ベルセリア・ゼスティリア転生(仮題)   作:飯妃旅立

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ビエンフーの真名の綴りは公式に発表されているわけじゃないので悪しからず。


dai yon wa shinnnaru namae to osake to tsumami

 ――倉庫以外の場所は燃えていない。 安心した?

 

 ――あぁ。 船止め(ボラード)にいらん恨みを売っても仕方ないからな。

 

 ――そう。 そういえば、赤聖水(ネクター)は飲まないでね。 

 

 ――赤精鉱(せきせいこう)か。 丁度今、その精製現場にいる。

 

 ――アイゼンたちが燃やした倉庫、赤聖水(ネクター)がいっぱいあったって。

 

 ――……そうか。 交信を切るぞ。

 

 ――うん。

 

 

 

 

 

 彼女らは順調に血翅蝶の依頼を片付けているようだ。 この順番であれば、最後は王国医療団を狙う者達の排除。

 王国医療団は赤聖水(ネクター)を運び、襲撃者こそは赤聖水(ネクター)の中毒者となった血翅蝶のメンバー。

 して、彼らは業魔となりてベルベットたちに駆除される、と。

 

 人間が業魔になる仕組み。 私はソレを知っているが、果たして人間はそれを知り得た所で克服する事はできないだろう。 一部の強き者達を除いて。

 

 ちらりとマスト上から下を見遣る。 甲板で向き合っているのはフェリスとサム。 飲み比べで朝の戦いの続きをしているらしい。 周りを取り囲む船員もまた、ヤジを飛ばしてはその戦いの行方を楽しんでいる。 ベンウィックは操舵輪のとこから見下ろしていて、なんともまぁ呆れ顔だ。

 彼らは己が流儀、そしてアイフリード海賊団としての流儀に守られている。

 彼らが業魔にその身を堕とさないのは、この流儀のおかげだといっても過言ではないだろう。

 聖隷はまた違うシステムにいるのだが、流儀に守られている事に変わりはない。

 

 いま眼下で騒いでいる彼らは、果たしてその生を終えるまでその流儀を持ち続ける事ができるか……。 

 大丈夫だと、信じたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――定時連絡。 今どこに居る? 何してる?

 

 ――ローグレス離宮の大司祭ギデオンを暗殺しに行くことになった。 今は王都の酒場だ。

 

 ――船長の情報は?

 

 ――恐らくアイフリードは離宮ではないどこかに捕えられている。 拷問をしてでも、あの遺物の在り処を吐き出させるためにな。

 

 ――――――――そう。 気を付けてね。 何かあったら、バンエルティア号に戻ってきて。

 

 ――……なんだ? えらく抽象的だな。 何かを知っているのか?

 

 ――ローグレス離宮の地下深くに、ベルベットと同じくらい強い穢れの気配が1つ。 そして近くに、感覚の掴み辛い気配が1つある。 

 

 ――ベルベットと同じくらい、か。 

 

 ――また定刻に連絡を入れる。

 

 ――あぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 離宮から特別強い霊力……そして、契約術の気配。

 フューシィ=カス……hurrxel=capsか。 幼きマギルゥが付ける名としては、その心情が伺える。

 なんだかんだ言って、あの勝色のノルミンはその名を体現しているのだろう。

 

 そして恐らく今より身を堕とす、大司祭ギデオン。

 彼は惜しかった。 自身の中に確たる流儀さえあれば、業魔になることはなかっただろう。 しかし彼は、自身のすることに少なからず後ろめたさがあった。 

 それが原因で、彼は身を焦がす。

 

 ノルミン・―――――――として、見送ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――定時じゃないけど連絡。 依然として離宮の強大な穢れは消えていないけど、生きてる?

 

 ――あぁ、撤退した。 結果的にだが大司祭ギデオン暗殺は完了した。 今は、聖主の御座へ入る方法を……鍵をタバサに尋ねている所だ。

 

 ――そう。 私は行かないからね。

 

 ――……知っていたのか。 俺が来い、と言ってもか?

 

 ――行かない。 こと感知においては私の方が強いけれど、私はAランク、って場所に入らないから。

 

 ――そこまで知っていたなら、何故言わなかった。

 

 ――言えない理由があった。 言わない流儀があった。 ダメ?

 

 ――いや、いい。 それがお前の流儀なら、自由だ。

 

 ――うん。 安心して。 風はすぐ近くにいるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 甲板を見遣ると、船員は皆眠っている。 まぁ時間は深夜なので当たり前なのだが、船室で寝ずにこうして甲板にいるのは、さっきの酒盛りのまま眠ったからだ。

 今起きているのは、私と、私の隣にいるベンウィックだけ。

 

「サムサラ姐さんっていつから船長と一緒にいたんでしたっけ?」

 ――バンエルティア号が無い時から。 でも、一時期私は離れていた事があった。

 

 ベンウィックも酔ってはいるが、泥酔するほどではない。 酒に強いのか、こうして皆が寝静まった後私と一緒にちびちび飲んでいる事も少なくない。

 

「あれ、そうなのか。 何をしていたのか聞いても?」

 ――調べもの。 あと、厄介なのに会わないためでもあった。

 

 厄介なの、というのは同じノルミン族の奴の事だ。 あの暑苦しい奴の事だ。

 

「ふーん……。 ふぁぁ……」

 ――眠いなら寝るといい。 私も寝るから。

「そうしますー……。 おやす……ってもう寝てるし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早朝。 私の感知範囲内に、小型の何かが飛来してきた。 シルフモドキだ。

 シルフモドキは私の周りを一周すると、所定位置……ベンウィックの頭の上に止まる。

 

「んあ? ……あ、副長からの手紙……ふむ……お前ら起きろ! 仕事だ!」

 

 寝起きでも判断力は最適。 やはりベンウィックは有能だ。

 

 私の交信と比べて、シルフモドキの良い所は絵や図面を伝えられる事だ。 今回のように地図を描いて、どこまでいったら感知され、どこに検問があるかなどは地図で伝えた方がわかりやすい。

 ちなみに私の交信はシルフモドキにも使える。 シルフモドキの感じ取っている波長というのは、つまり個々人の霊力の事だから。 彼らは種族として霊応力に長けているのだ。

 もっとも、交信をしたところで言語がわかるわけではないのだが。

 

「フェリス……いけるか? 二日酔い大丈夫か?」

「あの程度で二日酔いになんかなるかよ! サムはなったみたいだけどな」

「うぅ……折角賭けをチャラにできると思ったのに……」

「んじゃフェリス、検問の偵察頼んだぜ」

「おう。 行ってくる」

 

 聖主の御座の検問の偵察に行くのはフェリス。 ひょろい見た目は、その実素早い身のこなしに長けているが故だ。 そして、昨日のごたごたのおかげで警備兵にある程度の顔つきは覚えられているはず。 心を入れ替えて商売しているとでも言えばすんなり街の検問を通ってこられるだろうという判断か。

 

「んじゃ行ってくる」

「おう」

 

 さて、もうすぐ彼女らが戻ってくる。 ビエンフーとの顔合わせは初めてだが、なるようになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ。 検問に偵察を出した」

「まだ戻らないのか?」

「はい。 もうちょっと待ってください」

 

 ベルベット達が合流しても、フェリスは戻ってこなかった。 先程交信を入れた所まだダーナ街道にいるらしい。

 

 

 

 ――警備がかなり厳重で、もう少し時間かかるみたい。

 

 ――そうか。 フェリスに命を優先に、とだけ言っておけ。

 

 ――言われなくてもそうすると思うけど、わかった。

 

 アイゼンに交信を入れ、またフェリスに繋いで伝達する。 一々切り替えなけばいけないのが面倒だ。

 

 ――フェリス。 命を優先に、だって。 アイゼンから。

 

 ――いや、もう情報は手に入れました……が、検問が厳しくて夕方頃になる可能性が。

 

 ――そう。 地図?

 

 ――はい。 シルフモドキも感知されますね。 聖隷がいます。

 

 ――じゃあ待つね。

 

 ――ダッシュで帰りますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだアイゼン。 上に居るサムサラはAランクじゃないのか? Aランクならそれで事足りる気がするんだが……」

「前にも言ったが、サムサラは拠点防衛に特化している。 バンエルティア号(ここ)を離れる事はない」

「無理矢理引きずって連れて行けばいいでしょ。 意識を奪ってでも」

 

 そう言って、ベルベットが喰魔となった腕を見せる。 

 

「あいつは俺達アイフリード海賊団の船員(クルー)だ。 あいつに手を出せば、俺達全員が相手になるが?」

「……ふん」

「ね、ねぇアイゼン。 サムサラは喋れないの?」

 

 険悪な雰囲気を察知したライフィセットが話題を変える。 着々と情緒が芽生えているようだ。

 

「お、そういえば俺も気になってたんだ。 どうなんだアイゼン」

「……」

 

 マスト上(こちら)を見てくるアイゼン。 恐らく言ってもいいか? という確認だろう。 

 まぁ、言ってもいいか。 現在はフェリスの位置を知り続けるために他人には繋げないのだが。

 こくんと頷く。

 

「喋れないのか、喋らないのかは俺も知らん。 だが、あいつは交信という特殊な術を使うことができる。 それによって意思疎通は可能だ」

「交信?」

「繋げた相手と1:1の会話が可能になる術、と言っていた」

「なによ、ソレ。 シルフモドキより便利じゃない」

「だが絵や図は伝えられない。 出来る事は会話と、そいつがどこにいるかの感知だけだ」

 

 術なのか、私の特殊能力なのかはよくわからない。 霊力を消費しているわけでもないし。 疲労もないし。

 

「へぇ~! じゃあ僕もサムサラと話せる……のかな」

「今は偵察に行った奴の動向を感知し続けているから無理だ」

「どんな副作用があるかもわからないモノを不用意にかけられても困るわ」

「だが、その能力はかなり有効に使えないか? ん……? あぁ、だから拠点防衛をしているのか」

 

 副作用。 あるとすれば、行動が私に筒抜けになる事くらいか。 と言っても地図上からみる程度の大まかな位置と高低差くらいしかわからないのだが。

 

「あぁ。 サムサラの能力により、バンエルティア号はいつでも俺の位置を探る事ができる。 俺だけじゃない、他の船員の位置や業魔、聖隷の位置までもな」

「おやぁ? そんな便利な能力があるのならば、バン・アイフリードも探せるんじゃないかのー?」

「……それは、無理だ」

「何故じゃ~? 距離制限でもあるのかのぅ?」

 

 私の交信の欠点。 それは。

 

「サムサラの交信は、意識が無い、もしくは意識が朦朧(もうろう)としている奴には使えないからだ」

 

 恐らくアイフリードは、現在メルキオル・メーヴィンの幻術下にある。 マギルゥがされたように心を壊され続けているのだろう。 もっともその程度でどうにかなるアイフリードではない。 だが、彼もまた人間だ。 心に隙間が或る。

 そしてそれを増幅する道具こそ、ジークフリート。 戦い続けている彼が負けるのは、その術式が彼に牙を剥いた時だろう。

 

「なんでもいいわ。 ソイツが聖主の御座の結界を破壊するのに使えない、ってことだけわかれば。 やっぱりAランクの聖隷を奪うしかないのよ」

「だな。 まぁなんとかなるだろ!」

 

 ロクロウが朗らかに笑う横で、マギルゥは何かを考え込むように俯いている。 恐らく意識の(くだり)でメルキオル・メーヴィンの幻術を思い出したのだろう。 そしてソレが、アイフリードを操ろうとしている事も。

 

「あ、あの~……さっきから話に出てるサムサラって人は誰なんでフかー?」

 

 ずっと話に入れなかったビエンフーが恐る恐る聞く。 そういえばビエンフーの使役術、書き換えられていたんだっけ。 まぁ彼の連絡手段は伝書鳩のようだから、そこに介入すればいいだろう。

 

「あ! ビエンフーはサムサラと会った事ないんだっけ……」

「そういやそうだな。 サムサラも同じノルミン族なんだろ? やっぱ気が合うんじゃないか?」

 

 そう言ってこちらを見上げてくる一同。 興味無さそうにしながらもベルベットまで見ているじゃないか。 

 どうしよう、行った方がいいのかな。 フェリスはもう検問に近いし。

 よし、行こう。

 

 

 フワリと身を投げるように落ちる。 そして、甲板に着地。 ぽよん。

 

「お、おぉ~! ぼくと同じネコ系ノルミンだったんでフね~!」

「ネコ系?」

「はいでフ。 僕は例外でフけど~、本来ネコ系ノルミンは人里離れた所で暮らしていて、基本的にダウナー系でフ。 もう一つのイヌ系ノルミンは人と共に暮らし、基本的にアッパー系でフねー」

 

 ――私はネコ系。 それと、フェリスは検問に引っかかってる。 ご飯でも食べたら?

 

 ――こちらから助け舟を出すのはよしたほうがよさそうだな。 

 

「ぼくはビエンフーっていまフ。 よろしくでフ~!」

 ――サムサラ。 よろしく。

「ええっ!? い、いまどこからか声が聞こえたんでフけど……」

「それがサムサラの交信だ。 偵察が返ってくるまでもう少しかかるらしい。 各自、腹を満たすなり休むなりするぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!」

 

 ライフィセットがキラキラした目でこちらを見てくる。

 >繋げてあげる。

 

 ――サムサラ。 よろしく。

「え、あ、よろしく……?」

「声が響いてきた場所に返す様に念じて見ろ。 それで会話が出来る」

 

 ――こ、こうかな……?

 

 ――それでいい。 それじゃ、切るね。

「あっ……」

 

 交信を切ると、残念そうな顔をするライフィセット。 彼も男の子、こういった不思議なものに目が無いのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何? アレを手に入れただと?」

「シッ! ばか、声がでかいんだよ!」

 

 フェリスが検問で引っかかってから結構経った。 アレから何度か繋げたが、なんでも業魔で構成された賊なんてのが王都周辺にいるらしく、中々進まないそうだ。

 そんな中、船尾でロクロウとダイルがこそこそと話していた。 ロクロウはともかくダイルは見た目完全な業魔なのだから、そんな目立つところに居ない方がいいと思う。

 

「やっとの思いで手に入れたイリアーニュの赤葡萄心水なんだぞ? ベンウィック達に見つかったら、全部呑まれちまうだろうが」

「なんだ、あいつらには内緒なのか」

「あったりまえだろ……。 あいつらは腹いっぱい飲み食いできりゃそれで満足なんだからよ……。 ガキに、貴重な赤葡萄心水なんか飲ませられるか」

「まぁ、そうだな……。 よし、イリアーニュならルカレラチーズが合うな。 よし、どっかで手に入れるから、そんときまであいつらに見つからない様にどっかに隠しておけよ?」

「おう、まかせと――」

 ――秘蔵のスパーディッシュサラミがある。 どう?

「うおっ!? ……だ、誰だ!」

「ん? どうした?」

「いや、今どこからか秘蔵のスパーディッシュサラミがどうのと……」

「ほほぅ? イリアーニュの赤葡萄心水にルカレラチーズ、スパーディッシュサラミか……。 最高の組み合わせだな」

 ――でしょ? 分けて上げるから、赤葡萄心水も少しわけて欲しい。

「ん? ダイルの声……じゃ、ないな。 もしかしてこれがサムサラの交信か?」

 ――そう。 1人ずつしか繋げられない。 それで、どう?

「赤葡萄心水の分け前が少し減るのと、スパーディッシュサラミか……俺はいいぜ。 ダイルは?」「お、おう。 俺もかまわないぜ。 スパーディッシュサラミも高級品だしな……」

 ――ルカレラチーズ待ってる。 鬼海アスラの蒼翔魚のひれもあればよかったんだけど。

「蒼翔魚のひれ? それは知らんな……美味いのか?」

「蒼翔魚っていったら、海の上を飛ぶように跳ねるっていう幻の魚じゃねぇか。 確か昔の船乗りが遭難した海でのみ見たって聞いたが……」

 ――イリアーニュの赤葡萄心水も、ルカレラチーズも、スパーディッシュサラミも、鬼海アスラの島々が原産。

「何!? そうなのか? 鬼海アスラ……行ってみたいが……」

「おう。 遭難した船乗りの話じゃ、その魚は船体に突き刺さる速度を持っていたそうだ」

 ――蒼翔魚のひれは身体を制御するために他の部位より筋肉が多い。 食感はコリコリ。

「そりゃあ……美味そうだな。 しかし異界探索はベンウィックの担当だ。 どうするかね……」

「突き刺さる速度の話を聞いて美味そうと思うのか……。 いや、身が引き締まっていると考えれば確かに美味そうだな……」

 

 ダイルには途中から私の声が聞こえていないので、微妙に話がかみ合っていない。

 しかしイリアーニュの赤葡萄心水は楽しみだ。 蒼翔魚のひれは、適当に私がくすねて……ちょろまかしておこう。

 

「何はともあれルカレラチーズだな。 ダイル、ベンウィックたちに絶対に見つかるなよ?」

「おう……。 スパーディッシュサラミを想像したら涎が出てきちまったぜ」

 

 

 

 

「緊張感の無い奴らね……」

 




hurrxel=caps(フューシィ=カス)もしくはhurrxel=cass

グリンウッド語でhurrxel(フューシィ)なので、現代語に変換するとdollhat(人形の帽子、可愛い帽子)


だと思うんだけどなぁ。 


独自解釈なので、違う可能性の方が高い。



スパーディッシュサラミ:さっぱりした味わいのサラミ。 アンジョルノというチップスや、エルマニアという植物とも相性がいい。
イリアーニュとは逆に、リカルデンの心水にも合う優れもの。

ハスチーとの相性は最悪に近い。

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