魔法少女リリカルなのは  紅き翼の召喚士   作:シラヌイ

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お久しぶりです。
今回主人公がかなり外道です。

某動画サイトで大河ドラマの新選組にはまりました。
加えてなにげに第二次世界大戦などの見たら恐ろしいほど時間が進んでいた。

ここ最近自分の趣味がわからなくなった。


二十六話

なのは達の目の前では激しく魔法が飛び交っていた。

 

「喰らえ、斬艦剣!!」

 

訂正、巨大な剣も追加。

 

 

「千の雷!!」

 

「新技、エターナル・ジャック・フィーバー!!」

 

全身からわけのわからない光線を出すジャック。

 

「うお、なんだ今のスゲエ威力だな」

 

「おお、テキトーにやったけど思いのほか威力があった」

 

使った本人が一番驚いている。

 

「俺もいっちょやってみるか、

エターナル。ナギフィーバー!!」

 

ジャックの一撃で弱っている傀儡に追い討ちをかけるナギ。

 

さらに訂正、わけのわからない光線もある。

 

 

 

闇の書を持っている傀儡を一体撃破し

それをみた、守護騎士達は化物かと口に仕掛けたのは無理もないことだろ。

加えて、ナギとジャックのデタラメっぷりに常識ということについて語りたい気持ちになるのも無理はない。

 

 

今なのは達が傍観に徹している理由はアルからの作戦である。

 

今の紅き翼はあくまで偽物が呼んだ傀儡であり

今の彼らが魔力を使い果たしても、大樹がまだ呼ぶことができる。

その為、ナギ達は消耗も気にせず本気で戦っている。

 

 

このまま行けば、大樹が呼ばなくても勝てるんじゃないかと思うくらい、紅き翼が押していると、なのは達の感想であるが。

 

闇の書の防衛プログラムも馬鹿ではなく、

守護騎士達を召喚たり、ナギ達の攻撃を防ぐようになっていた。

 

 

「くっそ、倒せたのは一体だけか」

 

「無理もありませんよ。防衛プログラムというくらいですから、

これくらいやらないと防衛とは名乗れないでしょう」

 

 

 

「それはそうだが、攻撃が激しくなるのはいかがなものかと…って!

言ってるそばから!!」

 

 

激しい攻撃にも関わらず余裕で会話をする紅き翼。

 

 

「つーか、なんでこいつらは連携取れてるんだ?

傀儡は操ることができないだろ?」

 

 

ジャックの疑問にアルはすぐに答える。

 

「闇の書の防衛プログラム自身が自分以外の存在を破壊する、

つまり、自身以外の闇の書は自身と判断して、それ以外のものを破壊しているんでしょう。お互いの攻撃がわかるのか上手く連携が取れています。

暴走状態の時の闇書の持ち主を召喚したと思いますよ」

 

「まったく、そういう厄介な事を考えるのは本物と同じだな」

 

「同感だな。しかも本人は今頃夢の中でハーレムを作ってると思うと許せんぞ」

 

 

「はは、お前もいい加減彼女くらい作れジャック」

 

「うるせえ、鳥頭」

 

 

「余裕だなお前さんがた」

 

二人の会話に呆れるガトウ。

 

 

(闇の書を完全に掌握するまで40分、

それまで傀儡で時間を稼げるな…)

 

 

偽物をそう思っていると。

 

 

「隙だらけだぜ、喰らいな雷の暴風!!」

 

 

ナギが後ろに回り込み、雷の暴風を叩き込んだが、

同じ雷の暴風で相殺された。

 

「っち、伊達にその姿をとってねえか」

 

笑みを浮かべるナギ。

 

「召喚! ヴァルハラ!!」

 

「っげ!?」

 

 

その言葉を聞いたナギの表情は焦りだった。

 

「遅い、破滅の引き金!!」

 

 

はるか高い宇宙から回避不能の光の速度に匹敵する砲撃。

 

ナギは避けるのを諦め魔力を全身から放出して防御した。

 

結果は重傷を負うことはなかったが、

かなりの魔力が消費される。

 

「っち、相変わらずふざけた威力だな。でもお前さんもその分魔力が失ってるだろ?」

 

 

「残念。闇の書に蓄積した魔力を自分の物に出来る。

この意味が分かるか?」

 

 

「あん? ようは魔力タンクだろ。

だったらそれも使わせればいいだけだろ?」

 

 

ナギはキレ気味で返すと同時に、

アルはその言葉の意味を理解した。

 

 

「闇の書自身がほかの闇の書を攻撃しないと同じ、

ほかの闇の書の魔力も使えるというわけですか?」

 

「!?」

 

アルの言葉に表情を歪ませるナギ。

 

 

 

「正解♪」

 

 

偽物は大量のサモナイト石を取り出した。

 

 

「お…おいおいおい、流石にあの数の召喚術をさばききれねえぞ!?」

 

「詠春!!」

 

 

「無茶言うな、こっちは手が離せないんだ!! って!?くるぞ!!」

 

ナギ達はすぐに防御の体制に入る。

 

 

 

召喚術の攻撃で辺り一帯に衝撃が襲う。

 

 

クロノや守護騎士達はその威力に戦慄した。

 

 

威力だけなら、それに近い魔法があるが、

この威力と範囲の魔法を使うにはそれ相応の時間と手間がかかる。

 

だが、今使われた召喚術は詠唱一言で出来た威力である。

 

 

その気持ちは紅き翼も同じようであり、それぞれ悪態をついていた。

 

 

 

「っち、っあいかわずの威力だな、詠唱なしでこれはシャレにならねえぞ」

 

「全くだ。しかも今は魔力がたくさんあるときた。

さっさと決着つけたいが、周りの連中が邪魔だ」

 

 

「だったら諦めて死ぬんだな」

 

 

ナギ達を見下ろす偽物。

 

「調子に乗ってるなこのクソガキ、

なんかすげムカつく」

 

 

「同感だ、あの顔を思いっきり殴りてえ」

 

チンピラしか思えない顔で拳を握るナギとラカン。

 

「気持ちは分かりますが落ち着いてください」

 

 

アルが二人をなだめていると偽物は急に顔色が悪くなった。

 

 

「何だ…この感覚!?」

 

 

身体が震え始める偽物。

 

 

「あん、なんだあの偽物、急に顔色が悪くなったぞ?」

 

「腹でも下したのか?」

 

 

「ジャック…」

 

こんな時にくだらない冗談を言うラカンを呆れた視線を送る一同。

 

「ジョークだジョーク、だからそんな目で見るんじゃねえ」

 

「まあ、いいでしょう。それよりまずいですね

ほかの闇の書もなにか様子が変ですよ」

 

 

「召喚術の使いすぎってわけじゃねえよな、大樹は一度もこんなことはなかったし」

 

「大樹のやつが術者に影響を与えることをしていると考えられるぞ」

 

「あの姉ちゃんの話によると夢の中にいる感じだと言ってたけど、

何、あいつ夢の中でとんでもないことをしてるのか?

見た目と違ってどんだけ女に飢えてるんだ」

 

ニヤニヤと笑みを浮かべるラカンを詠春が睨む。

 

その視線は「あいつにはまだ早い」と、保護者全開モードになっている。

それをみたガトウは呆れてため息をつく。

 

 

 

「というより、その手の魔法は術者に影響受けるのか?」

 

「相手を幸せにしているという優越感を感じるため本来はうけません。よほど夢の中で術者の予想を上回ることが起きているとしか思えませんよ」

 

「あいつ、夢の中で何やってるんだ?

アル、お前さん何か思い当たるフシがあるみたいだが」

 

 

 

「…彼の心は何度も覗いたんですが、両親に関してだけ、

何もわからなかったんですよ」

 

「お前…なにげにとんでもないこと言ったぞ?」

 

「まあ、それはいい、で、

あいつ自分の両親に関して何も思ってなかったのか?」

 

 

「わかりません。彼はなにげに両親に対して愚痴を言っていて、

恨んでる説はありましたが…心を読む限りその気配はありませんでした」

 

 

「恨んでいなかったと?」

 

 

「逆です。碌に仕返しも出来ないまま死んでしまった為、

無意識に考えななくしたとおもいます」

 

「で、結果夢の中でハッスルしてると?」

 

 

「ジャック、お願いですからあまりふざけた言葉を使わないでください」

 

「へいへい、で、夢の中で両親をフルボッコにしてるとなると、

あいつ当分出てきそうにないじゃないか?

かなり根に持つタイプだぜあいつ」

 

 

「確率は低いですが自力で起きられると言っていましたが」

 

「じゃあ、どうする、今なら偽物は隙だらけだし、

一気に行くか?」

 

「暴走の危険がある以上、ワシは反対するぞ」

 

「俺もゼクト殿に賛成だ」

 

「まあ、だったら俺達のマスコットを起こすしかねえな、んでもって、一気に傀儡を召喚してフルボッコだな」

 

 

「その役はあなた方にやってもらいますよ、

ナギ、ジャック」

 

 

「OK,寝ぼすけにはげんこつで起こしてくる」

 

「んじゃあ、行くぜ!!」

 

 

ジャックは拳を握るが。

 

 

……

 

 

 

「どうやって行くんだ?」

 

 

「オレに聞くな鳥頭」

 

 

気まずい空気を出す二人にアルは冷たい視線を向ける。

 

 

「んな目で見るな。おまえが行けって言ったんだろ?」

 

 

「勢いだけで言わないでください全く。

偽物の心を読んだとき術式を理解しましたから私が送りましょう」

 

 

『……』

 

 

「どうしました?」

 

 

無言のナギ達に笑顔を向けるアル。

 

 

「お前さんが敵じゃなくて本当に良かったと思ってるよ俺」

 

ガトウは震えてる偽物に同情した。

 

 

「まあ、我々がいられる時間は限りがあるので無駄話は今度にしてください、行きますよ」

 

魔法陣を展開させるアル。

 

「ちょ!? いきな――」

 

 

叫んでいる途中のナギ達を無視して大樹がいる幻想空間に飛ばした。

 

 

偽物はそんな事に気づく余裕もなく苦しんでいる。

 

 

「…クソ、あいつ本当に人間か!?」

 

震える体を押さえつける偽物。

 

その言葉を聞いたアル達は中で大樹が何をやっているのか想像が付いてしまった。

 

 

(そろそろ、傀儡達の闇の書が暴走がひどくなるか)

 

 

偽物がそう思ったとき、傀儡達がもっていた闇の書に異変が起きる。

 

 

「なに…あれ?」

 

「あれは自己防衛プログラムです」

 

「さ、流石にあの数を相手にするのはまずいんじゃないのかい?」

 

なのはの疑問にリインフォースが答え、

アルフは素直に現状を口にする。

 

 

「それより、ナギさんとラカンさんが消えちゃったけど?」

 

「おそろらく、仙道を助けに行ったのであろう」

 

なのはの問いにシグナムが答えると、

フェイトはある心配ごとを口にした。

 

 

「ゆ、夢の中って言ってたけど、

あの三人が夢の中で会うのは大丈夫かな…?」

 

 

 

あの三人の戦いをそばで見たことある、フェイトの言葉が

同じくそばで見ているものたちを不安にさせる。

 

「さ、さすがに、こんな時に喧嘩はしないだろう」

 

クロノは悲願ににた雰囲気で答える。

 

 

「それより、加勢しなくてもいいのかよ?」

 

 

「さきほどアルさんの念話で伝えられた通り

大樹をたたき起こして、さらに彼らを傀儡召喚して一気に決めるほうが効率的だ。一体一体を相手にしてたらこちらが力尽きる」

 

「そうやね…それにしても、何でこんなことになったんやろか?」

 

 

はやてが遠い目でアル達の戦闘を見る。

 

本来なら、オリジナルの闇の書一冊だけだったのに、

大樹の情報がわたってしまったせいで、

ヒトカタの符のせいで難易度が急激に上がった。

 

幸い、偽物が召喚した傀儡はこちらの見方をしてくれたが、

もし、敵になっていたかと思うと絶望的であっただろう。

 

 

 

 

 

 

その頃、大樹は夢の中ではっちゃけていた。

 

「ヒィィィィィィィ!!」

 

 

男は悲鳴を上げて逃げようとするが、大樹は思いっきり足を足を殴り

男の足の骨を砕く。

 

それを見た女は必死にこの場から発して逃げるも。

 

 

「逃げんなよ母さん」

 

 

瞬動ですぐに追いつくと同時に思いっきりけった。

 

女はそのまま、何度もバウンドしながら数十M吹き飛んだ。

 

 

「あれ、勢い余って殺しちまったか?

まあいいか、ここじゃあ、何度も生き返るしな父さん♪」

 

「た、頼む、見逃してくれ、頼む、頼む頼む頼む頼むっ!!」

 

 

「おいおい、さんざん俺を餌にしといてそれかよ。

なあ、楽だっただろ? 碌に働きもせず俺を餌に両親からの教育費はよ?」

 

 

「あ、あああぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

大樹は拳を振り下ろし男の顔を潰した。

 

 

そしてすぐ、今殺された男女は何事もなかったように現れるが、

自分達の視界に映った大量の死体で混乱して叫びだした。

 

「そう叫ぶなよ父さん母さん、みっともないぜ」

 

「だ、大樹!? こ、これは何だ!?

なぜ私達と同じ顔の死体がたくさんある!?」

 

 

「説明が面倒だから実演します♪」

 

拳を握り父親を殴り飛ばした。

父親はコンクリートの壁にぶつかり顔はつぶれ壁は血まみれになる。

 

「あ…ぁああ…ああ」

 

 

その光景に母親は言葉を失い腰が抜ける。

 

「なあ、あんたは今度はどんな死にかたがしたいんだ?

刀か拳か? あるいは焼き殺されたいか? 凍死か?

できるだけリクエストに応えるぜ母さん」

 

 

不気味な笑を浮かべて母親に近づく。

 

 

 

 

それを遠くからみるナギとジャックは思いっきり引いていた。

 

 

「おい…てっきりハーレムで桃色展開を期待してたんだが」

 

 

「オレに言うなジャック、俺だって引いてる」

 

 

「ま、まあ、多少腹黒いやつだと思ってたけど、

黒どころか血で真っ赤じゃねえかよーーーっ!!

街は死体だらけじゃねえかよ!!」

 

 

ジャックは思わず叫んだ。

 

「どうするんだよ? あれを叩き起すって言ったけど、

アレは起こしちゃいかんだろ!?」

 

「同感だが、外の事を思うとそうもいかないだろ、

お前止めて来いリーダー命令だ」

 

 

「ふざけんなゴルァ! てめえがいけえ

シリアスだと一分も続かないぞ」

 

「俺もそうだよ、って生首飛んできた!!」

 

「どんだけ両親恨んでるんだよあいつ…」

 

 

大樹のはっちゃけぶりに戸惑う二人。

 

死体の山は四桁を超え五桁行く勢いである。

そして大樹本人は笑顔で両親を殺し続ける。

 

 

「行きたくねえな俺」

 

「我慢しろジャック、俺だってそうだ。

けど、外の事を考えると行くしかねえだろ」

 

「わかった。男は度胸。………行くぜぇっ!!」

 

 

勢いに任せて大樹に突っ込む二人。

 

 

ふたりが接近する直前、大樹の動きが止まった。

二人も咄嗟に止まり構える。

 

「来たか」

 

 

 

てっきりこれから暴走した大樹と殺し合いをする覚悟をしていたので

大樹の反応に戸惑う二人。

 

「どうした変な顔して?」

 

「いや、だってよ…なあ?」

 

ナギがジャックに視線を向ける。

 

「ああ、お前本当に大樹か?」

 

「何に見えるんだよ? とうとう頭の悪さが目に行ったか?」

 

 

「アホか!! この状況を見たら普通はそう思うわ!!

あれだけ笑顔を浮かべて両親を殺してるんだぞ、

急にいつもの態度に戻ったらおかしいと思うぞ」

 

 

「あん?お前らだって戦争でこれくらいの死体は見慣れてるだろ?」

 

「これだけ同じ顔の死体はねえわアホ。

ったく、おいナギ、俺逆にコイツの普通の態度に心配になってきたぞ」

 

 

「じゃあどうすりゃあいいんだよ?」

 

「どうするつっても…」

 

「つーか、なんの話してるんだよ?

お前らが来たってことは戦いは終わったのか?」

 

 

「終わってない、それどころか難易度が一気に上がったんだよ誰かのアーティファクトのせいでな」

 

 

「アルのか?」

 

「「お前のだよ!!」」

 

「俺の?………ああ、闇の書で蒐集した人間の情報をヒトカタの符に移して

傀儡を召喚したのか…」

 

 

二人の言葉に納得する大樹。

 

「お前知ってたのかよ?」

 

「そりゃあ自分のアーティファクトだ。

知ってるよ。でも、さすがにそこまで考えなかったんだよ。

考えてたら俺になったアルを蒐集させてないぞ。

んなことより外に出るんだろ?」

 

 

「その前にお前本当に大樹か?」

 

 

「んだよなんでそこまで疑う?」

 

「本物だとしても、精神はまともか?」

 

「何? ぶっ殺されたいのお前ら?」

 

「さっきまで嬉々と両親を殺してたやつが、

何事もなかったような反応してるんだ普通は思うぞ?」

 

先ほどの大樹の顔を見てげっそりする二人。

 

「……まあ、俺もちょっとはっちゃけたって自覚があるから何とも言えないけど……」

 

 

「「ちょっとってレベルじゃねえ!!」」

 

同時にハモる二人。

 

「完全なる世界の連中も真っ青ってレベルだぞ?」

 

「詠春なら真っ青になって気絶するだろうな、

あるいは壊れて現実逃避するかのどっちかってレベルだぞ?」

 

 

ナギとジャックの言葉に視線を逸らす大樹。

 

「お前あそこまで両親恨んでたのか?」

 

「ああ、自覚はなかった。

殺してる時はすっげーすっきりしてたし」

 

 

「即答したぞこのガキ」

 

「しゃあねえだろ、9年も無駄に時間を過ごしたんだぞ?

それどころか金を貰うための餌にされてたんだ

まあ、現実なら一発殴る程度で済ましてたけど、

ここはある程度融通がきくからついな」

 

「だからってやりすぎだ、

全く、嬢ちゃんたちが来なくてよかったぜ」

 

ジャックの言葉に同意するナギ、

今は命がけの戦いにしか興味ない大樹は別に知られても構わないという気持ちはある。

 

 

 

「さて、早くこんな所からおさらばするぞ」

 

「ちょっと待て、この死体共を消す」

 

「消す?」

 

 

大樹はそう言って刀を握り。

 

「咸卦法、遠当て二重の極み!」

 

咄嗟にジャンプするナギとジャック、

ふたりが地面から晴れた瞬間、周りにあった死体が一気に弾けた。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ、リアルに血の雨がふってるぅぅぅぅぅっ!!

信じられねえ、こいつ血の雨降らせやがった上にグロイ映像までていきょうしやがったぞぉぉぉぉ!」

 

ナギが叫んでる中、ジャックは自身のアーティファクトを傘の形にして血の雨から逃れた。

 

「こんな使い方初めてだが、あって良かったと心の底から思うわ」

 

「スッゲー気持ちい

いい仕事した~」

 

仕事をおえた工事現場のおじさんみたいな笑顔を見せる大樹。

 

 

「てめえ、本当はイカレてんじゃねえか!?」

 

 

「いや、これ残すのは流石にかわいそうだから掃除しただけだ」

 

「なんで敵に気をつかうんだよ!?

俺らに使え」

 

「いや~だって、今回のことで俺結構すっきりしたし~♪」

 

 

爽やかな笑顔を向ける大樹。

その肌は気のせいか艶々している。

 

 

「おいこいつ、あれだけの大量殺人を犯したにとんでもない笑顔してるぞ?」

 

 

「ダメだ、ここから出る前に早くこいつを何とかしないとまずい」

 

「安心しろ。こんなことをするのは俺を産んだあいつらだけだ」

 

「本当だろうな。この事件が解決したあと、

街中で「ひゃはー」って叫んで街の人間を殺すとかないよな?」

 

 

「しつこいぞ。つーか、お前らはそんな目で俺を見てたのか?」

 

「今回の件で疑ったんだよ。普通はねえぞ、

あんな笑顔で殺すなんて殺人犯も真っ青な所行だぞ」

 

ナギのセリフに大樹はパチパチと拍手をする。

 

 

「よく所行って言葉分かったな」

 

 

「ぶち殺されてえのかこのガキ!」

 

「殺れるもんなら殺ってみろ鳥頭!」

 

ガンのくれ合いをするナギと大樹。

 

「お前らが殺し合いをするのはいいが、

ここからどうやって出るんだ?」

 

 

「「……」」

 

無言になる三人だが。

 

 

「お前等、どうやってここに来た?」

 

 

「アルに送ってもらった」

 

 

大樹の問いに答えたのはジャック。

 

 

「他に何か言ってなかったか?」

 

「お前をたたき起こせって言ってたが…起きてるよな?」

 

 

「起きて会話してるだろ、夢の中から出るには気絶が一番だが」

 

 

「出られねかったら?」

 

 

「それが問題だ。ここでのダメージが外に出た時にフィードバックするなら、死ぬのはアウト、どこかに出口を探すしかないか」

 

「うおぉぉぉい、この血の海を渡るのかよ?」

 

血塗れのナギが叫ぶと。

 

「もう血まみれだから大して変わらないだろ?」

 

同じく服が血まみれの大樹が笑顔を向ける。

その笑顔に何か言いたそうなナギだが話がループするので思いとどまった。

 

 

「まてお前等、ここは俺様に任せな」

 

「任せなって、策はあるのか?」

 

「まあ見てな、今考えた新技を披露するぜ」

 

 

気を溜めるジャック、そして。

 

 

「大次元 破り!!」

 

 

世界が崩壊していく。

 

 

「なるほど、この手があったか」

 

「気合で解決できるバカがいたな」

 

ナギと大樹はそう言うが、

ほかの連中がいたら常識について小一時間ほど問い詰めたい気分になるだろう。

 

 

「つーか、やり過ぎだ。地面まで崩壊し始めたぞ」

 

「とにかく上に向かって逃げるぞ」

 

大樹が呆れて口にするとナギは勘に従って上を目指すよう叫んだ。

 

 

三人は崩壊する町を後にして上に飛んでいった。

 

「お前らは先に言ってろ」

 

「わかった。遅れるんじゃねえぞ」

 

大樹は崩壊していく中でなにか気配を感じてそこに向かった。

 

「そういえば、ここは闇の書の内部のようなもんか、

ってことはさっき、ジャックの次元破りでおかしくなったわけか」

 

何もない空間だが何かいると感じる大樹は手を伸ばした。

 

何かに掴まれた感触がすると。

 

「(生き物? 人か…ここまで来たんだ放っておけないな)

掴んでいろ、ここから出るぞ」

 

 

「」

 

そう言って、大樹はナギ達の後を追いかけた。

 

 

その間、大樹を掴んだ何かは人の形を形成し始める。

このまま待つと精神世界の崩壊に巻き込まれる恐れがあるため大樹はそのまま飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、外では偽物は顔色が悪くなり、苦しんでいた。

 

 

大樹の虐殺っぷりと、ジャックの非常識の結界破りで

精神ダメージと肉体ダメージを同時に負った所為である。

 

 

もしなのは達が中の様子を知っていたら彼に同情していただろうが。

 

 

「っつら…非常識な連中め」

 

 

 

そんな事を偽物が言った瞬間、空間に亀裂が入り

そこからナギ達が出てきた。

 

 

ただし、大樹の手を掴む四人の少女達がいた。

その四人のうち三人はどこかなのは、フェイトそしてはやてに似ていた。

 

 

それを見た、アルは自分の予想がハズレ、

ジャックの予想が当たっていたと勘違いして苦笑する。

 

 

「四人!? てっきり一人かと思ってが…」

 

 

「王様狭い…」

 

「我に言うなレヴィ。シュテルとりあえず離せ」

 

「お断りします」

 

「…狭い」

 

「ええい、貴様せめて我らがちゃんと形成するまで待てなかったか!?」

 

 

 

「っれよりお前らいい加減離れろ!!」

 

大樹は思わず、なのは達の方に投げた。

 

「え、え~~~~!?」

 

ちょうどなのは達と密集していたため、

三人は受け止めると。

 

「貴様、女子を投げ飛ばすとはどういう神経しておる!?」

 

「今はそんなことを言ってる場合じゃないだろ」

 

 

「王、彼の言うとおりです、現状は切迫してます」

 

 

「う~~、オリジナルのデバイスに頭打った~~」

 

やばい状況にも関わらず、それを壊す空気を出す一同に

クロノはとうとう頭を抱え「頭が痛い」と口にした。

 

 

「先に言っておくが、こいつらに関しては俺は知らないぞ。

ここに来る前に何かいる気配がしたから手を出したら何かに掴まれて、そのままここに来たらそいつらになってた。以上」

 

 

クロノが質問する前に答える大樹。

その時、大樹はバインドで拘束される。

 

「好き勝手やってくれたな

集い来たりて敵を射て魔法の射手連弾・光の500矢」

 

 

500本の光の矢が大樹達を襲う。

 

大樹は助けに来た詠春を足場にして体勢を立て直して気で体全体を覆ってダメージを最小限に抑えたと同時にバインドを偽物の攻撃で破壊させた。

 

 

自由になってすぐにナナシノヨウちゃんを取り出して構えた。

その一瞬の刹那に偽物は、雷の戦斧を大樹が刀を握っている右手に叩き込んだ。

 

大樹にとってタイミングは最悪で直撃を受ける。

その攻撃で刀を手放してしまい偽物は笑みを浮かべて刀を手にとった。

 

 

「これで、俺の召喚術は防げまい」

 

 

「あ、馬鹿!!」

 

 

そう不敵な笑み浮かべてサモナイト石を取り出そうとした瞬間、

妖刀から禍々しい光が溢れ出した。

 

 

【喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ喰わせろ】

 

 

「お、おぉぉ……おぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁあぁっぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」

 

光は瞬く間に偽物の体に入っていくと、

偽物の体は一気に膨張し始めた。

 

 

その光景に言葉と思考を失う一同。

 

 

 

膨張した肉体はすでに巨人といってもいいような大きさにまで膨れ上がった。

 

 

頭には何故か角らしきものまで生えていた。

そして、ほかの傀儡達の闇の書すら取り込んでいった。

 

 

「お、おい…、これもあの本の所為か?」

 

 

「そんなわけあるか!!

こんなことは我にも知らん」

 

 

「あーあー、こうなったか」

 

 

大樹だけ別の反応していた。

 

この原因は妖刀にあった。

ただでさえ危険な妖刀が5000近くの悪魔の魂を取り込み、

その上、弱っていたとは言え鬼の魂も取り込んのである。

 

ナナシノヨウちゃんは鬼の骨の一部を使って作られた妖刀。

その所為か鬼の魂とは相性がよく、大樹が斬った鬼の魂は強く意識を保っていた。

大樹は悪魔達の魂を修行で押さえ込むことに成功ていて、

それは鬼の魂とてれ以外ではなかった。

 

 

だが、制御できる大樹の手から離れ、

別の人間の手に割ったてしまった。

 

悪魔の魂達と鬼はすぐさま偽物の体を喰らい始めたのである。

最も最悪なことに、ジャックの大次元破りの所為で闇の書にエラーが起きて、鬼に取り込まれた。

 

 

 

 

「私達、闇の書の防衛プログラムを何とかする為に来たんだよね?」

 

 

「鬼退治のクエストに変更されてしもうたで」

 

 

 

 

 

もはや当初の目的から離れていくことに呆れや戸惑いなどの感情を支配していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃アースラでは。

 

 

 

 

「!!、艦長、強力な魔力波が消えて映像を捉えるこ戸ができました。

今映像が映ります」

 

 

 

映像には彼女たちが見たことない巨大生物が写っていた。

 

 

「何がどうなってるの?」

 

 

リンディの言葉に反応したはすずかであった。

 

「…鬼?」

 

「え?」

 

 

「そうね、どう見ても鬼よね」

 

「あ、あなたたちあれが何か知ってるの?」

 

「私たちの国ではあれは鬼って呼ばれてるんです」

 

 

「お、おに」

 

「妖怪の一種だ。昔の日本では妖怪が多くてな、

人にかかる病などは鬼などの妖怪の仕業だと言われている」

 

 

「いや、それはどうでもいい知識よ」

 

「うるさいぞ小娘。まあそれはともかく、

あの鬼は少し厄介だぞ」

 

 

「厄介とは?」

 

「大昔に、大量に人を喰った鬼だ。

たしか人間は夜叉だの羅刹などと呼んでいたな」

 

 

「あの鬼はそんなに強いの?」

 

「さあな、しかし、今回は色々と取り込んでいるからちと厄介だぞ?」

 

 

『………』

 

 

「さて、終わったら起こせわつぃはもう一眠りする」

 

「あんたは助けに行かないの?」

 

 

「ふん、そんな義理はない。奴らが死のうが私の知ったところではない」

 

 

「そ…そんな」

 

すずかはその言葉を聞いて悲しい顔をするが。

アリサは以前旅館のことを思い出し。

 

「お礼にたくさんお酒をあげるわ」

 

「よし、あんな雑魚おに私が喰ってやろう」

 

 

珍しく、本当に珍しく真面目な顔をして、大樹のもとに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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