時代干渉少年   作:絶神

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ハコの魔女②

「…急がないと…!」

 

さやかは1人道を走っている。

 

「大成…!無事だとは思うけど無理しないでよね…!」

 

焦った様子で大成が1人で魔女と戦っていることをまどかに教えられ、さやかは大成と魔女の戦っている工場へと向かっていた。

 

「あたしの初手柄は大成には取らせないんだから…!」

 

彼女は青く輝くソウルジェムを手に握りしめ先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大成は知っている場所に立っていた。

 

 

そこは自分がかつて住んでいた場所。

 

「あれ…おれんち…?」

 

ベッドから身を起こし大成は階段を下りていく。

 

「おはよう。大成。」

「母さん…」

 

二階から一階へと降り、リビングへと進むとそこには大成の母と父がいた。

 

「学校行く時間やぞ。早く支度しろ。」

 

父はカッターシャツを着て、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。もうすぐ仕事なのだろう。

 

「そうよ。昨日も遅刻したでしょう?早くご飯食べて、寝癖直して学校行きなさい。」

 

母はキッチンからご飯を作りながら喋る。

 

「あぁ、もう行くよ。飯はいらね。行ってきます。」

 

大成はそのまま家を出て学校へと向かう。

 

「あれ…なんで俺こんなところにいるんだっけ…何か思い出せない…」

 

違和感を感じながらも大成は学校へ行き、授業を受ける。

 

「よ!今日は遅刻しなかったな大成!」

「二宮…昨日はたまたま疲れて寝坊したんだっつーの…」

 

友人と会話を交わし、何事もなく1日を終え、大成は家へと向かう。

 

「あれ…体が…」

 

大成は違和感に気づく。彼の体は彼の意思にそむき勝手に進んでいる。

 

「まてまて…なんで…いうことをきかない…」

 

自分の家に近づく度に聞こえてくるパトカーのサイレンに呼応するように大成は足早と家に向かう。

 

(あれ…なんか覚えてるな…この感じ…)

 

どんどんこみ上げてくる感情。それは良いものではなく、それはすぐにわかるものとなる。

 

(知ってる…家に行きたくない…嫌だ…嫌だ…嫌だ!)

 

だが大成の意思は届かず、勝手に動く体は家の前で止まる。

 

家の前に止まるパトカー。

 

家から警察が血相を変えて出てきて、大成の前に来る。

 

大成は警察を無視して家に入る。

 

いつものリビングへ入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには哀れな姿に果てた母と父が横たわっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

知っている。大成はこの光景を知っている。彼が生きた人生で一番辛い出来事が頭を駆け巡る。

 

見たくない。

 

大成は目の前でまた見せられる光景に耐えきれずに頭が押しつぶされそうになる。

 

「やめてくれ!!なんでこんな…!!やっと忘れたのに!!あぁ…母さん!父さん!!嫌だぁぁあ!!!!!!!」

 

その途端今度は学校へと光景は変わる。

 

「今度はなんだ…屋上…?」

 

急に場所が変わり今度は学校の屋上。

 

目の前には死んだ目をしている大成の友人、二宮が屋上のフェンスを乗り越えてこちらを見ている。

 

「嘘だろ…またかよ…なぁ…やめてくれ…」

 

その途端二宮は大成の前から姿を消した。

 

正確には屋上から飛び降りた。

 

「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

「もうやめてくれ…!!昔のことをえぐらないでくれ…!!!誰か助けてくれ!!!もう辛い思いはしたくないんだよ!!」

 

そして今度は家の帰り道へと場面は変わる。

 

大成の目の前には止まったトラック。

周りの全てのものが止まっている。

大成は瞬時に理解した。

 

「あぁ…俺が死ぬ瞬間じゃないか…痛いのは嫌だなぁ…」

 

大成は全てに絶望した状況のまま目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……せ…く…」

 

 

 

「た……くん…」

 

 

 

「大成くん!!」

 

 

「はっ⁉︎」

 

大成は目を開きガバッと体を起こす。

 

「良かった…!大成君!」

「まどか…」

 

目の前でまどかが大成に抱きつき、大成は周りを見渡すとそこは先ほど自分が乗り込んだ工場。

 

「大成。あたしが来てなかったら死んでたかもしれないんだよ??」

「さやか!その姿は…」

 

そして目の前には魔法少女へと変身したさやかが立っていた。

 

「大成君。さやかちゃんが来た時に魔女の前でうなされていたんだよ…」

「うなされて……そうか…あの魔女は過去を見せる力が…」

 

大成は油断してハコの魔女に過去を見せつけられていた。要するに精神攻撃のようなものである。

 

「もう少しで死んでたのか…こればっかりは超サイヤ人もくそもないな……ありがとなさやか、まどかも。」

「ううん。私はたださやかちゃんを呼ぶことしかできなかったし…」

「いや〜私が必殺技でビシッと決めてやったんだぞ〜!大成には今度たっぷりと礼をしてもらわないとね〜!」

「晩御飯で勘弁を…」

 

 

 

それから各自家に帰宅し、大成はほむらの家に訪れた。

 

「ほむらー俺だー」

ガチャ

「どうぞ。」

「おうっ…って、杏子⁉︎」

「おー大成〜。」

 

ほむらの家にはなんと杏子がいた。どうやらほむらは早い段階で杏子を味方につけることに成功したようだ。

 

「…杏子もすんなりと仲間になってくれるんだな。」

「べっ…別に意味なんかねーよ!ワルプルギスの夜が来るとあたしの街まで吹っ飛ばされちまうかもしんねーだろ?自己防衛のためだっつーの。」

「はいはい…ありがとな。」

「ん…」

 

佐倉杏子という人間が実はとても優しい心の持ち主であるということはここ何日か共に生活した大成はよく分かっている。

彼女なりの表現なんだ、と心の中で笑った大成は改まって話をする。

 

「報告だ。さやかが魔法少女になってしまった。」

「!!……そう…」

 

ほむらは、またなのか…といった顔をして話を聞く。

 

「あいつが魔法少女になって何かやばいことでもあんのか?」

「えぇ…美樹さやかは誰よりも真っ直ぐな心の持ち主。ゆえに誰よりも心の穢れがたまりやすい人でもあるわ。彼女はこれから負の感情に押しつぶされて魔女へと変貌する。」

「な…!マジかよ…お前から聞いたソウルジェムが濁りきると魔女になっちまうってやつかよ…」

 

どうやら杏子にも事のあらかたは伝えてあるようだ。

それ事態には大成も驚きはしない。なにせ佐倉杏子という人間は強い心の持ち主である。過去に辛い出来事をしている分、こういった話には対応できるのだろう。

 

「あーでもな〜あたしの体もただの入れ物になっちゃって、このソウルジェムがあたしの命そのものなんてさ〜。調子狂っちまうよほんと。」

 

杏子の手にある赤く燃え滾るような輝きを放つソウルジェムは彼女自身の魂そのものでもある。

 

「キュウベェもとんだ技術をもっているもんだな。お前ら少女も厄介な生き物に餌にされちまったもんだな。」

「餌っていうなよ!!…それで?これからどーするんだ?」

「そうね…」

 

これからの出来事を知っているのはほむらだけである。大成も杏子もそれに合わせて動く他ならない。

 

「まず巴マミにはこの話をしてはいけないわ。過去に彼女はこの話に絶望して暴れまわり、私たちのソウルジェムを破壊しようとした事があるわ。」

「マジかよ…でも、伝えておかないといずれはばれちまうんじゃないのか?」

「そうね…彼女が動かないようになんとか拘束できればいいのだけれど…」

「それなら俺に任せてくれ。マミさんをがっちりホールドしてやるぜ。」

「…あまり頼りない言い方をしてほしくないのだけれど…」

 

ジト目でほむらに見られる大成は「軽い冗談だって!」と弁解してその意思を見せる。

 

「…その後は美樹さやかの魔女化をどうにかするしかないわね。彼女はクラスメートの志筑仁美に想い人の上条恭介を取られてしまうわ。それからだんだん穢れがたまりやがて…」

「その件はあたしにまかせな。ちょいちょいあいつと絡んできたけどよ、見てるとウジウジしたところが気にくわねぇ。あたしがみっちり監視してしごいてやるさ。」

 

美樹さやかの件は杏子が受け持つようだ。杏子の目からは絶対といった気迫が見られてくる。

 

「では、まかせるわ。最悪美樹さやかが魔女化してしまってもその先の計画に支障はきたさないわ。できればまどかのメンタルのためにも避けたい事だけれど。」

「そうだな…一応俺からも気にかけておくよ。」

「えぇ…そして…」

 

ほむらは長くて綺麗な黒髪をなびかせ、これからが本題だ。と言った目で話を続ける。

 

「ワルプルギスの夜の撃退。そしてまどかの魔法少女化の阻止よ。」

「ワルプルギスは分かるが、まどかの魔法少女はなんで阻止なんだ?戦力としては欲しくないのか?」

「いいえ、彼女が魔法少女になればこの世界は破滅するわ。過去にまどかが魔女化してしまい、一瞬のうちに崩壊していった時間軸があったわ。」

「マジっすか…じゃあ、ワルプルギスの夜を倒せばいい話だな。まどかの魔法少女化に繋がりそうなマミさんの件とさやかの件もどうにかしないと。」

 

杏子と大成は互いに目を取り合い、うなずき決心する。

 

「「俺(あたし)にまかせろ(な)ほむら」」

 

ほむらは今まで見せた事ないくらい驚いた顔をして、一瞬で元の真顔に戻り話をする。

 

「…頼りにしているわ。とりあえず、巴マミの方は私も参加するわ。話は私がする。大成は近くで暴れ出す巴マミを止めるために準備してて。」

「了解」

「決行は3日後よ。今日はゆっくり休んで頂戴。」

 

そのままほむらの家の空いている部屋を借り、大成と杏子は眠りについた。

 

 





結局ハコの魔女バトルも戦闘シーン少なくなっちゃいました…
確実に話は進めていくので、少しでも見てくださる方がいれば嬉しいです。

コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!

  • 進撃の巨人
  • 灼眼のシャナ
  • ギルティクラウン
  • ドラゴンボール超
  • 魔法少女まどか☆マギカ(原作編
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