「っひゃぁぁあ!ここが帝都かぁ!めっちゃでっけぇなぁー!」
「ちょっとはしゃぎすぎだってイエヤス!全く…」
「ここが…帝都…」
あれから何日か経って俺たち3人は苦もなく帝都に辿り着くことができた。それにしても中々賑やかな街だ。人の波でちょっと気持ち悪いくらい…
「ここにあの女がいるのか…」
「あの女って?」
「おいおい、大星にも女がいたとはな…見損なったぜ…」
「違えよ!名前は聞いてない。将軍だとは聞いている」
「「将軍⁉︎」」
2人は血相を変えうそだろ?っといった目でこちらを凝視してくる。
「将軍って超有名な人じゃねえか!!たしか、ブドー将軍とエスデス将軍の2人がこの国の軍を統一してるって話だぜ⁉︎その将軍と知り合いなのかよ⁉︎」
「知り合いって訳ではない。たまたま会って話をしただけだ。俺はそいつに用があるからな。どっちにしろここでお別れって訳だ」
「そっか…でもまたどこかで会える気するね!大星!」
「次会うときは俺もお前より強くなってるからな!」
この2人には世話になった。命まで救われたぐらいだからな。本当に感謝してる
「あぁ…次に会う時を楽しみにしてるぜ。サヨ、イエヤス。」
将軍に会ったらサインもらってきてくれよな〜!!と大きな声でこちらに手を振るイエヤス達を後に俺はあの女将軍を探しに奥へ進む。
「…にしても広すぎる…どこがどこだか分かんねぇ…」
あれから約1時間歩き回ったがまるで迷路のような地形に頭が痛くなるほど彷徨っていた。
「くそ…こんなんならイエヤスとサヨについて行けばよかったな…」
「貴方、何かお困りですか??」
声をかけられ振り向くと、そこには鎧を着た茶髪のポニーテールの少女が立っていた。
「あぁ…ここの兵士かどなたか?ちょうど良かった。道を聞きたいんだ。」
「お困りの方がいたら助けるのが正義!どうぞ!なんでも聞いてください!」
「あぁ、この都にいる青い髪の女将軍を探してるんだよ。」
「なな!エスデス将軍とお知り合いでしたか!」
これは失礼しました!と言いとても綺麗な敬礼をした女の子
「いや、そんなかしこまらなくてもいいから!俺もそんな仲が良い訳ではないからな。もし帝都を訪れたら来いって言われてたんだ。」
「でしたら是非このセリュー・ユビキタスめに案内をさせて下さい!!」
「だからそんなかしこまらなくてもいいって…俺のことは大星って呼んでくれ。タメ口でいいからな?多分歳もそんな離れてないから。」
「そう…ですか…じゃなくて、そっか!じゃあよろしくね大星」
ニコッと笑う彼女は実に自然体で可愛らしい女の子そのものだった。
「あぁ、よろしくな。セリュー」
この頃の俺はまだしらなかった
実は腐りきっている帝都を
帝都の闇を…
「ここにいると思います!」
連れてこられたのはいかにも宮殿って所が見えるでかい建物。おそらくここに奴がいるのだろう。
「ありがとなセリュー」ニコッ
「い…いえっ//…それじゃあ!また!お会いしましょーう!!!」
なぜかセリューは急ぎ足で俺の元から去って行ってしまった。あぁ、そんなに忙しいなら無理して案内してくれなくても良かったのに。
「…さてと。行きますか…」
「貴様、見慣れない顔だが何者だ」
宮殿の門にいた門番のような男に行く手を遮られる。
「いや、エスデス将軍に呼ばれていたから来たんだが」
「貴様のような貧相な姿をした奴がエスデス様に…?確認をとる、そこで待っていろ」
と言い放ち門番は中に入っていった。がすぐ血相を変えた顔をして走ってきた。
「も…もうしわけございません!エスデス様からすぐに中に入れろと申し付けをいただきました!ささっ中へどうぞ!!」
いやいや、いかにもごっつい体してんのにすげえビクビクしてんじゃん…まぁそりゃーあの女の殺気ってか淀ましい気魄には俺も勝てる気がしねえけどよ…何も泣くことは無いだろうに…
「来たか…」
「久しぶりだな。…エスデス将軍様よ」
「そんな硬くなるな、エスデスで良い」
久しぶりに会ったがやはり生で見るとすごいな…秘めたる力ってのがビンビンに伝ってくる…
「じゃあ、エスデス。単刀直入に言う。俺に力をくれ。」
「ふふ…そうくると思っていた。お前にはとっておきの帝具を用意してある。ただしタダではやれん。私の条件を飲め。」
「条件?」
まさか私の下僕になれとか言うんじゃないだろうな…こいつの下についたら毎日靴でも舐めさせられる生活になりそうだぞ…それだけはゴメンだ…
「あぁ、お前に力を与えたら、私と戦え。」
「あぁ…そんなことか…って、、、は??」
何を言ってんだこいつは?って言いたいがとりあえず話を続ける。
「…だがそうしないと俺は更に強くなれないんだよな。」
「そうだな。この世界には帝具持ちが40といる。いくらお前が強くても帝具無しでは限界が見えるだろう。」
…あの笛野郎みたいな力を持つ奴が更に…
「わかった。だが、俺からも条件を出させてくれ。」
「なんだ?」
「その帝具の力に慣れるまで時間をくれ。さすがにある程度使い方を練習せねばエスデスともまともな試合になりそうもない。」
「良いぞ。私はいつでも暇だからな」
と言いエスデスは近くにある金の聖杯をこちらに用意する
「これを飲め、大星。お前が真の強さを欲するなら必ずこの力を手にすることができるだろう」
「液体…?なんだこれは…」
どことなく禍々しいような邪気を感じるが…嘘を言ってるようには見えん。飲むしかないか…
「じゃあ…飲むぞ…ンクッ……⁉︎」
熱い…!なんだこれは⁉︎体の芯から燃えそうだ‼︎
「うぐが…ぎ…じ…ぬ…!!」
「これは火山の深部に眠るファイヤードラゴンと言う超級危険種の血でな…これに打ち勝てねばお前は燃え尽きて燃えクズとなるぞ?」
んなこといっても…!!あつすぎる…でも…俺は力を手にしないといけないんだ…‼︎奴らを…この手で…消すまで死ぬわけにはいかねぇ!!
「はぁ、はぁ…」
「おめでとう。お前は勝った。力を手にしたのだ。分かるぞ、お前の中に熱き龍が住み着いているのがな…」
体が軽い
燃えるような何かを感じる。
「…力だ」
俺の中に龍がいる。真っ赤で、尖った牙をもち、装甲の様に硬い鱗をもつ、全てを憎んでいる様な龍の力が…
「これでお前も帝具使いだ。…どこにいく?」
こうしちゃいられねぇ、早くこの力を自分のものにして敵討ちだ…!
「力試しだ。ありがとなエスデス!お前には感謝する!力をつけたらまた会いにくる!それまで待っていてくれ!」
ニッと笑って俺は全速力で宮殿を後にした。
「…今の顔…悪くない…がこの気持ちは…」
エスデスがこのモヤっとしたこの気持ちに気づくのは先の話である。
あれから俺はしばらくの間外にいる危険種相手に力を試していた。
どうやら俺は火を操る帝具を身につけた様だ。
体のあらゆる部位から自分の思いのままに炎を発することができる。
これは下手したら最強かもしれねぇ…
とんでもないものをくれやがったなエスデス…
「とりあえずサヨとイエヤスにこの事を話しにいくか!」
俺は足軽にサヨとイエヤスのいる場所に向かった…
長くなりましたが3話完結です。
勝手にオリジナル帝具を作りましたが、雷も氷も水もあるので炎を勝手に作ってしまいました。
下手ですがこれからも話を盛り上げれる様にしていきます…