Assassination classroom with 西住悠斗 作:にっしんぬ
「「「さて、始めましょうか」」」
何をだよ
「学校の中間テストの時期がやってきました」
「そうそう」
「そんなわけでこの時間は」
「高速強化テスト勉強を行います」
1体の分身がそれぞれ意思を持ってるような喋り方をするんじゃない
なんか1体だけクワッとか変な顔してんじゃねーか
「先生の分身が1人ずつマンツーマンでそれぞれの
苦手科目を徹底して復習します」
器用だな、おい。しかし国語6人数学9人社会3人
理科4人英語4人、なぜかNARUTOが1人…
「よくそんな器用に教えられるね、殺せんs…ってうぉ!」
そう言おうと思ってた矢先、急に先生の顔がゆがむ
「急に暗殺しないでくださいカルマ君!!それ避けると
残像が全部乱れるんです!!」
やっぱりお前か。でも…
「楽しそっ!」
そういってカルマが刺したところとは逆のほうを刺す
「ちょっ!西住君まで!この分身、意外と繊細なんですから!」
「でも先生、こんなに分身して体力もつの?」
渚が尋ねる、いくら超生物とはいえこんなに素早く動き続けてたら
どこかしらで限界が来るはずだ
「ご心配なく、1体外で休憩させていますから」
余計に疲れないか、それ?
超生物で、暗殺対象、けれども教え方はそこら辺の教師より断然うまい。
俺たちにとって頼りになる味方だ。
「西住くん」
「あれ、神崎さんどうしたの?」
「あっ、えっとねこの間借りた本、返そうと思って。ありがとう」
「あー、もう読み終わったんだ、ゆっくり読んでくれてもよかったのに」
「テスト勉強の合間に読んでたらつい進んじゃって。いつのまにか読み終わっちゃった」
テスト勉強の最中に片付けし始めると止まら無くなっちゃう
あれと同じね、分かる分かる。
「りょーかい!俺まだ読み終えてないから返すの
テスト終わってからになるけど大丈夫??」
「うん、大丈夫。ゆっくり読んでくれていいからね」
「ありがとう!神崎さんはもう帰る?」
「そうだね、西住君は?」
「俺はもう少し残ってくかな、殺せんせーに
数学で聞きたいところあるからさ」
「そっか、じゃあまた明日ね」
「うん、また明日」
「さて、殺せんせーはどこかなー・・・っとあれは渚と、理事長か?」
何かを話してる様子だけど・・・あ、帰ってった。
「渚っ!!理事長と何話してたの?」
「うわぁ!!びっくりした、西住君かー。うーんとね、テスト頑張れってさ」
「ふーん、頑張れって言われた割には浮かない顔してるね」
「あー、えーっとね。何だか自分がE組なんだって再確認されたよ」
そうやって自信がなさげに話す。
「・・・別に関係ないと思うけどな。まぁそれはいいとして
殺せんせーは教員室??」
「??うん、そうだけど今は・・・」
「まーたあの先生は・・・何やってんの先生」
ドアを開けたそこには
知恵の輪に絡まって倒れた殺せんせーがいた。
みっともねぇ・・・
「殺せんせー、早くその知恵の輪から脱出して
数学教えてよ、テストまで時間ないんだからさ」
「に、にゅやっ!!すみません、西住君」
そういって知恵の輪をパキンと割って抜け出す。
テンパらなければ何でも出来そうなんだけどな。
「ふぅ、お待たせしました、では始めましょうか西住君
渚君も一緒に受けていきますか?」
「あー・・・僕はいいや」
「・・・そうですか。ではまた明日」
「気ぃつけてな、渚」
「うん、ありがとう西住君。さよなら、殺せんせー。」
そういって渚は帰っていった。
数学の個別授業は日がくれるまで続いたから
殺せんせーが送ってくれた・・・
次の日・・・
「「「「「さらに頑張って増えてみました。さぁ授業開始です」」」」」
・・・はい?
マンツーマンどころか3~4人増えてるじゃねーか
もはや残像のクオリティが下がってるし、なんか動物まで交じってる
「・・・どうしたの殺せんせー?なんか気合い入りすぎじゃない?」
「んん?そんなことないですよ?」
そんなことあるだろ、理事長に何か吹き込まれたか?
キーンコーンカーンコーン
「さすがに相当疲れたみたいだな」
「なんでここまで一生懸命先生するのかね?」
ぜーぜーと呼吸を荒げてる殺せんせーに
前原と岡島が声をかける
「全ては君達のテストの点を上げるためです。そうすれば・・・」
「殺せんせーの煩悩全開のため割愛します」
「さすが西住君、小説だからこそできる技だね!」
「西住君?不破さん?」
渚、あんまり触れるな
「となって殺される危険もなくなり先生にはいい事ずくめ」
殺されたいのか殺されたくないのかどっちなんだ
「・・・いや、勉強の方はそれなりでいいよな」
「・・・うん、なんたって暗殺すれば賞金100億だし」
「100億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ」
「にゅやっ!!そ、そういう考えをしてきますか!!」
渚が昨日自信なさ気な顔してたのはこれか
「俺達エンドのE組だぜ、殺せんせー」
「テストなんかより・・・暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」
<E組だから>という劣等感なんだろうか
皆諦めた表情をしている。色々と言いたいが
こういうときこそ先生の真価が試されるかな
「西住、何か言いたそうだね」
カルマに尋ねられる
「んー、まぁ色々あるけど殺せんせーに任せるさ」
「全員校庭へ出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んでください」
「さてカルマ、行きますか。俺、先生達呼んで来るわ」
「ん、そうだね。よろしく」
「殺せんせー、2人とも連れてきたよ」
「ありがとうございます、西住君。では、イリーナ先生
プロの殺し屋として伺いますが」
「・・・・・・何よ、いきなり」
「あなたはいつも仕事をする時・・・用意するプランは1つですか?」
「・・・?いいえ、本命のプランなんて思った通りに行く事の方が少ないわ
不測の事態に備えて予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ」
なんとなく言いたいことが分かった
「では、次に烏間先生。ナイフ術を生徒に教える時・・・
重要なのは第1撃だけですか?」
「・・・・・・第1撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ
強敵相手では第1撃は高確率でかわされる
その後の第2撃、第3撃を・・・いかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける」
「結局何が言いたいん・・・」
前原の言葉を遮るように殺せんせーが話す
「先生方のおっしゃるように、自信を持てる次の手があるから
自信に満ちた暗殺者になれる。対して君達はどうでしょう。
『俺らには暗殺があるからそれでいいや』・・・と考えて
勉強の目標を低くしている。それは・・・西住君は気づいてますね?」
「急に振るなよ。要するに自分たちがE組であるっていう
劣等感を暗殺を盾にして現実逃避してるってことでしょ?
ていうかなんでそんなくるくるしてるのさ」
「くるくるしてるのは置いといて、その通りです
よく見ていますね。」
「まぁ、
「良いことです。では、例えばもし先生がこの教室から逃げ去ったら?
もし、他の殺し屋が先に先生を殺したら?
暗殺という拠り所を失った君達にはE組の劣等感しか残らない。
そんな危うい君達に先生からの警告です。」
回転は加速していき、竜巻が起こる
え?これ大丈夫なの??
「第2の刃を持たざる者は・・・暗殺者を名乗る資格なし!!」
名言ぽく聞こえるけど、絶対本校舎とかで話題になるぞ、この竜巻
「・・・・・・校庭に雑草や凸凹が多かったのでね
少し手入れしておきました。先生は地球を消せる超生物
この一帯を平らにするなどたやすいことです」
見事なまでにぴっかぴかじゃねーか
さらに第2の刃を明日からの中間で示さなければ
校舎まで平らにして去って行くらしい。
これはさすがに阻止しないとまずい・・・よな?
全員中間テストで50位以内・・・
「英語なら自信あるんだけどなー」
呟きは誰にも聞こえることなく・・・テスト当日。
結果は数学と理科に関しては惨敗、というか・・・
「範囲が変わるなんて聞いてねぇよ・・・」
本校舎の生徒達は知ってたらしいが出題範囲が大幅に変えられたのである
「殺せんせーごめん」
「いいえ、西住君・・・先生の責任です。この学校の仕組みを
甘く見すぎていたようです。・・・君達に顔向け出来ません」
そういって殺せんせーは俺達に背を向けている。すると
突如ナイフが先生に投げられる。無論避けられたが
「いいの~~?顔向け出来なかったら俺が殺しに来んのも見えないよ」
「カルマ君!!今先生は落ち込んで・・・」
バサッと先生の元に答案用紙が投げられる
点数は全教科100点に近い数字で、数学なんて100点である
「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ
だけど、俺はE組出る気ないよ。前のクラス戻るより暗殺の方が全然楽しいし
ていうか、西住も早く点数ばらしちゃいなよ。」
決して褒められる点数ではないのだが・・・
「カルマ、お前と違って全教科で褒められる点数じゃないっての」
「まぁまぁいいじゃん」
「はぁ・・・まぁいいけどさ、はい、殺せんせー」
そう言って先生に答案を差し出す
「数学と理科をなんとかすれば50位届いてたかもだし
でも、届いたとしてもカルマと同じく、ここを抜ける気はないね」
「西住もそう言ってるし、・・・で、どーすんのそっちは?
全員50位に入んなかったって言い訳つけて
こっからシッポ巻いて逃げちゃうの?」
あ、なんか既視感。
「それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの?」
先生の顔がピクつく。始まったよ、カルマお得意のおちょくり攻撃
カルマの声を皮切りにみんなが一斉におちょくりだす
「なーんだ殺せんせー、怖かったのかぁ」
「それなら正直に言えば良かったのに」
「ねー、『怖いから逃げたい』って」
おーおー、よく言うぜ。じゃあとどめの一撃いきますか
「ここで逃げる先生はかっこよくないなー
そういう噂を聞いた美人大学生はどう思うかなー
そんな格好悪い先生は嫌われちゃうかもなー」
もはや棒読みである。しかし・・・
「にゅやぁぁぁああ逃げるわけありません!!
期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!!!」
みんなの笑いが教室中を包み込む。
この壁をバネにみんながきっと成長するんじゃないかって
次回から修学旅行です。
2回か3回ぐらいに分けるかな?
どうイチャコラさせようか(ゲス顔