「それじゃあみんなで!!」
「「「「ビクトリーーー!!」」」」
何やら騒がしい屋敷の外が気になって大成はレムとラムの3人で様子を伺う。
「なにやってんだ?」
「あ!大成!」
そこへスバルと見知らぬ子供達と共にいたエミリアがやって来る。
「エミリア様!お久しぶりです!」
「スバルの友達なんでしょ?そんなかしこまらなくてもいいから!!」
そう言われて大成は言葉を改める。
「そう?なら普通に喋らせてもらおうかな。」
「うん、その方が私もすごーく助かるかな。」
「エミリア様、スバル君と村の子供達と何をなさっていたのですか?」
そこにレムが質問をする。
「あれは、スバルが気持ちのいい朝を送るために『ラジオ体操』?ってゆうのを教えてくれてたの。」
「あぁ…」
大成にもそれは分かるため納得をする。
「大成君も知ってるんですか?」
「まぁ…一応ね。」
小さい頃親に連れられて地域の人達とラジオ体操をしていた記憶が蘇り思わず感慨にふけてしまう。
「(懐かしいな…)」
「おー!大成!お前もやるかー??」
そこへラジオ体操…改め異世界体操の主催者スバルがやって来る。
「いや、俺はいいよ…って、スバル?その手の傷どーした?」
ふとスバルの手の甲に何かの生き物に噛まれた傷が目に入ったために聞く。
「あぁ、これな〜昨日村の子供たちんとこにいた小さい犬っころに噛まれちまってよ〜」
「お前は動物にも人気なんだな…」
「やっぱ俺のただならぬ魅力にエミリアたんはじめ、子供にも犬にもラブラブな俺!!」
「なんだかよく分からないけど、スバルすごーく気持ち悪いわよ。」
「E・M・D!!(エミリアたんマジ毒舌!!)」
いつもの一日が始まって大成は今日が始まった…と共にある疑問を抱く。
「…にしても何もなさすぎる…」
そう、大成がレムとのいざこざがあり、トワ、ミラと呼ばれる謎の二人組との戦闘があってから1週間…
スバルと言うおもわぬ人物と出会うことがあった以外、何も起こらないのだ。
「このままゆったりしていていいのか…?」
こんな事をしている間にも、ほったらかしになっているドラゴンボールの世界が気になって仕方がない。
大成としてもこの世界でなすべき事をし、早く戻りたいという気持ちが溢れる。
「まぁ、なるようになれ…かな?」
「大成君!」
そんな時にレムが話しかけて来る。
「どした?レム。」
「この前話してた、文字の勉強を教えますので、夜に大成君のお部屋に行ってもいいですか?」
大成はこの世界の文字が全く分からずに困っていたため、レムがその講師となるとの事だった。
「あぁ、頼むよ。」
「はい!では後ほど!」
嬉しそうにレムは屋敷に戻っていく。
「アイ、早く文字を覚えて一人で買い出しに行けるぐらいにはなりなさい。」
「ラムさん…」
「じゃないと、レムとラムが楽できないでしょ?」
「やっぱそうですよね…」
心配してくれたと思った自分が恥ずかしい…と思ってこの日の朝は終わりを迎える。
夜…
コンコン…
「レムです。大成君、入ってもいいですか?」
「どうぞ〜」
約束通りレムが文字のかかれた本を持って大成の部屋へとやってきた。
「じゃあ、始めましょうか。」
「うん、お願いします!レム先生!」
大成の座る場所のすぐ横に立ち、レムは大成に文字を教え始める。
「これはこうで…」
「ふむふむ…(さっぱり分からん)」
昔の学生時代、英語すらまともに覚えれなかった大成は変な形をした文字など覚えられるはずもなかった。
「もー!大成君!ちゃんと覚える気はあるんですか!」
プンプンと怒ったレムは大成の頬を軽くつねる
「いたいいたい!レムさんやめてぇ!」
「ダメです!せめてこのページぐらいは覚えてください!」
何だかんだで1時間ほど勉強は続き、一息つこうとレムは紅茶を淹れると部屋を出て行った。
「…行ったか…」
はぁ〜と息を吐いて大成はベッドにもたれる。
「…この先どうすればいいのやら…なんも敵もこねぇし、スバルも良いやつそうだし、あの時の敵も全く来ないし…」
八方塞がり…と考え込んでいた所に紅茶を淹れたレムが戻ってくる。
「お待たせしました。これで一休みしましょう。」
「あぁ、ありがとレム。」
と、立ち上がった時…
「ゴフッ…」
「大成…君?」
急に体に痛みが走り、大成は吐血する。
「は…?あれ…?グッ…」
「大成君!!」
ガシャンッとティーカップを落とし、レムは大成に駆け寄る。
「大成君!!大成君!!!いや…!!」
口から血を吐き続ける大成を見てレムは涙を流して名を呼び続ける。
「(え…?俺…死ぬの…か?)」
もはや声をあげれない大成はただ泣きながら大成を呼び続けるレムの頬に手を差し伸べる。
「し…死なないで…大成君!!レムは…まだ…!!」
もう大成の目には光は保っておらず、レムの頬に触れていた手は地に伏せていた…
「た…く…」
「たい…くん!」
「大成君!!」
先ほどまで聞いていた声に大成は慌てて目を覚ます。
「レム…?」
「おはようございます。大成君。」
途端に大成はレムの手を握る。
いきなりの行動にレムは顔を真っ赤にして慌てる。
「ど、どうしたんですか!?いきなり!?」
アワアワと慌てるレムの手をただ強く握って大成は考える。
「これって…」
何か考え付いたのか大成は急いで部屋を飛び出し、とある人物の元へと足を運ばせる。
「ハァ…ハァ…!!あいつは…!!」
その目的地に着いた大成は扉を開け、中にいるであろう男と会う。
「スバル!!」
「た、大成!!」
互いに察したのか同時に口を開く。
「「死に戻ってきたんだな…俺達…」」
「まさか…俺まで死に戻れるとは…」
「あぁ…それは俺もマジでビックリだぜ…」
何が起こったのか互いについさっきまでの状況を報告しあう。
「俺はレムと勉強してて…そしたらいきなり心臓が握りつぶされたみたいな感覚になって、そのまま…」
「お、俺は普通に寝ようとして電気消して…気がついたら戻ってたんだ…」
全く原因が分からない二人は必死に頭を働かせる…が、分かるはずもなく…
「もういっかい…」
スバルが口を開き、大成はそのまま話を聞く。
「もういっかい、あの晩までの事を繰り返してみないか?そうすりゃ、今回は話も分かる状態だ…なにか原因が分かるかもしれねぇ…」
「それしかないか…」
日付を見ると死んだあの晩から3日ほど前に戻ってきた事が見て分かる。
「この三日…全力で気を張って生活しないとな…」
「ちっくしょーー!せっかく四回も死んでエミリアたん助けたってのに今度は敵も原因も分かんねえとかマジで無理ゲーだろ!!」
その言葉に大成は驚く。
「よ、四回も死んだってのか…?ここに来るまでに…」
「ん?あぁ、っても今回で5回目だけどよ、エルザって腹わた大好き女に振り回されてよ…」
素直にスバルを見直した大成。ただの無力な人間ならば死に戻れるとはいっても四回も死んで平常を保てるだろうか…?
「今回は俺一人じゃねぇ、大成もいる…」
「あぁ、俺も死ぬのはごめんだからな…そっちは頼んだ。」
「まかせろ、親友。」
ここから二人の謎の死との戦いが始まる…
コラボして欲しいアニメがありましたら知ってる内容しかできませんが、お願いします!
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