あとは勢いですね。
ダンまちはレフィーヤとリューさんめっちゃ好き
「何故お前みたいなヤツがウィリディスという名を使っているのだ!!」
彼にとっていつものやりとりだった。
「そんな事言われてもウィリディスなんだから仕方がないでしょ」
「一族の恥じ晒しめ…」
それは、俺じゃなくて俺の父親。つまりお前の息子だばか野郎。
なんてジョーカーは考えていた。
彼、ジョーカーウィリディスは、エルフとヒューマンのハーフ。俗に言うハーフエルフというやつだ。
彼の家、一族はエルフとしてはそれなりの家系だったのだが、彼の父親がわりとどうしようもないヤツだったのだ。
彼の父親は無類の女好きで、たまたま出会ったヒューマンの女性と一夜を共にし、たまたま彼、ジョーカーが生まれたのだ。
そのためジョーカーは最初父親の顔を知らなかった。
しかし、ジョーカーが8歳の時母親が他界。
その時の葬儀で初めて顔を合わしたのだが、会うなりいきなり彼にこう言ったのだ。
「俺はお前の父親だから、お前俺んち来い!」
8歳の少年が一人で生きていけるほど世の中は甘くないし、初めてあった人の事を父親と認識するのも難しい。
しかしジョーカーはそんな事は関係ないと言わんばかりにこう言った。
「楽しければ行くよ!」
と。
こうしてジョーカー少年はジョーカー・ウィリディスとなったのだ。
しかしウィリディス家は彼のような存在を認めなかった。
ジョーカーがウィリディス家に来て一番最初に新しく自分の母になる人を紹介された。
お腹に赤ちゃんがいるらしい。
しかしあまり歓迎されてはいなかった。
話しかけても基本無視だった。
まるでそこには誰もいないかのように…
少しして赤ちゃんが生まれた、女の子だった。
ジョーカーに妹ができた。
名前はレフィーヤと言う。
ジョーカーは近づかせては貰えなかった。
しかし、父と名義上の母は良く仕事で出掛けていた。
そのためレフィーヤの世話をジョーカーがしていた。
ジョーカーはレフィーヤといっぱい遊んであげた。
レフィーヤが一番最初にしゃべった言葉が「にぃに」だった。
それを聞いた母親が激怒していた
しょっちゅう一族の恥じ晒しと罵られていたのだがジョーカー自身はあまり気にしていなかった。
何故なら「あくまでもそれなりなだけで、王族から見たら別にたいしたことはないじゃん。それなのに一族が、一族が、とか言われても…逆に恥ずかしいわ」
めっちゃバカにしていた。
そうは言っても少しばかり煩わしく感じているのも事実であった。
そして…
「決めた!俺オラリオとか言うとこ行くわ!」
一人決意した。
「にぃにどっかいっちゃうの?」
レフィーヤが不安そうな顔をしてジョーカーの服の裾を引っ張っている。
「そうだな、少し離れるだけだよ。」
「イヤ~!」
レフィーヤがジョーカーに抱きつく
「レフィーヤが元気に、いい子にしてればまたすぐ会えるよ!」
「ほんとに?にぃにまたあそんでくれる?」
「ああ!もちろんだ!」
「にぃにだいすき!!」
「ああ、俺もレフィーヤがだいすきだぞ!」
そういい、レフィーヤの背中をトントンと優しく叩くとレフィーヤは寝息をたて始めた。
ベットにレフィーヤを寝かせ、額にキスをした。
「さて、行くかな」
こうしてレフィーヤが3歳の誕生日にジョーカーはウィリディス家を去った。