東方project × ONE PIECE ~狂気の吸血鬼と鮮血の記憶~   作:すずひら

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前回のまとめ

・アマゾン・リリー初代皇帝誕生
・皇帝様、頑張る

今話は小難しい話が多いのですが、読み飛ばしてもいいと思います。
次話前書きのまとめ読めば多分大丈夫。



原作4200年前~ 天空の戦
天才の少女とそれぞれのこだわり


 

 

メイリンをアマゾン・リリーに置いて、私の方はスカーレット海賊団に戻り航海を再開した。

すると普段メイリンに任せていた私の身の回りの世話をする人がいなくなった。

いやまぁ、一人で生活できることはできるんだよ?

さすがに生活能力が皆無なわけじゃない。

でも、ここ数百年間は誰かしらがお世話してくれていたわけで、しっくりこないっていうかさ。

それで、クルーの内から一人お世話係を選ぶことにした。

選出基準は一番年下の女の子。

男だとなにかと問題があるし、年齢(外見)が近い方が私も色々と気にしなくて済むからね。

 

で、ちょうどこのタイミングで新しいクルーが入ってくることになっていたからそこから選ぼうと思ってね。

スカーレット海賊団の航海が始まって早数十年。

初期クルーは皆逝ってしまい、今船に残っているクルーは航海中に現地から参加した人たちや、マロンやナヴィ、クックたちの縁故・推薦でラフテルからやってきた人たちだ。

その能力は確かで、初期クルーたちにしごかれたこともあって、皆頼れるクルーに成長している。

 

ただ、ラフテルの長から苦情があった。

なんでも、マロンたちを選抜したあのクルー選抜会、なぜあれをまた開かないのか、と。

割と閉鎖的な環境にあるラフテルにおいてスカーレット海賊団の冒険譚はかなり人気のある娯楽であり、私と一緒に船の上で過ごすという名誉に(あずか)りたいと思う人もたくさんいる。

それなのにもう長いこと門戸が開かれず、不満を抱いている人たちが結構いると長に言われた。

 

まぁ、元が私の退屈しのぎのために始めた航海で、ラフテルの人たちの事はあまり考えていなかったというのが本音だ。

新しいクルーもマロンたちに里帰りの際に「有望そうなのいたら連れて来て」と適当な感じだったし。

 

というわけで、急遽第二回スカーレット海賊団のクルー選考会が開かれたわけ。

ただし今回は私は審査に参加せず、ラフテルで長達が選んだ人たちを迎え入れる形になった。

マロンとルミャの子供とか参加してたら色眼鏡でみちゃうかもしれないからね。

それでやってきたクルーたちの中で、一番小さな女の子が“にとり”という女の子だった。

 

しかし、一つ悲劇が起きた。

最初は船に慣れるまで待ってそれから私のお世話係をやってもらおうと思ってたんだけど、彼女は自分の仕事をこなすことができなかったのだ。

いや、彼女に能力がないわけじゃない。

まだうら若い女の子であるとはいえ、彼女だって選考会で並みいるライバルを押しのけ、実力を示してクルー入りした実力者だ。

 

原因はうちのクルーにあった。

言い訳をさせてもらうなら、クルーもまた人間だ、ということ。

ラフテルに里帰りした際にはいろんな人から武勇伝や冒険譚をねだられるわけで、ちやほやされるのは誰しもうれしかっただろう。

それで、少しばかり見栄を張ったり体面を繕ったりすることは別におかしくはない。

マロンがルミャにお仕置きされるときに、例の十字架剣“夜”に磔にされていたこととか、誰しも隠してしまいたいことはある。

 

――ちなみにその光景を偶然見てしまったときは

 ――「え、な、なにやってるの。今日はそういうプレイな日?」

 ――「ふ、フラン様!? ええと、違うんです、これは!」

 ――「違う! 俺にそんな趣味はない!」

 ――「え、でもじゃあなんでマロン半裸なの」

 ――「…………」

 ――「こ、これはそう、“聖者は十字架に磔られました”って感じがするじゃないですか!」

 ――「ルミャ、混乱して自分が何言ってるか分かってないね?」

――とかなんとかいうやりとりがあったりなかったり。

ちなみに、マロンは半裸で十字架剣に磔られてベッドの上に寝かせられている状態だった。

そのあとどうなったのかは知らない。

時期的には丁度二人目の子供が……いや、よそう、私の勝手な推測で皆を混乱させたくない。

 

 

と、話が反れた。

まぁつまりスカーレット海賊団の武勇伝を語るときに、不都合な真実は隠されることがあったわけだ。

クルーの一人が実は仕事を失っていたこととか。

……そう、カープの船大工失業事件は、私たちの中では“なかったこと”になっていたのである。

 

長々と語ったけれど簡潔にまとめよう。

にとりは船大工としてスカーレット海賊団にやってきた。

そして、ウチに船大工は必要ない。

にとりはカープの後継どころか、そのカープ自体すでに船を出奔して鍛冶師兼大工として一人でやっているんだから。

端的に言って、この船ににとりの仕事は、居場所はなかった。

 

勿論私は吸血鬼であって鬼畜じゃないので、それで追い返したりするなんてことはしない。

もともと悪いのは選考会を開くときに「今度から船大工は募集しない」旨を伝えていなかった私のミスだし。

だからにとりには船大工じゃなくて一般クルーとして働いてもらうことになった。

しかし、船大工としてのセンスと腕は(ピカ)(イチ)でも、まだ小さい女の子の身。

腕力と体力だけは如何ともしがたく、十全に働けているとはいい難い状況だった。

 

そんなわけで私が全面的に悪いし、健気なにとりが四苦八苦している姿を見かねたので、当初の予定を早めて私のお世話係をやってもらうことにした。

その話をした時のにとりの喜びようは半端じゃなかった。

不遇の船大工(失業)状態からラフテルの女の子のあこがれの仕事「フラン様のお世話係」にジョブチェンジしたわけだからまぁ、気持ちは分からなくもない。

ただ、具体的な喜び方が、全身が水になって ビシャア! と床に広がったというのがなんとも個性的なだけだ。

ミズミズの実を食べた水人間であるにとりにとって、体の輪郭を失うほどの動揺は人間でいうところの失禁に相当するそうで大層恥ずかしがっていたけど。

犬とかのする嬉ションみたいなもの?

 

そうしてメイリンに代わって私のお世話係になったにとりだけど、嬉しい誤算があった。

見た目はただの気弱な少女であるにとりだけど、その中身が凄かったのだ。

長年の修練と経験を積んだ壮年の船大工たちを抑えてラフテルの選考会を勝ち抜いただけのことはある。

一言で言えば天才。

ちょっと話しただけでその聡明さはよくわかる。

天才と言えばメイリンも何でもこなせる天才の部類ではあるけれど、あちらが努力によって身に着ける言わば努力型の天才なのに対して、にとりは純然たる先天性の天才と言える。

 

だって、彼女物理学とか流体力学修めてるんだもん。

彼女の考案した船の評価が高いのはそれらの理論がきちっと船づくりに生かされているからだ。

いや、私だってね、万有引力の法則とか質量保存の法則とかのメジャーなものや、慣性の法則とかドップラー効果とか日常生活で触れるようなものとか、思いつくままを辞書に記載したよ。

ある程度まとまってからは小学校で使う理科の教科書みたいな感じで自然科学の専門書を書いたりもしたよ。

でもそれはあくまでも私が理解していた内容を文章に出来る範囲で簡単にまとめただけのものだったし、にとりが話すような流体力学なんかはそもそも書いていない。

 

粘性のない完全流体下における理想的シミュレーションと実際の粘性流体下の挙動の違いとか、造波抗力と干渉抗力の求め方とか、嬉々として語られても私にはさっぱりだ。

私はそれを聞いても、なんとなくすごそう、ってことしかわからない文系人間の典型例。

理科系の知識なんて雑学レベル。

空が青く見える理由と海が青く見える理由は違うんだよ、とかその程度の事をドヤ顔で話すことくらいしかできない。

にとりは「大きな船は急に止まれない」っていうのを「水中では慣性力に対して粘性力が少ない」って表現するんだもん。

頭痛くなってきた。

 

で、そんな知識を彼女がどこから得たのかと言えば、書物ではなく実験から学んだそうだ。

なるほど、ミズミズの実の能力を十全に活かした結果に思える。

だけどまだ10代も前半の女の子が観察から仮説を立て実験を行い実証する、という科学的な思考をしているっていうのはどうなの。

すでにいくつもの新しい法則を発見してラフテルの学会に発表もしている、その道では有名人らしいし。

ていうかそんな学会があるの初めて知ったんだけど。

 

ただまぁ、専門的な知識の披露を除けば、にとりとの会話はとても楽しい。

私自身、前世はともかく最近じゃ専ら科学的というより魔術的な思考に陥りがちだから、とても新鮮。

なにより、素直で真っ直ぐないい子だってのはよくわかってるから。

毎日を全力で楽しんでる感じがして、見てるこっちまで楽しくなる。

 

「フラン様ー。紅茶が入りましたー」

 

「ん、ありがと」

 

頭の出来に対して、お世話係の能力という点ではにとりはメイリンに遥かに劣る。

まぁ思ってることを口にしなくても読み取って、先に先にと世話してくれるメイリンの方が異常なんだけど。

にとりは一応一通りのことはできるけど、これと言って特筆すべき点はなく、料理と掃除は苦手だそうなので頼りにしていない。

私も特にそこまで高い水準を求めてはいないので不満はないけど。

 

唯一他の人と違うなと思うのは、今やってくれているお茶くみ。

にとりはミズミズの実の能力者なので、お茶に使う水を色々と変えることができるのだ。

ミズミズの実は体を水に変える能力だけど、その際にある程度なら性質を変えられるらしい。

それで、水の中に含まれるミネラル量などを調整してもらうことでお茶淹れに適した水を出すことができるのだ。

それだとにとりの体の一部を食べてるように感じるかもしれないけど、自然系(ロギア)の悪魔の実は体から切り離すことで体の一部ではなくなることは調べ済み。

ヤミヤミの実の能力者のルミャや、ヒエヒエの実の能力者のウェンが協力して調べてくれたことだ。

そのためウェンの出す氷なんかは夏場の氷嚢代わりに使われていたりもした。

 

「今日のは……ダージリン? 春摘み(ファーストフラッシュ)の結構いいやつ?」

 

「はい! ラフテルのアキ農園でとれた最高級のものです」

 

実のところ淹れたお茶の99%は水なわけで、おいしいお茶を入れる時に茶葉だけでなく水にもこだわるべきなのは明々白々。

私はお茶、特に紅茶にはちょっとうるさいのだ。

これは前世からの好みで、料理は割と雑でも許せるんだけど、紅茶に関してはしっかりしていないと落ち着かない。

メイリンにはゴールデンルールのイロハから徹底的に体に教え込んだので、今では彼女も立派な紅茶党。

でも淹れるのはいまだに私の方が上手い。

 

そんな紅茶を淹れるのに適した水の水質は、軟水で空気を多く含むもの。

これをクリアするのがこの世界では割と大変だったりする。

この世界、基本的に水が硬水なのだ。

ちなみに前世の世界でも、紅茶と言えばイギリス、なロンドンを含めヨーロッパ各地も硬水だったりする。

日本では(塩素を抜く必要があるとはいえ)蛇口をひねるだけで紅茶に適した最高の水こと水道水がいくらでも使えたけど、この世界じゃそうもいかない。

いままではいちいち煮沸・濾過したり魔法で軟水に作り変えてたりしてたんだけど、にとりがいればその点は楽ができるってわけだね。

けど……。

 

「うーん、15点」

 

「ええー! なんでですか、フラン様!」

 

「昨日まで使ってた茶葉は(ブロークン). (オレンジ). (ペコー). だよ。等級の話はしたでしょ? なのにこれ、葉っぱ見てよ。(ファイン). (ティピー). (ゴールデン). (フラワリー). (オレンジ). (ペコー). を同じ淹れ方で淹れちゃダメ。蒸らし時間をもっと長くとらなきゃ」

 

「うう……等級って値段が高いかどうかじゃないんですか?」

 

「基本的には葉っぱの大きさで分けられてるから、その等級に合わせた蒸らし時間があるんだよ、って前にも説明したじゃない。さては話聞いてなかったね?」

 

「うっ……ふ、フラン様が教えてくれた対流現象が面白くて、つい……」

 

対流現象?

……ああ、そういえばそんな話したっけ。

確か紅茶を入れるのに使うジャンピングポットが、なんで丸い形をしているのかってにとりに聞かれたんだ。

紅茶を入れるためのポットは茶葉が良く動く(ジャンピングする)ように、対流現象の起きやすい丸型のポットの方が好ましい。

コーヒーを淹れるのに使うような円柱形のポットは対流が起こりにくいから、みたいな話をした覚えがある。

 

……うーん、ちゃんと話を聞いていなかったり、この子意外とポンコツなのかもしれない。

メイリンが万能型なのに対して、にとりは一点豪華主義というか、なんというか。

 

ちなみに茶葉に関しては、お茶らしき植物を見つけてからこっち、700年以上品種改良を続けているのでかなり質はいい物に仕上がっている。

ラフテルの中にもいくつかお茶農園があり、毎年各農園の特に品質の良いゴールデン・ティップスを多く含む最上級品((ファイン). (ティピー). (ゴールデン). (フラワリー). (オレンジ). (ペコー). )は私に献上されることになっている。

中でも特によかったものを提出した農園には私から直々に出向いて褒めたりしているので、彼ら彼女らのお茶にかける情熱はなかなかすさまじい。

茶葉は元の世界のものによく性質が似ているものは同じ名前を付けているけど、この世界独自に進化した茶葉もあって非常に満足している。

コーヒー?

豆っぽいものは見つけたけど特に泥水を研究しようとは思えない。

 

「それでにとり、設計図の方は書きあがったの?」

 

「あ、はい! それはもちろん!」

 

うーんこのテンションの落差。

瞳がすっごいキラキラしてる。

……明日から紅茶は自分で淹れよう。

 

「船体前部の構造を水の抵抗を受けにくい形にしてみました。抵抗の内、造波抵抗は球状船首をつけることで剰余抵抗を60%以上大幅に削減できる見込みです。粘性圧力抵抗は船体をより流線形にすることでこちらもかなり抑えられると思います。ただ、残念ながら粘性摩擦抵抗はまだ実験中で成果は出ていません……」

 

にとりはしゅん、とした落胆の表情を浮かべるけど、私はまずその段階まで至っていない。

 

「ええっと、まずなに? 球状船首?」

 

「はい! 船体喫水線下の船首に球状の突起を取り付けることで造波抵抗を大きく打ち消すことができるはずです。これによって水面上で船首が波を生じさせるよりも先に小さな波を発生させます。この時発生する波を水面上の船首が作る波の逆位相の波にすることで互いの波が打ち消し合い、造波抵抗を大幅に削減できます!」

 

ふむふむ、なるほど、わからない。

ああ、でも見たことあるなぁ。

戦艦大和とかの船の下の方にあるでっぱりだよね。

船を横から見てそれを人の顔だとすると、顎の部分。

アゴだとしたらすっごいしゃくれてることになるけど。

あれって不思議なフォルムしてるなぁと思ってたけど、波の抵抗を打ち消すためにあったんだ……。

 

「それで、粘性圧力抵抗と粘性摩擦抵抗? ってなんなの?」

 

「粘性圧力抵抗は船が進むときに船体後部に渦の流れができてそれによる水の圧力の低下で船体が後部に引っ張られる抵抗の事です。粘性摩擦抵抗はそのもの船と水が接触する面にかかる摩擦の抵抗なんですけど……名前、わかりにくかったですか?」

 

「あーえっと、何、にとりが名前付けたの?」

 

「はい、どちらもラフテルでの研究中に私が発見したものなので……」

 

「いや、大丈夫、分かるよ、うん」

 

まぁ他にどんな名前付ければいいかわからないし。

それにしてもほんといろいろ考えるなぁ。

ていうかにとりの提唱するのって多分鋼鉄製の高速船用だよね……。

サンタマリア号は帆船なんだけど。

時代が追いついていないよ……。

 

「粘性摩擦抵抗は船の材質の表面が滑らかじゃないと抵抗が大きくなっちゃうので、航行中もずっと表面を滑らかに保つ方法を考えているところなんですけど……。今は航行中に少しずつ表面を削れるようにする技術を開発中です!」

 

「削れるって……自壊するってこと?」

 

「いえ、ラフテルで船底にフジツボとかがたくさんついて色々と問題が起こっていたっていう報告があって。それと摩擦の問題を同時に解決する方法として考えてるんです。表面をごく薄くコーティングすればいいと思うんですけど、何を使ったらいいのかまだわからなくて……水に徐々に溶けていくようなものが見つかればなぁ。でもすぐに溶けちゃだめだしある程度は水をはじく物質……油かなぁ。でもただの油じゃ塗ってもすぐに剥がれちゃうし。もっと粘性を高めるために……何かに混ぜるとかかなぁ。でもでも、うーん……」

 

あ、ダメだ。

ブツブツ呟いて完全に自分の世界に入っちゃった。

まぁいいや、にとりの書いた設計図通りにサンタマリア号を改造してみよう。

正直なところ私が妖力で動かすことができるから、その気になればこの船で空も飛べるんだけど。

にとりの頑張りをわざわざ無駄にすることもないよね。

 

 

こんな感じで、にとりは私の新しいお世話係として頑張っている。

最近は船大工を失業した代わりに研究者っていう肩書がつきそうなくらいいろいろやってる。

まぁなんにせよ、一緒にいて飽きることがないって言うのは重要だよね。

……ときどきうんざりすることもあるけど、ご愛嬌って奴かな。

 

 

 






縁故採用
例えば、ナヴィの息子なんかは縁故でクルーに入ってきている。
勿論父親に厳しく扱かれて能力は確かなもの。

聖者は十字架に磔られました
東方原作ルーミアの台詞。
有名な「そーなのかー」のポーズと共に。
返しは「人類は十進法を採用しました」であり、本文中に活かすのが非常に難しく断念。

空の青と海の青
空が青いのは青色の光の波長が短く散乱しやすいから(レイリー散乱)、海が青いのは赤色の光の波長を水(H2O)が吸収しやすく、青色の波長のみが残るから。
夕焼けは光の進む距離が長いため、青色の光が散乱しきってしまい赤色が残る。
なお地球の大気中の話であり、火星の空は赤いし火星の夕焼けは青い。
ちなみに雲が白く見えるのはミー散乱。
レイリー散乱はシルバーズ・レイリーとは多分関係ない。

アキ農園
美人姉妹が経営しているらしい。
従業員が謎の覆面をかぶっているという噂。

紅茶には軟水
実際のところ硬水で紅茶を入れると真っ黒になります(英語で紅茶をレッドティーではなくブラックティーという由来)。
硬水で淹れると渋みが抜け色も黒くなって画一的な味になりがちなので、基本的には軟水が適していると言われます。
しかし、軟水の方が色も香りも良いものになるのですが、逆に硬水で淹れたガッツリくる紅茶が好きな人もいます。
そのため茶葉にも硬水向けと軟水向けのものがあります。
作中でフランが軟水の方が~と言っているのはあくまでも彼女の価値観の中での話ということで。
あと軟水慣れしている日本人が硬水で紅茶を飲むとお腹を下す可能性が高いので注意です(実体験)。

紅茶とコーヒー
コーヒー党の人を敵に回す発言をしていますが、アンチヘイトタグついてるので(違
原作で紅茶の登場はフランキーがコーラの代わりにダージリンを燃料として入れられて紳士になったシーン、コーヒーはパンクハザード後のたしぎがスモーキーにコーヒーを勧めるシーンがあります。
そのためどちらも原料となる植物は現実世界のものと似通ったものがあると想定しています。
勿論植生は違うので独自の茶葉も存在するでしょう。
ボーイン列島の植物由来のものとか面白そうです。


次話は新章として話が一気に動きます。
ようやく原作の影が見えてきた……(現在原作約4200年前)。


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