唯湖アナザー~Where is my love~   作:月の海

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第4話

落ち着いた私は小毬君から離れた。

 

唯「そういえば、鈴君はこのことを?」

 

小「知らないと思うよ」

 

ク「直接話したことはないですね」

 

葉「まぁ突然そんなこと言われても困りますし」

 

魚「気まずくなるだけだと思います」

 

それぞればつが悪そうな顔をした。

 

唯「と言っているが本当のところどうかね鈴君?」

 

私は誰もいないハズの草むらに向かって告げた。

 

全「「!?」」

 

鈴「…………」

 

草陰から現れた鈴君はとても申し訳なさそうにしていた。

 

鈴「ごめん…」

 

小「り、鈴ちゃんいつから!?」

 

鈴「途中からだ」

 

 「みんな集まってたから何話してるのかと思って近づいたら理樹のこと話してたから隠れてたんだ」

 

魚「いつから気付いていたのですか?」

 

唯「気が付いたのは落ち着いてからだよ」

 

葉「人が悪いっすよ姉御」

 

悪態をつく葉留佳君をよそ目に小毬君は鈴君と向かい合っていた。

 

小「鈴ちゃん…」

 

鈴「小毬ちゃん、皆」

 

鈴君は私達を見まわして続けた。

 

鈴「あたしは理樹の彼女で、理樹はあたしの彼氏だ」

 

 「誰にも渡す気も譲る気もない」

 

全「「…………」」

 

皆黙って鈴君の話を聞いた。

 

鈴「だから勝負だ!!」

 

全「「………は?」」

 

言っている意味が分からなかった。

 

他の皆もきょとんとしている。

 

鈴「あいつを一番幸せにしたやつが勝ちだ」

 

 「もしあたしが負けたらあたしは彼女をやめる」

 

 「もちろん手を抜く気はない」

 

 「皆まとめて友達でライバルだ」

 

全「「…………ぷっ」」

 

 「「あはははははははは」」

 

鈴君の宣戦布告に涙が出るほど笑った。

 

あの弱かった鈴君が皆に宣戦布告するまでになるとは、なるほど強くなったらしい。

 

唯「いいだろう、その挑戦望むところだ」

 

小「鈴ちゃんには悪いけど頑張っちゃうよ~」

 

魚「大きく出ましたね」

 

葉「まぁいいじゃん、やる気出てきたよ」

 

それぞれ気力は充分らしい。

 

鈴「言っておくが今の理樹の彼女はあたしだ」

 

 「入り込む隙なんか作らないからな」

 

全「「上等(です)!!」

 

 

 

夜になると私達はまた集合し、女子会を開いた。

 

今日は私の部屋に皆を招いた。

 

普段なら小毬君やクドリャフカ君の部屋に集まるのだが、話したい内容的にもルームメイトのいない私の部屋が最適だった。

 

話したいことというのはもちろん恋バナだ。

 

互いに自分がどのような経緯で理樹君を好きになり、どんなことをしてもらったかなんかを語り合った。

 

その過程で皆それぞれのトラウマや過去についても触れていたがそれさえも理樹君とのつながりだとばかりに嬉々として話していた。

 

まぁその分、感受性の強い聞き手の方が号泣してしまう事態となり、様子を見に来た佳奈多君を驚かせてしまったが…

 

深夜になるまで私達は話に花を咲かせ続けた。

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