でもどうするか迷った挙句放り込んでみた。こいつをどういじくるか考えたときに一番最初に思ったのが『某笑顔動画の黒背景みたいだな』とこういうキャラが一人いてもいいような気がする。
あとネタをいやというほどぶち込んでいるので、そこんとこ注意です。
「おやすみなさい」
『あぁ、おやすみ主』
晩御飯を食べ、一緒に見ていたライディングデュエルは黒いデュエリストが満足し、1人と1柱で風呂に入って、これといってやることもないので就寝。
「……寝ないの?」
『眠くないぞ、主よ』
「じー」
『声にしても、何が言いたいかわからんぞ』
「一緒に寝よ?」
『却下する、我は今から夜風に吹かれてくるから、おとなしく寝ていろよ主様よ』
「ぶー、湯冷めして風邪ひいちゃえー、けがしないようにねー」
『太陽神舐めるなよ主様よ』
パチリとラーが部屋の電気を消し、由々香は頭まで布団ですっぽりと覆い寝息を立て始める。しばらくはその様子を見ていたラーであったが、しっかり寝たのを確認し、壁をすり抜け夜の街へと繰り出す。
『今日は新月か……だというのに地上は雲のない満月の日のようだ』
屋根の上から空を見上げ、変わった世界を見渡す。変わり果てたことに寂しさはなかったが、どこか違う世界に迷い込んでしまった気がしてしまう。
『……空の散歩と行こうか』
バサリと自身の翼を広げ、宙に身を投げるように空へと飛び出していく。行くあてもなく、ぶらり気ままに夜の散歩っを始めた。
そのころ由々香は昨日に引き続き、また夢の中で脅迫(?)を受けていた。
【今度余計なこと言うと口を縫い合わすぞ】
「……面白い言葉だ、気に入った、殺すのは最後にしてやる」
ラーと出会った、見渡す限り炎に包まれた空間で、真っ黒な球体とちゃぶ台を挟んで、会話(?)していた。由々香にはこれがなんなのかよくわからないが、面白いので気にせず続ける。
「……そんな装備で大丈夫か?」
【大丈夫だ、問題ない】
「…………真月?」
【真月ゥ? 誰それ、俺、アバター】
「………………親方、空から女の子が」
【40秒で支度しな!!】
「粉砕、玉砕?」
【★★★大喝采★★★】
「歪みないね」
【仕方ないね♂】
ムフーと満足げに腕を組む。黒い球体の表面に、某笑顔動画のような白色コメが流れていくさまや、某掲示板のように、AAが貼り付けられる様は愉快であり、ネタに対して即座に返信してくる姿には拍手を送った。
「で、あなたは一体なんなの?」
【元グリーンベレー】
「違うと思う」
【ザクとは違うのだよ、ザクとは!!】
「何が違うのさ、味とか?」
【いいえ、ケフィアです】
「お腹すいたね」
【まずうちさぁ……メシあんだけど、寄ってかない?】
「くさそう」
【だらしねぇな♂】
会話が成り立たなくなってきた。その後もネタの掛け合いをしているうちにいつの間にか朝になり、目が覚めてしまう。
「……なんだか寝た気がしない」
『何があったかしらんが……大丈夫か?』
「大丈夫だ、問題ない……じゃなくて、おはようござます」
『おはようだ主、で、どうかしたのか?』
「夢の中で真っ黒な球体と、朝まで耐久ネタ討論大会を実施してました……」
『真っ黒? ……球体? なんか嫌な予感がするのだが』
「んー、今日は昼からの授業だし……も一回寝るよ」
『そ、そうか……おやすみ』
枕に顔をこすりつけ寝息を立て始める由々香、しばらくしてラーはしっかり寝たことを確認してから、背後に浮かぶ黒い球体に殺気交じりの声をかける。
『二度寝は体に悪いと思うから、起こそうとしたがな……貴様、何者だ?』
【…………】
『我が主の精神に土足で踏み入りよって……焼き尽くしてやろうか?』
【…………】
『ん? 何か言ったらどうなんだ? 最後に一言ぐらいは聞いてやらんでもないぞ?』
【…………】
人を殺せるほどの殺気を込めた視線を黒い球体にぶつけ尋問する。が何の反応もなく、ただそこにふよふよと漂うのみ。不意に球体の表面に白い文字が浮かび上がる、たった5文字されどその衝撃は計り知れないもので。
【やらないか】
『……え?』
【やらないか】
『……え、いや……何を?』
【お前さっきからチラチラ見てただろ】
『いやチラチラ見るも何も、えー……』
【お前あれか? 見せかけだけで超ビビってるな?】
『貴様……神である我が憶しただと!?』
【お前初めてか? 力抜けよ】
無害なんだろうかこいつは……主を前にしたような印象を受け脱力していくラー。敵意もなくかといって意識もない、そんな存在ならば放っておいても大丈夫だろうと結論し、由々香の前に番犬よろしく座り込み護衛を始める。もっとも
『でだ、貴様本当に何者なんだ? ふざけた言葉でしか喋れないのであれば……あとで我が主に聞くが』
【アバター】
『アバター?』
【邪神アバター】【三邪神の最高位】【太陽神と対になる黒い太陽】
「ふぁ~あ……スッキリした」
『もうそろそろ起こそうと思っていたが……おはよう我が主よ』
「うん、すごくスッキリした。例えるなら3日間便秘で悩まされてたのが翌朝スッキリ見たいな」
『……主よ、淑女としてその例え方はどうかと思うぞ』
「でもぴったり、ラー……ニングはそういうの無い?」
『今考えただろ主よ、我が名のいじり方』
【(ネタが)ないです】
『黙ってろ球体』
【そんなー】
「仲いいね二人とも」
『まだ寝ぼけているようだな我が主は』
【まぁ、多少はね】
『黙ってろ真っ黒くろ助』
ガヤガヤとにぎやかな昼飯前。寝起きでふらふらと歩く由々香、背中に荷物や脱ぎ散らかしていったパジャマを載せるラー、ふわふわと浮かびながらその後をついていく
「いってきま~……ふ」
『主よもしかしてだが、まだ寝足りんのか?』
「多少はね?」
【寝てスッキリしたといったな、スマンありゃ嘘だ】
『ついてくるのか黒いの』
【え? 松〇しげる?】
「黒いからね、仕方ないね」
【二度ネタは許されないんDA♪】
「少しぐらいいいじゃないですか~」
【うるさい! 貴様は1週間謹慎だ!!】
『せめて日本語で会話してくれぬか?! 我が主と黒いのよ』
【ほぼいきかけました】
「だね~、もうびしょびしょだよ」
『ソリッドビジョンだから濡れることはないだろうが、なんだその人が聞いたら誤解するような言葉選びは』
大学の構内、デュエル広場に隣接してある小部屋。授業が終わり散歩がてらふらりと歩いていたところ、相手が急用だとかで帰ってしまった他学科の同級生と由々香はデュエルをした。
結果はぎりぎり勝利、ライフを1000まで減らされたときはアバターが【いかん、危ない危ない……】と心の声を代弁してくれた。
「でもシモッチバーンなんて使う人珍しいよ?」
『最後のつめと言うか、引いたカードが悪かったのが相手の敗因だったからな』
「そういえば今日は開始早々ラーゲリさん来てくれたよね、あれなんで?」
『なんだそのまるで我が細工をしたといわんばかりの聞き方は、あと誰が捕虜収容所だ』
「最初の手札が、球体型、スケープ・ゴート、おろかな埋葬、黄金の天道虫、光の護封剣……細工したとしか思えないほどのいい手札なんだけど……電車の中でラーから始まる言葉を調べてきました!」
『……良かったじゃないか、過程はどうあれ結果勝てて良かったじゃないか』
くるりと背を向け明後日の方向を向く神様(嘘つき)由々香はチラリと横目でアバターを見る。すでに変わっていた、色は黒いがおかっぱ頭の男でジッパーを服につけた奇妙な男に。アバターはゆったりと歩きラーの頬を人なめする。
【コイツは『嘘』をついてる味だぜ!】
「ブチャさんは汗の味で嘘ついてるかわかる人だからね、ということでギルティ」
『主に勝ってほしいから、ちょっと茶目っ気を出しただけだろう!? ダメなのか!?」
「その気持ちはうれしいよ? でもね」
椅子を回して正座している神様を見る。ズルはいけない、やってしまったら人であろうと神であろうと
「そんなことしたら楽しくないじゃん」
【ドッキドキで、ワックワクなエックストリームなオシオキいっくよー!!】
【ラーの翼神竜がクロに決まりました オシオキを始めます】
『ごめんなさい』
「許してあげる、でもオシオキは実行」
『だろうな』
アバターが変化した、体の各部に天道虫をあしらったデザインの亜人が、胸に矢じりを突き刺し脈動と共に変化していく。やがて変化が終わりそこに立っていたのは姿の変わった真っ黒なアバターであった。
「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム!」
【ぶわぁぁああぁ】
『胸をはだけさせるな主! 誰かに見られたらどうする!!』
「真実から出た行動は決して滅びはしない……」
『胸をさらすのが真実なんて、そんなのいらないから……』
「……いっぺん死んでみる?」
『うぼぁ』
【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!】
小部屋をすり抜け、海に落下していく神様。もう二度と主のデッキに『理想の順番で回る』なんていう補正掛けないでおこうと、ちょっとだけ痛むほっぺたに誓った。
【泳げないとかウッソだろwwwお前www】
『ほっとけ黒いの!!』
アバターは便利(迫真)
今回一番困ったのはサブタイ。これまでなんでか7文字で統一されてたから。縛りルールでもしているのだろうかと思ってしまう。
ほかにも真昼の夜の邪神とか、神の裏技邪神編なんてのも考えてた。
三幻神の残り2柱と、三邪神の1柱はすでにキャラが出来ているので、いつぶち込もうか考え中。
デュエル描写は想像に任せよう、いつか書く。だが今は壊獣シモッチ作成に忙しいです。バジェとコズモありがとうございます。壊獣が安く組めます。ところで3パック買ってドロッセル引いたんだがどうすればいいのか……