きっと青春が聞こえる   作:ステルス

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ss初投稿です。見にくい所や誤字、脱字等あるかもしれませんのでご指摘頂ければ嬉しいです。それではお楽しみください。


第1話 スクールアイドル?(1)

「起きて、起きてよ」

「ん…んん……」

「あ、やっと起きたよー。おはヨーソロー!」

 

俺が目を開けると灰色がかった髪の少女がいた。俺の幼馴染みの渡辺曜だ。因みに俺は水谷宗、曜と同い年で今年から高校2年だ。

 

「『おはヨーソロー』じゃねえよ。曜、なんでお前がここにいるんだ。」

 

俺は寝起きの低い声で問いかける。

 

「え?昨日LINEで『明日、新学期早々遅刻したくないから起こしにきてくれ。』って言ってたじゃん。」

 

俺は覚えてない…。ふと枕元を見ると真っ黒な画面のスマホが置いてある。

 

「なるほど、昨日寝落ちしたから覚えてなかったんだな。」

 

そう呟くと曜は悪戯な笑みを浮かべた顔を向けてくる。なんだ、嫌な予感がするぞ。

 

「人に頼んどいてそれは酷いですなぁ~。こんな寝坊助にはお仕置きが必要だなぁ~。うんうん。」

「本当に悪かった。また今度ジュース奢る。」

「お金で物事を済まそうとするのはねぇ~……」

「じゃあどうすりゃいいんだよ。」

「学校まで自転車の後ろ、乗せてってよ。」

 

(面倒くせぇ…。)

そう思いながらもこのままじゃ済みそうにないので

 

「わかったよ。とりあえず着替えるから部屋から出てけ。」

 

と返事をした。

すると曜は満足そうな顔をして部屋を出ていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

着替え終わったのはいいが、曜はどうしようか。外で待たせるのは悪いし……。リビングでくつろいでてもらえればいいか。親は文句言わないのかって?

 

「あらー曜ちゃん。宗を起こしてくれたの?ありがとうね。ほんと、宗のお嫁に欲しいわ~。」

 

なんて朝からふざけたことを言うぐらいだから問題はないだろう。てか、むしろ歓迎しそうだな。

 

「曜、俺が用意してる間はリビングでテレビでも見て待ってろ。」

 

そう言うと曜は

 

「適切な処置が出来てよろしい。」

 

と笑顔で言い、ソファに座りテレビをつけた。おっと、俺も早く用意済ませないと。

朝食のパンをトースターに入れ、タイマーを回す。パンが焼けるまでの間にコーヒーを入れておく。毎朝やっているので慣れている。『今日はパンの上にチョコでも乗せようか。』と思いながら冷蔵庫にある一口チョコの袋に手を伸ばす。………一粒しかない。パン一枚にはせめて三粒は欲しい。仕方ない。今日はそのまま食べるか。このチョコは曜にあげよう。

 

「おーい、曜。」

「んー?何?」

「ほらよ、これ最後の一粒だ。やるよ。」

 

そういって手を出すと曜は

 

「最後なんでしょ?本当にいいの?」

 

と首をかしげて聞いてくる。

 

「いいよ、遠慮すんな。」

と俺は答える。どうせ一粒じゃ足りねえし。

 

「ありがと♪」

 

一言そう言うとチョコを口に入れ、幸せそうな顔をする。トースターが「チン!」と高い音をあげる。よし、食べるか。

朝食を食べ終えた俺は手早く歯を磨き、寝癖を直す。

 

「寝癖、直してあげよっか?」

 

等と曜が言ってくる。

 

「アホか。ほら、外出ろ。行くぞ。」

 

俺は恥ずかしさを隠して答える。

曜は

 

「ごめんごめん。」

 

と笑いながら言う。

なんかからかわれた気分だ。いつか仕返ししてやろうか。なんて思いながら靴を履く。

 

「じゃあ行ってくる。」

 

俺がそう言うとわざわざ母親が玄関まで来てやたら笑顔で

 

「いってらっしゃい♪」

 

と返してくる。一体何考えてるんだ。

少し怖い。

 

「わざわざ来なくていいっての。」

 

俺が低い声で言うと笑顔のまま部屋に戻っていった。

 




読んでくれた方、ありがとうございます。これからも一話3パート(予定)で連載を続けていきたいと思っています。定期連載は難しいのでいつ次話が出るかわからないのですが、たまに見ていただけると嬉しいです。これからも温かい目で見守ってください。
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