魔法少女リリカルなのは  紅き翼の召喚士   作:シラヌイ

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もし、闇の書事件にあのニートが介入したらと思い書いてみました。
ツッコミどころ満載ですが、広い心で見てくれると嬉しいです。


番外編 Dies irae編

 城の中の王座で黄金の獣は来るべき日を待っていた。

 

だが、彼の盟友であるカール・クラフトは自分達がいる世界に僅かな乱れを感じた。

 

 

そして、そこでおこる惨劇を知り、暇つぶしということで介入した。

 

「どうだろ獣殿。この先に面白い惨劇がある。

ツァラトゥストラが目覚めるまで時間はまだありますし、すこし暇つぶしをしてはいかがかな?」

 

 

「よかろう、ここで待っているのも退屈だ。

卿が面白いと思っているならよほど面白いことになっているのなだろう?」

 

「ええ、それはもう」

 

 

 

黄金の獣もそれに興味が出て彼に乗った。

 

 

 

 

これは彼女達にとって生涯最悪のクリスマスとなることが決定した瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは達は夜天の書の自動防衛システム・ナハトヴァールを止めようと一丸となろうとしたが、

その中で一人だけ別のことを考えている男がいた。

 

 

「大樹、どないしたん?」

 

 

 

「あれはただの羊の皮だな、中に何かある、いやいる、

それを引きずり出すからお前等はここで待機していろ」

 

 

大樹はそう言って目標に向かっていった。

 

 

「まて、勝手な行動は――」

 

 

クロノは叫んで止めようとしたが、大樹が紅き翼を召喚するためにアーティファクト出すと、クロノは制止をやめた。

 

 

「いいのかよ、あいつ一人で行くぞ?」

 

 

 

ヴィータがそう言うが、なのは達は遠い目をして。

 

 

 

「大丈夫だよ、彼らに任せれば終わると思うよ…簡単に」

 

 

「そうだね、母さんの時もそうだったし」

 

 

 

「むしろ、相手に同情するよ私は」

 

 

なのはに続き、フェイト、アルフも遠い目をして呟いた。

 

 

 

 

彼女達の感想を余所に大樹は気にもとめず紅き翼を召喚する。

ただし、以前と違って金髪の少女もいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰、あの子?」

 

 

なのはは表情は少し険しくなる。

 

 

「わからない、でもとんでもない魔力を持っている」

 

 

「ってうか、ナギさん達と引けを取らないってことはあの人も…」

 

 

「普通じゃないだろうね」

 

 

 

フェイトの予想を肯定するユーノ。

 

 

 

 

彼らが傍観していると大樹達は一斉に攻撃した。

 

 

 

「よ、容赦ない……」

 

 

『そ…そうだね』

 

 

 

「うそ…なんなの今の攻撃」

 

 

「化物かよアイツ等…」

 

 

「信じられん」

 

 

「一人一人が桁違いに強い」

 

 

 

ヴォルケンリッターが目の前の惨状に驚く。

 

 

 

 

これで終わったっと持っていたら、ナハトヴァールの中からおぞましいモノが出てきた。

 

 

 

「何、あれ!?」

 

 

「わからない、あれが大樹が言ってた」

 

 

 

 

 

 

なのは達が困惑ている中、紅き翼のメンバーは驚いていた。

 

 

多少の事は驚かないメンバーだが、いきなり呼びつけられたら、世界が終わりそうな状況に驚き、

それを全力で止め、終わったと思ったら人間の形をしたおぞましい人物たちが現れた。

 

 

 

 

かつて創造主がいた城と比較にならないくらいおぞましい気配を感じる。

 

 

 

「………大樹、あれは誰なんですか?」

 

 

アルは冷静になるように自分を抑え大樹に質問した。

 

 

 

 

「さあな、でも、あの怪物の中にいたことは確かだ」

 

 

 

大樹は勘と妖刀のざわめきでナハトヴァールの中に何かあると感じ、

それを引きずり出すために紅き翼とエヴァを召喚したが、中にいたのは想像以上の化物だった。

 

 

 

「ラスボスってレベルじゃねえだろあれ?」

 

 

ラカンも勘であれはやばいものだと悟る。

 

 

 

 

すると、3人の軍服を着た人間の形をした化物たちの後ろから何かが現れた。

それは三人と比べ物にならい存在感を放つナニカ。

 

それを見たアル達は骨まで砕けるような重圧と戦慄を感じた。

まるで天が落ちてきて自分達を抑えるような感覚。

そのおかげか、アレの中にある物を感じるのが若干遅れる。

 

 

 

「――――ぁ」

 

 

 

誰かが無意識にあれの中を感じたとき、ほかのメンバーも連鎖するように感じとった。

 

 

そして、身体中の全神経全細胞が警戒警報を鳴らした、

今まで感じたことない恐怖が彼らを襲う。

 

 

 

 

 

 

 

ただし、三人を除いて。

 

 

「面白え、こんな恐怖を感じるたの初めてだ」

 

 

「ああ。ライフメーカーが可愛くみえるぞ」

 

 

「だったら逃げるかジャック?

別に腰抜けなんて言わないし、誰も思わないぞ?」

 

 

「バカ抜かせ、むしろ武者震いして、

早く戦いたいって全細胞が疼いてるんだよ」

 

 

「同感だ、今まであったことない化物だ。

こいつらと戦いたいって細胞が疼いてる」

 

 

 

ナギ、ラカンそして大樹は歓喜と恐怖していた。

今まであったことない未知の化物に。

 

自分達の想像を軽く超えた化け物の登場に戦いと疼き始める。

 

 

 

「ば…バカを言ってるんじゃない、お前達正気か!?

あれを化物というのも生易しいモノだぞ!!」

 

 

 

「だったら下がれ、あれは俺達だけでやる。

後ろになのは達がいるから合流しろ」

 

 

「詠春行きましょう。私たちではアレと戦うことはできません」

 

 

体の震えを抑えて、アルはここを離れるよう提案する。

 

 

 

 

三人を残しなのは達のもとに向かうメンバーを見とどけたナギ達に彼らは動いた。

 

 

 

 

 

「人の身でありながら、我々を見ても笑みを浮かべるか、面白い」

 

 

 

 

金髪の男はナギ達をみて笑みを浮かべた。

 

 

「聖槍十三騎士団黑円卓第一位、破戒公――ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナギ達から離れたアル達はなのは達がいる場所についた、

だが、なのは達は呼吸困難に陥っていた。

 

 

 

「しっかししてください」

 

 

 

アルが大声で彼女達を呼ぶと彼女達はようやく呼吸できるようになった。

 

 

「ア…アルさん?」

 

 

「落ち着いて深呼吸してください」

 

 

そう言われ、みんなは深呼吸をした。

 

 

 

 

彼らがいるだけ多少気分が軽くなったなのは達。

 

 

 

「なんだと!?」

 

 

エヴァが突然驚愕した。

 

 

「どうしたんだ、エヴァンジェリン?」

 

 

 

詠春が突然の叫びにエヴァに質問すると、

エヴァはありえない情報を伝え始めた。

 

 

 

「あの男はラインハルト・ハイドリヒと名乗っている」

 

 

その名前を知っている詠春は驚愕する。

 

 

「ば、馬鹿を言うな!?」

 

 

「真実がどうか知らないが、やつはそれを名乗った。

それにあの軍服はドイツ軍の軍服だ」

 

 

お互い知らない名前が多い中で自己紹介すらする余裕がないメンバーに、

混乱する単語が出てきた。

 

 

「その人物は何者ですか?」

 

 

 

アルは冷静になろうと努め質問する。

 

 

「俺の世界で大戦の話をしただろ?」

 

 

「ええ」

 

 

「その戦争の時代の人物にラインハルト・ハイドリヒという男がいたんだ」

 

 

「それが、彼だという証拠は?」

 

 

「今は証拠より、あの連中が怪物だということは変わらんじゃろ。

お主達の世界の戦争に魔法はないのならおかしいことだが、

今はそれどころじゃない」

 

 

 

ゼクトはそう言って、結界を張り彼等の映像を目の前に映した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その男は墓に住み あらゆる者も あらゆる鎖も

Dieser Mann wohnte in den Gruften, und niemand konnte ihm keine mehr,

 

 

あらゆる総てを持ってしても繋ぎ止めることが出来ない

nicht sogar mit einer Kette,binden.

 

 

彼は縛鎖を千切り 枷を壊し 狂い泣き叫ぶ墓の主

Er ris die Katten auseinander und brach die Eisen auf seinen Fusen.

 

 

この世のありとあらゆるモノ総て 彼を抑える力を持たない

Niemand war stark genug, um ihn zu unterwerfen.

 

 

ゆえ 神は問われた 貴様は何者か

Dann fragte ihn Jesus. Was ist Ihr Name?

 

 

愚問なり 無知蒙昧 知らぬならば答えよう

Es ist eine dumme Frage. Ich antworte.

 

 

我が名はレギオン

Mein Name ist Legion―

 

 

 

 

創造

Briah―

 

 

 

 

至高天・黄金冠す第五宇宙

Gladsheimr―Gullinkambi funfte Weltall

 

 

 

 

 

 

ラインハルトが詠唱を終えた瞬間、幾千機万の髑髏達が彼らがいた場所を飲み込んでいく。

 

 

 

ゼクトの結界が無ければ、彼らは発狂していただろう。

 

 

 

 

 

 

映像に映っていた大樹達は別々の場所に移動されていた。

 

 

 

『さあ、お前達彼らを歓迎しろ。私を楽しませてくれ」

 

 

 

 

了解(ヤヴォール)

 

 

 

 

 

 

 

先程軍服を着た三人が彼らの前に姿を現した。

 

 

 

大樹にはシュライバー、ナギにはザミエルそしてラカンにはマキナという構図になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだよ女が相手かよ?」

 

 

 

 

ナギは愚痴を零すが、彼女が規格外の化物だということは本能的に理解していた。

 

 

 

「何だ、私では不満か小僧?」

 

 

ザミエルはナギを睨みならがら質問する。

それだけで、ナギの体は恐怖で震えていたと同時にあったことない強敵に歓喜していた。

 

 

「ああ、できればおたくらの大将と戦いたかったけどな」

 

 

その言葉が癪に障ったのか、ザミエルの視線が鋭くなる。

 

 

「図に乗るな小僧。貴様のようなゴミ屑、

ハイドリヒ卿と戦うなどおこがましい、私自ら手を下してやるのだ、

感謝しろ」

 

 

 

「ああ、そうかい。 俺の名はナギ・スプリングフィールド、

アンタは?」

 

 

 

「虫ケラに名乗る趣味は無い貴様はここで死ね」

 

 

 

そうザミエルは口にしたとき、火球がナギを襲う。

ナギはそれを避けるも、火球の威力に絶句した。

 

 

「おいおい、ギャグじゃないんだから今の威力はおかしいだろ?」

 

 

「ほう、ただの虫けらというわけではなさそうだな」

 

 

「虫けらねえ…、俺を舐めるなよ、

魔法の射手!!」

 

 

 

 

 

光の矢がザミエルに襲いかかる、ザミエルは避ける動作もせずそれをまともに受ける。

 

 

 

ほかの魔法使いや魔道士の攻撃なら効かなかっただろうがこれはナギの魔法、

常人の威力を凌駕した威力である。

 

 

ゆえに、ザミエルは体勢を崩す。

 

 

 

「どうよ、これでも虫けら呼ばりするか?」

 

 

 

「なるほど面白い、貴様は殺すに値する人間だと認めてやる」

 

 

 

「じゃあ、とっと道を開けろよ、

あの男を倒したいからな」

 

 

「貴様、口を慎め。

ハイドリヒ卿を倒すだと? 分をわきまえろ」

 

「へえ~、やっぱりな、アンタあの男のことが好きなんだな」

 

 

 

「ブレンナーあたりがいいそうな言葉だな、これは私の忠だ。

そして、貴様はここでその証の為に消し炭になってもらおうか?」

 

 

 

その言葉を聞いてナギは深い溜息を零す。

 

 

「はあ~、少しは素直になったらどうだ。

俺の相手するツンデレは俺のアリカで充分なんだよ!!」

 

 

 

ナギは叫んで至近距離で魔法の射手を放つ。

 

 

今度はそれを避けるザミエル。

 

 

「まだだ、雷の斧!!」

 

 

 

 

「なめるな小僧!」

 

 

ザミエルがそう口にすると、ザミエルの背後からシュマイザーが出てきて、

その銃口をナギに向け放つ。

 

ナギは魔法の射手で撃ち落とす。

 

「っへ、図星を突かれて怒ったか?

だったら、自分の気持ちを素直に口にすればいいじゃねえか?」

 

 

 

「小僧…!」

 

 

 

パンツァーファウストがナギを襲う。

ナギはそれも魔法の射手で防ぐ。

 

 

そんな繰り返しを数分続くがナギはそのあいだに、アンチョコを見ながら千の雷を撃つ準備をしていた。

小声で最後の詠唱を終わらせたナギは。

 

 

 

「自分の気持ちを忠義って言葉でごまかしてるあんたに、

俺は負けるつもりはねえんだよ、喰らいやがれ、

千の雷!!」

 

 

 

 

災害クラスの雷がザミエルを襲った。

 

 

その威力にさすがのザミエルも膝を地面につけてしまった。

 

 

 

「よくも、ハイドリヒ卿の前で膝をつかせたな小僧………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

それより少し前に、ラカンはマキナと戦っていた。

 

 

 

 

ラカンはマキナの拳がやばいと勘で気づき、

遠距離で武器を投擲するが、それらマキナは拳で全て破壊していく。

 

 

「おいおい、マジかよ?」

 

 

 

言葉とは裏腹にラカンは投擲を続ける、

中にはかなり気を込めたものあったが、マキナは容赦なく破壊する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたみたいな男がどうしてあの男の下についてるんだ、

確かにあの男は強いが、それを倒したいと思わないのか?」

 

 

「…………」

 

 

 

ラカンの質問に何も答えないマキナ。

 

 

 

「ったく、無視かよ?せっかくの戦いだ楽しもうぜッ!!」

 

 

ラカンは高速で動きながら武器を投擲していく。

 

 

 

「楽しむか…俺にはそんな感情は必要ない」

 

 

「お? ようやく喋ったか、だけど、

感情は必要だぜ、それじゃあただの人形じゃねえかよ」

 

 

「そうだな、俺は所詮はやつらの人形だ」

 

 

 

「だから、あの男に従っているって?

つまんねえなおい、嫌なら奴らを殺せばいいだろ?」

 

 

 

「確かに、万回やれば一度や二度はいけるかもな。

だがその為に、貴様は俺に何回死ねというのだ?」

 

 

 

「万回?」

 

 

いきなり饒舌になったマキナの言葉を黙って聞くラカン。

 

「死は一度きり。だが、この城で死んだ以上、俺は何度でも蘇る。

俺はもう二度と死から目覚めたくはない」

 

 

 

「っへ、だから人形のままでいるのか?」

 

 

 

「奴らは約束した、ある男を倒せばこの呪縛から開放するとな」

 

 

 

「あん!? ってことはお前は死ぬためにその男を倒すのか?」

 

 

 

「ああ、俺の死はその時だけだ!」

 

 

「っち、つまんねえ野郎だ。 男だったら何度でも挑戦しろよ!チャンスは何度でもあんだろ?

奴らを倒した方が気持ちいいだろうに。それなのに尻尾を巻いて逃げるのかよ?」

 

 

 

巨大な大剣をマキナに突き刺すラカンだが、

マキナはそれを拳一つで破壊する。

 

 

「いったはずだ、死は一度きり。

俺の死をどこまで安く見るつもりだ」

 

 

「ごちゃごちゃうるせんだよ、

てめえは戦争で何百何千何万って人間を殺したんだろ?」

 

 

「だからどうした?」

 

 

「そんなテメエが死になたい時に死ねると思ってるのかよ!!」

 

「!!」

 

 

 

遠距離から攻撃をしていたラカンはあろうことかマキナの目の前まで接近した。

 

 

マキナはラカンに拳を向けるがラカンはそれを避け瞬動でマキナの背後を取る。

 

 

 

 

「甘えことを言ってるんじゃねえ、

喰らいやがれ、零距離全開・ラカンインパクトォォォっ!!」

 

 

 

 

 

 

マキナは大してダメージはなかったが、自身の目的を否定されたことで、

初めてその表情に憤怒が宿った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大樹は三騎士の中最も厄介な相手と戦っていた。

 

 

「っち、斬空閃!!」

 

 

「あっ、はァ――」

 

 

 

軽く避けるシュライバー。

 

 

 

「遅いんだよ、ノロマ!!」

 

 

 

避けてすぐに銃弾を大樹に打ち込む。

 

大樹は銃弾を避けたり避けられない弾は致命傷にならないように防いでシュライバーを観察していた。

 

 

「ただの銃だ? ふざけてんのかこいつ?」

 

 

 

シュライバーから感じるいや気配が危機感が警報を鳴らす、

その危険人物がただの銃で攻撃するとは大樹は思えなかった。

 

「あははは、どうした、

君達たちはハイドリヒ卿を楽しませる義務があるんだ。

せめて道化のように踊って死ねよ!!」

 

 

「舐めるな!!」

 

 

大樹は捉えられない速さと感じ、

瞬動を使いシュライバーの目の前まで接近する。

 

 

「へぇ…、やるじゃないか」

 

 

そう口にしたシュライバーに斬りかかるも、

シュライバーさらに加速して避ける。

 

 

「さらに速くなった!? 今まで手を抜いてたのか?いや、

さっきの表情はそんな感じじゃなかった」

 

 

 

「どうした。僕はここだよ?

斬って見ろよ、じゃないと蜂の巣になるぞ!!」

 

 

 

シュライバーは叫んで銃弾を大樹に撃ち込んだ。

 

 

「っち、咸卦法」

 

 

シュライバーが叫んだと同時に咸卦法を使う、

そのおかげで銃弾は効かなくなった。

 

 

「へぇ~面白い技を使うね。

でも、いつまでもつかな?」

 

 

 

シュライバーの言うとおり、咸卦法で銃弾を防げても、

こちらの攻撃が当たらな以上、大樹がガス欠になって殺される。

だが

 

 

 

 

「防御だけが上がったと思ってるんじゃねえ」

 

 

 

咸卦法状態での瞬動でシュライバーの後ろを取った大樹だが、

シュライバーさらに加速して避ける。

 

 

 

「あはは、まだ速くなるんだ、

いいねえ君、君となら(ここ)で殺し合いが楽しめるよ」

 

 

「っち、やっぱりか、お前自身が速いんじゃねえ、

お前は相手より速く動くんだな」

 

 

「正解、やるねえその歳でそこまで分かるなんて。

君の予想通り、僕の能力は相手より速く動く、それだけだよ」

 

 

「へぇ~教てくれるなら残り二人の能力も教えてくれないか?」

 

 

 

「気になるの? 君達の国の言葉に冥土のみあげって言葉があるみたいだし。

死ぬ前だから別に構わないよ」

 

 

「よく知ってるな」

 

 

「これでも、日本人もたくさん殺したからね、ああ懐かしいな、

早く殺させてくれよ、ここじゃあ死体の相手しかできないからね、

マンネリ気味なんだ」

 

 

 

「ただの殺人狂かよ?

で、ほかの二人の能力は?」

 

シュライバーのセリフに目つきが鋭くなる大樹。

 

 

 

「ああ、そうだったね、

黒い方、マキナは当てれば必殺で、

赤い方のザミエルは必ず命中させるんだよ」

 

 

 

「必ず命中?」

 

大樹は一撃必殺にはすぐに理解したが、

必ず命中する言葉に、ただ追いかけるだけの魔弾だと最初は想像したが、

シュライバーの出鱈目ぶり見る限り、

絶対違うと本能が否定し、ある可能性を想像した。

 

 

「まさかと思うが、必ず命中させるって能力は相手に当たるまで無限に爆心する能力じゃないだろうな?」

 

それなら、絶対に当たると自負できるだろうと予想して口にしたが、

内心は外れて欲しいと願っていた。

 

 

「正解、やぁ~凄い凄い」

 

 

 

「なんつーくそ迷惑な能力だ」

 

 

大樹はその能力の迷惑さに愚痴る。

 

 

「そればかりは同意するかな、

だから君の仲間には簡単に死んでほしいんだけど、

じゃないとここも危ないからね」

 

 

 

「そうかよ、でもあいつがザミエルに勝てばいい話だし」

 

 

 

「へ~、面白いこと言うね、人の身でザミエルに勝てると思ってるの?」

 

 

 

「ああ、勝てるんじゃないか、

あいつから言わせれば、人間を舐めるんじゃねえって叫ぶだろうな!!」

 

大樹は攻撃を再開するが、シュライバーは笑いながら余裕で避け、

大樹の目の前まで接近して、銃口を大樹の口に突っ込んだ。

 

 

 

「そうだよね、人間あきらめが悪くなくちゃいけないよね、

でも君はここで終わりだよ、銃口の味は君はここで生き返った時にも聞――!」

 

 

 

大樹は左手でシュライバーをつかもうとした瞬間、シュライバーが反応して後退したと同時に

影から腕が出てきた。

 

 

 

「そいつは私のもだぞ、小僧」

 

 

 

金髪の少女はそう言って、影から出てきたと同時に魔法陣が空中に浮かび、

そこからアル達が現れた。

 

 

 

「随分手こずってるようですね、まあ彼の能力を知ったあとでは仕方ありませんけど」

 

 

「大樹君、大丈夫?」

 

 

 

なのはは大樹の前に立つと、フェイトたちの大樹を守るように前に立った。

 

 

「お前らな…」

 

 

 

「これ相手では、さすがに卑怯とは言えませんよ。

相手より速く動くなんてふざけた能力相手ではね」

 

 

さすがのアルも今回の相手では余裕が全くなく、

追い詰められた表情で構える。

 

 

 

「すっこんでろ、こいつは敵にというより自分以外のやつに触られるのが我慢できないらしい、

あのまま俺を殺せたのに、俺が触れる前に殺すんじゃなく避けたのがその証拠だ」

 

 

 

大樹は先ほどの行動を見てシュライバーの行動原理を理解した。

もっとも、理解できたのはもう一つ理由がある。

 

 

 

「こう言う奴は、プライドを折ってやれば案外壊れるもんだ」

 

 

「いや、あれは既に壊れてるだろ?」

 

 

クロノは呆れた表情で言う。

 

 

「だから、そのうえで壊せば木っ端微塵だろ?」

 

 

 

 

この状態でそんなことを考えられる大樹の思考になのは達は絶句した。

 

 

 

「だがどうやって、彼に一撃を喰らわせるのですか?」

 

 

 

 

 

 

「こいつは俺と同じだから、んなもん簡単だ」

 

 

 

その言葉は大樹以外には理解不能の言葉だった。

 

 

「僕が君と同じ? 、

うふ、ふふふふふ……同じかどうかこれを見てもそう言えるかな」

 

 

その言葉が癪に障ったのか、シュライバーから感じる殺気が膨れ上がった。

 

 

Yetzirah(形成)――」

 

 

 

シュライバーがそう口にした瞬間、アル達の表情はさらに追い詰めらた表情となる。

 

 暴嵐纏う 破壊獣

「Lyngvi Vanargand――」

 

 

 

 

彼女達の目に映ったのはバイク、

だけど見た目と裏腹に、彼女達は恐怖した。

 

 

魔法というモノ触れたからわかるその異常性。

 

 

 

シュライバーそれに乗り爆走した。

 

 

「はっ、はあああああーー!」

 

 

大樹はシュライバーが叫んだと同時に、瞬動でなのは達から距離をとシュライバーを惹きつける。

 

シュライバーは一直線に大樹の元に向かう。

バイクが走るだけで闘技場が震撼する。

 

 

「これでも、僕と君が同じだとでも言うのかノロマァァーー!」

 

 

 

大樹はそのまま轢かれ吹き飛ばされるが咸卦法のおかげか即死は免れた。

 

 

「僕は一番最初の獣の牙だ、ルベドよりも二グレドよりも速くハイドリヒ卿に忠誠を誓ったのはこの僕だ。

あの人に挑んだのも、あの人に屈したのも、あの人のしもべとして魂を捧げたのも――総て総て僕が最初だ、その僕と君は同じ? ふざけるなよノロマのグズがぁぁぁ!」

 

 

 

シュライバーはもう一度大樹を轢くためにUターンして大樹に突っ込もうとすると、

大樹からある言葉発せられた。

 

 

「同じだろ? だってお前も俺も両親に愛されなかったからな」

 

 

 

その言葉で空気が凍った。

 

大樹だけニヤニヤしていた。

 

 

「やっぱりな、どこか親近感がわいてたからカマかけてみたら、

図星のようだな、でも俺と違ってかなりひどい目にあったな、その眼帯は目を潰されたからか?」

 

 

「―――あ」

 

シュライバーは一瞬膠着して、その言葉を理解するために脳をフル活動をさせた。

理由はもちろん、それを否定すためにだ。

 

 

リョウシンニアイサレナカッタ? 

 

 

大樹はその隙に瞬動でシュライバーに接近して拳を握った。

 

 

「ああ、それとこれでも俺は獣の扱いに慣れてるんだよ!!!」

 

 

 

シュライバーを殴り飛ばした。

 

 

 

 

 

 

「あぁ、ぁぁあああああああああぁあぁあああああ!!」

 

 

 

苦しみ様に叫ぶシュライバーを見ていたなのは達は絶句したままだった。

 

 

「貴方、鬼ですか?」

 

アルはなんとか言葉を振り絞って口にした。

 

敵に容赦しないその性格にクロノ達の表情は引きつっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く同時に、ラインハルトの三騎士が地面に膝を付けざる負えない一撃を食らった。

 

 

それを見ていたラインハルトは笑みを浮かべ、彼らに告げる。

 

 

『よい、加減無用だ』

 

 

 

 

その言葉を聞き入れ、一番最初に行動を起こしたのはシュライバー。

 

 

「ああ 私は願う どうか遠くへ 死神よどうか遠くへ行ってほしい

Voruber, ach, voruber! geh, wilder knochenmann!  

私はまだ老いていない まだ生に溢れているのだからどうかお願い 触らないで

Ich bin noch jung, geh, Lieber! Und ruhre mich nicht an

美しく繊細な者よ 恐れることはない 手を伸ばせ 我は汝の友であり 奪うために来たのではないのだから

Gib deine Hand, du schon und zart Gebild! Bin Freund und komme nicht zu strafen」

 

 

自分に触れたあの小僧を八つ裂きに殺すため。

 

 

 

「彼ほど真実に誓いを守った者はなく

Echter als er schwur keiner Eide

彼ほど誠実に契約を守った者もなく

treuer als er hielt keiner Vertrage

彼ほど純粋に人を愛した者はいない

lautrer als er liebte kein andrer

だが彼ほど総べての誓いと総べての契約総べての愛を裏切った者もまたいない

und doch, alle Eide, alle Vertrage, die treueste Liebe trog keiner er

汝ら それが理解できるか

Wist inr, wie das ward?

我を焦がすこの炎が 総べての穢れと総べての不浄を祓い清める

Das Feuer, das mich verbrennt, rein'ge vom Fluche den Ring!

祓いを及ぼし穢れを流し熔かし解放して尊きものへ

Ihr in der Flut loset auf, und lauter bewahrt das lichte Gold,

至高の黄金として輝かせよう

das euch zum Unheil geraubt.

すでに神々の黄昏は始まったゆえに

Denn der Gotter Ende dammert nun auf 」

 

 

 

ザミエルは自分の忠を侮辱した小僧を消し炭するために。

 

 

 

 

「死よ 死の幕引きこそ唯一の救い

Tod! Sterden Einz' ge Gnade!

この 毒に穢れ 蝕まれた心臓が動きを止め 忌まわしき 毒も 傷も 跡形もなく消え去るように

Die schreckliche Wunde, das Gift, ersterde, das es zernagt,erstarredas Herz!

この開いた傷口 癒えぬ病巣を見るがいい

Hier bin ich, die off'ne Wunde hier!

滴り落ちる血の雫を 全身に巡る呪詛の毒を 武器を執れ 剣を突き刺せ 深く 深く 柄まで通れと

Das mich vergiftet, hier fliesst mein Blut: Heraus die Waffe! Taucht eure Schwerte. tief,tief bis ans Heft!」

 

 

マキナは自身の行動と目的を否定した男に幕引きを下ろすため。

 

 

 

 

 

 

ナギ達がそれを只眺めるしかしなかったのその存在に圧倒されたためだ。

 

 

 

 

 

 

「ああ 恐れるな怖がるな 誰も汝を傷つけない 我が腕の中で愛しい者よ 永劫安らかに眠るがいい

Sei guten Muts! Ich bin nicht wild, sollst sanft in meinen Armen schlafen!t. 」

 

 

「我はこの荘厳なるヴァルハラを燃やし尽くす者となる

So - werf' ich den Brand in Walhalls prangende Burg. 」

 

 

 

「さあ 騎士達よ

Auf! lhr Helden:

罪人に その苦悩もろとも止めを刺せば 至高の光はおのずから その上に照り輝いて降りるだろう

Totet den Sunder mit seiner Qual, von selbst dann leuchtet euch wohl der Gral! 」

 

 

 

自分達を否定した愚か者に地獄を見せるために最後の詠唱を終える。

 

 

 創造 

『Briah』

 

 

死世界(ニブルヘイム・)凶獣変生(フェンリスヴォルフ)

Niflheimr Fenriswolf」

 

焦熱世界(ムスペルヘイム)激痛の剣(レーヴァテイン)

Muspellzheimr Lavateinn」

 

 

人世界(ミズガルズ・)終焉変生(ヴォルスング・サガ)

Midgardr Volsunga Saga」

 

 

 

 

 

三騎士の咆哮が世界を穿と地獄を具現化させた。

彼らに生きる意志を消すには十二分だった。逃げられない、ただ殺されるだけ。

それを肌で感じたなのは達、ヴォルケンリッターそして、アル達はもはや生きる術はなくなったと悟る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その中で未だ諦めない意志を示す三人は拳を力強く握り、

地獄に立ち向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして死闘の末、彼らは黄金の獣の前までやってきた。

 

 

「よう、パツキンの大将、いい加減重い腰を上げる時間だぜ?」

 

 

満身創痍のナギは不敵に笑う。

 

 

「今度はてめえの番だ、とっとと立ち上げれよ色男」

 

それに続き、ラカンも挑発する。

 

 

「あとはアンタだけだ、まさかさっきのやつより弱ってオチはないよな?」

 

大樹もラインハルトを挑発する。

ラカン以外の二人は満身創痍と言ってっもいい。

 

 

 

 

 

 

 

それを見た黄金の獣、ラインハルトは生涯初めて表情を崩した。

 

「―――く、っは」

 

 

 

なぜなら、人の身でありながら地獄を乗り越えて、

自分お目の前までやってきたことは彼にとって道以外の何ものでもない。

 

 

「くは、はは、はははははははは」

 

 

ラインハルトは腹を抱えて笑いたくなった。

今の自分に人の身で目の前に立って挑発できる者なの存在しなかった。

 

 

 

 

 

ゆえにラインハルトは彼らを()したいと強く思った。

 

 

 

 

 

それを見ていたカール・クラフトも同じだった。

ほんの暇潰し程度とという感じで関わった事件が、こうも自分の予想以上の結果を招いたことに喜びを感じた。

 

 

 

「ああ、人である者こそが、回帰を断つかもしれない、

これは………こんな感情は初めてだ、この先を見てみたいなど

さあ、獣殿、ご自由に力を使いください、闇の書の機能を利用している今なら、

三騎士のように戦えますよ。

私に見せてください、これより未知()を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そうだな、カールよ、

卿には礼を言わなければならん。

さあ、はじめよう!!」

 

 

 

 

 

槍を横にして構えるラインハルト。

 

 

「怒りの日 終末の時 天地万物は灰燼と化し

Dies irae, dies illa, solvet saeclum in favilla.

ダビデとシビラの予言のごとくに砕け散る

Teste David cum Sybilla.

たとえどれほどの戦慄が待ちうけようとも 審判者が来たり

Quantus tremor est futurus, Quando judex est venturus,

厳しく糾され 一つ余さず燃え去り消える

Cuncta stricte discussurus」

 

 

 

壊したことがないものを見つけるまで森羅万象、三千世界を駆け壊す、

それが彼の願い、だが、たった今初めて壊したいと強く願った者たちが目の前にいる。

 

 

彼らは人の身で地獄を超えて目の前にやってきた。

なら、敬意をはらおう。

 

 

「我が総軍に響き渡れ 妙なる調べ 開戦の号砲よ

Tube, mirum spargens sonum Per sepulcra regionum,

皆すべからく 玉座の下に集うべし

Coget omnes ante thronum」

 

 

私に未知を見せてくれと言わんばかりに焦がれる。

 

 

「Lacrimosa dies illa, Qua resurget ex favilla

されば天主よ その時彼らを許したまえ

Judicandus homo reus Huic ergo parce, Deus.

慈悲深き者よ 今永遠の死を与える エィメン

Pie Jesu Domine, dona eis requiem. Amen」

 

 

 

さあ、脚本のない歌劇を始めよう。

 

 

 

 

 

 

「流出

Atziluth」

 

 

「混沌より溢れよ怒りの日

Du-sollst――Dies irae」

 

 

 

 

この次元宇宙が黄金の獣に染まっていく。

 

 

 

「Longinus Dreizen Orden!」

 

 

 

彼等のまえに立ちふさがるのは黄金の獣と彼に従う数百万の英雄達(エインフェリア)

 

 

 

 

 

「ははは、はははははははは―――、

さあ、私を楽しませてくれ、私に()させてくれ!!」

 

 

 

 

「「「気持ちわりい事を――言ってるんじゃねえぇぇぇぇッー―――!!!」」」

 

 

 

 

三人は力を振り絞り、数百万のエインフェリアとそれを束ねる黄金の獣に立ち向かった。

 

 




彼らが加入できたのはニートがちょっと頑張ったと思ってください。


補足しますと、創造のあと大樹はシュライバーに一撃も入れてません。
攻撃ではなく、その逆の回復でシュライバーを壊しました、
出来るかどうかかなり不満ですが、聖母プラーマとか、天使ロティエルの憑依とかで勝ったと思ってください。ご都合主義すぎますが。
ラカンというより、マキナの場合死ぬか無傷で勝つかの二択しかないのでラカンは無傷です。




あとの戦闘は妄想におまかせします。
これは本編と全く関係ない番外編です。



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