ん?どうしましたか歩さん?
「お前の弟たちが書いてる作品の主人公達にはイメージテーマ曲があるのに俺だけないんだが。」
ありますよ。
「...マジで?スターウォーズのあのOPというオチじゃないだろうな?」
いやいや。マジでありますから。とりあえずあとがきで言います。そういう訳ですので、IS学園のスカイウォーカー開始まで...3、2、1、スタート!!
事の始まりは一人の少女と少年が出会った事だった。
「ひぐっ...えぐっ...」
「だいじょうぶか?」
これは星空歩がまだ小さかった頃のお話。その時に出会った少女とのお話。
夏祭りも終わり、日も暮れ始めてきた神社にて一人の少女が泣いている。周りには人があまりいない。ましてや木陰で俯いていたのもあって気付く大人は誰一人としていなかった。
「...」
「...」
気付いたのは唯一人。少女の目の前にいる白いお面を被った男の子。背中に竹刀を担いでいる彼は後にIS学園に通うこととなる彼は当時(小学三年生)はヒーローに憧れていた一人の男児であった。
「そのかっこ...何?」
「お、やっと泣き止んだか。俺は通りすがりの正義のヒーロー。こまってる人を見かけたのでお助けに来たのさ。」
そう言って胸を張る自称ヒーロー。しかし少女の彼を見る目はうさん臭そうなものを見るようなソレである。
「ほっといて...私は自分の意思でここにいるの。」
「そのわりには泣いてるように見えたけど?」
手を差し伸べる男の子。
「...気のせいよ。貴方には関係ないこと。」
それを掴もうとせず、彼女は走り去ってしまった。
「あ!? ちょっと!!」
彼は追いかけるもすぐに見失ってしまう。
「...ヒーローたる者、泣いている奴を見捨ててはいけない。だったな。」
そう言って探し出す少年。日も暮れてすっかり真っ暗。もしかしたら家族に怒られてしまうかもしれない。それでも困ってる人が居たら助けたいその気持ちは揺るがなかった。
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「はぁ...はぁ...何がヒーローよ。そんなの居る訳ないのに。」
思えばいつもそうだった。何をやっても親には褒められず、どんなに努力してももっとやれるだろ? と言うだけ。
「どんなに助けを求めたか...どんなに願ったか...」
いつの日か、こんな所からヒーローが助けにやって来てくれる...そう思ってた時期もあった。だけど、そんな日はいつまで経ってもやってこなかったから
「...これからどうしよう。」
こうやって家出してきた。案の定、いつまでたっても家族は自分を助けに来ない。
「...寂しい。」
嗚呼、やっぱり家族は自分のことを...
「ねぇねぇ、一人?」
そう意気消沈している時に一人の男が話しかける。
「...そうですが?」
箱入り娘はあくまで冷静に、あくまで丁寧にそう言う。彼女は知らなかった。こういった時間帯に子供一人でいることがどんなに危険かということを。
「へへへそうか...」
そう言って男は近づいて...
バシン!!
「正義のヒーロー...見参!!」
竹刀で強く叩かれた。そこにいたのは白い仮面を被った子供。
「あなた...さっきの「ついてこい。」え、ちょ...」
彼は少女の手を取りその場を逃げ出すのであった。
「痛てて...少しは効いたねぇ~。」
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「どう見ても不審者なのに逃げない奴があるか!」
そう言って注意をする少年。当り前だ。こんな夜遅くに子供一人で歩き回って、しかも見るからに怪しい奴に話しかけられて律儀に答える。もし不審者だったら...
「...どうして助けたの?」
「心配だったから。」
少年は答える。
「私なんか放っておけば良かったのに。」
「お前から見れば『私なんか』かもしれないが、俺から見たら『困ってる人』だ。放っていける訳ないだっぐ!?」
突如足を抑える少年。どうやら足を捻った様だ。
「痛てて、どうやらカッコつけて登場した時に無理したみたいだな。」
「...見せて。」
「嫌、大丈夫だこんなの。つば付ければなおr「早く!」は、はい!?」
少女の気迫に思わず気押されてしまうのであった。しぶしぶと足を見せる少年。そこに絆創膏が貼られる。
「お前...」
「助けてくれたお礼。」
照れくさそうにそっぽを向く少女。それがあまりに意外で...
「っぷぷぷぷ...」
「な、何よ...」
「嫌、まさか恩返しされるとは思わなかった。」
「それってどういう意味よ...ちょっと!」
「わわっ!?やめろって!仮面に触るなっての!!」
先程までアレだったにも拘らず、いつの間にか二人は仲良くなっていた。最初は悲しそうだった少女の顔にも笑顔が蘇る。
「見ぃつけた♪」
「「!?」」
しかしそんな時間も長くは続かなかった。
「さっきは邪魔されちゃったけど、今度はそうはいかないよぉ~。」
そう言って男が取り出したのは金属パイプ。どうやら竹刀対策として道中で拾って来たらしい。
「ちっ!? 俺が何とかするからお前はさっさと逃げろ!!」
少年は竹刀を取り出し男に斬りかかる。
「よっとぉ。」キン
しかしいとも簡単に受け止められる。そして叩きつけられる少年。
「ぐっ!?」
「ほらほら、さっきの威勢はどうしたのかなオチビちゃ~ん?」
幾ら多少鍛えてる少年と言えど、成人男性と小学三年生じゃ筋力が圧倒的に違いすぎる。先程は不意打ちということもあり何とかなったが今は違う。
「おい...早く逃げろ。」
「嫌。今度は私が...」
男の方に走り出す少女。勢いをつけて突進をかます。
ドン!
油断したこともあってか少し吹っ飛ぶ男性。
「痛てて...どいつもこいつも...クソガキァァァァァ!!」
それが逆鱗に触れた様だ。二人に襲いかかる男性。
「こ...んのぉ!!」
「ぐっ!?」
すぐさま体勢を立て直した少年が正眼に構えて脇腹に突きをかます。大人といえどそこをやられてはひとたまりもない。そのままのたうち回る。
「ぐ...が...」
「さっさと逃げるぞ!!」
そう言って再び二人は逃げ出すのであった。
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「てな体験をしたぐらいだな。」
場面はIS学園の寮部屋に変わる。前回の最後で織斑一夏の部屋に来た歩はラウラの事を話すついでに、折角男子が集まったことだしということで昔話をしていたのだ。
「それで!? 一体どうなったんだ!?」
「あの後変質者に追いつかれそうになって...間一髪のところでたくさんの黒服を着た男性がやって来てな」
「へ?」
「どうやらその子は所謂お嬢様みたいな感じで、ついでに家までリムジンで送って貰ったのさ。」
「「...」」
余りに衝撃的なことに開いた口がふさがらない二人。なんだかんだで自分達も普通では考えられない様な過去を体験している。それでもまさか、それほどまでのお嬢様を変質者からしかも小学三年生の時に守ろうとしていたとは。
「そう言えば、その子の名前って聞いたりはしたの?」
ふと、そんな質問を投げかける。
「いやー、あの時は色々必死だったから聞かなかったな。うん。」
そう言って頭を搔く星空。あのときは兎に角人助けに必死だったのだ。名前を聞き忘れたのを気付いたのも、家で叔父に叱られてた時だった。
「...ひょっとしたらIS学園に居たり。まさかな。」
思い出すはあの少女の顔。仮面越しで夜中だったからあまりはっきりとは覚えていないが、綺麗な笑顔だった覚えはある。もしもう一度逢えたらその時は
「お礼を言わなきゃな。」
そう思う星空であった。
To be continued...
「へくち!」
「どうしたのかんちゃん?風邪?」
「そうかも...」
「それで?なんなんだそのテーマ曲って?」
...んまぁ。余り言いたくはないんですが、
「もったいぶらずに教えろよ。」
...君の中の英雄という曲ですよ。
「...聞いたことない曲だな。」
まぁ知ってる人は少ないですね。とりあえずアレやりますか。
「ああ。IS学園のスカイウォーカー次回を」
お楽しみに!!