インフィニット・ストラトス―失われた未来―   作:レイブラスト

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第35話 最終決戦開幕

「ではこれより、作戦の詳細について説明するけど……その前に欠員なくこの場に集まってくれた皆の勇気に感謝を述べたい。ありがとう」

 

全アーマードライダーが一度に出撃しても良い様に設計してあるロックビークル発進場にて、凌馬が立体モニターを用いて施設周辺のマップを見せる。

 

「本作戦で最も重要視されるのは人質の救助だ。よって大部隊が相手の守りを引きつけている間に、少数で編成された救出チームが潜入する方向で行こうと考案している。メンバーは私を含めて5人。内1人には一夏ちゃん、君が入って欲しい」

 

「私がですか?」

 

「ジンバーピーチアームズの索敵能力で、人質の場所を探して貰いたいんだ。それに施設内に居る敵の把握にも打って付けだからね。引き受けてくれるかな?」

 

「……わかりました。やります」

 

「感謝するよ。後のメンバーは志願制にするけど、誰か入りたい人は―――」

 

説明を遮るかのように弾、数馬、ダリルがサッと手を挙げた。あまりに早いので凌馬は一瞬戸惑いを見せる。

 

「まさか即答即決するとは思ってなかったよ……でも滞りなく決定したのはとても喜ばしいことだ。あ、最後に残り全員による陽動の捕捉をしよう。君達には事前に配られた紙に書かれた座標に向かってそこでそれぞれ部隊を展開して貰うことになるけど、戦闘はツーマンセルを組んで挑んで欲しい。バラバラで戦うよりかは連携が取れた方がいいからね。誰とペアを組むかは君達に任せる。質問はあるかな?」

 

全員を見渡して問いかける。すると1人のトルーパー隊員が手を挙げ、凌馬はその人物を指した。

 

「はい君」

 

「俺達は陽動役って言ってましたけど、幾つか倒してしまっても良いでしょうか?」

 

「そうだね。敵を倒して困ることはないし、できる限りこっちからガンガン攻めて行って倒しちゃって構わないよ。……もう他にはいないかい? では各自、ロックビークルを出して座標を入力してくれ」

 

サクラハリケーンやローズアタッカーが一斉にロックシード形態からバイク形態に変形させられ、一夏達が跨る。凌馬もローズアタッカーに乗りながら振り向いて全員に言う。

 

「では私の合図で発進だ。三カウントで行くよ。……3…2…1…出撃だ!!」

 

各バイクのスロットルを全開にして走り出す。先頭に居た集団から次々と転移していき、やがて発進場からは誰も居なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたことは着いたが、凄い光景だな……」

 

無数の車やトラックが並ぶ景色を目にして、箒は嘆息をつく。隣に立つ鈴も「まったくね」と呆れる。

 

「よくもまあこれだけの数を作ったもんだわ。一周して怖さも吹き飛ぶわよ、アレ見ていると」

 

「どことなく不気味さはあるがな」

 

などと言い合っていると、凌馬から作戦開始のメールが入る。箒や鈴、この場に居る隊員達や他の場所に居るセシリア達は気合を入れ、各自ドライバーを装着しロックシードを取り出す。そして―――

 

『『『変身!』』』

 

『シルバー!』

 

『ブドウ!』

 

『『バナナ!』』

 

『ピーチエナジー!』

 

『クルミ!』

 

『ドリアン!』

 

『ドングリ!』

 

『マツボックリエナジー!』

 

『チェリーエナジー!』

 

『『『マツボックリ!』』』

 

『『『スイカ!』』』

 

一斉に手持ちのロックシードを解除し、戦極ドライバーやゲネシスドライバーにセットしてロックを掛ける。

 

『『『ロック・オン!』』』

 

無数のアームズが頭上に現れ、何重にも響き渡るホラ貝のサウンドと、それに混じるファンファーレ、銅鑼と二胡、エレキギター、重低音のサウンドが鳴る。彼らはカッティングブレードを倒してロックシードを輪切りにし、シーボルコンプレッサーを倒してエナジーロックシードのカバーを開いた。

 

『ソイヤッ! シルバーアームズ! 白銀・ニューステージ!!』

 

『ハイーッ! ブドウアームズ! 龍・砲・ハッハッハッ!!』

 

『『カモン! バナナアームズ! Knight of Spear!!』』

 

『ソーダ! ピーチエナジーアームズ!!』

 

『クルミアームズ! ミスターナックルマン!!』

 

『ドリアンアームズ! ミスターデンジャラス!!』

 

『カモン! ドングリアームズ! Never Give up!!』

 

『リキッド! マツボックリエナジーアームズ! ソイヤッ! ヨイショッ! ワッショイ!!』

 

『ソーダ! チェリーエナジーアームズ!!』

 

『『『ソイヤッ! マツボックリアームズ! 一撃・イン・ザ・シャドウ!!』』』

 

『『『ソイヤッ! スイカアームズ! 大玉・ビッグバン!!』』』

 

箒が冠に、鈴が龍玄に、セシリアがバロンに、マドカがマリカに、シャルロットがナックルに、ラウラがブラーボに、簪がグリドンに、刀奈が黒影・真に、オータムがシグルドに、スコールがブラックバロンに変身。その他隊員達が黒影トルーパー マツボックリアームズやスイカアームズに変身し戦闘準備を整える。

 

するとそれに反応したのか、敵トランスフォーマーが全機起動しエンジンを噴かせる。そして直後……

 

「「「「「「「「「「突撃よ(だ)(ですわ)!!」」」」」」」」」」

 

『『『おぉおおおおおおおおおおおおおおーっ!!』』』

 

アームズウェポンを掲げて一気に走り出す。同時にトランスフォーマー達も走り出すとシボレー・トラックス、いすゞギガ、マクラーレン・MP4-12Cスパイダーらが粒子状に分解、ロボットに変形し大股で走る。

アーマードライダーとトランスフォーマーの大部隊がぶつかり合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「始まったか。こっちも準備に移ろう」

 

施設から離れた場所で状況を見ていた凌馬がローズアタッカーの画面を再操作し、それに合わせて一夏達もディスプレイを操作する。ふと、操作していた弾の手が止まり一夏が心配げに声を掛ける。

 

「弾? どうしたの?」

 

「いやさ……IS学園で咄嗟に変身できてたら俺、虚さん達を助けられたのかなって考えちまって……」

 

「それ言ったら僕だってそうだ。でもあの時ああしてなければとか、あれをやれてたらとか、仮定の話してるより今をどうにかすることが重要だと思う」

 

「同感だな。後悔している暇があったら、今やるべきことに集中しろ。でなきゃ、今度も救えなくなる」

 

「……そうだよな。悪い」

 

「準備はできたかい? さ、行くよ」

 

バイクに跨った状態で凌馬はレモンエナジーロックシードを持つ。一夏達も緊張に息を呑んで各ロックシードを握る。

 

『レモンエナジー!』

 

『オレンジ!』

 

『『『マツボックリ!』』』

 

ゲネシスドライバーや戦極ドライバーにロックシードをセットしてロックをする。

 

『『『『『ロック・オン!』』』』』

 

アームズが現れるとすぐにカッティングブレードを倒してロックシードを輪切りにしたりシーボルコンプレッサーを押し込んでエナジーロックシードのカバーを開きバイクを発進させる。

 

『ソーダ! レモンエナジーアームズ! ファイトパワー! ファイトパワー! ファイファイファイファイファファファファファイト!!』

 

『ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!!』

 

『『『ソイヤッ! マツボックリアームズ! 一撃・イン・ザ・シャドウ!!』』』

 

デューク、鎧武、黒影、黒影トルーパーに変身しながら彼女達は再び転移した。

 

やがて転移先である施設の裏口に着くと、ロックビークルを仕舞って集まる。

 

「裏口から入るって発想はいいけど、大丈夫か? 監視カメラとかもありそうだし」

 

「心配ご無用。私のゲネシスドライバーにはジャミング装置が組み込まれていてね。それを作動させれば私と周りに居る君達は、あらゆる監視をかいくぐることができるって寸法さ」

 

『レモンエナジースカッシュ!!』

 

説明しながらシーボルコンプレッサーを一回押し込んでゲネティックシグナルを光らせると、ドアを開けて堂々と中に入る。鎧武達もおっかなびっくりと入っていく。

 

「む。見たまえ」

 

デュークが指した先には何らかの警報装置があったが、一切反応を示していなかった。

 

「どうやら効果はマジみてぇだな」

 

「そういうこと。それよりほら、早くジンバーピーチになって」

 

「あ、はい」

 

『ピーチエナジー!』

 

ゲネシスコアを戦極ドライバーに取り付けた鎧武がピーチエナジーロックシードを解錠。ゲネシスコアにセットすると再度カッティングブレードを倒して、2つのロックシードを一度に輪切りにしたりカバーを開いたりした。

 

『ロック・オン!』

 

『ソイヤッ! ミックス! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!! ジンバーピーチ! ハハーッ!!』

 

一度分離したオレンジアームズが空中でピーチエナジーアームズと融合しジンバーアームズになると、鎧武に装着されジンバーピーチアームズへと姿を変えさせた。

 

「…………………………」

 

神経を研ぎ澄まして施設内の音を調べていく。

 

『…………を…………り………』

 

「っ! 今、虚さんの声が!」

 

「やはりこの施設内に居ると見て間違いないようだ。急いで助けに行こう。ただ……今のところは見えてる通路は一本道だけどこの先分岐があってもおかしくはないから、その時はまた頼むね、一夏ちゃん」

 

「はい!」

 

力強く頷くと今度は鎧武を先頭にして通路を進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

一方外の部隊の一角では、スイカアームズを纏った黒影トルーパーがスイカ双刃刀を構えてトラックスの一体に突進。トラックスは手でそれを受け止め押し返そうとする。

 

「後ろがガラ空きですわよ!」

 

『カモン! バナナスカッシュ!!』

 

そこへ背後から飛び乗ったバロンが、エネルギーを溜めたバナスピアーを首元に突き刺してそのまま振り抜き、首を刎ねた。

 

「一丁上がり、ですわ!」

 

「気をつけろ! 来るぞ!」

 

近くでいすゞギガから分裂して変形した中型トランスフォーマーの顔面を撃ち抜いたマリカが叫ぶ。

視線の先をバロンが見ると、青いスバルBRZと緋色のフォルクスワーゲンゴルフ GTEスポーツコンセプトが猛スピードで接近してきていた。身構えるバロンとマリカの前で二台は粒子状に分解するとロボットモードに変形。スバルBRZ(以下、ティアーズフェイクとする)は右腕を変形させたスナイパーレーザーライフルで黒影トルーパー スイカアームズを撃つと、フォルクスワーゲン(以下、ゼフィルスフェイクとする)が殴りかかってスイカアームズを破壊。黒影トルーパーはマツボックリアームズになって投げ出された。

 

「例のブルー・ティアーズの能力を持つロボット……もうお出ましですか」

 

「私のサイレント・ゼフィルスのパクリも同時に来るとはな。喧嘩でも売ってるつもりか」

 

言い合う2人の横から黒影トルーパー達が前に出ようとする。だがバロンとマリカはそれを手で制すると自ら歩み出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが一方で他のアーマードライダー達も同じ状況になっているとは、2人は知る由もなかった。

 

「! お姉ちゃん、あれ!」

 

倒れた敵の上に乗っているグリドンが指し示した先には、マツダアテンザとボルボコンセプトクーペが居り、走りながら分解、2人を通り越して打鉄弐式とミステリアス・レイディの意匠を持つロボット(以下、打鉄フェイクとレイディフェイクとする)に変形するとそれぞれ薙刀とガンランスを手にした。

 

「案外早く出てきたじゃない。てっきり最後まで温存しておくつもりだと思ってたけど」

 

「初手から全力で倒そうって考えだと思う。それもセオリーの1つだから」

 

「まあ確かに。でも、私達を楽に倒せるとは思わないことね」

 

冷たい機械の目を睨みながらグリドンと黒影・真は緊張を解すべく深く息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クルミスカッシュ!!』

 

「ぜやぁあああああああっ!!」

 

クルミボンバーでナックルは2つの頭を持つトランスフォーマー、トゥーヘッドの武器と一体化した両手の関節を一気に粉砕する。

 

「今だよ!」

 

「わかった、任せろ!」

 

その後ろからクラリッサの変身する黒影トルーパーが纏うスイカアームズが接近しトゥーヘッドの頭部をそれぞれ掴むと、強靱な握力で握り潰した。

 

「敵機撃墜!」

 

『ドリアンスカッシュ!!』

 

突然背後で聞こえた別の音声に振り向くと忍び寄っていたトランスフォーマーの一体を、ブラーボが撃破していた。

 

「油断大敵だぞ、クラリッサ」

 

「申し訳ありません隊長。感謝します」

 

「ねぇラウラ。何か近づいて来るよ」

 

ブラーボの肩を叩いてクルミボンバーで指した方向では、日産インフィニティ・エマージ(以下、ラファールフェイクとする)とホンダNSXコンセプト(以下、レーゲンフェイクとする)が変形し、腕と一体化した銃やショルダーキャノンを放った。

 

「うわっと!? 危ないな……!」

 

「オレンジと黒……それに武器構成から考えてラファールとレーゲンのコピーか。となると停止結界が厄介な代物になるな」

 

「我々全員で援護した方が良いですね」

 

「ああ、頼むぞ」

 

周囲に居るシュヴァルツェ・ハーゼ隊が変身した黒影トルーパー達を見やり、ブラーボはドリノコを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「食らいなさい、この屑鉄め!」

 

『ハイーッ! ブドウスカッシュ!!』

 

カッティングブレードを一回倒した後、ブドウ龍砲のトリガーを引いて強力な弾を敵トランスフォーマーに連射する。だが当たり所が悪く相手を仰け反らせるに留まった。

 

「チッ! 大きい癖にちょこまか動いて……ああもう! こうなったら!」

 

『キウイ!』

 

『ロック・オン!』

 

『ハイーッ! キウイアームズ! 撃・輪・セイヤッハッ!!』

 

キウイロックシードを、外したブドウロックシードの代わりに戦極ドライバーに装着するとカッティングブレードを倒し、輪切りにしてキウイアームズにチェンジした。

 

「ようしこれで!」

 

龍玄はその場で回転してキウイ撃輪の1つを遠心力で投げ飛ばし、片足の関節を切断。膝をついたところにもう1つを投げて今度は首を刎ねた。

 

「っしゃあ!!」

 

戻ってきたキウイ撃輪をキャッチして叫ぶ。そして左を向いて次なる標的に狙いを定める―――

 

『ソイヤッ! シルバースパーキング!!』

 

「はあああああああああ!!」

 

―――が、冠が先んじて蒼銀杖で首を刎ね龍玄の前に降り立った。

 

「もう、私が狙ってたのに」

 

「誰が倒そうと同じだろ。……むっ!?」

 

2人が話しているところへ複数のロケット弾が飛んでくる。見ると前部から銃口を覗かせたトヨタFT-1(以下、紅椿フェイクとする)とレクサスLF-A(以下、甲龍フェイクとする)が向かってきており、冠と龍玄の目前で変形すると雨月・空裂に似た剣と双天牙月に似た刀剣を構えた。

 

「紅椿と甲龍の偽物か。随分早いご登場だな」

 

「何だっていいわ。コイツ等をぶちのめせるならね!!」

 

臆するどころか龍玄は逆に戦意を高める。冠も退く気は毛頭ない。

 

奇しくもほぼ同時刻に、それぞれのアーマードライダー達の前へ彼女らが倒さんと考えていた敵が現れた。偶然にもそれによって彼女達は同じ考えを持ち、取る行動も同じであった。バロン達はISが変化したロックシードを取り出すとドライバーからロックシードを外し、代わりに解錠した。

 

『ブルー・ティアーズ!』

 

『サイレント・ゼフィルスエナジー!』

 

『打鉄弐式!』

 

『ミステリアス・レイディエナジー!』

 

『シュヴァルツェア・レーゲン!』

 

『ラファール・リヴァイヴ!』

 

『紅椿!』

 

『甲龍!』

 

解錠すると各々の専用機の名前がコールされ、頭上にメカメカしい外見のアームズが出現する。

 

 

「あのアームズは若しや、私のブルー・ティアーズとマドカさんのサイレント・ゼフィルス?」

 

 

 

「色合いからしてシュヴァルツェア・レーゲンと、ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡか……」

 

 

 

「ミステリアス・レイディと打鉄弐式のアームズね。どんな感じで装着されるのかしら?」

 

 

 

「私達のISを模したアームズってこと? 面白いじゃない!」

 

 

驚きと感嘆を交えつつその場でドライバーにロックシードを装填してロック、そのままカッティングブレードを倒して輪切りにしたりシーボルコンプレッサーを押し込んでカバーを開く。

 

『『『『『『『『ロック・オン!』』』』』』』』

 

『カモン! ブルー・ティアーズアームズ! Snipe the Target!!』

 

『リキッド! サイレントエナジーアームズ!!』

 

『シュヴァルツェア・レーゲンアームズ! ミスターウォーリアー!!』

 

『ラファール・リヴァイヴアームズ! ミスターユニバーサル!!』

 

『カモン! 打鉄弐式アームズ! Attack and Fire!!』

 

『リキッド! ミステリアスエナジーアームズ!!』

 

『ソイヤッ! 紅椿アームズ! 絢爛・ダンシング!!』

 

『ハイーッ! 甲龍アームズ! 龍・砲・バンッバンッバンッ!!』

 

今までに聞いたこともない音声が流れると各アームズが降下し、バロン達アーマードライダーに被さって展開する。バロンは肩部に小型化したビットがつき、同じくビットが装着されているロングライフルを所持したブルー・ティアーズアームズに、マリカはブルー・ティアーズアームズに似た形と武装だが色が黒いサイレントエナジーアームズに、グリドンは背面に荷電粒子砲を背負い薙刀を持つ打鉄弐式アームズに、黒影・真は透明な装甲の中に水のような液体が満たされ、ガンランスを装備したミステリアスエナジーアームズに、ブラーボは黒い装甲に赤いラインが入り、肩にショルダーキャノンを担いだシュヴァルツェア・レーゲンアームズに、ナックルはレイン・オブ・サタデイと灰色の鱗殻(グレー・スケール)に似た武器を持ったラファール・リヴァイヴアームズに、冠は雨月・空裂に似た形状の日本刀を両手に所持し赤い装甲に包まれた紅椿アームズに、龍玄は胸部装甲にスピーカーのような砲門があり双天牙月に酷似した青竜刀を2つ持つ甲龍アームズにその身を変えた。

 

 

「まさかとは思ったが、本当にこんなことが起こるとはな……」

 

 

 

「使っといて何だけど、これは自分でもびっくりだね」

 

 

 

「ISがアームズになるなんて……何だか不思議な感覚」

 

 

 

「ロックシードに変化した時点で感じてはいたが、ここまでして共に戦ってくれるとは。操縦者冥利に尽きる!」

 

 

 

「おいおい、マジかよ……さすがの俺でも想定外だぜ、これは」

 

「正に奇跡と言ったところかしら。フフ……私達も負けてられないわね」

 

「おう!」

 

各地で色取り取りの見たことのないアームズが現れるのを目にして、シグルドとブラックバロンは一瞬呆けるが、すぐに目の前の赤いトランスフォーマー―――スティンガーへ刃を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早い内に出しちゃったけど、良かったの?」

 

「出し惜しみをして勝てるような相手じゃないからね。現に今、未知のアームズを纏っているし。もし負けたとしても、一夏姉さんを始末して逃げるまでの間足を止めてくれれば十分さ」

 

「強力な戦力を捨て駒扱いですか? 豪快と言うか何と言いますか……」

 

(フン……その捨て駒の内に入っているとも知らないで、バカな女達だ)




専用機の能力を持っている、敵トランスフォーマーの名前については気にしないで下さい……これが私のなけなしのネーミングセンスなんで……
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