あれから一同は一度作戦を練ることにした。
「改めて聞かせなさいよ。あんた、あそこまでロザリオを欲しがるのはなんでなのよ。」
アリアは今一度理子にロザリオを取り返す目的を問う。
「アリア…腐った肉と泥水しか与えられない、狭い檻で暮らしたことある?」
理子は暗い表情から話を切り出す。
「ふざけんな!!あたしはただの遺伝子かよ!!」
今度は感情的になる。
「あたしは理子だ!!峰・理子・リュパン・4世だ!!」
「ご先祖から生まれた機械なんかじゃない!!」
今までの理子からは明らかに違う言葉遣い、それからしてこれが本当の峰理子なのだろう。
「あれはただのロザリオなんかじゃない、あれはお母様が私に暮れたリュパン一族の宝石。」
「だから檻に閉じ込められたときも、これだけは離さなかった。口の中に隠してきた。」
「その時気づいた。このロザリオは、私に力をくれる。」
理子はロザリオから得る力で、髪を変幻自在に操っていたようだ。
「それを使って檻から抜け出した!そして、オルメス…お前を倒して、曾お爺さんを超える…自由になる予定だった…のに…」
理子は泣き出してしまう。
「ロザリオも奪われて…もう理子はおしまいだよ…」
理子の肩に手を置く大成
「あれはお前の全てなんだろ…?まだ、お前はアリアを越えるために正々堂々戦っていない。諦めるならロザリオを取り返して、アリアと正面から戦って負けてから言え。」
理子は顔を上げて大成を見る。
「そのために俺が今からお前の大切なロザリオを取り返してやる。お前もついて来い。アリアも来るだろ?」
そう言って大成はアリアを見つめる。
「…っ!行くわよ!!無限罪のブラドを前にして、引き返すなんて武偵として許されないわ!」
「アリア…大政…」
ついには涙腺崩壊。理子は大泣きしてしまう。
「ありがとぉぉぉぉ!!」
そのまま大成に抱きついてしばらく泣き続けるが、すぐに落ち着いて作戦を立てる。
「ブラドは四つの弱点があるの。」
「弱点?」
「それを同時に攻撃しないと、あいつは不死身の再生力でどんな攻撃も無効化してしまうって聞いたの。」
「なるほど、それで俺の攻撃が…」
疑問に思った大成が理子に聞く。
「にしても、弱点なんてどこにあるんだ?それらしいのは見当たらなかったが…」
「それは私が答えよう。」
不意に後ろから聞こえた声に一同は振り返る。
「お前…デュランダル使いの⁉︎」
「その名で呼ぶな。ジャンヌと呼んでくれ。」
そこには以前戦ったイ・ウーのメンバー、ジャンヌダルクが立っていた。
「なんで武偵高校の制服着てるのよ。」
「聞いてなかったか?私はイ・ウーを辞めたんだ。そのあと武偵高校で高校生として編入した。」
サラッと言いのけるが、そうも簡単に組織を抜けれるものなのか。
「所詮は使えない駒はすぐ切り離すような所だしな。私はあんなところにいるぐらいなら、お前達と一緒にいた方がいいと踏んだ。」
「だからって、そんな簡単に教えてくれるのか?」
理子が話に割って入る。
「大丈夫、ジャンヌはどっちかというと理子の味方だから。」
「峰の言う通り、私もブラドにはよく思っていない。」
ジャンヌは紙に何かを書き始める。
「何してんだ?」
「弱点を絵で書いてやろう。私はこう見えて絵が得意なんだ。」
すぐさま書き終わり、皆に見せる…が。
「これ…ブラドなのか?」
「そうだ。うまいだろう?」
お世辞にも上手いとは言えない絵を見せられるが、弱点の場所は分かった。
「紋章みたいなのが弱点なんだな。確かにあったな。」
「そうね。これなら私達3人で銃で撃ち抜ける。」
「でも、あと一つはどこなの?」
ジャンヌは答える。
「私も最後の一つは分からない。だが、どこかにはあるはずなのだが…」
大成は早速向かうために支度をする。
「考えていても仕方ない。あまり時間がない。急ぐぞ。」
「時間がないってなんでよ?」
ヒステリアモードがいつまで続くか分からない。アリアに問われるが、答えれないため返答に困る大成。
「大君は、お腹痛いんだよね?早くブラド倒して、トイレ行きたいんだよ〜」
「な…!…そ、そうだよ!早くトイレ行かないとヤバいんだよ!!」
「き、きたないわね。なら早く行きましょ。」
ジャンヌはどうやらついては来られないため、3人でブラドの向かった武偵高校近くの大きなタワーの最上階へと向かう。
「ついた…」
そこには、小夜鳴の姿に戻っていたブラドがいた。
「小夜鳴!!私のロザリオを返して!!」
感情的になった理子が小夜鳴へと向かっていく。
「理子!!早まるな!」
「ふっ…」
小夜鳴は理子の背後に回り、スタンガンを仕掛けて理子の動きを封じる。
「あああああ!!!」
理子は倒れてしまう。
「理子!!!」
「おっと、近づいたらこの子を殺しますよ…」
大成は動きを止める。
「良いことを教えてあげましょう。この子は昔私と会ったことがありましてねぇ。」
その言葉に理子が反応する。
「まさか…10年前の…!」
「そうでさ。あなたの血を取って調べたものです…」
「やめろ!!言うな!!」
その言葉を無視して続ける。
「この子は遺伝の結果、何も能力の無いただの凡人。」
「…!!!」
理子の顔を足で踏みつけて話を続ける。
「君にはこの金属がお似合いですよ!!」
そう言って理子の口にロザリオを無理やり押し込む。
「うぐ…ぇぇ!!」
「一度奪わせておいたのは何故か分かりますか?」
悪に満ちた顔をして小夜鳴は話す
「さらなる絶望を与えるためですよ!!」
「く…おぇぇ…」
理子は踏みつけられて顔から血を出し、嗚咽を吐く。
「良いですねぇ!!絶望に満ちた嗚咽!!」
「くっ!!」
アリアは拳銃を構える。
「良い加減にしなさいよ!!理子をいじめてなんになるのよ!!」
「絶望が必要なのですよ。ブラドを呼ぶために…」
一度小夜鳴が徹底したのは、その絶望が少なかったからなのだろう。こうして再度理子を招き、因縁のライバルであるアリアに、自身の無能を伝えられる事による絶望を起こすために…
「ふははははは!!!」
その途端、小夜鳴の体が大きくなり、再びブラドへと戻っていく…
「でたな…ブラド!!」
大きな巨体。鋭い牙、赤い目。
「ゲハハハハハ!!今度はお前ら3人とも殺してやる!!」
「見つけた…両肩二つ、右脇腹に紋章!!」
大成はジャンヌの書いた弱点を見つけた。しかし、最後の一つが見つからない。
「大成。援護して!!」
アリアが弱点に銃を打つ。
「ブラド!!あんたの罪は、あたしのママの99年分の罪よ!捕まって償ってもらうわ!!」
弱点三つに見事に命中。しかし、傷がすぐふさがってしまう。
「だめじゃない!!」
「その威勢の良さ、悪くない…お前の血も取っておくんだったな…」
「あんた…やっぱり…ドラキュラ伯爵!!」
「ドラキュラ⁉︎」
ブラドの傷の再生の速さ、そして強靭な肉体、牙。血を摂取する。この事柄から、ドラキュラ伯爵と断言したアリア。
「その通り…多くの人間の血を集めて、この肉体を作り上げた…それが俺だ…」
そう言い理子の頭を掴んで話を続ける。
「もっと良い面しろよ…リュパン…お前は知っていただろう?俺様は絶望が大好物だってよぉ!!」
「ブ…ブラド…オルメスを倒せば…あたしを解放するって…約束したのに…」
その言葉にニヤリと笑ったブラドは話す。
「お前は犬とした約束を守るのか?ゲハハハハハ!!」
理子は騙されていた。その現実に再度涙を流す。
その時、理子を掴んでいたブラドの右手が消し飛ぶ。
「ガァァァア!!」
落下する理子を受け止めたのは大成だった。
「良い加減にしやがれ…二度も女の子を泣かせたテメェを許すわけにはいかねえ…!!」
「大成…」
ブラドの右手はすぐさま再生してしまう。
「無駄だ…俺様の能力の前にはどんな攻撃も効かねえ…」
アリアも前に出てブラドに向けて拳銃を突きつける。
「ブラド!!」
ブラドは右手を顔の前に出して防御を取る。
「おっと…」
その行動があまりに不自然のため、大成は何かを考える。
「なぜ…あの再生を前にして顔を隠す…⁉︎」
そして、その考えは答えに辿り着く。
「そうか…!!最後の弱点は舌…!!」
大成はブラドに飛びかかり、口に手をかける。
「うおおおお!!」
しかし…
「ウオオオオォ!」
ブラドに振りほどかれてしまう。
「大成!!」
「やべぇ…ヒステリアモードが…」
大成の弱体化、これはヒステリアモードの効果が時間切れによって途切れてしまった事を意味する。
「ガキが…遊び方を教えて欲しいみてぇだな…」
アリアがブラドに突撃するものの、1人ではダメージも与えられない。
「グオオオオオオオオオオオオォォ!!」
凄まじい雄叫びだけでものすごい風圧が3人を襲う。
「くッ…!!」
「うぅ…」
「ぐ…うわぁぁぁあ!!」
大成が吹き飛ばされてしまった。
「大成!!!」
タワーの屋上から大成が落下。
「大成ぇえ!!」
理子が大成を追ってビルから飛び降りる。
「2人揃って御陀仏かぁ?」
「何やってんのよ!!」
アリアはブラドを撃ち続ける。
「あんたの相手はあたしよ!!」
「いいねぇ…お前みたいな気の強い奴ほど絶望した時の面は最高だ…」
「く…うぁぁぁあ!!」
「大成!!」
理子が大成に追いつき、手を掴む。
「理子!!」
理子は先ほど再度手に入れたロザリオの力で髪を変形。大成を連れたまま上空へと戻っていく。
「大成…このままアリアを置いて逃げようよ…」
「何言ってんだ…!」
理子は暗い顔したまま大成に続ける
「ブラドは強すぎる…このまま戦っても勝てないよ…」
「…俺は…理子を侮辱したあいつを許せない!!」
大成は続ける。
「一度は敵対したかもしれない…けど、最後はこうして俺達を頼って助けを求めてきてくれた…俺はそれが嬉しかった。」
「大成…」
「お前は作り物でもなんでもない。理子は理子だ!!お前には…お前にしかできない力がある!!そんな理子を無能だと言ったあいつをこのままにしておくことはできない!!」
その言葉に理子は大成にキスをする。
「ありがとう…大成…このキスは理子の本気のキス…」
「…」
理子は決意に満ちた顔をする。
「そうだよ、私は理子だ!番号なんかじゃない!!峰理子よ!!!」
「あぁ…終わらせるぞ。」
大成は先ほどのキスで再びヒステリアモードに戻ったみたいだ。
「ハァァァァァァ!!!」
理子から離れ、ヒステリアモードのおかけで超サイヤ人へと変身した大成は舞空術を使ってブラドの元へ行く。
「アリア!!」
「た…大成⁉︎」
初めて見る大成の超化に驚きを隠せないアリア。
「話は後だ!こいつを仕留めるぞ!」
「仕留めるって…弱点が見えない!!」
「いや、最後の一つが分かった。舌にある!」
ブラドの弱点が分かり、大成はアリアの持っている拳銃を貰う。
「あんた…どうするのよ!!」
「理子、俺、そしてアリアの2丁拳銃、合わせて4つ…これで決める…」
「あんた1人で四つなんて!!」
アリアの口に指を当てて話を遮る。
「ん!!」
「武亭憲条第1条。仲間を信じ、仲間を助けよ。アリア、俺を信じてくれ。」
「アリア…お前はかなり傷が深い。大人しく見ていてくれ。それに…」
「ゲハハハハハ!!髪の色が変わったところで状況はかわらねぇ!!」
大成は軽くジャンプして
「俺に不可能なんてねぇんだよ!!」
その時、背後から遅れてやってきた理子がロザリオの力で刀へと変形させた髪でブラドの背後から切りつける。
「グァァァァア!!」
不意な攻撃に思わず声をあげ、舌を丸出しにするブラド。
そして…
「くたばれ!!!」
まずは両手の拳銃を撃つ。
そして、一瞬で腰にかけた2丁拳銃に持ち替え、それを放つ。
「これで終わりだ。」
ほぼ同時に放った四つの拳銃は、導かれるようにブラドの弱点へと命中する。
「ギャァァァァァァア!!!」
悲鳴をあげてブラドは倒れる。
「やったの…??」
「あぁ、最後の弱点は、アリアが撃っているときに気づいたんだ。咄嗟にかおを隠す理由。それは最後の弱点を守っていたからなんだ。」
そして、理子に話しかける。
「どうだ?理子。初代リュパンも超えられなかったブラドを、俺たちは倒したんだ。3人の力で。」
そこにアリアも入ってくる。
「へぇ、じゃぁもうとっくに初代リュパンを越えたんだ。あんた。」
その言葉に理子は笑みを作るが、すぐ冷静になり
「礼は言わないよ、大成、オルメス。」
「今回は偶然利害が一致しただけ。あんたとあたしは宿敵である事に変わりはないわ。」
「そうね、あたしもあんたと馴れ合うつもりは無いわ。」
アリアは続ける。
「でも、ママの裁判の証言は手伝ってもらうわよ。ブラドも倒したんだし、もししないなら…」
「神崎・H・アリア、それに逢坂大成。あたしは、もうあんた達を下に見ない。」
そう言って屋上の端へと歩いて行き
「対等なライバルとみなす、だから、約束は守る。私以外の奴にやられたら許さないよ!オ・ルボアー!」
そういって飛んでいった。
「やられたな…」
「きっとそのうち戻ってくるわよ。」
そして…
「あ!これも頂戴!この色違いも!!」
「なんで俺がアリアの買い物に付き合わなきゃ行かんのだ…」
「いいじゃない!あんた、これからしばらくどっかいくんでしょ⁉︎だから、それまでの少しの時間だけ付き合ってもらってもいいじゃない!!」
あれから、大成はアリアにこの世界から出て行く事をなんとなく誤魔化して話をした。
案外すんなりと受け入れてくれたアリア。
「戻ってくれるかわかんねぇぐらいの長旅なんだが…」
「あんたは戻ってくるわ。」
アリアは満面の笑みで大成にそう言う。
「だって、あんたはあたしの最高のパートナーなんだから!!」
パッとしませんがとりあえず緋弾のアリア編は終了です。
まだまだアリアの話もかじった程度なので、いつかは続編を続ける予定です。
とりあえずはドラゴンボールのブウ編へと進めていきます。
コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!
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進撃の巨人
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灼眼のシャナ
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ギルティクラウン
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ドラゴンボール超
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魔法少女まどか☆マギカ(原作編