「…まさか魔法少女にそんな闇があったとはな…」
「そう、だからキュウベェ…インキュベーターが黒幕と言っても過言ではないわ。」
あれから大成はすぐほむらの家にお邪魔させてもらい、魔法少女の真実、キュウベェの魔法少女を生成する真の理由などを聞かせてもらった。
「ソウルジェムが濁ると魔女に変わってしまう…魔法少女、魔女…確かに文字だけひっくるめればそっくりだな…」
魔法少女へと変わった女の子達はソウルジェムという宝石を手にする。しかしそれは実は自身の命でもあり、それを破壊されると死亡。半径100m以上体とソウルジェムの距離が離れれば体は死人のように動かなくなる。ソウルジェムが穢れで濁りきればソウルジェムがグリーフシードへと変化し、魔法少女は魔女になってしまうという。
「キュウベェは聞かれなかったから答えなかったと言い張るわ。」
「確かに感情の無い生物ならではの発言だな。これからはどうするんだ?とりあえずマミさんが死ななかったからさやかは魔法少女になる必要はないんじゃないのか?」
「それは違うわ。美樹さやかは想い人の上条恭介のために魔法少女になる。彼の動かなくなった手を治すために。」
一難去ってまた一難。今度はさやかの魔法少女化を避けねばならぬそうだ。
「さやかが魔法少女になるおおよその日にちは分かるのか?」
「えぇ、まだ時間はあるわ。およそ二週間ぐらいかしら。」
「二週間か…」
大成は深く考え込んでしまう。
「何か気になる点でもあるのかしら?」
「まぁ…俺の知り合いが作ってる仙豆って豆を食わせればそんな手ぐらい一瞬で治るんだけどな…」
「それは本当なの!?」
嘘ではない。仙豆はありとあらゆる事故や怪我の部類はたちまち元どおりになってしまういわばチートのようなアイテム。自然病だけはどうにもならないが、おそらくその上条恭介の事故で動かなくなった手は治るであろう。
「だが俺の世界に取りに行かなければいけないからな…ぶっちゃけ自分では意図的に戻れないからこの可能性は無いと思ってもいい…」
「そう…」
しばらくの沈黙が続いてほむらから話を持ちかける。
「…美樹さやかが魔女になってからでは全てがおしまいよ。」
「どういうことだ?」
「ソウルジェムは心のメンタルがダメになってしまうとすぐに穢れてしまうわ。美樹さやかが魔女になってしまって、巴マミが真実をキュウベェに聞くの。そしてメンタル崩壊してしまった巴マミは急に暴れ出して杏子や私達も殺そうとしてくるわ。」
「なんだと…?」
衝撃の事実である。巴マミはもう一件落着したとは思っていたが、まさかそんな事までしでかそうとするとは…大成は驚きのあまりに言葉を失う。
「私も何度も同じ時を繰り返してありとあらゆる手を使ったけどダメだったわ。」
「…でも今回は違う。」
「え…?」
大成は立ち上がりほむらを見つめて話を続ける
「今まではお前1人でやってきたかもしれんが、今回は俺もいる。お前達に絶望の未来しか待っていないのなら、俺が希望の未来へと進ませてやる。お前1人で抱え込まなくていい。2人でできることをやっていこう。」
「…そうね…ありがとう。」
ほむらは笑顔をこちらに向けてくれた。
「…笑ったな。」
「え?」
「お前、俺が見た限りでは初めて笑顔を見せてくれたからな。せっかく可愛い顔してるんだから、もっと笑えよ。お前にはその方が似合ってる。」
「な…//」
さらっと言いのける大成であるが、ほむらにとってはかなり恥ずかしい様だ。実際彼女自身、何度も時を遡る事により次第に笑顔など見せなくなっていた。
「…まぁ、今回は貴方という存在がいるおかげで私にも希望が見えたのよ。期待しているわ。」
「おぅ!じゃあ早速作戦会議を…⁉︎」
ガタンっと急に立ち上がり焦りの顔を浮かべる大成。
「どうかしたのかしら…?」
「いや…気のせい…だよな…なんでもない、忘れてくれ。」
「そう」
何かを察知したのか大成は考え込んでしまうが、とりあえずほむらを心配させないために適当にごまかした。
「(まさか…いま感じた気は…念のため警戒しておくか…)」
とりあえずほむらの家を後にして大成は教会へと帰った。
「ただいまっくす」
「今日は一体どこ行ってたんだよ〜」
教会へと帰ってきて出迎えてくれた杏子に軽く話をしながら大成は途中コンビニで買ってきた弁当を杏子に渡す。
「ん〜マミさんとかと色々遊んだり魔女倒したりしてたんだよ〜ほれ、弁当」
「おーサンキュ〜、へーマミに魔女…ってマジかよ⁉︎」
お前は芸人か!っと突っ込みたくなるほどのリアクションをされてしまった。早速弁当をがっつきながら杏子は話を催促してくる。
「おあえ、まりょとははかえんのはよ⁉︎ひかもワミとひいあいって…」
「食べながら喋るのは行儀が悪いぞ。」ズィ
「うぁっ」
口に物を含んで喋る杏子に顔を近づけ怒り気味に話す大成。杏子はびっくりして喉に詰まらせるところであった。
「…改めて、お前魔女と戦う力なんてあるのかよ。あと、マミは一応知り合いだ。いつのまに知り合いになってんだよ。」
杏子とマミが知り合いであったのも驚きであるが、魔法少女同士だからありえる話だと納得して大成は質問に答える。
「戦う力ならある。現に昨日まさにマミさんが殺される所を救った。知り合ったのは学校とかでだ。そうだ、お前も今度マミさんちに来いよ。一緒に仲良く話そうや」
「力ねぇ…そうは見えないんだけどなー。マミんとこに行くのは却下だ。あたしはあいつと仲が悪い。いまさらのこのこと仲良くしましょうぜ、なんて話しても引かれるだけだ。」
それは少し部が悪いと感じた大成はなんとかしようとする。
「強制だ。今度引っ張ってでも連れて行く。お前とマミさんはそんな互いに嫌う理由もないだろ。いいな?連れて行くからな?」
杏子の頭を手で撫でながら大成は杏子の返答も聞かずに話を終わらせる。
「お、ちょっおま…!……ったくよ…反則だろ…」
杏子は入り混じる感情にその場にひれ伏すしかなかった。
「さて、夜のパトロールとでもいくか。俺単体でも十分戦えるはず。」
大成はそれから見滝原の街を歩いていた。昨日のお菓子の魔女は強さで言えば並みの魔女を上回る力だという。それを撃破することに成功したために大成は1人で魔女退治に出向くつもりだ。
「まぁ、いざとなれば秘策もあるしな……ってあれは…?」
少し離れた所をまどかと友達の志筑仁美が歩いている。
「…こんな時間に遊びに行くのか?…ってそんな状況でもないな。」
まどかは仁美に手を引っ張られて連れて行かれているようだ。仁美の目は黒ずんでいて完全に己の意思が無いように見える。
大成は怪しいと思い尾行することにした。
「仁美ちゃん。痛いよ…やめて!家に帰ろう?」
「何をおっしゃっていますの?これから私達は天国に行きますの。鹿目さんも一緒に行きましょう。」
連れてこられたのは街のはずれの工場、まどかは中に連れて行かれていき、そこには仁美と同じ死んだ目をしたような人達が数人いる。
「仁美ちゃん…これって…」
「えぇ、これで天国に行けますわ。」
仁美はなにか液体のようなものに違う液体を混ぜようとしている。
「仁美ちゃん…それはダメ!!」
ガシャンっと音がして辺りの全員がまどかを一斉に睨みつける。
まどかはとっさにその怪しい薬の入った器を投げ捨てたのだ。
「はぁ…はぁ…これやってたら確実にみんな死んでたよ!!目を覚まして!!」
「…鹿目さん…何をしていますの?」
「ひっ…」
ヨロヨロ…と周りの全員がまどかに忍び寄る。まどかは恐怖でどうすることもできずにその場に尻餅をついてしまう。
「いや…助けて…誰か…」
「鹿目ぇぇぇさぁぁぁあぁぁあん!!!」
「いやぁぁぁぁぁあ!!」
まどかは目を瞑る…が、誰かに担がれた感じにすぐ目をあける。
「…あら、ごきげんよう。大成さん。」
「ごきげんよう。仁美。ってごきげんようって言うくせに今まさにさようならって事しようとしてたよな。」
「た…大成君…ヒグッ」
安心させるために大成はまどかをお姫様抱っこする。
まどかは恐怖で溜まっていた涙をドッと流し始めて安心しきって大成を見つめる。
「怖かったよ…」
「まどか、ちょっと待ってな。」
「待つって…?フェッ⁉︎」
まどかを軽く上に投げ飛ばし、その瞬時に大成は仁美を含む他全員を手刀で気絶させる。まさに1秒ほどの出来事であった。
そのまままどかをお姫様抱っこで再度抱きかかえる。
「よく頑張ったな。えらいぞ。まどか。」
「//ありがとう…」
落ちついたまどかを地に下ろし大成は辺りを見回す。
「恐らく魔女に操られているんだろう。…ほら、あそこに」
「魔女の結界…!」
「ちょっくら行ってくるわ。まどかは早く家に帰るんだ。」
「そんな!大成君1人じゃ…!」
「大丈夫だ。またいつこいつらが目をさますか分からない。まどかは早く帰るんだ!」
そのまま大成は結界の中へと入っていった。
「…今度の魔女は一体どんなやつなんだろうな…っと…楽しみにしてどうすんだ…これもサイヤ人の闘争本能ってやつか。」
今回の魔女の結界は前回のお菓子の魔女とは全く違い、青い空間にひたすら長い階段が続いている。
だが大成は戦いたい衝動を抑えきれずに舞空術を使い階段を無視して奥へと進む。
「使い魔なんて眼中にねぇんだよ!どいたどいたぁ!」
人型の使い魔が襲ってくるがそれを気弾で消滅させながら大成は進んだ。
「…ここだな。」
最深部はまさにボスが出てきそうな空間。広々とした丸いステージがあり、その真ん中にテレビのようなものが置かれている。
「…」ドッ
テレビ目がけて気弾を放つ。…が、テレビに翼が生えそれを回避されてしまう。
「やっぱそう上手くはいかないか。さぁ、かかってきやがれ!」
魔女は体当たりしてくるがそれをなんなく回避し、避け際に蹴りをお見舞いする。
「…弱いな…ハズレ引いたか?」
勝利を確信して大成は一気に魔女との間合いをつめ、両手でテレビをつかむ。
「このまま気で消してやる!」
その直後魔女のテレビから激しい閃光が伴われて大成を包む。
「うぉ!!」
そのまま大成は意識が途絶えてしまった。
半端ですが今回はここまでです!
なかなか早いペースで更新できたのも読んでくださり、コメントをしていただける読者様のおかげです!ありがとうございます!
コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!
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