お気に入り100突破!
本当に嬉しいです!
ちょっと遅くなりましたが、それではどうぞ。
第十一話 エミリアの事情
エミリアが乗る竜車に同席し、大きな屋敷にやってきたのは、夜が明けてからだった。
「ここが、私がお世話になっているところよ」
「でかい屋敷だな。エミリアって偉い人なのか?」
気になったので聞いてみると、
「知らないのかい?結構有名だと思うんだけどね」
いつの間にか起きているパックがそう答えた。
「有名なのか?」
「そりゃあもう。リアは王選の候補者だからね」
「王選?」
「王選も知らないの⁉︎」
聞き慣れない“王選”というワードに、思わず聞き返すと、エミリアに驚かれた。
「そ、そんなに驚くことなのか?」
「いや、そりゃあ驚くだろうね。貧民街の人でも知ってることだろうし」
「王選っていうのは、王様を決める試練みたいなものさ。今王都は王様が不在だから、王様を決めなきゃいけない。その候補者の一人がリアなんだよ」
「という事は、エミリアは未来の王様になるかもしれないってことか。それってすごい事だな!誇れることだ」
「いや、そうでもないんだけどね......」
最後、パックが何か呟いたけど、よく聞き取れなかった。
屋敷に入ると、桃色の髪をした女の子と、水色の髪をした女の子....瓜二つだから、おそらく双子....が、メイド服姿で立っていた。
「メイド服なんて間近でみるのは初めてだな.....」
流石異世界。
コスプレでもなんでもない、本物のメイドが、そこにいた。
俺も、こういうのが好きな時があったものだ。
今は.....うん。
「エミリア様、おかえりなさいませ」
「お荷物をお預かりします」
「ありがとう。でも、スバルは荷物じゃないわよ」
酷くない?このメイドたち。
人を荷物って.....。
そんなことを考えていると、
「おかえりなさいまーぁせ、エミリア様。そちらの方々は?」
「私を助けてくれた人よ。寝ている方は空き部屋のベッドに寝かせておいてください」
「了解しまーぁした。ラム、寝ている客人を寝かせて来なさい」
「了解しました、ロズワール様」
桃色の髪の方のメイドがスバルを抱えて行ってしまった。
スバルって、60キロくらいあるはずだよな?
力持ちなんだな.....。
「もう一人の方はどうされるのですかーぁ?」
「シドウ、どうする?」
エミリアが聞いてきたので、
「風呂に入らせてもらえるか?」
そう答えた。
===================================
屋敷という事もあり、風呂は、豪華な温泉だった。
温泉から出て、浴衣っぽい衣服に着替えて廊下に出ると、ちょうど水色の髪の方のメイドと鉢合わせた。
「.....えーっと.....」
「お客様、どうかなさいましたか?」
「スバル.....もう一人の方は、どこの部屋にいるんだ?」
「あの方でしたら、この廊下を左を向いて、後ろに進んだところにある部屋で寝ております」
「なんでそんな回りくどい言い方するんだよ.....」
俺は、言われた通りに、右に進んでスバルが寝ている部屋に入ると.....。
「.....え?」
「あ.....」
エミリアがスバルの体を拭いていた。
「.....失礼しましたー」
「シドウ!待って!」
急いで部屋を出ようとしたのだが、エミリアに引き止められてしまった。
「そうよ.....。シドウにやらせればよかったんだわ.....。シドウ。スバルの体を拭いて、この着物を着せておいて」
「.....わかったよ」
この後、エミリアが部屋を出て行った後に、俺はスバルの体を拭き、着物を着せて、終わった後、椅子に座ったまま眠ってしまった。
あまり進まなかった.....。
そして、狂三と鞠亜はどこ行った.....。
こんな感じですが、今後も読んでくれると嬉しいです。