精霊小噺   作:マデリアン

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たまには早く投稿。


雨とゲーム日和

【ハルトォォォォォォォ!!】

【AIBOoooooooooo!!】

【ベクタァァァァァァァ!!】

『朝から叫ぶなぁ!!』

 寝ていたところに大声をあげられ、ラーは助走をつけてアバターにタックルをきめる。その横でのそりと由々香が目を覚ます。

「あれ、目覚ましは?」

『目覚まし? いつもそんなのなしで起きていただろう。どうして急に』

「えっとね、アバターに目覚ましをちょっとね?」

『あんな目覚ましあってたまるか』

「腹パンの音か、社長の高笑いループかで悩んだけど、今日は叫び声で行くことに……」

『あんな目覚まし時計あってたまるか』

 のそのそと服を脱いで、近くに置いてあった服を適当に選んで着ていく。その姿にラーが一言漏らす。

『コーディネートとか考えてはどうだ? 昨日のCMであったような春物コーデとか、流行のファッションとか……』

「そういうのは嫌だな、なんで服なんかに2万も3万も出すんだろう……取りあえず外に出れたらいいじゃん」

『だからといって短パンTシャツはどうかと思うぞ? もっとこう我が主にふさわしい、淑女的な着こなしをだな……』

「動きやすいからこれが一番だと思います」

【わけがわからないよ】

「おかえり、あとその姿で突然出てくるのはNG」

『帰ってきよったか黒いの、あの叫び声もうちょっと音下げれないか? 朝からあれは……うるさすぎるぞ』

【前向きに検討していきます】

『やる気ないだろその答え』

 リュックを背負い部屋から出ようとしたところで気づく。カレンダーを見て肩の力が抜けリュックがズルズルと落ちていく。何事かとラーもカレンダーを見て察する。由々香は手で顔を覆い

「今日日曜日だった、早起きしなくてよかったんだ……」

【良いこのみんな! 早起きは三文の徳というが(ry】

 

 下に降りて朝ごはんを食べつつテレビを眺める。日曜朝のヒーロータイム今の時間帯は仮面をつけた戦士が、理由なき悪意と戦うもので結構面白い。

 主人公が何か叫ぶのを聞きつつケータイでニュースを見ていく。どこどこでテロがあったとか、どこそこの動物園で赤ん坊が生まれたとか、夏に向けてのファッションチェックだとかいろいろ流し読みをし、最後に天気予報を確認する。

「今日は雨か……」

『どうやら降り始めているようだな』

【水のない場所でこれほどの水遁を……】

 庭につながる大窓から外を見ると、ぶ厚い雲が空を覆いポツリポツリと雨を降らせ始めていた。あと1時間ぐらいしたらどしゃ降りになるだろうなと、ご飯を口に入れつつ考え今日は何をしようかと頭を動かす。

 朝食後は何もすることがなくラーの体にもたれかかり、天井を見つめる。

「暇だね、外は降ってるから出かけたくないし……」

『ゲームとかネットとかすればいいんじゃ……ふぁ~あ』

「眠そうだね、このままじゃ本当に寝そうだから、ゲームでもしようか」

 テレビの下の棚からゲーム機とカセットを取り出し、ポチポチと進めていく。

『我が主聞いていいか?』

「なに? 今いいところなんだけどー」

『一人でパーティゲームやってて楽しいか?』

 赤い帽子の配管工がパーティするものや、乱闘するもの、ピンクのアバターみたいなのが乗り物に乗って相手にぶつかり合うもの……少しやってはゲームを変え、飽きたのかそんな気分じゃないのか気まぐれにゲームをしていく。

「楽しいよ? 大人数でやるとはしゃぎ過ぎで体力なくなっちゃうけど、一人なら気ままに出来るからね、それに」

『それに?』

「私人間の友達いないから、仕方ないね」

【あんた……背中煤けてるぜ……】

 

 ゲーム開始から3時間が過ぎたが外はまだ雨が降り続く、お昼を食べてからも家でゲームをすることにした。次はパーティゲームから一人用のゲームへと切り替える。身長10㎝のロボットを動かし幸せを集めたり、借金返済の為に未知の惑星でお宝を集めたり、また配管工のおっさんを動かし常夏の島を駆け巡る。

「虫だけで借金返済は……なかなか難しい……」

『同じ洞窟でに入り続けてるからな……青と黄と白はどこへ行った……』

「赤と紫で十分」

「シール集めが大変だ~チキンレースと、Nファイターのシールは取れる気がしないよー」

『おもちゃがこんな風に動き回っていたら、まず気づくだろ』

「黒い〇天堂……」

【欲棒、ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン……ムジュラの仮面、ウッ、頭が】

『それ以上はいけない』

「常夏の島……いいな行きたいな」

『だが我が主は熱いの苦手だろう?』

「屋内で涼しくしてれば問題無いよ……湿気でじめっとしてきた」

 夕暮れのビーチで半透明のエイみたいなボスに放水してる最中、湿度が上がってきたのか蒸し暑くなってくる。汗まみれになる前に服を脱いでほっと一息つく。

『自分の家だからって、上半身裸はどうかと思うぞ? しかもブラまで外して……』

「いいじゃん別にみられたって減るもんじゃないし、汗が引いたらつけるよ」

【アイスティーしかなかったけどいいかな?】

「あぁ~いいっすねぇ~ってほうじ茶あったでしょ? そっち頂戴」

【待たれよ】

 自身の体を変化させ、野獣の目つきをした男へと成りキッチンへ向かう。その間にラーが除湿をつけカーテンを閉めて由々香の体を外から見られないようにする。彼女の体は適度に肉のついたいわゆる安産型で、外を歩くと男たちがチラチラ見てきたり、声をかけてくることやお金を出してきて誘うものもあった。その度にラーが追い払っていたが。

 戻ってきたアバターから、冷たいほうじ茶を受け取り一息に飲み干し、ゲームを再開してエイの群れを消滅させていく。何度もこのゲームを繰り返し遊んでいるので、慣れてはいるがやっぱり大勢で向かって来られるとビビる。

 エイの群れを一掃してホテルを元に戻してから、また新しいゲームに移る。次はどうぶつのいる村でのスローライフ、これ用にメモリーカードを10個用意してあるのでいろんな村に遊びに行き放題だ。

「そういえばここの村、季節が冬なんだった……」

『雪が降ってるな、我が主よ雪を転がして何やってるんだ?』

「かまくらつくりたいです、昔どっかでみた攻略本に雪玉を転がし続けたら出来るって、書いてあったから実践中」

『そうか……かまくら入ってみたいな』

「いいねそれ、冬になったらどっかいこうか小旅行で」

『旅か……悪くないな我が主よ絶対に行こうぞ』

「おぉーってあぁっ!」

【ランサーが死んだ!!】

『ネタがわからんぞ黒いの、でどうした我が主よ』

「雪玉が、川に落ちちゃった……」

 プカプカと浮かぶ雪玉。川の流れに身を任せ、身を削りながら大海原へ……

「かなしい……」

『また作ればいいだけの事、ゲームだったらやり直しがきくからな』

「いいこと言うね、さすがラージ」

『我の心は宇宙よりも広く、深淵よりもなお深い……が我の名はラーだ』

 拍手を送る由々香に誇らしげにするラー、その姿を見てまた新しいゲームを取り出してくる。

「今度は機械ごと変えるのか、黒いな」

【呼んだ?】

『呼んどらんわ、帰れ』

「いやーこうね弾をばらまきたくなってねー」

 ネットでは動物園と呼ばれるそのゲームを始め、オンラインではなくオフラインで一人遊びを始める。

「ヒャア! 弾幕サーカスだぁ!」

『ずっと動き続けているが、我が主よ指大丈夫か?』

「アケコンだからへーきへーき!」

【かまへんかまへん!!】

 せわしなく動き続ける指、そして画面。上下に揺れ左右に振り回し、弾を吐き続け動き回る姿はまさに変態。背後ではラーが酔って目を回し、アバターは八頭身になって激しく踊りだす。

『うわぁ……気持ち悪、うぇっぷ』

「じっと見るからだよ、というかアバターの動きがキモくてすごい」

『えぇ……これは、ちょっと……』

【ゲッダン♪】

 テレビ画面とリアルの両方で、変態機動が踊り狂う昼下がりのこと、雨音が聞こえないほど賑やかだった。




 最近台風の影響か天候が安定しないですね、布団がもう1ヶ月近く干せてないので、きっとダニがうじゃうじゃで寝たくないです……
 iphone7買いました。これで自分もスマホ民、だけどガラケーのほうが使い慣れてるんで全然触ってないです。
 次は何のデッキを組もうかなと考えています、イレイザーのデッキは完成したんで次は月光か幻獣機でも組もうか悩んでます。AtoZも組みたいんですけどABCで十分とか言われそうで……だからVWXYZとAtoZの合体デッキを組んでみます。事故率なんて気にしないです。
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