魔法少女リリカルなのは  紅き翼の召喚士   作:シラヌイ

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一話

大樹が初めて料理に挑戦してから一晩たった。

 

 

大樹はなぜあんな味なったのか考えていた。

 

 

 

(大さじ一杯にしたのに、なぜあんなに塩っぱくなたんだ?

借りてきた本と通りにしたはずなのに?)

 

 

 

彼は大さじ一杯をお玉一杯と勘違いしていることに気づかず悩んでいた。

 

 

 

(塩を少し減らすしかないよな、スプーン一杯ぐらいがでいいのか?)

 

 

その程度減らしても意味がないことに気づかない大樹。

 

 

そんな大樹を見る少女がいた。

 

 

彼と同じクラスメイトの高町なのはである。

 

彼女は昨晩、ユーノと出会い魔導士となった。

 

 

昨晩、家に帰ったあと、家族に怒られたあと、

彼女は以前少年にもらった石についてユーノに訪ねた。

 

 

 

「ユーノ君、この石も魔法に関係あるの?」

 

 

「これって!?」

 

 

ユーノはなのはが持ってきた石を見て驚愕した。

 

 

 

「この石、魔力を少し感じるけど、

こんな感じ初めてだ、この石はどこで手に入れたの?」

 

 

 

「昔、お父さんが事故に遭って、お母さん達が大変な時期に夜の公園にいた時に出会った男の子にもらったの」

 

 

 

自分のことを励ましてくれた男の子、

その男の子はこの石を持ってお父さんが助かるように祈ればお父さんが目覚めると言ってくれた。

 

 

翌日、なのは言われた通り、父親の前で渡された石にお父さんが助かりますようにとながった。

 

 

その時、石が光りだし小さい女の子が現れた。

 

 

その女の子の背中には白い羽が生えていた。

 

 

そして、女の子が自分の父親に向けて綺麗な光を浴びせると、

意識不明になっていた父親が目覚めた。

 

 

 

母親たちは奇跡を見ているような表情をしていた。

 

 

なのはは石については男の子にもらったと説明して、

それ以外は自分もわからないと言った。

 

幸い、今回の目撃者は家族しかいなかったため、

大事にはならなかった。

 

なのはは男の子にお礼を言いたかったが、

その男の子と再会したは小学校の三年に上がってからだった。

 

 

 

 

「そうなんだ、その仙道って子何者だろう?」

 

 

「わからない、私はあの時のお礼がしたいんだけど、

いつの間にか教室からいなくなってるの」

 

 

 

それに加え、親友のアリサは仙道のことを根暗だと言って嫌っている。

 

実際誰かと親しげに話すわけではないので、そう取れても仕方ないのだが。

 

 

加えて、ここ最近は雰囲気が少し変わっていた。

周りのクラスメイト達は気づかないが、いつも見ていたなのははなんとなくそう感じた。

 

 

 

「ねえ、ユーノ君、だい…仙道くんも魔導士なのかな?」

 

 

「なのはの予想は間違っていないと僕も思うけど、

こんな術式僕も見たことないから何とも言えないかな」

 

 

「そっか…」

 

 

残念そうな表情をするなのはにユーノはある質問した。

 

「なのはってその仙道って子の事が好きなの?」

 

 

 

「はにゃっ!!?? ち、ち、違うよ、ただ、

お父さんを助けてくれたから…その……ゴニョゴニョ…」

 

 

 

ユーノの質問にいいリアクションを返すなのは。

 

 

 

この時、ユーノはなのはの恋を応援すると誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなやりとりを思い出したなのはは頬を赤く染めてしまう。

 

 

そんななのはを呆れたように見るアリサ。

 

 

 

「あんた、まだあんなのが良いわけ、やめときなさいよ」

 

 

「アリサちゃん、言いすぎだよ」

 

 

大樹の評価はクラスではかなり低い。

誰とも話をしない、昼ご飯も誰とも食べず一人で食べている、

成績は中の中でいいところが見当たらない子供という評価である。

 

加えて、理由も言わず一週間近く休んでいる、

噂では家出していて、両親は知られたくないから黙っているという噂が流れる始末。

 

 

 

 

「う~」

 

なのはうねるように大樹の評価を否定したがっている。

 

 

 

それから、昼時間になり三人は屋上で弁当箱を広げた。

 

 

その時、なのはは大樹を見つける。

 

大樹は木々があるところにシートを引いて一人で弁当を食べていた。

場所が場所だけに薄暗いところだった。

 

なのはは誘いたい気持ちが出てきたが、アリサが止めた。

 

 

大樹の様子を見ていると、白くて丸い物体が木々の奥から姿を現した。

 

 

 

「白いたぬきさん?」

 

 

「は?」

 

 

 

なのはの言葉に興味を示したアリサはなのはが向けている視線に自分の視線を向けたら、

なのはの言葉通り、そこには白いたぬきらしき動物?がいた。

 

 

「白いたぬき、初めて見たわ」

 

 

「あれって、猫さんだよ」

 

 

すずかは猫だと教えると二人は驚愕した。

 

 

「あれって、猫さんなの!?」

 

 

「どんだけ太ってるのよ!?」

 

 

「あれ、もう一匹…子狐?」

 

 

子狐も大樹に近づくと白い猫と喧嘩をし始める、大樹は弁当箱を開けると二匹はおとなしくなった。

中身のおかずを二匹の動物にわけて上げている。

 

 

 

その姿は不良が捨て猫に餌を上げている場面と似ている。

 

 

 

 

 

 

アリサはこの機に少しは感心するリアクションを取るとなのはは嬉しそうにそれ見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し巻き戻る。

 

 

大樹は人気が少ない場所に来ていた。

 

最も、そこは屋上からギリギリ見える場所とも気づかず。

 

 

 

大樹はシートを広げてそこに座る、

すると、ニャンコ先生がやって来くる。

 

 

「さあ、飯にするか」

 

 

偉そうにして代気に近づくニャンコ先生に苦笑する大樹。

 

 

「お前は少し自重しろ、デブ猫」

 

 

「貴様は黙っていろ、煩悩ババア」

 

 

「んだと、砂袋の分際!!」

 

 

「貴様の方こそ三桁ほどサバを読んでるだろババア」

 

 

「よし、超殺す。豚の丸焼きにして動物園のワニに食わせてやる」

 

 

「やれるもんならやってみろ、力を失った貴様が私に勝てると思っているのか?」

 

 

ヒートアップする喧嘩に大樹は弁当箱を開ける。

 

 

 

「それ以上ケンカするなら弁当やらないぞ」

 

その一言で、二匹は同時に止まる。

 

 

 

「ほれ鮭、タマモには油揚げでいいんだよな?」

 

 

 

「冷凍食品か…まあ、貴様が作った料理より万倍いいか」

 

 

ニャンコ先生は昨晩の料理を思い出す。

 

 

「ありがとうございますご主人様、お前が言ったんだろ、

今日も挑戦するからちゃんと味見しろよ(まだら)

 

 

 

露骨に態度が変わるタマモに苦笑する大樹と裏腹に、

ニャンコ先生は口に咥えていた鮭を落とす。

 

 

「ま、待て、あれをもう一回味見しろというのか?」

 

 

「当たり前だろ、お前が言ったんだから。というか命令だっただろ。

ご主人様は初めての料理なんだから失敗して当然だろ?」

 

 

 

 

「ぐっ…」

 

 

 

「まあ、これから上達するから」

 

 

「自分で言うな! 全く。

それより仙道、お前学校が終わったら少し付き合え」

 

 

「いいけど、何かあるのか?」

 

 

「先程、低級や中級妖怪から、変な話を聞いてな」

 

 

 

「変な話?」

 

「そうだ、少し前にいくつかの光の雨が降ったらしい」

 

 

ニャンコ先生の表現にポカンと口を開ける大樹。

 

「は?」

 

 

 

「だから、いきなり光が雨のように降り注いだ」

 

 

「流れ星じゃないのか?」

 

 

「どうも違うらしい。少し空気が変わったと低級どもが騒いでいてな、

調べて欲しいと頼まれたのだ」

 

 

 

「へえ~、ニャンコ先生もそういったことを引き受けるんだな」

 

 

大樹が感心しているとタマモは不審な目つきでニャンコ先生を睨む。

 

 

「んで、何をもらったんだ?」

 

 

 

「な、何ももらってないぞ、これはボランティアだ」

 

 

目をそらすニャンコ先生を不審な目で見る一人と一匹。

 

 

 

「どうせ、お酒ですよご主人様。放っておけばいいですよ」

 

「ぐっ」

 

「酒?」

 

 

「低級や中級妖怪は何日か置きに宴会をしますから、

その時のお酒を報酬として、低級たちのお願いを聞いたんでしょう」

 

 

「なるほど、納得」

 

 

「うるさいぞ貴様等、私は酒が飲みたいのだ」

 

 

開き直るニャンコ先生に冷たい視線を送るタマモ。

 

 

「でも、俺は妖に関して無知だぞ?」

 

 

 

「それについては大丈夫だ、中級の話だと、妖気は感じないらしい。

十中八九妖関係ではないと睨んでいる」

 

 

「魔法絡みか…この世界にあるとは思えないけど、

俺が知らないだけだろうし、まあ面白そうだから行ってみるか」

 

 

 

「はぁ、私もついていきます。で、どこなんだデブ猫?」

 

 

「神社の方だ…って誰がデブ猫だ煩悩狐ババア」

 

 

「てめえ、誰がババアだ愛に生きる狐って言えサッカーボール風情が!!」

 

 

「にゃんだとーー!!」

 

 

二匹の喧嘩を余所に大樹はこれからのことを考えてた。

 

 

(イオラマ魔法球での修行を再開して、

あの魔法書に取り掛かかるとなると、かなり弁当を買い足さないといけなくなるな、

往復は面倒だけど仕方ないか。料理の腕があればな…何が足りないんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わり、大樹はすぐにタマモと一緒に神社に向かった。

 

 

因みにニャンコ先生はもっと情報を聞き出すためにほかの様から話を聞きに言っている。

 

 

 

神社についた大樹達が見たものはあきらかに平穏に似つかわしくない化物だった。

 

 

「タマモ、あれって妖?」

 

 

「いえ、妖気をまったく感じませんから妖怪じゃないですね。

というよりあんな妖怪いませんよ?」

 

 

 

「だよな、けっこう魔力を感じるから、

魔法絡みだな」

 

 

 

「って、ここに来るまで感じなかったんですか!?」

 

 

「俺、魔力の探索とか苦手だから。

って、襲ってきた」

 

 

 

大樹は襲ってきた化物の攻撃を瞬動術で躱した。

化物は突然消えた大樹に驚く。

 

 

「やっべ、こんなことなら刀を持ってくればよかった」

 

 

 

瞬動術で背後に回った大樹の言葉にすぐに背後を見た化物。

 

 

 

「ちょっと、ご主人様今の何ですか? タマモびっくりしましたよ!?」

 

 

「それはあとで話す」

 

大樹は落ている少し太めの木の枝を拾って構えた。

 

 

その姿を見たタマモは「正気ですか!?」と叫ぶ。

 

 

 

大樹が握っている枝は少し太く、それで人を叩いたらかなり痛い、

だが、それだけだ。 人を殺すにはあまりにもひどい武器である。

 

加えて敵はどう見ても人外のもの。

それでも、大樹は落ち着いて枝を握る。

 

化物はそのまま大樹に突っ込むというより噛みに突撃した。

 

 

 

大樹は枝に気を込め。

 

 

「斬魔剣!!」

 

 

 

大樹の握っていた枝は大樹の放った技に耐えられなくなり粉々になる、

そして、化物はかなりダメージを負って倒れてるが、すぐに立ち上がった。

 

 

「うわ~、せめて木刀でもあれば、今ので倒せたのにな」

 

 

のんきにそう言う大樹に唖然とするタマモ。

 

 

 

「あ~あ~、雑魚っぽいやつに使いたくないけど。

しゃあない。右手に気を左手に魔力、合成!」

 

 

 

大樹は両手の気と魔力を融合させた。

 

 

 

「咸卦法!」

 

 

それから、型も何もないただの拳の連打で化物を倒した。

 

それをみていたタマモは驚くだけであった。

 

 

「ちょっと、ご主人様ってこんなに強かったんですか!?」

 

 

使い魔の言葉に呆れながら大樹は化物から出てきた宝石を拾う。

 

「お前、俺をなんだと思ってたんだ?」

 

 

「いえ、パスがあるんで力を失っているのはわかってたんですけど。

弱体化御主人様が少しづつ力を取り戻して素敵なっていく姿を見たいかな~と思ってたんですけど?」

 

 

 

「まあ、魔力がこれじゃあ、咸卦法も4、5回が限界だし、

弱体化という意味では合ってるぞ」

 

 

「その咸卦法というのは?」

 

 

「本来相反し合う「気」と「魔力」を融合させ身の内と外に纏い、強大な力を得る技法だ」

 

 

本人は一発で成功させてから忘れているが高難度が抜けている。

 

 

 

そんな説明している、ニャンコ先生がやって来る。

 

 

「なんじゃあこりゃあ――!?」

 

 

 

「遅かったな、どうやらこれが原因らしい」

 

 

遅れてやってきたニャンコ先生に宝石を見せる大樹。

 

 

「これが原因ですか? なんですこれ?」

 

 

「さあな、妖怪絡みじゃなく魔法絡みなのは確実だな。

ニャンコ先生の話だと雨のように降り注いだんだろ、

かなり数がばら蒔いたんじゃなのか?」

 

 

 

「その話だが、どうも数は20か25くらいだそうだ」

 

 

「いきなり少なくなった、おい?」

 

「しょうがないじゃろ? 目撃した低級の妖怪の証言だ、

連中はあまり頭が良くないからな。大げさにいっただけだ…ん、、人が来るぞ!」

 

 

 

「げ! ここから離れよう」

 

 

 

「そうですね、おい斑」

 

 

「わかっておる、掴まれ」

 

 

 

ニャンコ先生は突然大きな犬に変身した。

変身ではなく元に戻ったというのが正しいのだが。

 

 

 

「おいおい、これはびっくりだ。なんかかっこいいぞ」

 

 

「そうかそうか、ってそんなことはよりも早く離れるぞ!」

 

 

 

「ああ」

 

 

大樹はニャンコ先生の背中に乗ると、ニャンコ先生はすぐにその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに、ジュエルシードの反応がったはずなんだけど…」

 

 

なのはとユーノはジュエルシードが反応した場所にやってきだが、

そこには戦闘のあとらしきものが残っていただけだった。

 

 

 

「ユーノ君。これって?」

 

 

「わからない、ジュエルシードの反応があったのは確実だけど、いったい誰が?」

 

 

 

なのはは大樹を想像したが、ユーノが大樹を見た感想は

魔力は平凡魔道士程度しかないと報告した。

 

なのはのように膨大な魔力があるわけじゃないから、

巻き込むと大怪我をさせてしまうかもしれないということを思い出したなのはすぐにその考えを消した。

 

 

消したが、そうであってほしいという願望は残っていた。

 

 

 

 

 

ユーノとしては危険なジュエルシードを誰かが持っていった事が気がかりだった。

 

 

 

 

 

 

 

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