魔法少女リリカルなのは  紅き翼の召喚士   作:シラヌイ

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十二話

セクンドゥムが大樹達を見下ろす。

 

 

 

 

「二代目ということは…」

 

 

「多分、創造主はここにいるんじゃねえか」

 

 

「お前さん、随分と冷静だが。こいつらがここにいたことを知ってたのか?」

 

 

ガトウが冷静でいる大樹に質問した。

 

 

「こいつらがいたことは知らなかったが、

介入してくるかもとは思ってた、だからゼクトに介入してこないように空間凍結の結界を貼ってもらったんだけど」

 

 

 

その言葉を聞いたガトウはセクンドゥムを睨む。

 

 

「お前がここにいるということは、ほかのふたりはナギ達のところに向かっているというわけか」

 

 

 

「ご名答、今頃はサウザンドマスター達はやられているんじゃないのか?」

 

 

「おいおい、以前俺達にボコられた奴らが、あのバグを倒せると思ってるのか?」

 

 

 

大樹は呆れた笑みを浮かべながら言う。

 

 

「あの時、我々は目覚めたばかりで本調子ではなかったのだ」

 

 

その言葉に、呆れる紅き翼。

 

 

あの三下丸出しの負け犬どうする? 殺っちゃう? 

 

 

と、目で聞く大樹。空気読めない負犬のセリフ、この人数相手にひとりで出てきた事を見ると、

どう見ても雑魚キャラしか見えないセクンドゥム。

 

 

 

(いえ、とりあえず、情報を手に入れてから殺っちゃったほうがいいですね、

面識があるようですから、あなたに頼みますよ)

 

 

 

大樹は嫌そうな表情をした。

 

 

 

「聞きたいんだけど、お前等いつ来たんだ?」

 

 

「ふふははは、いつ来ただと?

やはり、貴様らは救いようのないバカだな、アハハハハ」

 

 

「よーし、俺が両足を切り落として機動力を削る、詠春は両腕を頼む、アルはその後重力魔法で縛り付けて、

ゼクトは軽く火あぶりにしてくれ、止めにガトウの連続居合い拳でジワジワと嬲り殺しにするぞ」

 

 

大樹の容赦のない死刑宣告になのは達は顔を引きつらせた。

 

 

アル達には落ち着けと言われる。

 

 

「我々は最初からいたぞ、貴様らが気づかなかっただけだ、

なあ、プレシア・テスタロッサ?」

 

 

セクンドゥムには聞こえていなかったらしく、彼は最初から居たと説明する。

 

 

 

「!!」

 

 

「貴様がその人形に命令するときも、痛めつけていた時も、

我々はこの場所にいたぞ、創造主様と共にな」

 

 

 

「私が気づかなかったなんて…」

 

 

 

「あはは、SSランクの魔導師? そんなもの我々の次元に比べたら貴様など赤子同然だ、

何せ、失敗作のプリームムに洗脳されていたのだからな」

 

 

 

「洗脳、私が?」

 

 

「ああ、貴様等の茶番はいい暇つぶしになったぞ、

その礼に貴様は苦しまず殺してやる、管理局やこの世界に関しての情報を与えてくれたしな」

 

 

 

「つーか、お前一人でこの人数をやるのか?

俺としてはお前をボコれるから大歓迎だけど」

 

 

 

大樹はそう言って刀を構えた。

 

 

 

「絶望しろ、我が主のご登場だ!!」

 

 

 

芝居がかかったセリフに合わせて、セクンドゥムの後ろに、

黒いフードをかぶった人物が現れる。

 

 

その威圧感に、なのは達は動けなくなった。

まるで、重力魔法を直接くらっているかのような重圧。

 

 

あのプレシアですら震えていた。

 

 

 

だけど、大樹は違和感を感じた。

ほかの紅き翼のメンバーで創造主と対面したことある詠春とアルは少し違和感を感じた。

ゼクトが持っている記憶は大樹と血の契約した時の記憶なのでその時の記憶はない。

ガトウも創造主とあったことないため大樹達が感じている違和感には気づかない。

 

 

 

「さあ、我が主の前に―ー」

 

 

大樹はセクンドゥムが言い終える前に、斬撃を創造主の顔をめがけて飛ばした。

 

 

だが、創造主の顔に傷をつけることはできず、

フードを切ることしかできなかった。

 

 

 

 

だが、フードが切れて、創造主の顔が彼らの前に曝け出された。

 

 

 

そして、その顔をみたアルはなぜ違和感を感じたかを知った。

 

 

 

そして、大樹は創造主の顔を見てセクンドゥムの立場を知り笑い出した。

 

 

 

「ふふ、ふふは、ははははははははは――ッ」

 

 

 

その笑いにセクンドゥムはとうとうおかしくなったと思った。

 

 

「くくく、なるほど、なるほどそういうことか。

ははは、これは傑作だ」

 

 

 

「何がおかしい?」

 

自分が予想していた反応でないと気づいたセクンドゥムは不機嫌な表情で問いただした。

 

 

 

「それが、創造主だと? ああもういい、出てこいよ、

こんなことができるのはお前だけだろ先代?」

 

 

 

大樹はそう言うと、プリームムが現れる。

 

 

 

「よく気づいたね?」

 

 

 

彼の登場になのは達や詠春達は驚く。

 

 

加えて彼の仲間であるセクンドゥムも驚愕していた。

 

 

 

「なぜ生きている!?貴様は―――「おいおい、私が殺したなんて言うセリフは吐くなよ二代目、それだと三下丸出しだぞ?」―――私が殺したはずだ―――!?」

 

 

 

 

セクンドゥムは叫ぶと大樹はため息をつく。

 

 

 

「どうしてわかった?」

 

そんな大樹を見てプリームムは質問した。

 

 

「以前に比べて威圧感は比べのにならないくらい薄っぺらい。

これでも創造主に殺されかけたんだ、違いはすぐに分かるぞ」

 

 

 

「なるほど、これでごまかせると思っていたけど、

そういう事なら仕方ないか」

 

 

 

「で、そこの三下はその死体の知識から創ったのか?」

 

 

「ああ、そうだよ。 死体でも役に立つもんだね」

 

 

その言葉にセクンドゥムは怒りに支配された。

 

 

 

「そいつらを創った理由って、

魔法世界に戻って本物の創造主のために働くためか?」

 

 

 

 

 

「違うよ、ただの暇つぶし」

 

 

「……は?」

 

 

ひどく間の抜けた反応をする大樹、

そして、アル達も同じ反応だった。

 

 

「おいおいちょっと待て、主様のために働くのがお前ら道具じゃないのか?」

 

 

 

「ああ、どうやらジュエルシードを取り込んだとき僕の忠誠の機能は壊れていてね、

創造主のために働くきはないよ、だからこそ暇つぶし、かつての主の死体を操って、

創造主ごっこして暇を潰しただけ」

 

 

 

「ふざけるなあぁァァッ―――――――!!」

 

 

プリームムの言葉にキレたセクンドゥムはプリームムに襲いかかるが、

プリームムは魔力を込めた拳で、セクンドゥムを殴り飛ばした。

 

 

 

 

セクンドゥムは大樹の方に殴り飛ばされるが、

大樹を二重の極みで蹴り返す。

 

 

セクンドゥムはバウンドしながらプリームムの前に倒れる。

 

 

 

「もう君に用はないよ、バイバイ弟君、いや、

僕が君を作ったから息子というべきかな?」

 

 

「ふ…ふ…ざける…な…きさ…ま…」

 

 

セクンドゥムの真下に穴が開けられ、彼は虚数空間に落ちた。

 

 

そして、アル達はセクトが張った空間凍結結界に穴を開けたプリームムを警戒した。

 

 

「で、本当の目的は何です?」

 

 

 

「だから暇つぶし。と言いたいところだけど、

君に興味がわいたよサモンマスター」

 

 

プリームムは大樹に視線を移し口にした。

 

 

 

「なんだ? 虫ケラに興味が出てきたっていうのか?

どんだけ変態になってるんだよ」

 

 

 

大樹は呆れながらプリームムに言った。

 

 

「何だい? まだ根に持ってるのか?」

 

 

「まさか? お前がジュエルシードを取り込んで得た魔力を考えれば、

今の俺なんて虫ケラ程度だって言うのはわかる。だからそう言われても別になんとも思わない。

それなのに、その虫ケラになんで興味を持ったんだよ?」

 

 

 

「どの口がいいますか? 私たちから見たら貴方は十分バグですよ

 

 

「「全くだ」」

 

「同感じゃな」

 

 

 

仲間からツッコミを受ける大樹。

 

 

「まあ、それに関しては僕も同感だよ、

あの時、僕が召喚した悪魔は君が倒せるとは微塵にも思っていなかったよ、

それなのに無傷で倒すなんてね」

 

 

 

「お前さん…」

 

 

「やっぱりバグですか」

 

 

 

ガトウとアルが呆れた口調で言って、大樹に冷たい視線を送る。

無論、ゼクトと詠春も呆れていた。

 

 

 

「いやいや、悪魔の方が力を持て余してただけで、

普通の状態だったらもっと時間かかってたぜ、

ありゃあ、お前のミスだ」

 

 

 

「フム、それに関しては納得するけど、

それでも、莫大な魔力で得た魔法障壁を破ったのはきみだろ?」

 

 

「何が言いたいんだよ?」

 

 

 

大樹は不審な目でプリームムを見る。

 

 

 

「なに、本気を出して戦いたくなっただけだよ」

 

 

そう口にしたプリームムは消えた。

 

 

そして、大樹の目の前まで移動して、大樹の顔めがけて石で覆った手刀で突きを繰り出した。

 

 

大樹は咄嗟に勘に従い後方に飛んだが、わずかに遅く、

左腕を切断される。

 

 

なのは達は一瞬何が起こったか理解できずに呆然とした。

 

 

「大樹!!」

 

詠春が叫んだ瞬間、アル達は大樹を守るように前に出る。

 

 

 

「おや、顔を真っ二つにしようとしてたのに、随分といい反応するじゃないか」

 

 

 

 

大樹の腕から赤い血が吹き出してた。

 

 

それを見ているなのは達には何が起きた未だ理解が追いつけずにいる。

 

 

 

腕を切られた本人は表情を変えずに止血する。

詠春達は反応できなかった事に、プリームムを警戒する

 

「大樹、とりあえず治療を行います」

 

アルは治療に専念しようとしたが。

 

 

「必要ない、お前らはアッチの死体の相手でもしてろ」

 

 

大樹はそう言って、刀を構えて笑みを浮かべる。

 

 

「だ…大樹君…腕が……?」

 

この時、ようやくなのはは何が起きた理解した。

理解したが今度は初めて見る惨劇に体が震えていた。

 

 

 

「何を言ってるんだ君は!!

そんな状態で戦うなんて無茶だ、今すぐに治療を」

 

 

「黙ってろ、久々にスイッチが入ったんだ、

止めてみろ――その時はそいつを殺す」

 

 

 

その言葉で、アル達はため息をついた。

 

 

大樹は魔力を失って以来、一度も高揚したことなかった。

ナギやラカンと喧嘩して以来である。

 

ほかの二人も三人で喧嘩するときはこんな感じで、

敵味方に多大な被害をもたらしたのだ。

 

 

 

「分かりましたと言いたいですが、

今のあなたの状態は長く持ちませんよ、それに以前とは違う、

五分。それ以上は私達は全力で止めます、殺したいのなら本気で来てください、

私たちも本気であなたを止めます」

 

 

 

アルの真剣な表情に大樹は舌打ちをする。

 

 

「ム……わかったよ、五分は好きにやらさせてもらうぞ」

 

自分の扱いになれているアルに言って、再び構える大樹。

 

 

 

それを見たアルは父親のような笑みを浮かべる。

 

(扱い慣れてる)

 

 

アルの説得を見たクロノは素直に感心していた。

 

「いいのか? 今の大樹なら俺達で止められる」

 

 

詠春は未だに納得できていないようで不満な表情をしていた。

 

 

「構いませんよ、少しは冷静になったようですし。

それに、仲間割れをしている時ではないでしょうし」

 

 

 

アルはそう口にして創造主に視線を向けた。

 

 

「貴方達はここから離れなさい、最悪死ぬことになりますよ」

 

 

「え…」

 

 

アルの言葉に誰かが反応したが、その前に創造主が動いた。

 

 

創造主の背後には大量な魔法陣が展開され、

そこから砲撃魔法が放たれる。

 

 

 

ゼクトは咄嗟に障壁を展開してそれを防いだ。

 

 

 

 

 

 

そして、大樹は

 

 

 

「予想はしていたが目の前でこんな展開になるとやはり理解できないな」

 

 

 

「何がだ?」

 

 

「これだけの力の差があり左腕を失ったのになぜ挑む、

悪魔やセクンドゥムのように僕に勝てると思っているのか?」

 

 

 

「今のままじゃ、確実勝てないだろうな、

でも、やり方次第じゃあ相打ちに持ち込めるぞ、

それにな、俺は負けず嫌いだ。

俺が負けを認める時は死んだ後なんだよ!」

 

 

大樹はそう言って瞬動で間合いを詰める。

 

 

プリームムは大樹の斬撃を腕に展開した石の盾で防ごうとしたが。

 

 

「斬魔剣!!」

 

 

盾は破壊された。

 

 

刃が自分の皮膚に届く前に大樹を蹴り飛ばす。

 

 

大樹はそれをもろに受け、後方に蹴飛ばされる。

 

 

「なるほど、その剣術か、

確かに、その剣術は魔法使いにとっては弱点か…、

けど、喰らわなければどうということはないね」

 

 

プリームムはそう言って、地面に掌をおいた、

すると、大樹が着地した場所に石で出来た杭が出てきて大樹を串刺しにしようとしたが、

大樹は前に突っ込んで避ける。

 

そしてそのままプリームムに斬りかかる。

 

 

プリームムは立ち止まる。

大樹はそのままプリームムを真っ二つにするが、それは石で出来た偽物、

大樹はすぐに本体に視線を移す。

 

 

 

「潰れろ」

 

 

 

プリームムは手を上に向けたとき、

上空に大きな柱が浮かんでいた。

 

 

(ホ・)(ホノリートス・)(キオーン・)(トゥ・)(ハイドウ)

 

 

石柱が次々と大樹の真上にお落ちていく、

大樹はそれを避ける。

 

 

 

 

そして、大樹はある程度避けたあと立ち止まり。

 

「斬岩剣」

 

 

石柱を真っ二つにした。

 

 

プリームムはこれ以上は無駄だと思い攻撃を止めた。

 

 

大樹は刀の切っ先を地面においたとき、大樹の刀に異変が起きた。

 

 

大樹がいる位置は先ほど大樹が腕を切り落とされた位置にいて、

その時流れた血が今ちょうど刀の切っ先が触れた。

 

 

刀はそのまま血を飲むように吸い取っていた。

 

 

大樹はそれに気づき。

 

 

(おいおい、血を欲しがっているとは知っていたけど、これはさすがに想定外だ)

 

 

 

大樹はそう思っていると同時に初めて見る光景に珍しいものを見たという表情をしていた。

 

 

 

(別段刀の切れ味が上がったとも思えないし、俺が強くなったとも思えないけど、

なんか違うな…)

 

 

ナナシノヨウちゃんが血を吸い取って違和感を思える大樹。

 

 

「立ち止まっているところに悪いが、そろそろ終わりにさせてもらおう、

これで死ぬんだったら所詮君はそこまでの存在だ」

 

 

 

プリームムは大樹に手を向ける。

 

 

 

千刃黒耀剣(ミッレ・グラディー・オブシディアーニー)

 

 

 

大樹に向けた大量の石剣が放たれる。

 

 

 

「雷光剣!!」

 

大樹は剣先に電気を帯電させ石剣を破壊しようとしたが、

剣先に帯電している電気が黒く変質していた。

 

 

大樹は構わずそれを放ち石剣を破壊した、

そして、大樹が放った黒い雷光剣はそのままプリームムに当たった。

 

 

 

「…これは驚いた、まさか、こんな隠し球を持ってるなんて」

 

 

プリームムは若干ダメージを受けていた。

 

 

 

「俺も驚いているよ。

(まさか、血を吸うことで俺の気を妖気に変質させるなんてな、

威力は気の時より上がっている、持ち主の血かあるいは他の誰かの血でも起こるかはあとで調べればいい、今は)」

 

 

 

 

大樹は柄から手を離し、刃の部分を強く掴んだ。

当然刃は肉に食い込む、そして、流れるはずの血は刀に吸われていく。

 

充分吸わせたあと、大樹は刃から手を話し柄を掴む、

自分の気を雷に変質させる、そして血を吸った刀はその雷を妖気に変質させ黒い雷に変えていく。

 

 

 

 

「黑雷剣!!」

 

 

いま命名した技をプリームムに向ける。

それを見たプリームムは笑みを浮かべる。

 

 

 

「面白い」

 

 

プリームムは莫大な魔力を手のひらに込めた。

 

 

 

そして、大樹に向けて上位古代語魔法放とうとしたが、

プリームムに向けて桃色と黄色い閃光とが襲った。

 

 

プリームムはそれを難なく魔法障壁で防ぎ、閃光が飛んできた位置に視線を向けると、

そこには高町なのはとフェイト・テスタロッサがプリームムにデバイスを向けていた。

 

 

 

 

なのは達はプリームムの魔力が上がっているのを気づき、

大樹が危ないと思ってクロノとユーノの制止を振り切って攻撃をした。

 

 

 

 

 

プリームムは冷たい視線をなのはとフェイトに向けられる。

 

 

 

二人の体は少し震えていたが、それでもレイジングハートを構える。

 

 

 

「興がそがれた」

 

 

プリームムはそう言って魔力を収め、創造主がいる位置に向かっていく。

 

 

それを見た大樹も毒気が抜かれた。

 

 

二人その大樹の表情を見ると罰の悪そうな表情になる、

けど、その表情には泣いた跡があった。

 

 

「はぁ」

 

 

大樹はそれに気づき。

 

 

 

「なんか、心配かけさせたな」

 

 

自分の今の状態のせいで、泣き叫んだろうと気づき二人に謝る。

 

 

「え」

 

 

なのはは呆気にとられ、大樹は刀を地面にさしたあとなのはの頭を撫でる。

 

 

「だから、心配させて悪かった」

 

 

大樹は少しぶっきらぼうに言い放つ。

 

なのはは突然のことで顔を真っ赤にする。

 

「ご主人様、今はラブコメをやっている状態じゃないですよ」

 

 

フェイトは今度は自分の番だと思っていたがタマモの介入で頭を撫でてもらえなかった。

 

 

タマモは不機嫌に言って、創造主と戦っているアル達に視線を向けさせる。

 

 

 

そこには、アホみたいに砲撃魔法を放つ創造主とそれを避けたり叩き落としたり斬ったりしている紅き翼のメンバがー映っていた。

 

 

 

 

それを見ていたクロノ達は彼等の出鱈目っぷりに言葉をなくしていた。

 

 

傀儡兵の時は数は多少あったかもしれないが、

彼らの強さに比べてかなり弱かったためイマイチ紅き翼の強さを認識できなかった。

 

 

プリームムが創造主の背後にたったら、創造主の攻撃がやんだ。

 

 

 

「さて、もう飽きたし僕は帰らせてもうよ」

 

 

プリームムはそう言うと。

 

 

「逃がすと思っているんですか?」

 

 

アルはそう言って、手のひらに重力場を作った。

 

 

 

「悪いけど、今はそんな気分じゃないんだ、

お詫びと言ってはなんだが、置き土産ぐらいは置いていくよ」

 

 

プリームムはそう言って、先ほど、プレシアが持っていたジュエルシードを自分の周りに浮かせた。

 

 

 

そして、実態を持たない悪魔を召喚する。

 

 

悪魔はまるで亡霊のように半透明でり、

その悪魔を創造主の中に入れた。

 

 

「■■■■■■■■■ッーーーーーー!!」

 

 

 

言葉にならない叫びをあげる創造主にさらに自分の周りに浮いているジュエルシードの一つを創造主の中に入れた。

 

 

 

すると、創造主の威圧感と魔力が桁違い跳ね上がる。

 

 

 

「■■■■■■■■■ッーーーーーーーーーー!!」

 

 

創造主が叫ぶだけで風圧が大樹達を襲った。

 

 

 

「じゃあ。これ好きにしていいから」

 

 

プリームムはそう言って転移魔法を使い消えた。

 

 

 

 

「おいおい、これ冗談だろ?」

 

 

ガトウは後頭部に汗を流し呟いた。

 

 

 

「ぶっちゃけ、生きていた頃より弱くなってるはずだろ、だって理性がなさそうだし」

 

 

 

 

皆が状況のヤバさに緊張感はでている中、

大樹は一度創造主に殺されかけているため今の状況はその時と比べ若干楽観している。

 

 

 

「■■■■■■■■■ッーーーーーー!!」

 

 

創造主が叫ぶと、創造主の背後に魔法陣が展開される。

 

しかも、その数は先ほどの比ではない。

 

 

「ゼクト!!」

 

 

「いや、さすがにあれは防げんぞい」

 

 

「みなさん、散開してください!!」

 

 

 

アルがそう叫び、大樹達は攻撃が放たれる前に拡散していく。

 

 

 

 

攻撃が放たれる瞬間、ナギとラカンが部屋に入ってきた。

勢いよく入ってきたのか、そのままの勢いで創造主にぶつかりそうになるが、

創造主を蹴ってブレーキをかけた。

 

 

 

創造主はそのまま蹴り飛ばされ壁に激突した。

 

 

 

「おっしゃー、俺の勝ちだぜ!」

 

 

「ざけんじゃねえ、俺の勝ちだ!」

 

 

 

どうやら、この部屋をゴールに見立てて競争していたようである。

 

 

 

それを見ていた大樹以外のアルは苦笑して、ほかの紅き翼のメンバーは呆れ、

なのは達はどう反応すればいいか迷っていた。

 

 

 

「もしかして、これで終わりか?」

 

 

 

大樹がそう口にした瞬間、創造主がぶつかった壁の方向から衝撃波が放たれる。

 

 

 

「■■■■■■■■■ッーーーーーー!!」

 

 

 

 

「どうやら、終わっていないようですね」

 

 

 

「まあ、あんな攻撃で倒れたくないようだな…」

 

 

 

ガトウはそう呟くが、姿を現した創造主は無傷だった。

 

 

 

「世の中そう簡単にいかんじゃろ」

 

 

ゼクトが言うと、ナギとラカンは衝撃波が放たれた位置に視線を向け驚く。

 

 

「うお、以前のライフメーカー!?」

 

 

「あん、なんでこんな所にいるんだ?」

 

 

 

「話はあとで――「■■■■■■■■■ッーーーーーー!!」

 

 

 

創造主が叫ぶと、対象の魔法陣が地面に浮かびそこから悪魔達が召喚される。

 

 

 

「「まあ、そんなことはこいつ等をぶっ飛ばしてから考えればいいか」」

 

 

 

「説明が省けて良かったですよ」

 

 

 

 

「ちょっと、そんなこと言ってる場合かい?

なんか、さっきの傀儡兵より比べ物にならないかずだよ」

 

 

彼らの呑気なやり取りアルフが叫ぶと。

 

 

「はん、こんな数俺ひとりで十分だぜ」

 

 

ナギは叫んだと同時に突っ込んだ、

ラカンもそれに便乗して悪魔達に向かった。

 

 

「テメエ等だけ楽しますかよ!」

 

大樹も行こうとしたが、アルに首を掴まれる。

 

 

「まずは腕の治療をします」

 

 

「ふざけんな、暴れさせろ」

 

 

「馬鹿か君は? 本来なら戦闘もできない状態なんだぞ?」

 

 

クロノはそう言って大樹の行動を止める。

 

 

 

「これ以上、わがままを聞きませんから」

 

 

「…わかった、ただし急ピッチで頼む」

 

 

「わかっています」

 

 

 

アルの治療で腕をくっついた大樹、

その光景を見ていたユーノ達はアルの治療魔法に驚く。

 

 

「無理にくっつけた為、あまり無茶してはいけませんよ」

 

 

「わかってる」

 

 

大樹はそう言って、前でに出た。

というより飛び込んだ。

 

 

 

 

「テメエ等だけ、楽しんでんじゃねえ!!

雷光剣!!」

 

そう叫び、雷をまとった斬撃で広範囲に攻撃する。

 

 

「やるじゃねえか! 雷の暴風!」

 

 

「面白れえ! 羅漢萬烈拳!」

 

 

ナギは笑みを浮かべえ雷の暴風を使い、ラカンは超高速の連打で次々悪魔達を倒していく。

 

 

 

そして、アルは重力魔法で広範囲に悪魔達を潰し、

詠春は大樹のように剣術で斬っていく。

 

 

 

燃える(ウーラニア・)天空(フロゴーシス)

 

 

「七条大槍 無音拳!!」

 

 

ゼクトは広範囲焚焼殲滅魔法をガトウは前方に極太の居合い拳を飛ばした。

 

「……なんて出鱈目な」

 

 

プレシアはその光景を見て唖然とした。

悪魔達はジュエルシードの膨大な魔力で召喚されたため、

傀儡兵より明らかに強かった。

その為、傀儡兵と戦っていた時以上の攻撃を繰り出していた。

 

その悪魔達を難なく倒してるナギ達に戦慄した。

 

 

「っち、キリがねえな」

 

 

「次から次へと召喚してくるぜ、

おい、元召喚士何かいい手はないか?」

 

 

「誰が元召喚士だ、斬り殺されたいか筋肉ダルマ?」

 

 

「んなことより、何か手はないのか?」

 

 

ナギが大樹に質問する。

 

 

「んなもん簡単だ、召喚士を潰せばいい」

 

 

「「なるほど、その手があったか」」

 

 

「お前ら…」

 

ポンと拳を手のひらに叩くバカ二人に呆れる大樹。

 

 

「だったら元凶を直接叩くだけだ」

 

 

ナギはそう言って、創造主の元に向かった。

 

「抜けがけはきたねえぞ!!」

 

 

 

「あ、バカ、いきなり突っ込むやつがあるか!!」

 

 

大樹が叫んだと同時にふたりは後方に吹き飛ばされた。

 

「っつ~」

 

 

「油断した~」

 

 

 

「あの馬鹿ども…それにしても数が多過ぎるな……あれを試してみるか」

 

 

 

大樹はそう呟いて、念話で上に飛ぶように全員に告げる。

 

 

 

全員が地面から足を離れた瞬間。

 

「咸卦法」

 

 

「おいおい、どうするつもりだ?」

 

 

ナギは大樹にそう聞くと、大樹は地面に刀を刺した。

 

 

「二重の極み!! 遠当てバージョン」

 

 

すると、大樹を中心に地面から衝撃が走り、

地面にる悪魔達と瓦礫は粉微塵になった。

 

 

『へ!?』

 

 

 

いきなりのことで呆気にとられるメンバー。

何せ悪魔だけでなく地面に落ちていた瓦礫も粉みじんになり、

この場は殺風景になった。

 

 

 

 

「ふむ、一回使ってみると、結構便利だなこれ」

 

 

『え゛? 瞬殺…』

 

 

大樹はそう言って突き刺した刀を地面から抜き出す。

 

 

 

「今のなんだよ!?」

 

 

ナギはすぐに質問する。

 

 

「説明がめんどい、とりあえず俺の切り札の一つだ」

 

 

それを聞いたアル達は。

 

 

「もう、あなたはバグ確定ですよ」

 

 

「むしろ、以前より強くなってるじゃないのか?」

 

 

「間違いなく、バグ認定じゃ」

 

 

「お前さん、もう人間名乗るの止めたほうがいいんじゃないのか?」

 

 

 

 

散々言われる大樹。

 

「テメエ等……って言ってる場合じゃないか、

創造主は無傷だな」

 

 

 

「「任せな!!」」

 

 

 

ナギは杖に魔力を込め、ラカンは槍に気を込めた。

 

それを見たなのは達は後頭部に大きな汗を流す。

 

 

「ちょ!! あれなんかものすごいくいやな予感がするの?」

 

 

「その気持ちは君だけじゃない」

 

 

「とりあえず、あれが放った瞬間、全力でプロテクションを展開したほうがいいみたいだ」

 

 

「あいつら、この場所を消すつもりかい!?」

 

 

なのは達がそう口にしている中。

 

 

 

『まずはジャックが放て』

 

 

大樹は念話で二人に伝えた。

 

 

 

『はあ!? 俺は?』

 

 

『お前は後だ。おそらく、魔法障壁で防ぐはずだ。

俺がその障壁を壊すから、その後俺が合図するからお前はその時にそれ放て』

 

 

『なるほど、わかったぜ。やれジャック!!』

 

 

「俺に指図するんじゃねえええぇぇぇぇ!!」

 

 

 

ラカンが槍を投擲する。

 

 

空中に飛んでいる悪魔達は瞬く間に消されていく、

そして、槍は創造主の魔法障壁に防がれる。

 

 

 

が、創造主は少しずつ後退している。

 

 

 

 

「斬魔剣 弐の太刀!!」

 

 

創造主がラカンの投げた槍を防いでる間に、

大樹は斬魔剣弐の太刀を放ち、創造主の魔法障壁を破壊した。

 

 

そして、槍を阻む壁が無くなり、創造主にあたる。

創造主はそのまま、壁にぶつかり煙が上がった。

大樹はその中に入り直ぐに出てきた、但し左手には仮契約カードを握っていたことを誰も気づかなかった。

 

 

『今だナギ!!』

 

 

「死体は消えちまいなァァァァァッ!!」

 

 

 

杖は雷を纏い槍の形になっていく、

ナギはそれを創造主に向けて投擲した。

 

 

 

 

 

そして、創造主に命中して時の庭は大きく揺れる。

 

 

 

創造主は文字通りこの世界から消えた。

悪魔達も召喚者である創造主が消えたと同時に元の世界に戻って行った。

 

 

「す…すごい」

 

 

ナギの出鱈目な攻撃を見てなのは達の誰かが呟いた。

 

その言葉はそこにいる者たちの言葉を代弁していた。

 

 

 

 

 

 

 

これで事件は終わりだと思っていたが。

 

 

 

「さて、まだお前らが消えるまで20分以上はあるな」

 

 

大樹がナギとラカンに視線を向けて言う。

 

 

「ああ、そうだな」

 

「準備運動にはまだちと足りねえがな」

 

 

ナギとラカンそして大樹がお互いに視線を向ける。

 

 

「お、お前達何するつもりだ!?」

 

 

クロノは叫ぶも、アルに止めらる。

 

 

「こうなっては仕方ありません、今は見守るのが最善ですよクロノ君」

 

 

「そうだな、今の戦いでスイッチが入っちまったからな、

こいつらを止めようとしたら逆に三人に襲われるぞ」

 

 

その言葉を聞いてクロノはゾッとした。

 

 

 

「まさか逃げないよな?」

 

ナギが笑みを浮かべて口にする。

 

 

「当たり前だろ?」

 

 

「同感だ、時間が勿体ないからさっさと始めようぜ」

 

 

 

三人は笑みを浮かべて構えた。

 

 

 

 

 

「「「行くぜぇぇぇッ―――!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

事件が終わったにもかかわらず、3人のバグは三つ巴の戦いを始めたのである。

 

 




セクンドゥムが哀れ……、
プリームムのキャラが少し可笑しくなって来てる……、
セクンドゥムはいずれあのキャラと出会い、多大な迷惑をかける予定。
プリームムはこのあと3人の戦いをみて大樹にさらに興味をしめします。

そして、ようやく書きたかった三人の戦いです。


妖刀の力に関してはまだありますので、それは今後楽しみにしてください。
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