スーパー艦隊大戦「暁の水平線に勝利を刻め」   作:モンターク

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第二章 対空の守り!護衛艦VS深海棲艦

W島周辺の岩陰に第三水雷戦隊は待機し、第1護衛隊群はその周辺で対空見張りを固めている

 

神通「作戦通りここで敵の動向を探りつつ夜を待ちます。姉さん 零式水偵を」

 

川内「はいよ!」

 

【零式水上偵察機】軽巡、重巡、戦艦が装備できるオーソドックスな偵察機であるが、他の護衛艦から見ればどう考えても旧式にしか見えないのであろう

特に新型多目的哨戒垂直離着陸機「海鳥」を持つゆきなみ型ヘリコプター搭載護衛艦、特にみらいからは・・・

 

菊池「零式水上偵察機ですか・・・」

 

梅津「艦娘たちは第2次世界大戦時の大日本帝国海軍の艦だ、その装備になるのは確定であろう」

 

菊池「しかし艦長、なぜ海鳥を発艦させないのでしょうか」

 

菊池は旧式の零式水上偵察機よりずっと新型の海鳥を提案するが梅津艦長は冷静に言った

 

梅津「我々はあくまでも艦娘たちの対空援護だ。まだ沼田司令の指示が出ていない」

 

菊池「ですが・・・・」

 

米倉(・・・・・)

 

神通「お願いします」

 

妖精「ラジャー」

 

神通より発艦する零式水上偵察機

 

睦月「ねぇ夕立ちゃん」

 

夕立「?」

 

睦月「私、夕立ちゃんのこと大好き」

 

夕立は急すぎる告白(?)にあわてて

 

夕立「!?唐突すぎる!睦月ちゃん緊張で壊れちゃったったぽい!?」

 

睦月「違うよ!実は今朝・・・・」

 

と睦月が話そうとした時・・・

 

ゆきなみ型ヘリコプター搭載護衛艦「みらい」

 

青梅「10時の方向より航空機を確認」

 

青梅「これは・・・・」

 

菊池「どうした!」

 

青梅「深海棲艦の戦闘機です!!」

 

菊池「なに!?」

 

梅津「すぐにはるなに報告せよ」

 

はるな型ヘリコプター搭載護衛艦

 

通信士「イージス艦みらい、ゆきなみ、こんごうが敵艦載機を探知!」

 

沼田「やはりか・・・・全艦対空戦闘用意!」

 

・・・・・・・・

川内「敵艦載機を護衛艦が探知!?」

 

神通「そんな・・・」

 

那珂「えーっ!?」

 

残念がって…というより護衛艦のレーダー性能に驚いている那珂

 

那珂「流石現代の艦隊のアイドルのイージス艦だね・・・」

 

菊池「SM-2発射初め!サルボー!」

 

こんごう型ミサイル護衛艦こんごう

 

砲雷長「CIC指示の目標!撃ち方初め!!」

 

砲術長「コメンスファイア!撃て!」

 

ゆきなみ、みらい、こんごうよりイージス艦の主力対空ミサイルSM-2が発射される

 

むらさめ型汎用護衛艦「いかづち」

 

砲雷長「対空戦闘、シースパロー攻撃初め!」

 

砲術長「シースパロー発射用意よし!」

 

砲雷長「発射用意・・・撃て!」

 

むらさめ型及びあきづき型からは発展型シースパローが発射され、はたかぜからはSM-1が発射された

 

敵艦載機「!?」

 

・・・・・

 

物凄い爆音が響き、敵艦載機は撃墜された

 

菊池「・・・よし」

 

だが遅かった・・・

 

那珂「敵の艦隊が動きだしたよ!」

 

川内「司令部に打電を!」

 

呉艦娘鎮守府、作戦室

 

長門「バカな・・・」

 

陸奥「どうする?敵に見つかった時点で奇襲作戦は破綻よ」

 

長門「仕方がない・・・全速力で護衛艦隊とともに現海域を離脱するよう伝えてくれ」

 

大淀「コクリ」

 

第三水雷戦隊は撤退し

護衛艦隊も全速力で追尾する

 

だがそれだけで深海棲艦は満足してくれるはずではなかった

 

ゆきなみ型ヘリコプター搭載護衛艦みらいでも探知した

 

青梅「前方より敵空母らしき艦船を確認!」

 

菊池「いくつだ!?」

 

青梅「軽空母二隻のようです!」

 

梅津「そう簡単には帰してくれないようだな・・・」

 

夕立「ヌ級が二隻も!?」

 

川内「発見されたよ!くる・・・・」

 

ヌ級より艦載機が多数発艦する・・・

 

神通「全艦、対空戦闘用意!」

 

輪形陣へと即座に変える第三水雷戦隊。流石である

 

神通「撃ち方初め!」

 

高角砲での対空射撃を開始した。  ……一方、護衛艦隊も・・・

 

沼田「全艦載機を迎撃しろ!」

 

乗員「了解」

 

相次いで発射される対空ミサイル・・・

 

睦月(帰るんだ!絶対みんなと一緒に!)

 

陸奥「空母が二隻!?このままだと三水戦は敵の水雷戦隊にも追いつかれて挟み撃ちに・・・」

 

長門「させないさ」

 

長門「四水戦に打電!敵水雷戦隊の足止めを!」

 

・・・・・・

 

球磨「敵水雷戦隊を発見したクマ!」

 

第4護衛隊群司令「全艦、対水上戦闘用意!」

 

乗員「対水上戦闘用意」

 

第4護衛隊群は対空見張りをしつつも対水上艦戦闘を開始する

 

乗員「第4護衛隊群旗艦いせより入電!敵水雷戦隊と戦闘態勢に入った模様です!」

 

沼田「うむ・・・・SH-60K及び海鳥を発艦させ第4護衛隊群を援護せよ」

 

乗員「了解」

 

沼田は第4護衛隊群の援護とともに深海棲艦に兵器がいまいちど効くか確認を取りたかった

 

沼田(いままで単独での通常兵器を使用して深海棲艦を攻撃しても効果はなかったが艦娘との共同では試したことがない・・・・さてどうなるか)

 

・・・・・・

 

角松「シーフォール、敵水雷戦隊を攻撃せよ」

 

佐竹「了解」

 

ヘルファイアを装備した12機のSH-60Kと2機の海鳥が第四水雷戦隊の援護に向かう

 

如月(睦月ちゃん、大丈夫かしら・・・)

 

佐竹「敵艦を発見!」

 

SH-60K機長「こちらも確認した」

 

ヘリが到着した次の瞬間第四水雷戦隊は攻撃を開始した

 

夕張「砲雷撃戦用意・・・撃てっ!」

 

続けて第4護衛隊群もハープーン、90式艦対艦誘導弾での攻撃を開始する

 

佐竹「ハープーン、fire!」

 

SH-60K機長「ヘルファイア!撃てっ!」

 

いそかぜ型ミサイル護衛艦「いそかぜ」

 

杉浦「ハープーン、発射初め!」

 

ミサイル護衛艦「いそかぜ」、元ははたかぜ型の3番艦として就航するはずであったがイージスシステムの輸入が決まり急遽設計をこんごう型と同程度にしイージス艦となった、一般でははたかぜ型の3番艦とも言われるが実際にはいそかぜ型として扱われる

 

飽和攻撃に等しい攻撃を普通の艦が当たったら撃沈確定であるが相手は通常兵器がほぼ効かないはずの深海棲艦である

一瞬でミサイルが発した煙が深海棲艦を包む

 

佐竹「煙で深海棲艦を確認できず!近くで確認します!」

 

みらい所属の海鳥が高度を下げ近くで確認しようとする

 

佐竹「これは・・・・」

 

佐竹が見たものは深海棲艦・・・の残骸だった

黒い破片が一部水上で浮いていた

 

佐竹「シーフォールよりみらい、深海棲艦の残骸を確認」

 

夕張たちの砲撃で一瞬で倒れるはずがないと確信した佐竹は・・・

 

佐竹「深海棲艦、艦娘との共同作戦で初の通常兵器で撃沈!」

 

高々にそう言った

 

角松「よしっ!」

 

乗員「やったぞ!」

 

沼田「ふむ、だが気を抜くな!まだヌ級が二隻残っている!」

 

驚いている暇もなく対空攻撃を続ける第1護衛隊群

 

沼田(もうそろそろで対空ミサイルが底をつく、第4護衛隊群と合同にしてもどこまでいけるか・・・)

 

と沼田が思った瞬間、主砲の発砲音が聞こえる

 

乗員「!?いまの発砲音は・・・・」

 

川内「三式弾!?」

 

神通「水平線の向こうから!?」

 

沼田「航海長報告せよ!」

 

航海長「今の砲撃は・・・・金剛型戦艦「金剛」です!」

 

長門「間に合ったか・・・」

 

任務より帰還途中に急遽遠距離艦砲射撃を任せられた大日本帝国海軍が誇った高速戦艦「金剛型」

一番艦金剛は英国ヴィッカーズ社の生産であり英国の技術を取り入れた日本海軍は以後の戦艦に大きな影響を与えた

 

金剛「間に合ったみたいデース!」

 

比叡「主砲 一斉射!」

 

比叡より発射される徹甲弾

 

ヌ級「!?」

 

金剛型の主砲は35.6㎝連装砲であるが軽空母を撃沈させるには十分な火力であった・・・

 

吹雪「凄い・・・・」

 

そしてここからであった

 

球磨「見るクマ!敵の残存艦が撤退していくクマ!」

 

あの対艦ミサイルの砲撃を耐えた(正確には当たったが艦娘の砲撃が当たってなかったため無傷ですんだ)艦も撤退していく

 

如月「・・・」

 

如月が深海棲艦逃走を見つめ一言

 

如月「よかった・・・・これでもう大丈夫そう」

 

如月は安心しきっていた。いわば「慢心」である

 

だが・・・・敵艦載機がそれを許さなかった

 

しかしそれを護衛艦隊が許すわけ()なかった

 

航海長「!?如月上空より敵機急降下!」

 

司令「迎撃しろ!」

 

砲雷長「CIWS、迎撃初め!」

 

CIWS、それは個艦防衛用の20mmバルカン砲であり射程範囲は頼りがない

如月に一番近いのは汎用護衛艦「いなづま」

それでも結構距離がある

万事休すかと思われた次の瞬間

 

佐竹「バルカン砲、ファイア!」

 

爆音が響く、如月に激突・・・ではなくみらい所属の海鳥の固定武装であるバルカン砲により爆弾は破壊された

 

如月「な、なに!?」

 

如月は突然起きた出来事を理解できなかったが敵艦載機の残骸を見てそれを理解した

 

如月「・・・・そうなのね」

 

如月はウェーク島の戦いを急に思い出した

F4F戦闘機の機銃斉射からの魚雷の誘爆により撃沈させられたあの戦いを

 

如月(形が違えどあの艦載機は私を撃沈させようとしてきた・・・)

 

如月(護衛艦隊がいなければきっと・・・)

 

如月は今の自分の危うさを知った。そして改めて誓った

 

如月(もう二度と睦月ちゃんのために撃沈なんかしない!)

 

如月はそう思い弥生、望月などの僚艦に気を使われながら(夕張からは謝れながら)W島を後にした

 

第二章完

 

 

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