からこの〇〇高校に転校してきた御風 最香といいます。」

 

第一印象は大切だろうと思い、名前も知らないこの美人さんに名前をいった。

 

夢「ご丁寧にどうもありがとうございます。私は生徒会の『古川 夢乃』といいます。以後よろしくお願いしますね。御風さん。」

最「は、はい!よろしくお願いします。」

 

…ん?『古川』?もしかして…

 

最「古川さんですか。偶然ですね、私の友人にも古川がいるんですよ。もしかしたら知人だったりしますか?」

夢「そのご友人のお名前を聞かせてもらってもよろしいですか?」

最「はい。名前は司[つかさ]といいます。」

夢「えっ?古川 司ですか?」

最「は、はい。そうですけど…」

 

もしかしてビンゴ?

 

夢「司といったら私の兄ですよ。そうですか、あなたがあの最香さんでしたか。」

最「あのとは?」

夢「いえ、兄さんが友人が明日転校してくると言っていたので。その時に名前を聞いたのです。」

最「そうだったんですか。では私は職員室に行かないといけないのでここで失礼しますね。」

 

そろそろいかないと約束の時間に遅れてしまう。

 

夢「はい、分かりました。では兄のことよろしくお願いしますね?」

最「いえ、仲良くさせてもらってるのはこちらなのでいくらお礼をいっても足りないくらいです。」

夢「それでもです。あっ!提案なのですがお互いのことを名前で呼びませんか?私は兄と間違えられてしまうので。」

最「分かりました、夢乃さん?」

夢「はい!よろしくお願いしますね、最香さん。」

最「よろしくお願いします!では行きますね。」

夢「はい、また会いましょう。」

 

わたしは夢乃さんの隣を通り、職員室に向かった。

まさか司に妹がいたなんて知らなかった…あとで司に話してみよう。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 

わたしはいま魔界の門の前にいる…何てことはなく職員室の前にいます。なんかあれだよね、職員室って普段来ない人から見たら魔界って感じしない?なんかドキドキするっていうか。

 

最「まあ、それでも入るんだけどね。」

 

わたしはドアをコンコンとノックし向こうからはいと返事が返ってきたのを確認し、中に入る。

 

最「失礼します。今日からここに転校となった御風 最香です。」

 

わたしは返事を返してくれたであろうドアを開けて目の前の席の先生にそう言った。

 

「ああ〜あなたが御風さんですか。では向こうの席にいる大崎先生のところに行ってもらえますか?」

 

最「あの男の先生ですか?」

 

「そうです。少し日焼けした先生ですよ。」

 

最「分かりました。ありがとうございます。」

 

わたしは丁寧に教えてくれた名も知らない先生に礼を言い、大崎先生の席に向かう。ある程度近づくとわたしに気づいたのかこちらを振り向いた。

 

大「君が御風 最香さんか?」

 

最「はい、そうです。」

 

大「そうか。君のクラスの担任の『大崎 清志』だ。よろしくな。」

 

最「はい。あっ、わたしは御風 最香です。こちらこそよろしくお願いします。」

 

大「ん。礼儀正しくてなによりだ。それと最人は元気か?」

 

えっ?どうしよう。適当に理由つけとくか。

 

最「お兄ちゃんですか?元気ですよ。しかしいきなり父の手伝いで海外に行ってしまったので心配ではありますが。」

 

うん、完璧な返答だ。自分のことをお兄ちゃんと呼ぶのは、なかなか恥ずかしいな。

 

大「そうだな。今に思えば急すぎだとは思ったけどな。まあ、行ってしまったものは仕方ない。」

 

最「あはは…そうですね。ところで時間は大丈夫ですか?」

 

わたしは咄嗟に話題を変え、大崎先生の意識をそっちに持って行った。

 

大「ん?もうこんな時間か。そろそろSTの時間だな。じゃあクラスのみんなに紹介するから簡単な自己紹介を考えといてくれ。」

 

最「そこは大丈夫です。昨日お家で考えてきましたから!」

 

むふふ、昨日はまともに練習してないけどわたしは本番に強いからね。失敗はないね!(フラグ)

 

大「じゃあ行くか。御風、行くぞ。」

 

最「はい。分かりました。」

 

いざ行かん!戦場へ!

 

 




今回は3100文字でした。ありがとうございました

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