「おかしい…」
仙道大樹は竹刀袋を持って落ている宝石を拾った。
「なぜ、武器を持参した途端、敵が現れない?」
最初の宝石を拾ってから数日が経過した。
あれから魔力が込められてる宝石を二つ入手した。
合計で三つ、それなのに戦闘があったのは最初だけだった。
感知は苦手な大樹だが、勘だけでジュエルシードを見つけている。
「はあ~、この刀を置いて宝石を見つけたら多分戦闘になるんだろうな~」
遠い目で空を見上げる大樹。
何故か彼のこの勘はよく当たる、かと言って素手で戦うなと勘が告げる。
彼の安全ではなく、戦いが長引くことで目撃者が出る危険が増えるという意味だが。
そんな大樹の前に少女と女性が現れた。
「誰?」
大樹のの呑気な質問に顔色ひとつ変えない少女と女性。
「悪いけど、そのジュエルシード渡して貰うよ」
「痛い目にあいたくなかったら大人しく渡したほうが身のためだよ。
あんたの魔力じゃ私たちに勝てないよ」
大樹は二人の様子を見て聞き返した。
「ジュエルシード? (女の子の方はかなりの魔力を持っているな、
こっちの女の人は人間じゃない? 使い魔か…、それにしても、
顔をよく見ないと相手の持っている魔力がわからないの自分の感知能力に涙が出てくる…)」
「とぼけんじゃないよ! あんたが今拾った宝石のことだよ」
「へ~これジュエルシードって呼ぶんだ。ほい」
無造作に女の子に渡す大樹に、女の子は慌てて受け取った。
「へ!?」
「ほしいんだろ? なんで驚いてるんだ?
それともやっぱりいらないのか?」
「う、うんん、そのありがとう…」
(なんか悪い子じゃないみたいだな、素直にお礼言ってるし…)
(調子狂うね、なにか企んでるんじゃなのかい)
「貴方はこれを集めるんじゃないんですか?」
「俺は別にそれが欲しいから集めてるわけじゃない、
それのせいで被害が出そうだから集めてるだけだ」
「そうですか…」
少女はあまりにも呆気なく手に入れたことで若干肩すかしを喰らう。
「それより、お前の方は大丈夫なのか? かなり無理してるんだろ?」
「!!」
「フェイト?」
紅き翼に入り旅をした大樹は、自分の体調をしっかり伝えるようにと
詠春に強く言われていた。
当時、ナギ並みに魔力を持っていようと子供であった大樹にとっては長旅や戦場は精神的に酷であった。
その為、体調が優れないのであれば伝えるよう詠春に釘を刺されていた。
黙っていても、大樹の少しした態度で詠春を気づき、よく休憩を強いられた大樹。
そんな当時の自分を重なって見えたのかつい口にする大樹。
「もしかして、その石を集めるためにかなり無理してるんじゃないのか?」
「フェイト、コイツの言ってることは本当なのかい?」
「大丈夫。 私はなんともないよアルフ」
「アルフっつ言うのか、その子の額に手を当ててみてくれ、
少し熱があると思うけど」
大樹の言葉にすぐに主人であるフェイトの額に手のひらを当てるアルフ。
「確かに熱がある」
「これくらい大丈夫だから!! 早くほかのジュエルシードを見つけないと」
二人のやり取りを見て以前の自分を思い出す大樹。
「はぁ、(詠春もこんな感じだったんだろうな、
これ以上戦闘はないと思うし)」
大樹は自分がいかに心配させたか今にして知る、
溜息を吐きながらポケットから緑色をした石を取り出した。
「セイレーン召喚!」
「「!!」」
大樹が持っている緑色の宝石が突然光りだした、
本来ならすぐに体が反応したはずなのに、二人は言い争いのせいで反応が遅れた。
召喚されたは人魚に驚く二人。
「スリープコール」
大樹がそういった時、人魚がハープを奏でたらフェイトは深い眠りについた。
「あんた、フェイトに何をしたのさ!?」
アルフは大樹に向けて叫んだ。
「眠らせただけだ。このままだと無理しそうだし。
とりあえず、その子を休めせたいならうちに来てくれ。
あそこなら24時間過ごしてもこっちでは一時間程度で済む場所があるから、そっちにとってはありがたいだろ?」
「なんで、そんな親切にする?」
アルフは警戒心をむき出しにしながら質問した。
「昔の俺もそうやって無理して周りを心配させたからな。
今ならあんたの気持ちがわかるんだよ。この理由じゃ納得いかないか?」
「わかった。あんたのことを信用するけど、
もしフェイトに何かしたら私はあんたを殺すよ」
「それでいい」
そのあと、大樹はフェイトたちは何を食べてるのかを質問したら、
自分と同じ冷凍食品だと聞いて何を食べさせればいいか悩んだ。
(流石に病人というか、なりかけの子にインスタントはまずいよな?
俺の料理食わせたら息の根を止めるようなものだし)
悩んでいる大樹の前に八神はやてが通りかかった。
「はやて?」
「ん、なんやいきなり人の顔を見て、
鳩が豆鉄砲をくらった顔をするのはいただけへんよ?」
あれから何度も会話をしている大樹にいつもどおり話しかけるはやてに苦笑する大樹。
「いや、いいタイミングで現れたことに驚いただけだ。はやてって料理がうまいよな?」
「以前言ったようにそこそこやけど。 後ろの人達となんか関係あるん?」
「うん、この人たちに料理作ってくれないか?
もちろんお代は俺が払う」
「かまへんよ。ご飯はみんなで食べたほうが美味しいし」
(おい、この子は魔導士なのかい?)
アルフが大樹に小声で質問する。
(魔導士…魔法使いのことか? それだったら違うと思う、
けど、まとまな料理を食わないとダメだろう?
俺料理は苦手だし、そっちも得意ってわけじゃないだろ?)
(そりゃあ、そうだけど何か不安になってきたよ?)
(まあ、問題はどうやって魔法を教えるってことだな。
はやてならある程度のことは受け入れそうだし)
はやては、どんな献立にするか楽しそうに考えているため
二人の会話は聞こえていなかった。
材料を買ったと、大樹は自分の部屋に案内した。
「なあ、材料は台所におかんでいいの?」
「ああ、それより大事な話があるんだけど」
「大事な話?」
「大事というか、変な話というか~」
要領をえない態度で大樹は話そうとすると、
突然、大樹の部屋の窓がひとりでに開いた。
「たっだいま~~♪………」
窓からニャンコ先生が機嫌よく挨拶しながら入ってきた。
「へ!?」
はやてはポカンとした表情になる。
大樹は頭を抱えていて、アルフはニャンコ先生の見た目に少し驚いた。
「なんだい、この生き物?」
「はぁ~~」
盛大に溜息をこぼす大樹。
「手間が省けたと思えばいいのかこの場合?」
「わ、私が悪いのか? いや、お前が人の子を連れてくるのが悪いだろう「ガブリ!」っ」!!
いにゃああああぁああぁああー―ーー!!」
突然の来客に戸惑うニャンコ先生の後ろに控えていたタマモは動かないニャンコ先生のしっぽを力いっぱい噛み付いた。
「さっさと、でかい図体をどけろデブ猫」
「きっさま!! だからと言ってしっぽを噛み付く馬鹿がいるか?」
「そんな所で立ち止まっている貴様が悪い」
「あ~、タマモ、とりあえず部屋の周りを見てくれないか」
「へ?………なんで女の人ばかりいるんですか―――!?」
「そっち!?」
「確かに女の子だけやな」
「いや、はやてさん、もっと驚くとか何かリアクションは?」
淡々と行ってのけたるはやてに大樹ははやて質問する。
「いや、驚いとるよ、驚きすぎてリアクションを忘れてるだ…はっ!!
このままじゃ、私芸人失格や」
一瞬沈黙は流れた。
「「はやては芸人を目指してたのか?」って、そこは突っ込むところや!!」
「わ、悪い」
グダグダな空気になっていく。
「とりあえず、説明は目的地でするから」
「え、ここちゃうの?」
「ああ、目の前のここが目的地だ」
そこにあったのは大きなフラスコの模型。
「気になってたけど、これなに?」
「あ~、それも含めここで説明するから」
「だったら、私は中級たちの酒盛に参加してくる」
ニャンコ先生はそう言って外に出ていった。
「ちゅうきゅうってなんのことや?」
「以下同文」
「さよか」
大樹は四人?と一匹と一緒に魔法陣の上に乗りダイオラマ球の中に転移した。
「ここは・・・?」
開口一番のアルフと逆にはやては暗い顔でショックを受けていた。
「あかん、このままじゃ、芸人としての資格がなくなっていく、
私どうすればええ?」
「この場合、突っ込みを入れるべきか?」
大樹はタマモにきくとタマモは笑顔で放って置けばいいとアドバイスをした。
「ちょ、そこは突っ込むもんやろ?」
「ご主人様に突っ込んでもらおうなんて十年早えよ小狸」
「そっちは子狐やんけ」
「ふふふ」
「くはは」
「「はははは、あはははははは―――!」」
一人と一匹の笑いが噴き上がった。
「アルフって言ったけ、その子を寝かせる部屋はこっちだからついてきて」
「わかったよ」
「無視!?」
「スルー!?」
一人と一匹をシカトを決め込んだ二人。
「いや、だって、お前達シリアスブレイカーみたいだし、
先にこの子を寝かしたほうがいいと思って」
大樹をそう言って、アルフを部屋に案内した。
「さて、とりあえず説明だけど、どこから聞きたい」
フェイトをベットがある部屋で寝かしたあと、
大樹達は集まっていた。
「いや、いろいろありすぎてどこから質問すればいいか、
ホンマに悩むんだけど」
「じゃあ、まずわかりやすいのから、魔法は存在している。
そこにいる狐のタマモとさっきの猫は妖怪だから」
「魔法って妖怪と関係あらへんのとちゃう?」
「そんなこと言われても俺も知らん。因みにここは魔法技術で作った空間で、
ここでの一日は外だと一時間だから」
「また、さらっととんでもないことを言う」
「それについてはあたしも同感だよ」
「あと、俺、以前ならバリバリの魔法使いだけど、
今はバリバリの接近戦士だから」
「それ、魔法が使えないってことやろ?」
「イエス!」
はやての冷たい視線に堂々と答える大樹。
「さっき、フェイトに使ったの召喚魔法じゃないのかい?」
アルフは先ほどの召喚術について質問するとはやての視線はさらに冷たくなる。
「なんや、病寸前の女の子の一撃食らわすなんてどんな鬼畜?」
「無理してるだろうから、眠らせたんだよ。
そこんとこ勘違いしないように」
「ほんまなんアルフさん?」
「それは本当だよ、それよりあんた魔法が使えないって言っただろ?」
「使えないわけじゃない、ただ、
魔力を失ってるから少ししか使えない」
「だから、接近戦バリバリにしたんやね」
「苦労したぞ、身体能力を強化するために魔力が使えないから、
体を鍛えたんだけど、元に戻っちゃって…はは……はぁ」
「戻った?」
大樹は飾ってある写真を見せる。
「これ,大樹のお兄さんなん?」
はやてが見た写真は、この世界に戻る直前の大樹が写っていた。
「今言った言葉の意味を知れば普通はわかるだろ?」
「お約束やろ?」
大樹ははやてのボケのあとに魔法世界でのことを軽く説明をした。
「大人が子供になったって言うんわ、なんか子供に戻った感じで得した気分になると思うけど、
これはさすがに…」
「いうな、一五歳になると思ったら九歳に逆戻りは精神的にきつい」
「大丈夫ですよご主人様。これからまた成長しますから」
「…あはは」
大樹のしょんぼりした態度に乾いた笑いしか出てこないアルフ。
「でも大きな事件を解決したあと、体を鍛えるのと、
魔力を取り戻すために研究していたんなら学校には行ってへんよね?」
「そうだけど、それが何か?」
「ラッキーやん、学校での青春を体験せんのは損やで」
はやての現状を知っているせいか、何も言い返せない大樹。
「まあ、ポジティブに考えるしかねえですし、
それよりも夕飯の準備をしたほうがいいじゃないですかご主人様」
「そうやね」
「俺も手伝うというか少しアドバイスくれ」
「なんや、料理うまくできてへんの?」
「ああ、なんか味が極端になるんだよ。
レシピ通りにしてるのに」
遠い目で説明する大樹。
調理開始
「へ? 塩ってこれだけしか入れないのか?」
「そうや、大樹はどれくらい入れてるんや?」
視線をずらした大樹はぼそりと答えた。
「味噌汁を取るアレ…」
「それお玉や、どんだけ入れてんねん?」
「いや、大さじって書いてあるから一番お大なさじを…」
「……因みにしょうさじは?」
「ラーメン――「レンゲ!? 何十人分つくるきや?」
大樹のドジッ子ぶりに突っ込むはやて、その様子を見る二匹の使い魔?の一匹は微笑ましい視線で見つめていた。
(フェイトもあの中に入れば笑ってくれるかね)
(ええい、あの小狸油断ならねえ、
ご主人様の相棒ランクを上げまくりじゃねんえですか。
このままじゃまずい、最悪の場合、ご主人様をパクリするしか…)
料理が出来上がる少し前にフェイトは目覚めた、
知らない場所で戸惑ったがアルフがいると知るとホッとした表情になるフェイト。
「そういえば、自己紹介がまだったな。
俺は仙道大樹」
「自己紹介もしとらんかったんか?
それ犯罪とちゃう? 精神年齢一四歳の仙道大樹君」
フェイトに聞こえない小声で大樹に突っ込むはやて。
「しかたないだろ、なんか無理してて放っておけなかったんだよ」
「お人好しなんやね」
「そうみたいだな」
自分の性格を今知ったかのような言い方にはやては苦笑した。
「えーっと…」
困惑するフェイト。
「私は八神はやて。君は?」
「フェ、フェイト・テスタロッサ…」
「ほな、私達はこれで友達や」
「と…もだ…ち?」
はやての言葉に少し驚くフェイト、
そんな中、だれかのお腹の音がなった。
「「「「「……」」」」
一瞬無言となる。
「とりあえず、ご飯食べるか」
「そうやね」
「へ?」
戸惑うフェイトを机の前に座らして。
「「いただきます」」
「い…いただきます」
アルフはフェイトを見守りながら、骨付き肉を食べていた。
「む、本当にあの量の調味料でこんなふうになるんだな」
「大樹は調味料の使いすぎってレベルやないで、
なんでお玉を大さじと勘違いしたんかホンマにおかしいで、
テレビの料理番組くらい見ればわかるやろ」
「そういえば、テレビがあったか…」
「おいおい」
「いや、両親がいた時なんかテレビなんて見なかったし、
というか、テレビ見れる空気じゃなかったからな~」
遠い目でかつての家庭環境を思い出す大樹。
「ええと、大樹の両親は?」
「仲悪いくせに、二週間前に仲良く一緒に死んだ」
そっけなく答える大樹にフェイトとアルフは軽く引いた。
「っま、私の家も両親はいないけど、
比較的に仲はよかったからまだマシやね。フェイトちゃんの両親はどうなん?」
「え!?」
突然の質問にフェイトは驚くが、
二人の家庭環境を聞いて自分だけが辛いわけではないと感じて素直に話をすることにした。
「お父さんは知らないけど、お母さんは以前は優しかったの…」
「フェイトちゃんも苦労してるんやね」
「そうだな、いっそのこと俺達だけで暮らさない?
なんか楽しそうだし」
「ハーレム発言かいな、さすが大樹やね」
「そんな意味で言ったわけじゃないぞ?」
「冗談や、確かにうちらだけ一緒に暮らすんは魅力的やね、
でもまあ、簡単にいかんし」
フェイトはここにいるみんなで暮らしている風景を想像した。
はやてが大樹をからかい、
自分もその輪に入っている光景を想像して涙を流した。
「ちょ!? そんなに嫌だった?」
「そりゃあ、男子と暮らすんはね~」
細く冷たい目で代気を見るはやての口元はにやけていた。
「いや、はやてがいった意味じゃなく、家族として一緒に暮らせないかなと思って、
これでも戦争孤児を見たことあってな、みんな血が繋がってないのに一生懸命生きていたことを思い出しただけだ」
大樹はそう言っているとフェイトは口にする。
「ち、ちがうの、嬉しく…、でも、私、
母さんのためにやらなくちゃいけない事があるから」
食べているご飯の味もあってか家族の暖かさというものを感じたフェイトは自分の気持ちを素直にいった。
その後、フェイトと仲良くなり大樹が魔力がある理由を話した。
「ご主人様、少しお風呂入ってきますね」
タマモがそう言って、はやて達を温泉がある方に連れて行った。
「あいよ、俺ちょっと工房に行ってくるから、
何かあったら念話で呼んでくれ」
「は~い、というより一緒に入りませんか?」
「入らない!! 服なら、そこのタンスにかなりの種類があるから適当に持っていてくれ」
そのタンスにかつて紅き翼のメンバーが買った服が収納されていた、
紅き翼と一緒に行動した、アルカやテオドラのサイズの服はもちろん、
エヴァンジェリンが置いた服もあるのではやて達の服には心配はない。
因みに、お風呂では。
「ええな、この感触はたまらん!!」
「ちょっと、あん…はやて…どこを触ってるのさ…んぁ」
「胸に決まってるやら、ホンマにけしからん胸や…、
やらわかいな~」
「ちょ…いいかげ…んぁ…はぁ…んん、た、助けてフェイトぉ」
「あかん、もう我慢できん、ウチの中の男が暴走して狂ってしまうんや~」
フェイトは苦笑しながらそれを眺めていた。
(はやての奴、かなりできる。
このままでは最大の難敵…むむ、でも、なんだかんだ言ってはやての魂もイケメンだし、
かなりやばいですよご主人様~~~!!)
はやてに「お前女だろ」というツッコミをする人間がいないから温泉に出るまで、
はやてはアルフの胸を堪能して生き生きとした表情になったとさ。
それから、それぞれの用意された部屋で一夜を過ごし、
別荘を出るまで、大樹の魔法世界で過ごした日々の話をきいて、
時間を潰した。
はやては見たことない魔法という世界に興味を持ち、
フェイト達は自分達と違う魔法を使う世界に興味を持った。
それから、別荘を出たはやては、まず先に別荘に持って行かなかった携帯を見て、
本当に一時間しか経ってないことに感心した。
「フェイト、無理するなと言えないけど、
無理するなよ。別荘で休めばいいんだからな」
「うん、ありがとう大樹。でも私頑張りたいから」
「アルフ、もしフェイトの体調が優れないときは無理やり連れてこいよ」
「わかってるよ」
「そんときは私もよんでな~」
「ひぃ!!」
はやての言葉に反応するアルフをみて大樹はフェイトに聞いた。
「どうしたんだ?」
「あはは…ちょっとね」
そのあと、フェイト達は自分たちの家に帰ったと思う、
もしかしてジュエルシードを探しに行ったかもしれないが。
「じゃあ、送っていくから、
行こうか」
「ありがとうな。送り狼ならんことを祈るけど」
「だったら、もう少し成長しろ」
「あはは、ぶっ飛ばすで~」
大樹ははやてを家まで送った。
はやては家に着いたあと、大樹が言っていたことを思い出していた。
「いっそのこと俺達だけで暮らさない?
なんか楽しそうだし」
「ホンマにそうなったら、楽しいやろな」
そう思って、いつものように一人で過ごした。
だけど、今回別荘に行ったこことで、
彼女の誕生日に発動するはずだった闇の書が早く発動したのは誰も知らない。