いま日本の反対側にいます。ぶっちゃけ暑いです。サマータイム? なにそれ馬鹿なの?
という感じで全然新しい環境になれません。
投稿が遅くなった理由は飛行機でパソコンが壊れ(自分のせいではないのであしからず)、
海外のパソコンを購入、
しかし、外国語である為、日本語にするのがえらい時間がかかりました。
しかも、アドレスやパスワードなど、バックアップしなかったので苦労しました。
正直言えば、投稿は半場諦めかけましたが、なんとか投稿を再開できるようになりましたので、
これからも楽しんでいただけたら幸いです。
それにしても、半年も経たないうちに日本に戻りたいと叫びたい気分です。
大樹達がタマモの背中に乗り、アースラに戻ったら、
彼等の目に映ったのはナギとラカンが開けた大穴だった。
アースラの人太刀の絶句した反応だった。
なんせ9歳の子供が片腕をなく、体中がボロボロだからである。
しかし、本人は痛がる素振りもしない。
「…えーと大樹君、痛くないの?」
痛ましい姿をを見たエイミィは聞かずにいられなかった。
クロノはアドレナリンが過剰分泌していると思っていたが。
「痛いけど、これでも創造主に殺されかけたことがあったからな、
そん時の痛みに比べれば問題ない(それに腕より妖刀のナナシノヨウちゃんが問題だ)」
「確かに、あの時のお前は死んでもおかしくなかったからな、
それぐらい我慢できるだろ。男だし?」
ナギはそう言うと大樹は当時のことを思い出していた。
「あの時の痛みは忘れんが叫んだ記憶ないな、そいえば?」
「叫ばなかったのではなく、叫ぶことができなかったでしょう、
召喚術や魔法を使われないよう創造主に喉潰されてましたし」
『え!?』
大樹の言葉に呆れたアルのツッコミに驚くなのは達にナギは追い討ちをかける。
「確かそれ以外は…両足は綺麗にひん曲がってたし、腕の骨はぶち折れて突き出てて……
そう考えると、お前よく生きててたな…いやマジでよく生きてたと今思うぞ」
珍しくナギが大樹を不審な目で見ている。
「まあ、俺様も一度両腕を失ったこともあるけど、
大してして痛くなかったしな、その程度屁でもないだろ? なっ」
ラカンは笑顔で大樹をどつくと、
大樹の傷から血が吹き出した。
「傷を増やすな!」
「ごふっ!?」
大樹はお返しとばかりにラカンに二重の極みでツッコム。
その音を聞いたなのは達の表情は引き攣っている。
そして、ラカンは殴られたところを抑えて悶絶しいた。
「次はあの時のようにいかないさ」
フンと鼻息をならし、リベンジ宣言する大樹。
「あれだけやられてリベンジですか?」
「あったりめーよ。だからもっとスタミナが欲しいな…それに、身体能力も上げる必要があるし……咸卦法の練度も上げて、あとはあの魔道書も使えるまで仕上げて……ブツブツ(やっべ、早く
帰りたいんだけど)」
不満を漏らす大樹に呆れるアル。
「次は死ぬかもしれませんよ?」
「そうならない為の修行だろ? まあ、最初の目標は以前のように8時間戦えるようにならないとな」
8時間という言葉に、紅き翼以外の人間は引いた。
「まて、8時間ってどういう意味だ?」
「俺達が初めて三人で戦った時、大樹の戦闘時間だ。
コイツは8時間でダウンしたからな、俺とジャックは11時間戦って決着つかなかったけど」
当時の大樹の動きは今と違って全て半端だった。
なのに二人と戦えたのは召喚術のおかげである。
回復、相手の弱体化、魔力、体力を奪う、自身の身体能力の強化など、大樹の召喚術は戦場を選ばないチートじみた力であった。しかも、魔法世界では彼がいる地球や時に庭に比べて魔力消費が極端に少なかった。
「全くこの二人と関わるときは相当負けず嫌いですね。
まあ、その話は置いといて、その右腕はどうするんですか?
私は魔力を使い切りましたし(おもに貴方達の所為で)」
「自分で治すよ、魔力も多少戻ったし。
スポーツドリンクがあればなんとかなる」
「す、スポーツドリンクを何に使うの?」
なのはは恐る恐る大樹に質問する。
「ああ、生食がわり」
「なんだ、子作りでもするのか?」
「それは生殖!」
ナギのボケに突っ込む大樹、
と同時に、なのはとフェイトの顔が赤くなる。
「こ、子作りって、だ、だ、大樹君…」
「何をどうすれば、そんな発想がくる?
俺はた生理食塩水の代わりに使うだけだ」
「生理食塩水ってなんだ?」
「説明がめんどい、自分で想像しろ鳥頭。お前の方が年上だろ」
ナギのボケに大樹は冷たく言い放つ。
「アリアドネーの文献に再生魔法ってのを見つけてな」
「でも、あの魔法を成功させた人間は今までいませんよ。
明日辺り私を呼べば何とかしますが」
「んにゃ、自分で治す。それに成功してないのは、
昔は今みたいに人体を詳しく知らなかったのが原因だ。
なんせ、足りない部分の代わりに動物の肉を使ったり、ほかの人間の血肉を使ってたら成功もしないだろ」
「なるほど、けど今なら人体に関してもかなり解明されてるから再生魔法が使えということですか」
アルは大樹の説明に納得する。
「ああ、昔はスポーツドリンクなんてなかったし」
「よく気づいたなお主」
ゼクトも長く生きているせいか、それに気づかなったことに気づいた大樹に感心する。
「単に、あの世界の住人は頭が固いだけだろ。いろいろの角度や柔軟な思考が道を切り拓くからね~」
速く試したい表情する大樹を見て呆れるアルとゼクトは呆れる。
「それより、あの嬢ちゃんたちは誰だ?」
突っ込みをくらって悶絶していたラカンがフェイト達に視線を向けて質問した。
「あー、それも説明がめんどいから勝手に考えろ、
それより、今回の事件は創造主に総て罪を擦りつけられないか、
どうせ死体だったし」
説明が面倒になった大樹は話をそらすためにクロノに提案する。
「それは少し難しい。現に彼女はこちらを攻撃している」
「記憶を少しいじられているなら、操られたことにすればいいんじゃね?」
「そ、そうだよ、せっかくアリシアちゃんも生き返って、
三人仲良く暮らせるのに」
なのはもすぐに大樹に同意し、クロノ達に懇願する。
「幸い、創造主は跡形もなく消えたんだから、あとはお前らが黙ってれば問題なくね?」
「そうかもしれないが……わかった、僕の方でなんとかする。
今回の件は君のおかげで解決できたし。それにしても、
随分と彼女たちを庇護するんだな」
アリシアの頭を優しく撫でるプレシアを見て大樹は答える。
「さすがに、家をあんなふうにしたんだ、
少しは罪悪感があってな」
先ほどの戦闘で時の庭園は崩れる様を思い出す大樹。
それにつられ、ナギとラカンの体がビクッと反応した。
なのは達は納得したのか同じ表情になった。
「それなら気にしないで頂戴。
アリシアを生き返らせてくれたことに感謝しているわ」
大樹の言葉を聞いて返すプレシアの表情は満足している表情である。
「まあ、そう言われると助かる」
「できるなら、戦う前にその気持ちを持ってください」
「「「それは無理!」」」
三人同時に即答にアルがため息をつく。
クロノ達は苦労したんだなという表情と同情的な視線をアル達に向けた。
「ところで、アリシアさんが生き返ったと言ったのだけど、
私の聞き違いかしら?」
リンディが恐る恐る質問をする。
「そういや、さっきから大人しいけど?」
「あの…無視しないでくれる?」
「わかってるよ、でも生き返ったにしちゃ大人しいから、
気になっただけだよ」
「大丈夫よ、今は眠っているだけ」
「そうかい。で、何が聞きたいんだ艦長?」
「とりあえず、アリシアさんはどうやって生き返ったの?」
「タマモが生き返らせた。以上」
大樹の言葉を聞いたリンディはタマモに視線を向けた。
「まあ、このタマモの本来の力を使えば、一人や二人は生き返らせることは造作もないですよ」
「伊達に長生きしとらんからな、このババアは」
ニャンコ先生一言にタマモの血管が切れた。
「んだと、てめえも大して変わんねえだろ砂袋」
「誰が砂袋だ貴様。今から八つ裂きにしてもいいんだぞババア。
それに、貴様に比べたら、私の方が若いことには変わらんぞ」
「ぐぎぎぎぎ……」
「タマモちゃんって何歳なの?」
なのはは恐る恐る質問すると、タマモは殺気に満ち溢れた目でなのはをにらみ、
なのはは涙目になる。
「私が教えてやろう、こやつの―――「死ね!!」――ゴハッ」
タマモはニャンコ先生をそのまま壁に蹴り飛ばした。
「妖怪は人を生き返らせる術があるってことなのね…」
リンディはこの事をを報告するわけにもいかないので、どうやってごまかすか頭を悩ませた。
「私の場合は持ってる神器のおかげだけど、
生き帰らせる術をもつ妖怪ならほかにもいますよ数は少ないですけど」
タマモのセリフに今度はプレシアがため息をついた。
「私の苦労って一体……」
「中でも、ふざけてるのがとある刀で、
ひと振りで100の命を生き返らせるって噂を聞いたことありますし」
「ちょっとまて!! どうなってるんだ妖怪というのは?」
クロノは咄嗟に叫ぶ。
「でも、力のある妖怪の殆どは人間と関わろうとしないうえ、関わっても消されるのが普通だし、
知らないのも無いないですけど」
「これ以上死者蘇生について話もしょうがないだろ、
俺としては正直どうでもいいし」
「死者蘇生が使える使い魔を持つ人間のセリフとは思えないな」
クロノの発言に何人かが同意した。
「それより、プレシアさん、若返ることができる方法がありますが、
試してみません?」
「それはどういう意味かしら?」
「あんたは病でこの先長くない、
俺は魔力を失ったあと、あらゆる手段を考えたんだけど、その途中で、
手に入れた霊薬がある」
「霊薬?」
大樹の言葉にプレシアは口にし、アルとゼクトの表情は複雑な表情になる。
「ま、まさかと思いますが」
「その霊薬というのは…?」
「エリクサーだけど」
「どこで手に入ったんですか? というか、それを飲めば魔力を元に戻せたでしょう?」
「手に入れたのはアリアドネーの図書館の奥の隠し部屋のさらに奥の隠し部屋で、
手に入れたといっても、僅かだ。とてもじゃないが回復できる見込みはなかった」
「それをどうしたんです?」
「魔力を失う前の若さを手に入れたらと思って、
年齢詐欺薬の応用で、手に入れた僅かなエリクサーで作ったんだけど、ひとつしか作れなくな。
どれぐらい若返るか試すことができないからしまっておいたんだよ」
「貴方は本当に手当たり次第に手を広げますね」
アルは呆れながら呟いた。
「まあ、今までの人生と違って楽しいからな。時間を忘れていろいろ試したさ。
魔法具を創るのはけっこう楽しかったし」
大樹はケラケラ笑いながら、アリアドネーにいた時を思い出す。
「つーわけで、どうだ?
若返れば、もしかしたらあんたにかかってる負担も少なくなり、長生きできるんじゃねえのか?
最もどれくらい若返るか知らないから、ぶっちゃけ賭けに近いけど」
「なぜ、そこまでするの?」
「単なる自己満足だよ、さすがに暴れすぎたからな」
目をそらして言う大樹。
「そう。それじゃあ、ありがたくもらおうかしら」
「はいよ」
パクティオーカードから小さな箱を召喚した。
小さな箱の中にはひとつの飴玉が丁重に保管されていた。
「見るからに怪しそうだな、しかもなんか嘘くさい代物だ」
ナギの感想は周りの人間も同意したらしく無言になる。
「使う使わないはあんあたが決めればいい」
「ありがとう」
プレシアははそう言って箱を大切に握り締めた。
「大樹、ありがとう」
フェイトは涙目になって大樹にお礼を言った。
けど、反面クロノ達は頭を抱えたくなっていた。
紅き翼の非常識な戦闘能力、死者蘇生、くわえて若返る薬ときた。
どう上に報告するか考えるだけで頭痛がした。
「お、もう時間だな」
ナギがそう言うと、紅き翼のメンバーは立ち上がりる。
「大樹、あんまり無茶するなよ」
詠春は大樹の頭をなでると、大樹は見た目相応に表情をした。
それを見たナギ達は苦笑して消えた。
「ったく、過保護すぎなんだよあのムッツリは」
「けど、君のことを心配して言ってるんだろ。
それぐらいはわかってあげたらどうだ」
「度が過ぎるんだよあれは、昔からそうだ…ブツブツ」
クロノは苦笑しながら大樹に言うと本人はうんざりした表情で答えた。
「私としては、報告書のためにも、彼等の戦闘をもう少し細かく聞きたけど、
もう少し、居てもらえなかったのかしら?」
リンディが大樹に問いかける。
「無理無理、あいつらは一日一時間しか召喚できないし、
そんな制約がなかったら、さっき見たいな後先考えない戦闘なんかしない」
以前の自分ならともかくと、付け足す大樹。
「どんな原理の召喚術だ? 君が使っている他の召喚術とは違うようだが」
「まあ。はなしてもいいか、あれは傀儡だ」
大樹はそう口にして、アーティファクトを出した。
「これで、血の契約すれば、この紙が契約した人間と瓜二つ化けて出てくる。
性格も強さもそいつしか使えない能力も何もかもな。その代わり、この紙が化けられる時間は一時間。OK?」
その説明で全員絶句しした。
「ま、まて、何故そのことを説明しなかった」
「説明がめんどくさいってのが半分と、変に警戒されたくなかったからな。
あと、いきなりあんな戦力を出す必要がないだろって文句言いそうだし」
クロノは頭を抱える。
確かに、知っていたらいきなりあれだけの戦力を使う必要はないと説得していただろう。
一時間しかいられないが、各戦闘能力は少なくてもSS,あるいはSSS、ナギとラカンに至っては計測不能と言ってもおかしくない戦力。
彼らの誰か一人いれば、プレシア一人ならなんとか出来た。
今回たまたま、最初からプリームムが関わっていたからよかったものの、事件のあとで彼らが介入してきたらどうにもならなかったとクロノは思う。
「まあ、制約はいろいろある、そのひとつは召喚できると言っても、
血の契約をした時の状態でで召喚するから、傀儡は強くなれない。記憶は継承するけど、
あと、オリジナルが死んでも召喚できる、後はあいつらを操作できない。
本人達は自我があるから…例えば敵を召喚しても敵対する」
「その血の契約をしてくれる敵ってどんな敵なの?」
なのはの疑問に大樹は軽く答える。
「血の契約と言っても、相手の血液を紙に付着するだけだし、その点言えば死体も召喚できるぞ。
死体だから動かないけど」
「してどうするのよ…」
リンディは呆れた表情で口に出す。
「死体を見たことない素人なら、大量の死体を見たら大抵戦意喪失するだろ?
あと尋問するときにはけっこう役に立つだぞ、喋らないとこうなるって脅せるし」
『…………』
大樹の言葉に全員顔を引きつらせた。
とてもじゃないが9歳(見た目だけ)の子供が考えつくことではない。
だけど、大樹は性格上あまり人と会話をせず生きてきたため、
多少、いやかなり性格が極端である。
紅き翼に入って戦争を経験したため、
人の本質、戦争で甘さを見せたらつけ込まれることをその身で味わっている。
その為、紅き翼一相手を倒すための容赦がない。
「と、とにかくこのあとのことは私たちに任せてゆっくり休んでちょうだい」
リンディは無理やり話を終わらせ、なのは達各部屋で休ませた。
部屋に残っていた管理局の局員とプレシアは、彼らが部屋を出たあとにため息を漏らす。
「彼は本当に子供なの? 才能があると言ってもあの性格と精神は明らかに見た目相応じゃないわよね」
プレシアの疑問にはリンディ達も同じ気持ちである。
「こちらも調べさせてもらったのだけど、いったて普通の人間として生きてきた痕跡しかないわ。
家庭環境が多少複雑だったらしいけどそれ以外は全く普通の子供として生きてきたという情報しかないわね」
「僕は彼らが消える直前に、あのアルって人に敵には容赦がないって念話で伝えられたけど、
なんとなく理解できた」
「そ、そう」
「彼については上にどうやって報告するの?」
プレシアは恩人である大樹をどう上に報告するか気になっていた。
「正直に報告すれば、上は彼を利用しかねない行動をとるでしょうね」
「でしょうね、あの年であれだけの戦闘能力に加え、時間制限があるとはいえSSランク以上の戦力を召喚できるとなると、上は喉からでが出るほど欲しいでしょうね」
「だけどそんな行動をとったら、管理局と敵対するでしょうね」
プレシア達は嬉々として大喜びで戦うナギとラカンの表情を想像してし。
クロノはブチ切れた詠春とそれを眺めながら笑顔を浮かべるアルが管理局員を潰している光景を安易に想像出来た。
「か、考えたくないわね。たとえ勝ったとしても、被害がシャレにならないだろうし……」
数で圧倒すれば、なんとか勝てるビジョンを想像するが、被害は甚大になるのは確実である、
しかも大樹は未だ自分の実力に満足しているわでなく、強くなろうとしているうえ、使い魔としては破格の実力を持っているタマモとニャンコ先生が彼のそばにいる。止めに魔力が多少戻ったというセリフを考えれば、
アルが大樹に変身して見せたあの大規模な召喚術を使われる。そう考えると勝つ可能性はさらに減り、もはや滅ぶ運命しかみえない。
プレシアとしては紅き翼が管理局と敵対している状況は見てみたい気もするが、
当然、そんなことは表情にも出さず、アリシアの診察を静かに待つことにした。
リンディ達は報告書をまとめるため自室に戻っていく。
話題の中心人物の大樹は胡座をかきながらパクティオーカードから出したナナシノヨウちゃんを眺めていた。
(ナギ達の戦闘中に見せたあの黒い雷、プリームムの戦闘中で吸わせた分の血はなくなったにもかかわらず使えたということは……)
「随分と魂を食わせたようだな」
大樹の思考中に、ニャンコ先生が割って入った。
「やっぱりか?」
「なんだ、確信はなかったのか?」
「まあ、簡単に試すわけにはいかないだろ?」
「それはそうだ」
大樹の軽口に軽口で返すニャンコ先生。
「それにしても随分食わせたな、あの傀儡兵という鎧には魂があったのか?」
「いや、そのあと出てきた悪魔達の魂だよ。二重の極みを遠当てで一気に殲滅したときだろうな、
かなりの数を殲滅したからか、さっきからナナシノヨウちゃんが落ち着かないようだ」
「それはまた、厄介な魂を食わせたものだな」
「え! けっこうヤバイいのか?」
「さあな、かつて魂を喰らう妖器などはあまり珍しくなかったが、
殆どは妖怪や人間、あるいは動物達の魂を喰らってきた、だけど悪魔の魂を喰らったという話は聞いたことがなかったから、どうなるかは知らんという意味で言ったのだ」
「なるほど」
ニャンコ先生の説明に納得する大樹。
「まあ、貴様が喰われそうになったら私いえ、その時はこの私自ら貴様を美味しく喰らってやるわい」
ニャンコ先生は気味の悪い笑顔でそう言って部屋を出ていった。
「お~お~、コエ~コエ~」
大樹は冗談を言うような表情でニャンコ先生の後ろ姿を見送った。
「レイジングハート、大樹君の怪我って大丈夫かな?」
大樹の様子が気になって眠れないなのはは唐突に自分のデバイスに質問をした。
『This is where you cry if ordinary man, but he I did not even look out』(常人なら泣き叫ぶところですが、彼は表情にも出しませんでしたね)
「う~~~」
『If you worry, if you go to see?』(心配でしたら、見に行ってはいかかでしょうか?)
「でも、こんな時間だし」
『If you can check to see sleeping, you'll be relieved master』(ぐっすり寝ているかどうか見れば少しはマスターも落ち着くと思います)
「そ、そうだね」
レイジングハートの言葉で、なのはは大樹がいる場所に向かった。
「…………」
大樹は胡座をかきながら目をつむって集中していた、その為突然の来客にもすぐに気づいた。
「なのは?」
「ご、ごめん、なにか邪魔したかな?」
「いや、どころでどうしたんだ眠れないのか?」
「え! あいやそうじゃなくって……そ、その」
なのはの態度に昔なのはに出会ったことを思い出した大樹。
「もしかして、俺の怪我がきになるのか?(そういや、親父さんが大怪我したとかで、
落ち込んでたな、まあ、大怪我を見慣れてっるやつの方ががおかしいから別に不思議じゃないけど)」
「う、うん、その痛くないの?」
「今は結構痛みもひいてる、だからあんまり心配するな」
「で、でも」
「お前、もしかして、俺が死ぬかもしれないって思ってるか?」
大樹の言葉でなのはの表情は一気に暗くなった。
「だ、だって、あんなに血が出てたし、腕だけじゃなくて体中も傷だらけ…ヒック、
な、なのにリンディさん達の治療を断っちゃったし」
なのはは泣くのを我慢して次々と不満を口にする。
「あ~。そのなんだ…えっと…なんというか……ああ、もう!!」
いきなり、涙を浮かべるなのは。それに大して今までそういった経験がなかったから思わずなのはを抱きしめた。
「え?」
「ほら、聞こえるだろ、俺の心臓の音、これだけ大きくなってるんだ、
そう簡単にしなない、それに治療を断ったのは自分の力で治したほうが自然回復能力が多少良くなるんだよ」
大樹は気を体中にまとうことで回復力が一気に上がることを魔法世界で知っているため、
よほど理由がない限り自分の怪我はできるだけ自分で治すよう心掛けている。
前回の温泉の時は、気も魔力を使い果たしているため、アルに頼んだにすぎない。
「落ち着いたか?」
「もうちょっとこのままがいい」
なのはに問いかけると、もう少しこのままがいいと返事が帰ってきたため、
大樹はこのままのもう少し時間が経つのを待ったら。
「すぅ…すぅ…」
「寝たのかよ……、はぁ、しょうがないこのまま寝るしかねえか」
大樹はなのはが起きないように
翌朝。
「な、なんじゃあああああぁああぁ、これはーーーーーーー!!!??」
アースラに絶叫がこだました。
「んだよタマモ。起こすなら普通に起こせっ…ってなのはも起きろ」
「ん~~、大樹君…」
ようやく目を覚ましたなのはを睨むタマモは青筋を立てていた。
「くっそ、人があの小娘から逃げてる時に、この小娘油断ならねえ、
はやてより要注意だぞ…って人のご主人様の首筋スリスリするなーーーー!!」
寝ぼけているのか、なのはは大樹の首筋をなめ始めた。
「おい小娘表出ろ、決着を―――「お姉さまーーーーーーーーー!!」―――げえ!? あの小娘もう起きやがった」
ドスの効いた声でなのはを呼び出そうとしたら、第三者が近づいてくる気配を感じて大樹は目を覚ます。
「……なんか聞いたことある声だけど知ってる声と少し違う…」
そう呟いて、扉の方に視線を送ると、フェイトに似た女の子が部屋に入ってきた。
「お姉さま探しました」
「さがさんでええ」
朝っぱらから漫才をやっているたまもを見て頭をかく大樹は、
アリシアを見て納得する。
(ああ、この子か、だからフェイトに声が似てたのか)
アリシアはそのまま止まらずタマモに抱きついた。
「抱きつくんじゃねええぇぇぇぇ!!」
「………」
「……んにゅ?」
タマモとアリシアのやり取りどう反応すればいいかわからない大樹、
二人の騒ぎで目が覚めるなのは。
「あ? ご主人様お早ございます」
「はい?」
「ああ、フェイトちゃん~~おはよ~~」
突然、アリシアの挨拶に思考が追いつかない大樹、
まだ寝ぼけてるなのははフェイトと勘違いして挨拶をする。
「おいこら、ご主人様をそんな風に呼んでいいのは私だけだぞ」
「大丈夫です、お姉様のおかげで、私は両刀使いになりました!!」
寝ぼけてるなのはを無視してドンとない胸を張る幼女。
「……ああ、今何時だ」
そして、サラリと無視する大樹。
「さすがご主人様、スルー能力パネェー」
「まあ、これ以上のバカ二人を相手してきたからな、あと、アリシアだっけ、
俺着替えるから、タマモ連れて外でてくれ。なのはも自分の部屋に戻れ」
「イエッサッー!!」
「ジーザス…」
「ふぁ~~~い、んにゅ…」
アリシアは落ち込んでいるタマモを抱え、
なのははねぼけたまま部屋を出ていった。
「フェイトと正反対の性格だな……」
「そうでしょう」
「ああ、まあ、面白いし、見てて飽きないから、
当分タマモを差し出してみるか。つーか、いつの間に入った?」
声がする方に顔を向ける大樹。
その視界に入った相手は若い女性だった。
「随分と若返りましたね、プレシアさん?」
大樹の視線に、二十代前半位まで若返ったプレシアがいた。
「あなたのおかげでね。全く、これが市場に出れば面白いことが起きるわね」
「そうか? 国か組織のトップが買い占める未来しか思い浮かばないが、
そして、それを不満に思う市民達の暴動…追い詰められるクズども…想像するだけで胸が熱くなるな」
国や組織のトップが追い詰めらるところを想像する大樹を見たプレシアは呆れた表情をした。
「まあ、エリクサーがない以上作れないからそうならないが」
「リンディさんあたりが聴いたら、ホッとしてるでしょうね」
「で、何か体に変調はないのか?」
「ないわね、むしろ若返ってるから以前よりずっと体が軽い感じよ、
本当に感謝してるわ」
「そりゃあどうも、俺が飲んでたら赤ん坊になりかねなかったと知っただけでも、
収穫もんだ、マジで」
「わたしとしては、お礼がしたのだけれども……」
フェイトを支えた一人の人物であり、アリシアを蘇生させた使い魔のご主人に加え、
残り少なかった寿命を、大きく伸ばしてくれたことで、プレシアにとって感謝しても足りないくらい恩を感じている。
「今回の事件でいろいろ収穫がったからな、気にする必要ないよ、つーか、俺もあんたの庭園
を壊したんだしと言いたいけど、これ以上は不毛だから、この話はおしまいでいいだろ?」
お互い、相手に悪いと思っている以上、何時までも平行線になるため、大樹。はこの話を切り上げた
「そうね、あなたは御礼を受け取りそうにないでしょうし」
プレシアはそう言って部屋を出ていった。
「あ、そうそう、アリシアの性格の大半はあの使い魔の所為みたいよ」
「なるほど、多方タマモは張り切って力を使いすぎたせいで、
タマモの心象が影響を与えた上に、アリシアはタマモを恩人であると精神というか本能的にわかっているせいでタマモラブになったわけね」
「ええ、昨晩起きてすぐにあの子を探し始めたわ」
「そりゃあ、元気なことで」
部屋から出て行ったプレシアを見届けた大樹は着替え始めた。
部屋の外にはリンディがプレシアを待っていた。
「いいんですか?」
「何が?」
「あなたのリンカーコアはいきなり若返ったあなたに同調できず、
大半の魔力を失ったことを言わなくて?」
「それについて愚問よ、魔力を失っただけで生きる時間が増えるなら、
全て失っても彼には感謝するわ」
「まあ、あなた自身が気にしないのなら、私は彼に何も言わないわ」
「それより、私が若返ったことどうやって上に報告するつもりなの?」
「っう、さすがにジュエルシードの暴走は苦しいしわね…」
「まあ、偶然作れたと言ったら、上の連中は大金をつぎ込んでその研究するよう命令するでしょうね」
「頭が痛いわ」
二人の不安は後に年齢詐称薬で解決されることになる。
そして、海鳴市に戻ってきた大樹達を高町家とすずかとアリサが待っていた。
本来なら我が子が帰ってきたことを喜ぶところだが、
彼等は大樹の状態を見て驚いた。
「あ、あんた、その腕どうしたの、っていうか、あちこち怪我してるじゃない?」
「ああ、怪我は喧嘩? 腕は終盤でとれた以上」
『………』
「んじゃあ、俺は帰るわ~~」
彼らが言葉を失っている隙に大樹は軽く挨拶を済ませ、この場を離れようとしたが。
「待ってくれ、大樹君」
「あん?」
なのはの父、高町士郎が大樹を呼び止めた。
「君に大事な話があるんだ」
「悪いけど、これを何とかしたからまた今度にしてくれませんか」
大樹はなくなった腕を見せた。
「あ、ああごめん。っというか、それ治るのかい?」
「まあ、何とかできる。今回の事件をその人たちが説明するんで、
俺はこれで。いくぞ、ニャンコ先生、タマモ」
「へいへい」
「やっと、あの小娘から解放される、今行きます我が安楽郷~~」
リンディ達に視線を向けて(説明は任せた意味で)、大樹は自分の家に帰っていった。
『ね、猫と狐が喋った!?』
『あ…あははは…』
事情を知らない士郎達は驚愕し、事情を知っているなのは達は苦笑した。
大樹が帰ったあとリンディとプレシアは今回の事件を士郎達に説明をし謝罪をした。
そして、家に戻った大樹は早速ダイオラマ球に入っていった。
「プレシアにも言ったけど、今回は本当にいろいろ収穫があったな」
今回の事件で大樹が得たものはかなり大きかった。
妖刀の力に、咸卦法状態ならナギ達とそれなりに戦える事、
魔力も半分近く戻った。
「まあ、なにより、一番の収穫はこれだな」
大樹はパクティオーカードを出して、
カードから、あるモノを取り出して机の上においた。
「とりあえず、あんたの知識を拝借させてもらうぜ、元創造主」
大樹はナギ達が倒した創造主の首に向けて口にした。
というわけで、主人公大樹は敵に対して結構外道です。
純粋な子供?だったから戦争でなにが有利か不利かを知った為、
ナギ達より容赦がないです。