ハイスクールD×D ~九つの尾を持つ妖怪~   作:ちょこ0720

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どうも皆さんお久しぶりです。
凍結してたんですけど、気が向いたので再開しました。
これからは、度々、不定期に更新していくつもりです。
これからも生暖かい目で見守ってください。


オカルト研究部

「というわけなんですよ、部長!」

 

兵藤一誠は焦っていた。

悪魔ということは一般人にはもちろん知られてはいけないことだし、もし知られたら最悪の場合始末しなくてはならなくなる。

それが見ず知らずの相手ならまだ良かったかもしれない。だが、今日転入してきたばかりのクラスメイトだ。転入初日なだけあって、まだあまり話してはいないが、挨拶はした。そんな相手が自分のせいで死ぬのは寝覚めが悪い。

それに限らず、少なくとも知り合いが傷つくのは見たくない。

そんなことを考えていると、リアスが口を開く。

 

「...天川子狐君だっかしら?...まどろっこしいのは余り好きではないの。単刀直入に聞くわ。あなたはいったい何者で、なぜ私達が悪魔ということを知っているのかしら?」

 

事と次第によってはと言いはしなかったが顔にはそう書いてある。

 

「とある筋での...。それにわしはお主らに危害を加えるつもりは毛頭ないし、どっちかというと、仲良くして欲しいと思っておるぞ。それに天狐でよい」

 

まるで答えになってない。

オカルト研究部の部室にいたイッセー、アーシアそしてリアスを除く悪魔が戦闘態勢をとる。

 

「やめなさい。それじゃあ天狐。あなたの言っていることは私のした質問の答えにはなっていないの。私はね一応この辺りの土地を管理しているの。その管理者としてこの辺のことはそれなりに把握していなきゃならないの。改めて聞くわよ...あなたはいったい何者なの?」

 

リアスの言葉を聞いて、一先ずオカルト研究部にいた悪魔達は戦闘態勢をとく。

 

「あぁ、そのことかの。まだお主には連絡がいってなかったのかの?」

 

「...連絡?なんのことかしら?」

 

天狐の言う連絡なんてものは当然リアスは知らない。

すると、天狐はおもむろにカバンを漁り、中からスマートフォンを取り出した。

 

「すまんのだが、この中にこの『すまあとふぉん』なるものを使える者はおらぬか?」

 

お年寄りか。誰もがそうツッコミたいだろう。

スマートフォン。現代っ子ならば誰でも使いこなせているはずのものである。

お年寄りでも使える人は少なくはない。

むしろ日本の総人口で言えば、使えない人の方が少ないのではないかという代物だ。

 

「使えるけど...それがどうしたというの?」

 

リアスは首を傾げつつ質問した。

 

「電話をかけたいのだが、どうしていいのかわらないのじゃ。こっちに来るときに友人が心配して渡してくれたのじゃが...恥ずかしながらどう使っていいのかわからないのじゃ」

 

と、天狐はリアスに自分のスマートフォンを手渡した。

リアスは天狐からスマートフォンを受け取り電話帳を開いた。

そこには、十人程度の名前が入っていた。

 

「それで、誰にかければいいのかしら?」

 

リアスは電話帳の画面を天狐に見せつつ聞く。

 

「あぁ、サーゼクスという者にかけてくれ。後はわしがやるから大丈夫じゃ」

 

サーゼクスという名前を聞いてこの場にいるイッセーとアーシア以外の全員が反応をした。

中でもリアスは少し怒ったように天狐に問い詰める。

 

「あなた、なんでお兄様をしっているの!?というか、なんでお兄様に連絡をとるのよ!」

 

一方天狐は問い詰められたことに対して少し驚いたものの、なるほどな。と納得したような表情をする。

 

「まぁ、そのことは本人から聞くといい」

 

天狐はサーゼクスと書かれているところをタップして、受話器の絵が書かれた場所をタップする。

何回かコールし、若そうな声が聞こえてくる。

 

「もしもし、サーゼクスです。天狐くん、電話なんて珍しいね、いつもは手紙なのに」

 

手紙とはなんとも古典的な...。とこの場にいた全員が思ったことだろう。

 

「サーゼクス、お主、駒王の者に連絡を入れてなかろう?そのせいでわしはいろいろと質問攻めにあっているのじゃ。お主から説明せい」

 

電話越しにはアハハと誤魔化すような笑い声が聞こえた。

 

「えーっと、リーアたん、そこにいるかな?」

 

リーアたん...もといリアスは顔を少し赤くしながら

 

「お兄様!その名前で呼ばないでくださいと何度言ったらわかるのですか!」

 

と怒鳴った。

 

「アハハ、そこにいるならいいんだ。えーっとね、今キミ達が話していたのは、天狐といって私の友だ」

 

それから少しの間を置いて続ける。

 

「そして、京の都を治めている大妖怪だ。もちろん、キミ達には危害を加えないし、むしろ友好的だろう。そのことは私が保証するよ...ちょっと、グレイフィア、待ってくれ...仕事はちゃんとしていたんだ。今天狐くんから電話がかかってきて...せめて、せめて話だけでも...」

 

ガチャっと音をたてて電話が切れた。

最後の方はよく聞こえなかったが...。

 

「というわけなのじゃ!」

 

腰に手を当て胸を張る天狐。

一方リアス達は信じられないといったような表情をしつつ天狐を見る。

 

「なに、そう怯えなくてもよいのじゃ」

 

だが、とリアスは口を開く。

 

「先程までの御無礼をどうかお許しください!私はどうなってもいいので、せめて、せめて眷属だけはどうか」

 

と、先程とは打って変わってビクビクと怯えながら天狐の前に跪く。

リアスが跪いたのを見てこの場にいるイッセー以外の全員が続いて跪いた。

 

「ちょっと、どうしちゃったんですか部長!それに皆まで」

 

それを見て何も知らないイッセーはおどおどしながらリアスに問う。

 

「イッセー!あなたも早く跪きなさい!このお方は私達が束になってもかすり傷一つつけられないようなお方よ!」

 

ちょっと待つのじゃ!っと、天狐が叫ぶ。

 

「どうしてお主らがわしに跪くのじゃ?お主らは別に悪いことはしてなかろう?それにわしは跪けなんて言ってなかろう?」

 

「で、ですが先程までの無礼は!」

 

「あんなもの無礼に入るわけなかろう。土地を管理する者としては当然のことをしたまでじゃ。誰だってそうするじゃろう。わしだってお主の立場じゃったら当然同じことをしたじゃろうからのう」

 

ここでようやく全員が顔を上げる。

 

「その代わりと言ってはなんじゃが、わしをオカルト研究部に入れてはくれんかのう?」

 

「も、もちろんです!」

 

天狐は満面の笑みを浮かべた。

それは見た目相応のものだった。

 




なんか後半ビミョーですよね。
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