金の力で召喚士   作:紅の幻惑者

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01プロローグ

金は大事だ、金があれば人間にできることならばなんだってできる、

そんな思考の俺が生まれ育った場所は、前世は日本の一般家庭

今世はとある王国のとある貧乏民家だった、

そう俺は異世界転生したのである、

俺が金の大切さに気付いたのは物心付いたとき、

いつも貧しい食事を食っていてそんなことを思い始めた、

その強い念は俺が五歳となった時、確立し始めた、

貧乏平民とはいっても一応は一般人だ、

人間と認められている、

五歳となった時、俺は初めてお小遣いをもらった、

金額は銅貨一枚、日本円換算で十円相当、

銅貨を持って市街を見て回った、

銅貨とは言っても十円相当、軽い者なら大抵変えた、まぁお小遣いとしては安いのだが・・

そして俺はある「もの」を見た、

それは者でもあり物でもあった、

奴隷だ、

彼女を見て俺は心が打ち震えた、

なんて儚く、美しいのだろうと、

獣人の少女だった、

俺は彼女が欲しくなった、しかし奴隷の値段は最低でも金貨一枚、とても子供、ましてや貧乏市民が買えるはずもなかった、

俺は彼女と話、決めた、彼女を買おうと、

どうやって金を貯めようか、考えた俺は冒険者ギルドに登録することになる、

冒険者ギルドは子供だろうが冒険者認定してくれるのだ、

最低ランクのGランクスタートだったが、それでも採集クエストをして金を貯めていった、

一年の月日がたった、来る日も来る日も採集クエストをしていた俺はついに既定の金額、金貨一枚を貯めることに成功した、

獣人だから今まで買われなかったのだろう、彼女のもとに駆けだす、一年の採集クエストで俺の冒険者ランクはFランクに上がっていたがどうでもいい事だった、

そこで俺が目にしたのは、貴族に彼女が買われるところだった、

彼女は俺を見、泣きながら笑い、唇を動かした、

 

『ありがとう、ごめんね。』

 

涙に濡れ、震える体を、唇を動かし俺に笑いかけてくれたのだ、

俺は泣いた、馬鹿みたいに、嗚咽は止まらず、衝動が、救えなかった恐怖が、無力感が頭の中を支配した、

手元に残る金貨が嫌に冷たく、小さな手のひらを痛めつけた、日本では到底味わったことのない感覚で、それがただただ嫌だった、

回りの人間は俺が彼女を買おうと頑張っていることを知っていたため、悲痛に明け暮れる俺を見て、ただただ、悔しそうに貴族を見ていた、この国の貴族はそれだけ忌み嫌われているのだ、

しかし、そんなことを気にしてはいない、金が無ければ何もできないのだ、愛するものを守ることも、しかし胸中に渦巻くこの無力感は俺を無にせしめんと心に傷を植え付けていく、

悔しくて、悔しくて、どうにもならない悔しさに負けて、俺はいつも採集クエストをする森へ駆けていった

手のひらの金貨の冷たさを感じなくなり、手のひらの金貨を見つめる、

 

(もう少し早く金が溜まっていればあの娘は救えたのだろうか?)

 

疑問はやがて自己嫌悪に代わり知らず知らずに彼は金貨に魔力を込めた、

金貨は形を変形させ魔物の亜人を生み出した、

皮肉にもそれは獣人の女で、彼女にそっくりなコボルトだった、金貨で作られたからであろうか?コボルトとは思えない威圧感がある、

コボルトが口を開く、

 

「主よ、我が主よ、魔界より召喚していただけたことを嬉しく思います、して、何ように我を呼び出したのですか?」

 

俺は考える、この力には驚いたがこの力で魔物を生み出していけば金が、それこそ巨万の富が手に入るのではないだろうか、否、金どころか力ですらも、

そう、金があれば愛する者も救える、今すぐ金を貯め魔物を召喚すれば、あの貴族を殺して獣人の娘こを救うこともできるのではないだろうか、

権力と金におぼれ好き勝手する貴族に報復できるのではないだろうか、

ここまで黙考し俺は口を開いた、

 

「金、俺は巨万の富を手に入れる、そのためには力が必要だ、俺についてこい、お前の力を俺は欲している。」

 

欲と力に溺れる冒険劇が始まった、

 

彼は金のためなら何でもする亡者へと成り下がった、

 

ここからどう成り上がるのか、

 

転生者の少年は闇の中、

 

深淵へと落ちていった、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「して、主よ、名はなんと言うのですか?」

 

「ナハトだ・・・。」

 

 

 




読んでいただきありがとうございます、

また小説家になろうとの重複投稿となります、

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≪金の力で召喚士≫

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