ハイスクールD×D ~九つの尾を持つ妖怪~ 作:ちょこ0720
俺の名前は兵藤一誠。
唐突だが悪魔だ。
電波だとか頭があれだとかではない。
悪魔なのだ。
と言ってもつい最近までは人間だった。
俺の中にある神器を堕天使に狙われて人間としての生を終えた。
本来ならばそのままあの世に行くのだろうが、そこに現れた部長、リアスグレモリーと言う悪魔によって、悪魔に転生することによって生き返った。
その後いろいろあってその堕天使を倒した。
その時に助けられなくて悪魔に転生したアーシアが今日この学校に転校してくるらしいのだ。
「なあ松田、転校してくる子って美人かなぁ?」
「美人に決まってんだろ!!元浜。お前もそう思うだろ?兵藤」
目の前で話している二人は松田と元浜。
俺の悪友だ。
と言っても悪魔とは何にも関係ない。
「ま、まぁそうだろ、そうに決まってるな!!」
言えない。
アーシアが超美人だなんて言えない。
「ちょっと聞いた?」
「えー?なになに?」
どうやら女子達も転校生の話で盛り上がっているようだ。
「転校生二人いるらしいよー...しかも片方は男子だってー」
「えー!!イケメンかなー?」
...は?
何?アーシアだけじゃないの?
「チッなんだよ野郎には興味ねーっての」
「全くだな」
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムか鳴り響き、教師が入ってきた。
それと共にさっきまで騒いでいた松田や元浜、女子達も静かになった。
よほど転校生の事が気になっているのだろう。
斯く言う俺ももう一人の転校生の事が気になっている。
ちなみに部長からは何も聞いていない。
「はい、えーっともう知ってる人もいるかもしれませんが今日は転校生が二人います。では、入ってきてー」
『ガラッ』
扉を開ける音と共に二人の男女が入ってきた。
一人は俺もよく知っている金髪の少女だ。
もう一人も金髪だったが、何と言うかチャラさはなかった。
狐の様なとても綺麗な黄金色の髪だった。
そんなことよりも気になったのが身長だ。
どう見積もっても小学六年生程度の身長しかないのだ。
「はい、じゃあ二人共自己紹介してね」
先生がそう言うとまず金髪の少女、アーシアが前に出た。
「はいっ。えーっと、アーシアアルジェントと申します。これからしばらくよろしくお願いします!」
アーシアの挨拶が終わると今度はもう一人の金髪の男が前に出た。
「ゴホンッ、わしは
二人の自己紹介が終わると同時に歓声が上がった。
男子はアーシアを女子は天狐の名を叫んで、中には踊っているやつもいた気がする。
...え?俺か?知ってたとは言え俺も踊っている。
「皆さん!静かにしてください!!」
先生も声を荒らげて注意する。
「二人共、空いてる席に座ってくださいね」
「「はい!」」
その後の休み時間はアーシアと天狐は質問攻めに遭っていた。
どこから来たの?やどこの中学校だったの?など他愛もないものから彼女、彼氏はいたの?などといった下世話なことを質問してる奴らもいた。
その時に天狐が
「愛してる者はおるぞ」
と言っていた気がしたけど気の所為だろ。
そして放課後。
俺とアーシアはオカルト研究部に行くことになっている。
オカルト研究部とはまぁ簡単に言ってしまえば、リアスグレモリーの眷属の悪魔の集まりの部活だ。
もちろん全員悪魔だ。
「のう、お主らはどこに行くのじゃ?」
天狐に話しかけられた。
天狐の喋り方は独特なため、すぐに分かる。
「俺達は部活だよ。オカルト研究部に行くんだ。それじゃまた明日な天狐」
「天狐君また明日です」
俺達が行こうとすると天狐が背伸びして俺の肩を掴んだ。
「わしも行ってはダメか?」
正直に言えばダメだ。
悪魔の集まりに人間を連れていく訳にはいかない。
「えーっとな天狐、部活ってのは部員だけが行けるんだ。だからお前は行けないよ」
やはり身長差があるせいか駄々をこねる子供に言い聞かせる親のような感じになってしまった。
「うーん、そうなのか。仕方ない。悪魔の集まりには興味があったのじゃが、また後日顔を出すことにするかの」
...ん?今こいつ何て言った?
「おい天狐!今悪魔って言ったか!?」
「うむ、言ったの」
「なんで分かった!?...今はそんな事はどうでもいい!!お前も部室に連れてくからな!!アーシア!今すぐ部長にこのことを知らせにいくぞ」
「は、はい!」
こうして俺はアーシアと天狐を連れて部室へと向かった。
次回リアスと天狐の出会いですね
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