「ちょっとアリア!!待てってば!!」
「2人ともおそ〜い!次はこの店いくわよ!!」
俺たち2人はこの金髪のわがままお嬢様に連れまわされて只今絶賛振り回されています。
もう帰らせて…これで20件目だぞ…
「ははは、アリアお嬢様はいつもこうだからな!初めて護衛に着くお前達には少し荷が重たいか。」
「ほんと勘弁して欲しいっすよ…」
「にしてもお前達が屋敷に来てからお嬢様には笑顔が増えた。感謝するよ」
「いやいや、こんな賑やかで楽しそうな帝都の空気に触れてたら誰だって笑顔になっちゃうでしょ!」
タツミがこう放った瞬間一緒に警備についていてくれた人の顔が少し暗くなる。そして続けてこう放つ
「いや、その考えは間違ってるぞ少年達、帝都は表上良い環境に見えるが裏は腐りきっている人間で溢れている。心根も腐った商人達がゴロゴロいるんだ。」
「そ…そうなんだ…」
知らなかったな、帝都にそんな闇が…でもそうは見えないんだけどな…こうやってアリアみたいな大富豪がゴロゴロいやがるのに…
そんなこんなでタツミがある張り出しに目がいきこう呟く
「ん…?なんだこれ…?指名手配か?」
「あぁ、それは最近金持ちや商人を狙った暗殺集団の一味だよ。名は確かナイトレイドって組織らしい。ほんと物騒な世の中だよ。腐った連中に暗殺集団、帝都は常に危険でいっぱいさ。」
「…」
「どうした?大星?」
「いや、なんでも。」
暗殺集団…か…アカメ、ブラート、シェーレ、ナジェンダ…
一応頭に入れておこう。自分も帝都に来た身でもある。こういった集団には目を配らないといけない。
「よーっし!買い物は終わり!大星!タツミ!帰るわよ♪」
「う…タ…タツミ…俺腹がいてぇからトイレ行ってくるわ!!!」
「ちょっおまっ!逃げるな!おい!大星ぇぇぇえええ!!」
「…ふぅ…面倒ごとはもう御免だぜ。」
なんとかアリアの包囲網から逃げた俺は路地裏で息を潜めていた。
「ふぅ〜ん。よく見るとヤバそうな連中がゴロゴロいやがるな」
この通りはそういう連中が溜まるところなのか?
ぱっと見、薬物とか金を取引してそうなヤクザみたいな連中がたくさんいる。
「やべぇさっさといかねぇと……??ん?」
殺気を感じる…俺に向けてではないが…こんな所で殺そうとしてるやつがいるとは…
「あいつか…」
俺が目をつけたのはあきらかに怪しそうな素振りを見せる1人の男。
その男の視線の先には金持ちそうな男がいる。あいつを殺ろうとしているのか。
「でもそれからどうするんだ。おそらく陰に身を潜めている護衛もいるようだが…」
まあ見ちまったもんは仕方がない。厄介ごとに巻き込まれる前に軽く催促しておくか…
俺は殺気満々な男の肩に手をやりこう告げる
「おっさん、おそらく護衛が数人いる。殺すのは容易いがそのあとは出口塞がれて詰むぜ?やめときな」
「お前、どこのものだ」
「ただの田舎から上京してきた一般人さ、まあ俺はそこらの腐った連中とは違うがな」
男はしばらく無言になった後、「お前とはまた会えそうだ」と言いその場を去る。
「俺は会いたくないね…っとそろそろ屋敷戻らねえと…!」
俺は走ってその場を去った
「ん〜!!やっぱ高級なベッドは寝心地も最高だぜ!!」
「ガキかタツミ。俺はもう寝るぞ。」
俺は早寝早起きタイプだ。タツミみたいに夜行性じゃない。うるさいバカを放っておいて俺は眠りにつくことにした…
ゾワッ
「⁉︎」
急にとてつもない殺気の渦に飲まれた気がして俺腹が飛び起きた。
「大星!お前も感じたか!すごい殺気だ…!」
「あぁ、これは何か嫌な予感がするぞ…」
「外みろ!上!」
上…?
人だ…5人いる…よく見えねえが5人ってのは分かる…その時俺たちは昼間の話を思い出した
『大富豪や商人を狙った暗殺集団がいるんだってよ。』
あれがナイトレイドか!!だとしたら…アリアと父母がまずい!
「タツミ!俺はアリアを捜す!お前は父母を頼む!」
「わかった!気をつけろよ!」
「合点承知…!」
俺は全力で辺りを捜索した。アリアはどこだ?
「…ん?」
昼間の護衛さん達が慌てて外に走っている。どうやらあいつらを、つけたほうがアリアに辿り着けるっぽいようだ。
その途端暗殺集団の先陣を切って飛び出した女の子が1人を刺殺、1人に軽い切り傷、もう1人は逃げようとしたが上にいた何者かに銃殺された。
軽い切り傷を受けた男の体に急に紋章のようなものが現れ、男は急に絶命した。おそらくあの刀は帝具、その脳だろう。
「やべえな…こうなったら帝具の力を使うぜ…炎感!」
この使いこなせるようになった炎の帝具のひとつの能力、ありとあらゆる高い温度、体温などの発生地が分かる能力だ。
どうやら少し離れた場所にアリアと警備1人と思われるものを察知した。
「…見つけた!間にあえよ!」
俺はすぐ様アリアの元へ向かった。
「な…」
駆けつけた時には時すでに遅し、警備は殺されていた。アリアも絶対絶命、そこにはタツミもいた。
幸い誰も俺の存在に気づいていないようだ、俺は刀の少女の隣にいる少し大きな金髪の女を狙うことにした。
「…ッセヤァァア!」
「⁉︎」
金髪の女は急な事に対応できなかったのか俺の回し蹴りをモロに浴びて森の奥に吹っ飛んだ。
「レオーネ!」
「…てて…大丈夫だよアカメ。」
金髪はレオーネ、黒髪の赤い目をした女の子はアカメと呼ばれているようだ。
レオーネと呼ばれる女は俺の蹴りを食らったにもかかわらずピンピンしている。
「…全治3ヶ月ってぐらいの蹴りのはずなんだがな…」
「あいにく私はどんな傷でもすぐ治っちゃう体なんだわ…大人しくしててくれないかな?」
「それはできねぇ。俺はアリアの護衛役だ、お前ら暗殺集団が相手としても引くことはできない。」
「ならば葬る。」
葬る。と刀を出しアカメと呼ばれる女が切り掛かる。がそこにタツミが剣で受け止め割って入ってきた。
「大星!俺がこいつの相手をする!お前はもう1人を!」
「タツミ!気をつけろ!その刀は少し切られるだけで殺されるみたいだ!」
「へぇ…そこまで分かるんだ。」
優秀な奴…とつぶやき先ほどの金髪の女が俺の前に立つ。
「ごめんな、目標じゃないお前らだけど目標始末するまで眠っててもらうわ!」
「うおっ!!」
急に女が獣のような手を俺に振りかざすが俺は咄嗟に避ける。
「へぇ…今のも避けるか…お前ほんと見込み甲斐があるな…」
「何言ってんだお前。暗殺集団が人を育成しようとしてるなんて君が悪いぜ。そもそもなんでお前らがアリアを狙う!この子は良い子だ!お前らに殺される理由なんて無い!」
「…お前…ほんとにそう思ってるのか?」
金髪の女はアリアの後ろにそびえ立つ倉庫に移動し倉庫のドアを蹴り倒す。
信じられない光景が俺を待っていた。
倉庫の中はとても原型をとどめているとは思えない人の死体の山、咄嗟の光景に俺は後ずさりをしてしまう。
「これが帝都の闇、このガキの一家もこうやってひっそり人を薬漬けにして拷問する趣味があったのさ。」
「アリア…本当なのか…?」
「私は知らないわ!本当よ!信じて!大星!タツミ!」
…信じたいが…ならこれはなんなんだよ!なんで倉庫にこんなに死体が…!
「とりあえずウチらも時間が限られてるからさ、お前らが何を言おうとそこの女は殺すよ?アカメ、頼んだ。」
「葬る。」
まずい…アリアが殺されちまう!今ここで帝具の力を使ったとしてこいつらを足止めしてもまだあそこに仲間が…い…
「大星?」
暗殺集団の仲間の中に1人、初めて見るはずなのにある1人の顔を見た瞬間、俺の頭の中が真っ白になった。
「…ガッ⁉︎」
「大星!おい!」
スキありと声が聞こえ俺の後頭部に強い衝撃が走った。
…しまった…油断し…た……
俺はそのまま意識を失ってしまった。
すごい中途半端ですがここで話は終わりです!
帝具使えよ!って思いますが一応手の内はできるだけ明かさない性格なので油断して…って結末です笑
その後はほぼ原作通り、アリアは殺され。タツミはナイトレイドに連れて行かれるって感じです!
そして大星の視線の先にいた人物とは…⁉︎
次回をお楽しみに!
感想、アドバイスありましたらよろしくお願いしますm(._.)m