それと、あの人物がメタ発言…。
クロノ・ハラオウンは現実逃避がしたかった。
何故なら、彼の前で暴れている人物達は彼の想像を超えている存在であった。
その中で、出鱈目なのがナギとジャックであろう。
「
ナギはアンチョコを片手に、
殲滅魔法で傀儡兵を一掃した。
「以前彼が使った魔法…、だけど…威力も規模が違いする」
以前大樹が使った千の雷とは桁外れに違う威力と範囲を見て呆れるしかないクロノ。
その気持ちはなのは達も同じである。
「さあ、来な! 何なら束になってかかってこいよ!!」
傀儡兵を素手で破壊するラカン。
しかも、ラカンの攻撃を食らった傀儡兵をとんでもない勢い吹き飛ばされ、
後方にいる傀儡兵も巻き込んでいく。
そして、ラカンは大樹と同じカードを出して。
「
無数の剣がラカンの後方に突き刺さる。
そして、ラカンはその剣を手にして投擲していく。
投擲した剣は傀儡兵に当たって傀儡兵を破壊していく。
しかも当たった時の威力はミサイルクラスである。
それを見ていたなのは達は口元を引きつかせる。
「ば、化物か……?」
「人間大砲…」
クロノがそう呟くのは無理もないだろう、
なぜならなのは達もそう思っていたからだ。
「何なんだいこいつら、出鱈目な強さじゃないか」
アルフのセリフにはなのは達も同感である。
彼は彼等を敵に回したプレシア・テスタロッサに同情していた。
そして、大樹も前に出て傀儡兵を斬っていった。
新しい刀のお陰か、傀儡兵を豆腐のように切っていく。
大樹が刀を出したとき、詠春は大樹にその刀は危険だと告げたが、
本人は自覚していると告げた。
その三人が討ち漏らした傀儡兵はアル達が簡単に破壊していく。
もはや、負ける気が全くしないクロノは同時に、
彼等が管理局に敵対したらと思うと恐怖で震える。
そして、この場にいた傀儡兵は瞬く間に全滅。
その部屋は見る影もなくなっていたのは言うまでもない。
彼らは次の部屋に向かった。
かなり広い部屋で、それに合わせて傀儡兵の数もかなりの数だが、
この3人の前には意味をなさないちと言わんばかりに、三人は前で暴れる。
その3人を見てアルも前に出る。
「短時間で解決するわけにも行きませんが、
だからと言って時間かかるわけにも行かませんので、少し、大樹に頑張ってもらいますか」
アルはそう口にして
その時、クロノとユーノは驚愕した。
大樹を完全に『再生』したアルから感じ取れる魔力が桁外れに上がった。
それの量は、前線で戦っているナギと同じぐらいである。
「これが、魔力を失う前の彼の本来の魔力なのか…」
クロノはただ戦慄した。
見た目は同じだが、こちらのほうが子供らしい体つきである。
「さーて、とっとと消し飛ばしますか」
大樹はサモナイト石を取り出し、両手を上にあげた。
大樹から光が集まり、彼の真上で大きくひかる。
そして、その光から異界の扉が開かれる、なのは達の常識を壊す巨大な獣が出てきた。
「牙王アイギス!!」
神獣。
そう言えるくらい、獣は気高く感じられた。
その鬣は王者を沸騰させる。
「月下咆哮」
大樹の言葉に呼応する様に神獣が吼えた。
たった、それだけでナギ達が戦っていた場所が崩壊していく。
神獣は吼えて還っていく。
「まだだ、龍神オボロ!!」
大樹はさらに、新たな召喚獣を呼び出した。
そして、その召喚獣もたった今、呼び出した神獣と並べる存在だった。
鎧を着た龍、その大きさはこの部屋にすら収まらない存在。
その龍は彼らがいる部屋を見下ろしていた。
「天河凶瀾」
龍神は両手を合わせる。
龍神の周りにいくつかの陣が浮かび上がる。
そして、龍神の後ろから自然災害クラスの津波が傀儡兵を蹂躙した。
龍神も元の世界に還っていく。
そして、残ったのは原形をとどめてない部屋と傀儡兵たちの残骸だった。
「ご主人様…マジパネェ……」
タマモのつぶやきだけが聞こえた。
「テッメエ、俺達まで殺す気かーーー!!」
「危うく死ぬとこだったぞ!!」
崖の山からナギとラカンが出てきて叫んだ。
「「っち、生きてたか」」
二人の大樹は舌打ちをした。
本物は傀儡兵を斬っている最中に異界の扉が開かれたことに気付き、
直ぐに離脱したが、ナギとラカンはまともにアルが『再生』した大樹の召喚術をくらったのである。
大樹の召喚術に戦慄を覚えるなのは達だが、
それと同じくらいナギとラカンの丈夫さに驚愕していた。
「「おい、アルどういう事だ!?」」
元の姿にい戻ったアルに問い詰めるナギとラカン。
「自分達の関係に聞いてください、
何せ、呼吸するくらい自然に召喚術を使いましたから」
だが、アルは笑顔のまま答えた。
「上等だこら!! もう一度大樹になれや」
「そうだな、まとめてぶっ飛ばしてやるよ」
ナギとラカンがそう口にした時、大樹は二人に切りかかるも二人は軽く避ける。
「あっぶねな~、テメエは魔力が戻ったとき勝負してや!」
大樹はナギが言い終える前に、大樹は瞬動でナギの目の前に移動し切っ先をナギの喉に突きつけた。
「このまま、喉を刺してもいいんだぞ?」
「……へへ、おもしれえ、随分と強くなった見てえじゃねえか」
「ああ、同感だな、おもしれえここでてテメエ等まとめてぶっ飛ばしてやるよ」
ラカンは拳を構え、ナギは杖を構える。そして大樹は距離をとり刀を構えお互い殺気を放つ。
「え!? ちょ、ちょっと、ここで喧嘩なの?」
なのはは突然の仲間割れに慌てる。
三人ともお互い殺気を飛ばしている。
先ほどの戦闘を見れば、ここで三人が戦えばどうなるかは一目瞭然である。
それに気づいた子供たちは慌てるが紅き翼のメンバー達はいつものことなので溜息をつく。
「「「死ねやぁぁ!!」」」
三人とも同時に動いた瞬間。
「「「ごはっ!!」」」
三人の真上に大砲が撃たれる。
そして、見えない力に抑えられる。
「お前らな、今の状況で喧嘩するな」
「同感じゃな、もう少し自重しろ」
「でないと、潰しますよ♪」
ガトウが真上から豪殺居合い拳で三人を黙らせ、アルが重力魔法で3人を押さえつけている。
「てめえ、アル…この重力を…解け」
「なんだナギ? もうギブアップか?」
「脆弱だな」
「てめえらな、俺はお前の心配してるんだぜ大樹?」
笑顔で言うナギに大樹も笑顔で返した。
「馬鹿かお前、この手の重力攻撃は体が小さいほうが負担が少ないんだぞ、
もう一度勉強してこいや中退野郎」
「う、うるせえ」
「いいかげんにしなさい」
「「「ぐえっ!!」」」
この時、なのは達は以前バフォメットが言ってきた事を理解した。
大樹本来の魔力の量で繰り出される召喚術に加え、
この二人が本気をだして三人で喧嘩をしたら洒落にならないと実感した。
今回なぜ大樹が、戦力過剰といってもいいくらい戦力を召喚した理由が少し分かった。
(他のメンバーはこの三人の喧嘩を止めるためにいるんだな…)
と、子供達は理解した。
「ナギとジャックは最上階で駆動炉を止めてください」
アルはそう言って封印呪文が書いてあるメモをナギに渡す。
彼らが戦っている最中、アルはクロノに詳しい情報を聞いていた。
「なんで俺達が?」
不機嫌な表情になる二人。
「理由は簡単ですよ、プレシア女史はもう戦う力が残ってなさそうですし、
貴女方がいっても楽しめる可能性は少ないですよ」
「っち、しょうがねえ、行くぞジャック」
「命令するんじゃねえボケ」
そう言って、二人は最上階に向かった。
「それでは、私達も向かいましょうか」
アルに言われ大樹達はプレシアのもとに向かった。
大樹、アル、ガトウ、詠春そしてゼクトの前に傀儡兵が足止めをするが、
相手にならず、彼らは難なくプレシアの下にたどり着く。
プレシア・テスタロッサは焦っていた。
博打同然の方法でアルハザードに向かおうとしたが、
ゼクトの空間凍結の結界で転移を封じられ上、
傀儡兵をおもちゃ同然に倒していく紅き翼の強さの前に彼女は追い詰められていった。
そしてとうとう彼女の前に紅き翼が自分の人形を連れてやってきた。
「何をしに来たの? 消えて頂戴。もうあなたに用はないわ!」
もはや、残された道がないプレシアはヤケクソ気味に言い放つ。
それを見ていたタマモは「無理もねえ」と突っ込みたかったがそれを抑える。
「…母さん、あなたに言いたいことが有ってきました」
フェイトはプレシアのもとに歩みだす。
「あなたの言うとおり、わたしはただの人形なのかもしれない。
それでも、わたしはあなたに産み出してもらった、育ててもらったあなたの娘です!
あなたさえ望むなら、わたしはどこまでもあなたと共にいて、あなたを守ります。
アリシアを生き返らせたいのなら、私も手伝います。
わたしがあなたの娘だからじゃない。あなたが……わたしの母さんだから」
「人形風情が…」
プレシアは悪態をつくように言うとガトウが前に出る。
「お前さん、本当は怖いんじゃないのか?
この子を二人目の娘として見たとき、その子の思い出が消えるんじゃないかって」
「…」
「俺もそれなりにいろんな人の人生を見てき、
あんたのように苦しんだ人間だってたくさんいる」
「そうですね、私に言ったては何百年も生きていますから、
あなたのような方などさして珍しくもありません」
「だから、私の邪魔をするのかしら?」
「ああ、アンタの願いはアルハザードではかなわない、
だったら、ほかの方法を探せばいいだろ?
その手伝いを今度はフェイトもするようだし」
大樹はあまり興味をなさそうに告げる。
実際、彼は家族というものに興味はない、
ただ、あれだけひどい目にあったフェイトがどんな道に行くか少し興味があるだけ、
そして、敵地に行くことが彼の本来の目的。
「気づいてるんだろ、あんたの体が持たないことぐらい、
たとえアルハザードについたとしても、アンタは娘が生き返らせるまで持たないだろうし、
持ったとしても娘はひとりぼっちだ」
「!!」
「私はそれを止めるためにきました。
今度は私があなたを守りますから。
どうか、死にに行くのはやめてください…母さん」
「どうして、あなたは…」
「貴方が私の母さんだから、
私にとって大切な人だから…私はあなたを死なせたくありません」
「フェイト…」
こうして,感動的な空気になったが、
それを壊す輩がいた。
「あの~、ご主人様」
なのは、クロノ、ユーノは今までの経緯で、
この空気を壊すだろうと予測して止めようとするが。
「タマモ、流石に今回ばかりは空気を読んでくれ」
大樹が彼女達より先に止めた。
「え~、この空気苦手なんですよ~、
ご主人様と感動的な再開ですら、わたくし、ギャグで乗り越える妖怪ですよ」
「ああ、そうかい」
無視することにした大樹となのは達だが、タマモから、
無視できない言葉が出てくる。
「あの娘を生き返らせたいのなら可能ですよ」
……………………。
沈黙が支配した。
なのは達だけでなく、プレシアすら固まった。
「どういうことですか?」
死者蘇生に多少興味がったアルが最初に正気を取り戻し、
タマモに質問した。
「これ使えば今の私なら一人くらい生き返らせることは可能ですよ」
鏡を見せて言うタマモ。
「それ武器じゃねえの?」
以前の戦いで武器として使っていたことを思い出した大樹。
「妖力を失っている状態だと、ただの鈍器ですけど、
今の私なら魂に干渉が可能ですから、そこの変態のおかげで」
アルに指を指すタマモ。
「ああ、さっき
パスがその時つながったのか」
「はい、ご主人様の本来の魔力を感じた時マジパネェデスヨと呟いたぐらいですから。
聖杯戦争に参加したらぶっちぎりじゃねえ? ぐらいですよ」
「聖杯戦争?」
「いえ、こっちの話です。忘れてください。
オホン、話を戻しますけどこの八咫鏡をつかえばちょちょいのチョイです」
「や、八咫鏡!?」
詠春が驚愕する。
「ええ、正式名は
「ああ、そう言えばタマモの名前って玉藻の前だったな」
「ちょっと待てぇぇぇーーーーーー!!」
詠春が叫ぶ。
「その子は日本三大化生の一角なのか!?」
「あれ、ご主人様知ってたんですね?」
「どんな妖怪かぐらい興味があったからな」
詠春を無視する大樹。
「頼むから無視しないでくれ」
「へいへい、正真正銘、この子は玉藻の前だよ」
頭を抑える詠春。
「お前はなんて妖怪を従わせてるんだ」
「いや、封印されてたからちょっとな」
今度は頭を抱える。
「まあ、過保護は無視して、どうします大樹?」
アルが大樹にどうするか聞く。
「タマモが決めればいい」
大樹は興味なさげに答える。その言葉にタマモやクロノ達は驚く。
「てっきり、興味津々だと思いましたが、
違うんですね」
タマモはどうして興味がないのかに興味を持った。
(まあ、私達はあの戦争で大量に人を殺しましたから、
死者蘇生を望むのはお門違いですからね)
(当たり前だろ、人殺しが死者蘇生だのどんなギャグだよ)
(それに関しては同感だ)
(人を殺した時点で、そんなことを考えるのはおかしいからなのう)
大樹は仲間達と念話で語る。
タマモはそれを盗み聞きして大樹の行動を理解した。
(ご主人様は好きにしろと言いましたが、
私としてはどうでもいいんですよね。ご主人様の好感度をあげればこの小娘が生き返ろうがなかろうが関係ねえですし)
タマモはそう思っていると、子供達はタマモの答えを待っていた。
(っく、純粋すぎる魂魄がきついですね、これだから子供はタチが悪い)
タマモはなのは達の視線に背を向け、プレシアのそばに向かった。
(ま、私としては今後、ご主人様との新婚生活の邪魔をしなければ、
どうでもいいですし、ここで恩を売るのも悪かねえ)
無言でアリシアの前に立ち、八咫鏡を構える。
「
詠唱を口にすると、タマモの体が発行し、体成が成長していく。
「出雲いずもに神在り。
審美確かに、
鏡から発せられた光がアリシアを包み込む。
そして、なぜかプレシアの腕に抱かれていたアリシアは目を開けた。
「まあ、あなたの腕の中で目覚めさせたのはサービスです」
タマモはそう言って、大樹のそばに戻っていく。
「どうです、ご主人様、
今の私の格好は?」
成長した体を見せるタマモ。
「綺麗なお姉さんだな」
「え!? では結婚したくなりましたか?
結婚して○○○したり、○○○○を触ったりしたくなってきました?」
「お前は、俺に何を期待してるんだ」
プレシア達は感動の空気に包まれているにもかかわらず、
その結果を作ったタマモは感動と全く違った不純な空気をただ寄せていた。
大樹は呆れながらタマモの頭を撫でる。
「はにゃ~~」
ぶっちゃけ、お姉さんの頭を撫でる子供の図であるため怪しい関係うぃを漂わせている。
「む~~~」
友達であるフェイトのお姉さんが生き返った感動な場面であるが、
なのははタマモに嫉妬する。
「頭が痛い」
クロノはこれから書かなければならない始末書のこと考えると頭痛した。
管理局である自分は何もやっておらず事件は解決、
その上死者蘇生やら、紅き翼の力やらどうすればいいか頭を悩ませた。
これで、万事解決かと思いきや。
「つまらない茶番をみせるなよ」
そんな声が聞こえたとき、プレシア達に雷が襲った。
「ゼクト!」
「わかっておる」
ゼクトは一瞬でプレシア達の前に魔法障壁を張った。
「ほう、さすがは紅き翼の一人か」
雷を放った人物が姿を現した。
「二代目か」
大樹はその姿を見て呆れながら口にする。
セクンドゥムは笑みを浮かべて彼らを見下ろしてた。
タマモのおかげでアリシアは生き返りました。
セリフねえけど…。
そして、ナギとラカンの戦闘描写が難しい。
だって、傀儡兵少なすぎるんだもん(涙)
せめて5千くらいいれば…あるいはそのさらに倍、
プレシアさん頑張ってくれないかと思ったお話でした。
そうなったら時の庭は消えますけど、さて次回は彼らの登場です。
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