世界は呪われている。
この世のあらゆる「モノ」は総じて何かに呪われている。
恨みだけが呪いの全てでは無いのだから、祝福だとか加護だとかあるいは好意なんてのも総じて呪いになるのだから・・・・・・呪いとは力である。
そう俺もまた呪われている、「力」に「思い」に呪われている
世界に全てに呪いが溢れている・・・・;
そこは
燃えさかる大地と死体の山、血溜まりに鉄の匂いのする場所、元々がどうだったかもわからなく破壊された場所であり人
悲鳴に鳴き声、嗚咽
獣のような人々の声、男の怒号女のうめき
淫臭、腐臭漂う場所で男は言った
「ああ、・・すげーな「呪い」ってのはよー」
鮮血と炎に囲まれた中で男はそう思った
世界は「呪われている」
「「呪い」は力・・・か、・・ははッ」
世界は呪われていて呪いとは力である、惨劇をおこすのも秩序、平和を作るのも力である
力とは呪いである、呪いとは力である・・・・
「加護」も「恩恵」、「祝福」全て「呪い」である
「最高だね!?」
男は舞う「呪い」を纏いながら、「呪い」を食らい、その身を染め上げ世界をかける・・
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・飛行機の機内・
機内のある一角そこは学生服の少年少女で埋め尽くされていた
この学生たちは、今しがた楽しい修学旅行を終え帰路についているところであった、
彼ら彼女らの他には引率の教師と思われる男女も数名見える。
「・・・ですから、みなさん他の乗客の人に迷惑かけないように残りの修学旅行楽しんでくださいね」
「高嶺先生もう少し、生徒に威厳をですね」
「え!、ですけど・・・」
うるさい
「ねえ、さっきの人よかったよね!」
「え~、空港で声かけられたあれ」
「違うよ・・・」
うざい
「先生もこの後一緒にどうですか」
「君達そんなこと言って、空港についたらもう遅い時間なんだから・・」
「そんなこと言わずに、なあおまえも・・」
退屈だつまんね
いっそ・・
「おーい」
「ファア~」
学生服の一角のう後ろから2番めの窓ぎはの座席に座っている男、この場合は少年が気だるそうに、あくびをもらす
「あー、だるー」
「おいおい、なんつーデケえあくびだよ」
少年の後ろの席の金髪の少年が声をかける
「うっさいな、しゃあねえだろ、こちとら退屈と疲れのダブルパンチなんだからよ」
「まあそう言うなって、せっかくの修学旅行なんだからよ」
「もう、終わりだろうが・」
少年は気だるそう返す、金髪の少年はそんなことはお構いなしとばかりに話しかける
「もう終わるとしても、空港まではまだ数時間はかかるんだし最後まで楽しまないと」
「はいはいそうですね~っと、・・・」
金髪の少年の話にてきとうに受け答えしていると、少年の隣の席に生徒が1人やってきた
「ねえ、ここ開いてる・・よね」
「何だ今の間は」
やってきたのは、少女・・・と呼ぶにはいささか大人びた雰囲気の女生徒だ
「・・いえ、なんだもないよ」
「ってかお前誰?」
「え!・・・私の事しら・ない」
(なんだ急に驚きやがって)
後ろの席の金髪の少年が、呆れたように話に割って入ってきた
「おいおい、お前マジか!」
「あぁ、何が?」
「あーぁ、こりゃ本物だ・・・、あーうん、ごめんねこいつこうゆうやつなんだわ」
少年は少女のほうを向いて自分の顔の前で片手を合わせて、わびてみせる
「んーん、大丈夫気にしてないよ………そうなんだ(ぽつ)」
少女は先程の戸惑いの表情が幻だったかのように、落ち着いた表情をしていた
「おま、この学園にもう2年近くいるってのに学園の有名人「Kaleido4」を知らんとは」
金髪の少年は呆れたようにそう言う
「何だ、その大層な名前は」
「お前、彼女を目の前にしてそんな感想しか出ないのかよ、感性を疑うぞ」
「あぁ」
「もう、やめてって恥ずかしい///」
「おっと本人を前のいテンションを上げすぎた」
「そりゃあ、さっきからだろが」
少女の制止により金髪の少年はなんとか落ち着きを取り戻した
少女が窓ぎはの少年の隣りに座ったことにより金髪の少年はさっきよりも、前のめりに顔を出す
「いやー、学園の有名人が何でまたこんな寂れた後ろの席に、てか何で俺らなんかに話しかけてくれたの、あいや嬉しいんだけどね」
金髪の少年は、彼らからすともっともな疑問を投げかかけるなぜなら少年二人は学園でも、有名でも目立つ方でもないと思っているし先ほどから退屈そうにしている少年は学園に親しい人間は少ない、とゆうより他人に興味が無いそれは先程のやりとりからもわかるだろう
そんな二人のもとに、学園の有名人がなんのようなのかと思うのは最もな疑問ではある
「え、話しかけたの迷惑だった・かな」
「そんなん事ないよ、むしろラッキーみたいな」
「ほ、よかったせっかくの修学旅行なんだもん少しでもみんなと思いで作ろうと思って」
「おー、マジで嬉しいな」
「そいつは、ご苦労様」
単にみんなと仲良く、したいという少女の返答に金髪の少年は普通に喜び、隣の少年はぶっきらぼうに返すその態度に対して少女は
「君は迷惑そう・・だね」
すまなそうに、そういう
「いやいや、悪い悪いこれが俺の仕様なんでね気にしないでくれよ」
「そうなんだ、よかった」
ほっと、もう一度胸をなでおろすそぶりをみせる
しばらく3人で話していると、(窓ぎはの少年はうなずいたり返し専門であるから、実質は2.5人みたいな感じではあるが)
「あ、そうだそうだ、俺は君の名前知ってるけど君は俺らの名前、知らなかったよねごめんごめん、気づかなくて」
「あっそうだったね、気付かずに楽しく話しちゃってね」
金髪の少年のことばで、少女も気づいたようである
「俺は別に気にしねいけど」
「お前はな!、俺は「Kaleido4」に名前を覚えてもらうチャンスを逃さない!」
「テンションまた上がってきたなこいつ」
「まず、私から・・・」
「いえいえ、ここはまず俺から」
そんな風になんだかんだと、平和で何もなく停滞と退屈な和やかな世界がいつまでも続くと、この機体に乗っている皆が思っていた、このまま飛行機は無事に空港につき、何事も無く修学旅行は楽しかった思い出となり、今のこの世界が永遠と続くと誰もが疑わなかった
「分かった、じゃあ今まで聞き専に徹していたこいつから名乗ってもらおう!」
「何で、おれが」
「ごめんね、でもお願い」
「はぁ、しゃあねーな、俺の名前は・・・・」
少年が名を名乗ろうとした瞬間、全てが変わった
ガガガッがガッガッガ
キーンぎゃががあがあgまあっっmーー
機体は大きく揺れ、きしみ耳鳴りとわけのわからない、音が鳴り響き
乗客の悲鳴、に戸惑いの声
パニックを必死になだめる乗務員や教師陣
不安と恐怖が一瞬にして機内を包んだ
そして、これは世界が壊れる合図だった
停滞と退屈は世界が壊れた証拠が少年の前に現れた
「あ‥‥‥‥なんだ」
窓ぎはにいた少年は、立ち上がり目の間の異常なものに目を奪われた
それは、空間が歪み世界の歪み、空中に浮かぶ1つの暗黒
少年は暗黒に目を奪われ、戸惑いながらも歓喜していたのだと後に気づく
「はは、面白え」
「オイ!、危ねーから座ってろ!…は!」
「危ないよ!……え…」
金髪の少年は急に立ち上がった少年を座らせようと、肩を掴んで少年の目線を追った先にあった異常に気づき、少女も少年を座らせようと服の裾を掴み、顔を上げた時に異常に気づいた
「・・何だあれ」「・・なにあれ」
二人が同時に漏らした言葉が合図だったかのように前の席が吹き飛び少年たちの前がに空間あいた
「・・・お前はだれだ・・」
少年がそうつぶやいた瞬間、暗黒から手が急に伸びてきて少年を掴み暗黒に引きずりこもうとしてきた、その力は抗うことすら叶わないほど強力で少年を掴んでいた二人もろとも暗黒に引きずり込まれた
「きゃああああああああああーー」
「わああああああーーーあーーー」
三人を引きずり込んだ瞬間、揺れと更に大きく音はより一層大きくなり、暗黒は機体すべてを飲み込むほど大きくなり次の瞬間
暗黒は急激に収縮し消え去った、機体と乗員乗客とともに・・・・・・・・