これからよろしくお願いします!
プロローグ
...ここは、何処だ。
目を開けた俺が最初に思ったのは、それだった。
周りには人間に紛れて、獣人らしき人が歩いてるし、建物も、天宮市にはないような、中世風のもの。
どういうことだ?何で俺はこんな所にいる?
俺は、何も分からず立ち尽くしてしまった。
数分後、やっと思考が追いついてきた俺は、まず、これが夢なのかを調べる事にした。といっても、ただ痛みを加えるだけだが。
結果は、現実だった...。
これが現実だとは思えないが、現実だと知った以上、どうにか元の天宮市に戻れないのか、考えてみる。
...そんな案は見当もつかなかった。
しばらく考えていると、あることを思い出した。
俺は、ポケットに手を入れて、あるものを取り出す。
インカムだ。もしかしたら、繋がるかもしれない。
そんな期待を込めて、耳に取り付けて、「琴里!」と呼んでみるが、反応はなかった。
「くそっ!他に持ってきてるものは...!」
スマホ。ロックを解除してみる。
すると...。
「士道。久しぶりですね」
鞠亜がいた。
「ま...鞠亜...?」
「はい。あなたの鞠亜です」
「なんで鞠亜がここに⁉︎...いや、それよりも!」
俺は、やっと会えた知り合いに、質問を出そうとする。
そんな俺を、鞠亜が画面内で人差し指を唇にあてることで黙らせる。
「落ち着いてください、士道。わたしがここにいるのが何故かはわかりませんが、ここが、天宮市ではない、地球上にはない場所だということは確認しました」
「地球上には...ない?」
「はい。ここが、何処なのかはわかりません。が、琴里たちの元に帰るには、ここで生きていくしかなさそうです」
そう...か。
鞠亜が言うのなら、そうなんだろう。
他に持ってきてるものは、さっき買ったジュースと、サイフくらいだった。
このお金、この世界でも使えるのか?
そんな事を考えていると、聞いたことのある声がした。
「あらあら」と。
「え?」
「こんにちはですわね、士道さん」
狂三が、俺の影から出てきた。
「狂三⁉︎」
「わたくしが出てきたことがそんなに驚くことなんですの?」
「い...いや、なんで...!」
「夜に士道さんが外出しているのを見かけたので、隙をみて影に潜ったら、こんな所に道づれにされましたの」
なるほど、俺の影にいたから、一緒に来ちまったのか。
「なあ狂三。お前は、天宮市に戻る方法を...」
「知りませんわよ」
「そうか。...なら...手伝って、くれないか?」
「そうですわね...」
俺が、狂三に手伝ってくれと誘うと、狂三は考えるように手を顎にあてて、数分後。
「いいですわ。このままこんな所に居続けていたら、わたくしの悲願も達成出来ませんし。天宮市に戻るまで、でしたらご協力しますわ」
「ありがとう、狂三!」
こうして俺たちは、天宮市に戻ることを目的として、この世界を生き抜いていくことを決めた。
どうでしたでしょうか?
うまく出来ていればいいのですが。